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Cluster Server 7.4.3 管理者ガイド - Linux
Last Published:
2020-12-25
Product(s):
InfoScale & Storage Foundation (7.4.3)
Platform: Linux
- 第 I 部 クラスタ化の概念と用語
- Cluster Server の概要
- Cluster Server について
- クラスタ制御のガイドラインについて
- VCS の物理コンポーネントについて
- VCS の論理コンポーネント
- クラスタトポロジーについて
- VCS 設定の概念
- Cluster Server の概要
- 第 II 部 管理 - VCS の利用方法
- VCS ユーザー権限モデルについて
- コマンドラインによるクラスタの管理
- コマンドラインでの VCS の管理について
- VCS ライセンスのインストールについて
- LLT の管理
- VCS の起動
- VCS エンジンと関連プロセスの停止
- VCS へのログイン
- VCS 設定ファイルの管理について
- コマンドラインによる VCS ユーザーの管理について
- VCS のクエリーについて
- サービスグループの管理について
- リソースの管理について
- リソースタイプの管理について
- クラスタの管理について
- VCS でのアプリケーションとリソースの設定
- VCS Simulator を使った VCS の動作の予測
- 第 III 部 VCS 通信と操作
- クラスタの通信、メンバーシップ、データ保護について
- クラスタ通信について
- クラスタメンバーシップについて
- メンバーシップアービトレーションについて
- データ保護について
- I/O フェンシングを使う VCS 操作の例
- I/O フェンシングを使わない、クラスタメンバーシップとデータ保護について
- I/O フェンシングを使わない VCS 動作の例
- I/O フェンシングの管理
- vxfentsthdw ユーティリティについて
- vxfentsthdw の -c オプションを使ったコーディネータディスクグループのテスト
- vxfenadm ユーティリティについて
- vxfenclearpre ユーティリティについて
- vxfenswap ユーティリティについて
- コーディネーションポイントサーバーの管理について
- IPv6 またはデュアルスタックをサポートする CP サーバーの設定について
- ディスクベースとサーバーベースのフェンシング設定間の移行について
- VCS の動作の制御
- リソース障害時の VCS の動作
- サービスグループレベルでの VCS 動作の制御について
- リソースレベルでの VCS 動作の制御について
- ストレージ接続消失時の VCS 動作
- サービスグループワークロード管理
- ワークロード管理を示した設定例
- サービスグループの依存関係のロール
- クラスタの通信、メンバーシップ、データ保護について
- 第 IV 部 管理 - 高度な操作
- VCS イベント通知
- VCS イベントトリガ
- イベントトリガのi使用
- イベントトリガの一覧
- Virtual Business Service
- 第 V 部 Veritas High Availability 設定ウィザード
- 第 VI 部 ディザスタリカバリ用のクラスタ設定
- クラスタの相互接続 - グローバルクラスタの作成
- コマンドラインによるグローバルクラスタの管理
- RDC の設定
- キャンパスクラスタの設定
- 第 VII 部 トラブルシューティングおよびパフォーマンス
- VCS パフォーマンスに関する注意事項
- クラスタコンポーネントの処理速度に対する影響
- クラスタ操作の処理速度に対する影響
- システムパニックのときの VCS の処理速度に関する注意事項
- スケジュールクラスと優先度の設定について
- VCS エージェントの統計機能
- VCS のチューニングパラメータについて
- VCS のトラブルシューティングおよびリカバリ
- VCS メッセージログ
- VCS エンジンのトラブルシューティング
- LLT(Low Latency Transport)のトラブルシューティング
- GAB(Group Membership Services/Atomic Broadcast)のトラブルシューティング
- VCS の起動に関するトラブルシューティング
- systemd ユニットサービスファイルの問題のトラブルシューティング
- サービスグループに関するトラブルシューティング
- リソースに関するトラブルシューティング
- サイトのトラブルシューティング
- I/O フェンシングのトラブルシューティング
- フェンシングの起動時にすでに発生しているスプリットブレイン状態が報告される
- CP サーバーのトラブルシューティング
- VCS クラスタノードでのサーバーベースのフェンシングのトラブルシューティング
- コーディネーションポイントのオンライン移行中の問題
- 通知に関するトラブルシューティング
- グローバルクラスタのトラブルシューティングとリカバリ
- ライセンスに関するトラブルシューティング
- ライセンスのエラーメッセージ
- セキュア設定のトラブルシューティング
- ウィザードベースの設定に関する問題のトラブルシューティング
- [Veritas High Availability]ビューの問題のトラブルシューティング
- VCS パフォーマンスに関する注意事項
- 第 VIII 部 付録
VCS グローバルクラスタの動作
ローカルクラスタは、それぞれのサイトまたは建物で、フェールオーバーを実行します。ただし、これらの設定は、洪水、台風、地震など、都市や地域全体の機能が麻痺するような大規模災害には対応できません。大規模な災害の場合、クラスタ全体が影響を受ける可能性があります。
このような場合、VCS グローバルクラスタでは、物理的に遠く離れた場所にあるリモートクラスタにアプリケーションをフェールオーバーすることによって、データの可用性を実現します。
VCS グローバルクラスタに設定された Oracle データベースを例として取り上げます。Oracle は、A、B 両方のクラスタにインストールされています。Oracle データを各クラスタ内の共有ディスクに置き、クラスタ間で複製することにより、データの同時性が保たれます。Oracle サービスは、クラスタ A のシステムでオンライン状態であり、クラスタ A および B でグローバルにフェールオーバーするよう設定されています。
図: グローバルクラスタの設定例 に、サンプルのグローバルクラスタ設定を示します。
VCS は、継続的に監視を行い、クラスタ間でイベントを伝達します。クラスタ間通信により、グローバルクラスタは常に、グローバルクラスタの中で設定されたサービスグループの状態を把握できます。
システムまたはアプリケーションに障害が発生した場合、VCS は Oracle サービスグループを同じクラスタ内にある別のシステムにフェールオーバーします。クラスタ全体の障害時には、グローバルクラスタに属するリモートクラスタにサービスグループをフェールオーバーします。また、アプリケーションが新しい場所でオンライン化されると、クライアントのリダイレクトも行います。