問題
ここでは Backup Exec Remote Agent for Windows Server (RAWS) が使用するデフォルトポートを変更する方法について説明します
エラーメッセージ
N/A
原因
メディアサーバー(Backup Exec)がリモートサーバー(Remote Agent)に接続するとき、初期接続ポートは NDMP ポート TCP 10000 で開始されます。Remote Agent は、この事前定義されたポート上でリスニングしています。
解決策
状況によっては、デフォルトの NDMP ポート 10000 との競合が発生した場合、つまり、ポート 10000 が別のアプリケーションまたはサービスによって使用中であり、Backup Exec Job Engine サービスが接続を確立できない場合、C:\Windows\System32\drivers\etc にある services ファイルを編集することで、デフォルトのポート 10000 を別のポート番号に変更可能です。ここでは、NDMP (Network Data Management Protocol) ポートを代替ポート番号に変更する方法を記載します (図1 および 図2)。
図1
図2
例:
ポートを 9000 に変更するには、次のように services ファイルに次のエントリを追加します。
ndmp 9000/tcp #Network Data Management Protocol
services ファイルにエントリを追加したら、ファイルを保存し、Backup Exec 関連サービスと特定のリモートサーバー上の Remote Agent サービスを再起動します。
注意: 上記の手順は、ポート 10000 が競合しているバックアップ対象の各リモートマシンで実行する必要があります。
また、Backup Exec で動的ポート範囲を指定する必要がある場合は、次の手順を実行します。
動的ポート範囲を設定するには、次の手順を実行します。
1. Backup Exec コンソール左上の [Backup Exec] ボタンをクリックします。
2. [構成と設定] → [Backup Exec 設定] を選択します。
3. [ネットワークとセキュリティ] をクリックします
4. 「TCP 動的ポート範囲を有効にする」にチェックを入れます。
5. 25個以上のポートの範囲を指定します。ポート数が多いほどバックアップ性能が向上することがあります。
図3
特定のエージェントについての注意事項:
1. Enterprise Vault Agent for Backup Exec を使用し、サーバーエイリアスが使用されている場合、Backup Exec サーバーの NDMP ポートは、エイリアスを持つすべてのサーバーの NDMP ポート設定と一致させる必要があります。これは、サーバーは通常その NDMP ポートを Backup Exec サーバーにアドバタイズしますが、エイリアスの場合、エイリアス名はアドバタイズされないためです。
2. Sharepoint エージェントを使用していて、Sharepoint ファームが複数のサーバーで構成されている場合、Sharepoint ファームサーバーの NDMP ポートは、すべて一致させます。これは、Sharepoint のバックアップ中に、Sharepoint SQL Agent for Windows (AWS) から各 SharePoint アプリケーションやフロントエンド Web サーバーへのネットワーク接続が行われるためです。