問題
通常、バックアップジョブの重要なボリュームでファイルやフォルダーを除外すると、Backup Exec は Simplified Disaster Recovery (SDR: 簡易ディザスターリカバリ) インジケーターをオフにします。
ファイルやフォルダーを除外した後、Simplified Disaster Recovery インジケーターがオフになる動作については、レジストリキーを設定することで変更が可能です。
注:
ただし、このレジストリを設定後、OS の起動に必須のファイルやフォルダを除外した場合でも、Simplified Disaster Recovery インジケーターがオンになり、バックアップが取得可能になります。SDR によるリカバリ後に OS が起動しなくなる場合がありますので、注意して作業をお願いします。
エラーメッセージ
エラーコード: 0xe000A210-重要なボリュームでエラーが発生したため、このバックアップを仮想マシンへの変換、簡易ディザスタリカバリ (SDR)、または完全なオンラインリストアに使うことはできません。
UMI コード: V-79-57344-41488
図 1
解決策
一部のファイルやフォルダが除外されている状態で、Simplified Disaster Recovery インジケータをオンにしたい場合は、以下の手順に従って新しいレジストリキーを作成します。
警告: Windows のレジストリエディタを不適切に使用すると、オペレーティングシステムが正常に機能しなくなる可能性があります。 Windows レジストリを変更する際は十分に注意してください。レジストリへの変更は、レジストリエディタの操作に習熟したユーザーだけが行うようにしてください。レジストリを変更する前に、レジストリとコンピュータの完全なバックアップを行うことをお勧めします。
1. バックアップ対象のコンピューターでレジストリエディターを起動します。
2. 次のレジストリキーを追加します。
(例は D ドライブ内の TEST フォルダを除外しています)(図 2)
<Backup Exec 21 以前>
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Symantec\Backup Exec For Windows\Backup Exec\Engine\Simplified System Protection\User-Defined Exclusion Resources\D:
<Backup Exec 21 以降>
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Veritas\Backup Exec For Windows\Backup Exec\Engine\Simplified System Protection\User-Defined Exclusion Resources\D:
図 2
3. 一部のファイルやフォルダが除外されていても、Simplified Disaster Recovery インジケーターが有効になっていることを確認します。
図 3