Veritas™ System Recovery 21.3 Readme
- Veritas System Recovery 21.3 Readme
- Granular Restore Option
既知の問題
BIOS マシンでは、Windows 10 バージョン 2004 以降でシステムドライブのバックアップジョブを定義すると、Veritas System Recovery は、デフォルトでは、新規作成された Windows リカバリパーティションは組み込まれません。リカバリパーティションを手動で選択していることを確認します。
この問題について詳しくは、次のテクニカルノートを参照してください。
BIOS マシンでは、オペレーティングシステムを Windows 10 以降のバージョン1809以降にアップグレードするときに、既存のバックアップジョブを編集して、新しく作成された Windows リカバリパーティションをバックアップ定義に手動で追加する必要があります。
この問題について詳しくは、次のテクニカルノートを参照してください。
Windows 7 SP1、Windows 2008 SP2、Windows 2008 R2 SP1、または Small Business Server 2011 SP1 のオペレーティングシステムに Veritas System Recovery 21 をインストールまたは更新した後に、Windows 更新プログラムが最新でない場合、再起動は失敗します。この問題を回避するために、すべての Windows 更新プログラムをインストールしていることを確認します。
ESXi Server 6.5 以降を物理環境から仮想環境に変換するとき、宛先に 「.」(ピリオド) が含まれている場合は失敗します。
Veritas System Recovery 21 は WinPE の制限により、所要時間が 72 時間を超える Veritas System Recovery Disk を使用したバックアップまたは復元をサポートしていません。
Veritas バックアップと復元を行うシステムボリュームを 16 TB 以下にすることを推奨します。バックアップまたは復元に 72 時間以上かかる場合は、Veritas では、Veritas System Recovery Disk だけを使用してシステムボリュームを復元し、16 TB を超えるボリュームについてはその後に Veritas System Recovery 21で処理することを推奨します。
VMware ESXi への物理環境から仮想環境への変換 (P2V、P2V to VMDK) は Veritas System Recovery の 2 TB 以上のボリュームに対してサポートされていません。この問題について詳しくは、次のテクニカルノートを参照してください。
Veritas System Recovery 21 では、GPT と MBR ディスクを組み合わせたシステムボリュームを使用している環境で、SV2i ファイルを使用した、容量が 2 TB を超える VHDX の物理環境から仮想環境への (P2V) 変換をサポートしていません。この問題について詳しくは、次のテクニカルノートを参照してください。
リカバリポイントのファイル名に特殊文字または各国化された文字が含まれている場合、Amazon S3 オフサイトコピーへのアップロードは失敗します。この問題について詳しくは、次のテクニカルノートを参照してください。
複数のオペレーティングシステムを実装するコンピュータを所有する場合、あるオペレーティングシステムで作成された LightsOut Restore が他のオペレーティングシステムによって検出され、互換性の問題が生じる場合があります。この問題について詳しくは、次のテクニカルノートを参照してください。
[リカバリポイント破損の無視]オプションでは、復元中のバックアップの破損した部分は除外されます。無視された部分には、ドライブのメタデータ情報とシステムファイルが含まれることがあります。このシナリオでドライブのメタデータが破損している場合はアクセスできなくなり、システムファイルが破損している場合は復元後にコンピュータが再起動しなくなります。
リカバリポイントが高圧縮技術で圧縮され、それが破損している場合は、v2i ファイル構造の制限により、[イメージ破損の無視 (Ignore Image corruption)]オプションを指定した場合に復元が成功する確率は低くなります。
Veritas System Recovery 21 をインストールした後は、Hyper-V 内でホストされる Windows 10 UEFI コンピュータをブートすることはできません(ブート失敗)。
メモ:
この問題を回避するために、すべての Windows 更新プログラムを確実にインストールします。
ESXi ホストのパスワードに「@」の文字が含まれると、x64 プラットフォームの ESXi Server に仮想変換できません。Veritas System Recovery は VMware VDDK を使って仮想変換します。VMware VDDK はパスワードに含まれる「@」という文字を解析できません。この問題について詳しくは、次のテクニカルノートを参照してください。
http://www.veritas.com/docs/000025285
メモ:
x86 プラットフォームではこの問題は起きません。
iSCSI ボリュームを表示する場合に、Veritas リカバリ環境で、iSCSI ターゲットに再接続する必要があります。iSCSI ターゲットに再接続するにはコマンドプロンプトを開き、リストに表示された順序で次のコマンドを実行します。
net start msiscsi
iscsicli QAddTargetPortal <portal IP address>
iscsicli ListTargets
iscsicli QloginTarget <target iqn>
<ターゲット iqn> を iSCSI ターゲットの iqn に置換します。
UEFI ベースのコンピュータのリカバリポイントは VHDX 形式 (ESXi 5.0 以降) に変換できます。UEFI ベースのコンピュータのリカバリポイントは、VMware Workstation ディスクまたは VHD 形式には変換できません。これらの仮想形式は UEFI 技術をサポートしません。
新しいバージョンの Veritas System Recovery の管理
以前のバージョンの Veritas System Recovery を使用して新しいバージョンを管理することはできません。たとえば、Veritas System Recovery 21 は Veritas System Recovery 18 を使用して管理できません。
Veritas System Recovery 21 のバックアップパフォーマンス
Veritas System Recovery 21 は、多くのユーザーに最適なパフォーマンスを提供するように設定されています。高度に最適化されたバックアップ時間帯を必要とする特定の状況を除き、デフォルトのパフォーマンス設定を推奨しています。制限された状況でパフォーマンスチューニングを行う場合は、パフォーマンスレジストリキーに関する情報が記載された次のテクニカルノートにアクセスします。
http://www.veritas.com/docs/000014242
設定を変更するとパフォーマンスが向上する場合があります。通常、パフォーマンス設定の変更による効果が最も顕著に現れるのは、リカバリポイント (V2i ファイル) をネットワーク共有に保存したときです。2 番目の内部ハードディスクドライブまたは外部の USB や FireWire ハードディスクドライブにリカバリポイントを保存するときは、通常はデフォルトの設定が最適です。
Veritas System Recovery 21 では、単一 USB ディスクに複数の Veritas System Recovery Disk を作成できません。たとえば、同じ USB ドライブに 32 ビットと 64 ビットのリカバリディスクは作成できません。
Veritas System Recovery 21 は、ソリッドステートドライブ (SSD) を装備した UEFI (Unified Extensible Firmware Interface) ベースのコンピュータで wimboot パーティションを含む Windows 8.1 Update をサポートしません。
Veritas System Recovery 21 は 4K ネイティブディスクで作成されるダイナミックボリュームをサポートしません。
マイクロソフト社のガイドラインで強化されたサーバーで Veritas System Recovery 21 を実行できない場合は、次の操作をします。
Veritas System Recovery 21 サービスを実行している場合は、[サービス]コントロールパネルを使用するか、コマンドプロンプトで次のコマンドを入力して停止します。
net stop "Veritas System Recovery"
コマンドプロンプトを開いて、Veritas System Recovery 21 のインストールパスのルート(デフォルトは C:\Program Files\Veritas\Veritas System Recovery)に移動します。
インストールフォルダから、コマンドプロンプトでバッチファイル名「fixinstall.bat」を入力して実行します。
[サービス]コントロールパネルを使用するか、コマンドプロンプトで次のコマンドを入力して、Veritas System Recovery 21 サービスを開始します。
net start "Veritas System Recovery"
Veritas System Recovery 21 は、暗号化ボリューム(HP 暗号化ボリュームなど)の復元をサポートしません。バックアップ前にボリュームの暗号化を解除する必要があります。
Veritas System Recovery 21 は、デュアルブート環境やブートストラップ環境をサポートします。パーティションの boot.ini ファイルを手動で編集する場合は、次の操作をします。
リカバリポイントの復元完了後に再起動するためのオプションは、選択しないようにします。
リカバリポイントを使用してコンピュータの復元を行います。
Veritas System Recovery Disk で、[ユーティリティ] > [boot.ini の編集]の順に選択します。
必要な変更を行った後、コンピュータを再起動します。
ドメインコントローラが設定されたハードドライブが[ハードディスクドライブをコピー]オプションを使用して新しいディスクにコピーされている場合、ユーザーはドメインにログオンできません。ドメインコントローラが新しいハードディスク署名を検出し、ドメインコントローラ自体を分離するためにこの問題が発生します。
共有ファイルや共有フォルダを復元しても、共有権限は復元されません。共有権限を手動で再設定する必要があります。
ReadyBoost 用に設定されたボリュームを復元しても、ReadyBoost 設定は復元されません。ボリュームを復元した後、手動で ReadyBoost を再設定する必要があります。
ReadyBoost 専用ボリュームのバックアップに失敗します。ボリュームをバックアップする場合には、ボリュームが ReadyBoost 専用でないことを確認します。
英語と日本語の環境が同じネットワーク上に混在している場合、日本語のコンピュータ名がコンソールで文字化けする場合があります。
バックアップジョブで新しいリカバリポイントセットを開始するよう設定する場合には、バックアップジョブで増分リカバリポイントを作成するようスケジュールされているタイミングで、新しいジョブが開始するようスケジュールされていないことを確認してください。このように設定されている場合、新しいリカバリポイントセットを作成するようスケジュールされたバックアップジョブが、予想どおりに実行されない可能性があります。
Veritas System Recovery 21 で、Microsoft DISKPART ユーティリティを使ってダイナミックボリュームを作成、削除します。