V-275-10000 - Backup Exec のディスクへのバックアップテストツール B2Dtest.exe について

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Last Published: 2018-04-27
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Product(s): Backup Exec

問題

Backup Exec のディスクへのバックアップテストツール B2Dtest.exe について

解決方法

V-275-10000 - Backup Exec のディスクへのバックアップテストツール (B2Dtest.exe) はスタンドアロンツールです。特定のデバイスが Backup Exec でディスクへのバックアップデバイスとして使用される場合、基本的に動作するかどうかをテストします。このツールの目的は、特定のデバイスに対して完全な サポートを認定することではなく、基本的なファイルレベルの機能を保証することにあります。このツールは、通常のバックアップに必要な、ファイルのコ ピー、作成、削除など、一連のファイルレベルの操作を実行します。このツールは Backup Exec の Granular Restore Technology (GRT) のすべての機能をテストすることは目的としていないため、このテスト結果に基づいてデバイスがすべての GRT エージェントと機能するかどうかを判断することはしないでください。

ツールを実行するには、コマ ンドプロンプトのウィンドウを開き、Backup Exec フォルダ (C:\Program Files\Symantec\Backup Exec) に移動して、B2Dtest.exe を実行します。Backup Exec 2010 (またはこれ以上) が目的のサーバーにインストールされていない場合は、「関連文書」のリンクを参照して B2Dtest.exe をダウンロードしてください。B2DTest_32.exe (32 ビット版) または B2DTest_64.exe (64 ビット版) を、ターゲットデバイスにアクセスできる Backup Exec メディアサーバーに保存し、コマンドプロンプトのウィンドウから実行します (エクスプローラでダブルクリックしても完全な結果は参照できません)。このツールは、Backup Exec メディアサーバーでサポートされるオペレーティングシステムで実行します。B2DTest.exe は Vista コンピュータでは実行しないでください。通常、コマンドラインパラメーターは必要ありませんが、次のように B2DTest に -h を指定すると、ヘルプを表示することができます。help: b2dtest –h  

  • このツールですべてのテストに成功したと報告される場合は、デバイスを使って Backup Exec でファイルや GRT を使用できることを意味します。Backup Exec テクニカルサポートが適切な支援を提供します。
  • このツールで警告が報告される場合、デバイスはファイルベースの B2D には使用できても、GRT エージェントとは使用できない可能性があることを意味します。Backup Exec テクニカルサポートが適切な支援を提供します。再解析とスパースファイルの警告は回避できます。以下に示す「再解析ポイントとスパースファイルに関する注 意事項」を参照してください。ファイルハンドルの警告は、実行中のバックアップ戦略と関連があります。詳しくは、「ファイルハンドルに関する注意事項」を 参照してください。
  • ツールでエラーが報告される場合は、デバイス (NAS、JBOD、フラッシュドライブ、外付け HDD など) のベンダーに問い合わせてください。Backup Exec テクニカルサポートでは、検出された問題に対して支援を提供できないことがあります。NTFS 圧縮を無効にすると、スパースファイルのエラーを回避できる場合があります。RAID 書き込みポリシーを変更すると、セマフォタイムアウトのエラーを回避できる場合があります。

このツールとテスト対象デバイスとの間では 4 GB の疑似データが最大 4 回移動します。このため、完了に時間がかかり、本番環境のパフォーマンスに影響を及ぼす場合があります。ツールはピーク時以外に実行するか、本番環境以外 の場所で実行することをお勧めします。このツールの複数のターゲットに対するパフォーマンスから、実行可能なバックアップパフォーマンスを推定できる場合 があります。このテストは既存データを破損しないように設計されていますが、バックアップを行うことは常に大切です。このツールは 1 万個の小規模なファイルを一度に作成して開き、アクセスしようとします。開いている大量のファイルにアクセスするという問題は、GRT バックアップを実行する B2D デバイスの共通の問題です。ツールはツール自体をクリーンアップしますが、クリーンアップに失敗しても、テストで使用したパスに存在するすべてのファイル は安全に削除できます。

  • このツールはテスト対象のデバイスの型、モデル、ファームウェア情報を要求します。この情報はオプションであり、ログファイルに記録されます。 個々のログファイルを区別できるように、情報を記録することをお勧めします。サポート組織とやりとりしている場合や、問題が発生している場合は、これらの フィールドに可能な限り正確な情報を入力してください。
  • こ のツールはテスト対象のデバイスのパスを要求します。このパスは必須であり、すでに存在している必要があります (パスはツールによって作成されません)。パスはローカルドライブか UNC パスにする必要があります。Backup Exec はマップされたドライブ (「X:\」など) を B2D ターゲットとしてサポートしないため、マップされたドライブは入力しないようにしてください。
  • 入力されたパスにアクセスするときにクレデンシャルが必要な場合、ツールはユーザー名 (およびパスワード) を要求します。

画面に表示される詳細のバージョンは、以下に記録されます。

  • C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Symantec\Backup Exec\Logs\B2DTest.log (Windows 2000 および Windows 2003)
  • C:\ProgramData\Symantec\Backup Exec\Logs\B2DTest.log (ProgramData はデフォルトで非表示フォルダです) (Windows 2008)

ログファイルの場所は <%AppData%> \Symantec\Backup Exec\Logs\B2DTest.log です。 このログファイルは追加されていくため、テストを実行するたびに名前を変更することをお勧めします。

Backup Exec 重複排除オプションを使用して B2DTest を実行するときの注意事項

DeDeuplication (PDDE) でターゲットストレージを使用し、テスト結果の評価に加えるには、「-pdde」スイッチを指定します。指定しない場合、ツールは通常の B2D として認識します。

ボリュームの変更に関する注意事項

次の警告がコンソールに表示されることがありますが、ログのデバイスがテスト対象のデバイスではない場合は無視できます。

    • 05/01/09 10:38:05 Traverse Volume Info
      05/01/09 10:38:05       ===> WARNING - FindFirstVolumeMountPoint() failed: (0x5) Access is denied.


     

対応するログファイル内のエントリ:

    • 05/01/09 10:38:05 Traverse Volume Info
      05/01/09 10:38:05 TRACE: Volume: \\?\Volume{6b8196aa-90b1-11d9-9479-806e6f6e6963}\
      05/01/09 10:38:05 TRACE: Device: \Device\HarddiskVolume2
      05/01/09 10:38:05    ===> WARNING - FindFirstVolumeMountPoint() failed: (0x5) Access is denied.


     

この例では、HarddiskVolume2 はテスト対象ではありませんでした。このような場合、上記のエラーは無視できます。

再解析ポイントとスパースファイルに関する注意事項

次の警告は、テスト対象のデバイスがデバイス自体では GRT の使用条件を満たさないことを示します。この警告は、ほとんどの非 Windows ベースの NAS デバイスで発生すると想定されます。

    • 04/07/09 19:45:39 Reparse Points - WARNING - Reparse points not supported on appliance: (0x32) The request is not supported.
      04/07/09 19:45:39    The appliance does not support reparse points.  Some
      04/07/09 19:45:39    of the advanced B2D technologies such as GRT may not
      04/07/09 19:45:39    function.
      04/07/09 19:45:39
      04/07/09 19:45:39    For GRT to function correctly, either the B2D path
      04/07/09 19:45:39    or the temporary path for GRT operations must be an
      04/07/09 19:45:39    NTFS partition that supports reparse points.  If this
      04/07/09 19:45:39    is not the case, GRT operations will fail.
      04/07/09 19:45:39
      04/07/09 19:45:39    For more information on this topic please refer to
      04/07/09 19:45:39    the Backup Exec Administrators Guide.
      04/07/09 19:45:39 Sparse Files - WARNING - Sparse files not supported on appliance: (0x32) The request is not supported.
      04/07/09 19:45:39    The appliance does not support sparse files. Some
      04/07/09 19:45:39    of the advanced B2D technologies such as GRT may
      04/07/09 19:45:39    not function.
      04/07/09 19:45:39
      04/07/09 19:45:39    For GRT to function correctly, either the B2D
      04/07/09 19:45:39    path or the temporary path for GRT operations
      04/07/09 19:45:39    must be an NTFS partition that supports sparse
      04/07/09 19:45:39    files.  If this is not the case, GRT operations
      04/07/09 19:45:39    fail.
      04/07/09 19:45:39
      04/07/09 19:45:39    For more information on this topic please refer
      04/07/09 19:45:39    to the Backup Exec Administrators Guide


     


B2Dtest ツールが示すように、B2D フォルダまたは GRT 一時パスは、十分な NTFS ボリュームが存在する場所を指している必要があります。B2D テストツールは 1 回につき 1 つの宛先のみをテストします。GRT で使用される一時ステージングエリアは認識されません。

再解析ポイントまたはスパースファイルに関する警告を受信するユーザーは、GRT 一時ステージングエリアに対して 2 回目の B2Dtest を実行します。GRT ステージングパスを特定するには、Backup Exec で[ツール]、[オプション]、[バックアップ]に移動するか、[ツール]、[オプション]、[リストア]に移動します。

B2D の場所とステージングエリアに対して B2Dtest を実行すると、両方でスパースファイルの作成に失敗するため、GRT が想定通りに動作しません。

ファイルハンドルに関する注意事項:
Backup Exec で GRT を使用するために必要なファイルハンドルの数は、バックアップ戦略によって異なります。大規模な環境や複雑な環境では、多数のハンドルが必要になることが あります。Exchange バックアップを頻繁に実行する環境では、バックアップを頻繁に実行しない環境より必要となるファイルハンドル数が少なくなることがあります。 B2DTest で 8,000 を超えるオープンファイルハンドルがデバイスでサポートされると報告される場合、GRT はほとんどの環境で正しく動作すると想定されますが、最悪の場合は失敗することもあります。単純なファイルバックアップ (GRT を使用しない) を実行している場合は、このテストを無視できます。

リリース履歴:

13.0.4164            –pdde コマンドラインオプションを追加

12.6.2729            kernal32.dll エラーにより Windows 2000 サーバーで B2DTest.exe の実行に失敗する問題を修正

Windows 2008 のスパースファイルテストおよびテスト結果メッセージの問題を修正

12.6.2690            初回リリース

 

 

References

UMI : v-275-10000

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