Linux オペレーティングシステムで RALUS のコアファイルの生成を有効にする方法

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Last Published: 2017-07-13
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Product(s): Backup Exec

問題

Linux オペレーティングシステムで RALUS のコアファイルの生成を有効にする方法

解決方法

コアダンプが生成されるように OS をセットアップします。

# ulimit -c
このコマンドを使用すると、お使いのシステムでコアダンプを作成できるかどうかを確認できます。0 が返る場合、この次に示すコマンドを実行する必要があります。それ以外の場合は、表示される内容を確認します。

# ulimit -c unlimited
このコマンドを使用すると、サイズが無制限のコアファイルが生成されます。ディスク容量に制限がある場合は、 unlimited を希望のコアファイルの最大サイズで置き換えます。値は 1 KB 単位で指定します。

例:

# ulimit -c 1024 を実行すると、最大 1 MB のサイズのコアファイルが作成されます。
# ulimit -c 1024000 を実行すると、最大 1 GB のサイズのコアファイルが作成されます。

注意: ulimit はコンソールセッションを閉じるとデフォルト値に戻ります。

#uname -a > /opt/VRTSralus/bin/uname-a.txt
このコマンドを使用すると、Linux OS に関する情報が収集されてファイルに書き込まれます。


コアダンプの生成を実行するように RALUS をセットアップする

コアダンプの生成が OS で有効になったことを確認した後、次の手順を使用して RALUS Agent がコアファイルを作成するように設定する必要があります。

1.「 cd /opt/VRTSralus/bin 」と入力します。
2. ps -ef | grep beremote を実行し、「beremote」が実行されていないことを確認します。
3.実行されている場合は、 /etc/init.d/VRTSralus.init stop を実行します。
4.「 export _VRTS_ALLOW_SIGSEGV_DFL_ACTION=1 」と入力します。
5.「 export _VRTS_ALLOW_SIGSEGV_DFL_ACTION=1 」と入力します。
6.「 ./beremote --log-console --log-file agent.log & 」と入力します。

デバッグ出力をコンソールとファイルに送信するのは、コアダンプが発生したとき、コンソールに最新情報が送られるようにするためです。ログファイルではコア ダンプの発生時点に至るまでの出力を取得できません。ただし、agent.log ファイルには、コンソールのログには記録されない重要な履歴情報が記録されます。

コアダンプの発生時には、可能な限りコンソールの出力を ファイルにコピーして保存し、コアダンプ、agent.log ファイルとともにテクニカルサポートに送信してください。システムによっては、Enter キーを押してコンソールのプロンプトに戻り、処理を完了させる必要があります。

多くの場合、コアファイルは次の命名規則に従って作成されます。

core.####

デフォルトで、ファイルは /opt/VRTSralus/bin ディレクトリに作成されます。


コアファイルの後処理を行う

コアファイルには、クラッシュが発生したシステムで最も簡単に抽出できる情報が含まれています。これにより、この後処理の手順を実行するとき、すべてのライブラリが正しく揃っていることを確認できます。

コアファイルを (コピーしていない場合は) /opt/VRTSralus/bin にコピーします。
cd /opt/VRTSralus/bin を実行し、RALUS ディレクトリに変更します。
uname -a > uname-a.txt を実行します。
file core.#### > filecoreoutput.txt を実行します。

これにより、コアファイルの作成が発生した処理が表示されます。例:

 
core.3975: setgid sticky ELF 64-bit LSB core file AMD x86-64, version 1 (SYSV), SVR4-style, from 'beremote'
 
file core.#### コマンドの出力が from 'beremote' で終了していない場合、そのコアファイルは Backup Exec RALUS Agent によって発生したのではなく、指定された処理によって発生しています。
 
次に、下記のコマンドを実行します ( gdb.txt ファイルが作成されます)。
 
gdb ./beremote core.####2>&1 | tee /opt/VRTSralus/bin/gdb.txt
 
(gdb) bt
 
(gdb) quit
 

gdb コマンドを使用できない場合の対応方法

gdb コマンドは GNU デバッガです。BEWS がサポートしているすべてのバージョンの Linux で使用できます。システムにない場合は、インストールする必要があります。通常、Linux ディストリビューションの開発パッケージの一部として、Linux ディストリビュータからパッケージで入手できます。

コアファイルが作成されない場合の対応方法

コアダンプファイルが / opt/VRTSralus/bin ディレクトリに作成されない場合は、次の手順に従います。この手順を実行するとコアファイルは作成されませんが、デバッグが強化されます。

1. ps -ef | grep beremote を実行し、「beremote」が実行されていないことを確認します。
2.「root」として cd /opt/VRTSralus/bin を実行します。
3. gdb ./beremote 2>&1 | tee /opt/VRTSralus/bin/gdb.txt と入力します。
4.これでデバッガが立ち上がります。
5. run と入力します。
6.これで Agent が立ち上がります。
7.クラッシュを発生させた操作を実行します。
8.クラッシュの発生によってデバッガのプロンプトに戻ります。
9. bt full と入力してスタックトレースを取得します。
10.スタックトレースを gdb.txt ファイルにコピーします。
11.Ctrl+D を押してデバッガを終了します。


RALUS コアの診断に必要なファイルを送付する

これで、RALUS コアファイルの診断に必要なすべてのファイルが揃います。これらのファイルが 10 MB を超える場合、電子メールで送信することができないため、シマンテック社のテクニカルサポートの FTP サイトにコピーする必要があります。

次のファイルを収集してテクニカルサポート担当者に送信してください。

 
  • RALUS を実行するときに --log-console を使用して取得したコンソールのログ
  • RALUS の関連デバッグログまたは agent.log
  • 下記の場所にある以下のファイル。

 
/opt/VRTSralus/bin
 
gdb.txt         (このファイルはコアダンプの診断に必要なため必ず送信してください)
 
core.####
 
filecoreoutput.txt
 
uname-a.txt
 

 
/var/VRTSralus/ralus.ver
 

 
/etc/VRTSralus/ralus.cfg
 

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