Enterprise Vault.cloud™ Folder Sync 1.13 管理者ガイド
- Folder Sync について
- Folder Sync の必要条件
- Folder Sync のサービスアカウントと管理アカウントの準備
- Folder Sync のインストールまたはアップグレード
- Folder Sync タスクの設定
- Folder Sync の同期の実行とスケジュール設定
- Folder Sync の監視と管理
- Folder Sync のトラブルシューティング
バージョン 1.13 で導入された変更
Folder Sync 1.13 では、次の新機能や機能強化が導入されました。
オンプレミスの Microsoft Exchange と Microsoft Office 365 の両方の、メールボックスフォルダ同期がサポートされるようになりました。
オンプレミスの Exchange と Office 365 のメールボックスの両方が存在する、ハイブリッド環境がサポートされるようになりました。同期されたメールボックスをオンプレミスの Exchange から Office 365 に移行すると、Folder Sync は、移行されたメールボックスをオンプレミスの元のメールボックスにマッピングして、Enterprise Vault.cloud の同期対象フォルダに再度関連付けることができます。
負荷の共有またはサーバーでエラーが発生したときの冗長性を実現するため、複数の Folder Sync インスタンスを設定できるようになりました。
[All Mailboxes]テーブルが改訂および再設計されて、Exchange の場所を問わず、すべてのメールボックスの同期状態が表示されるようになりました。列フィルタを使用して情報をフィルタしたり、グループ表示を使用して、選択した列の値に基づいて情報をグループ化したりできます。
パフォーマンスが向上し、サポートされる同時処理スレッド数が多くなりました。
スケジュール設定機能が向上しました。以前のスケジュール設定された同期では、すべてのメールボックス同期が完了してから、再処理が開始されるまでの遅延期間を、ScheduleRestartPeriod の値で設定しました。今回のリリースでは、最も以前に処理されたメールボックスが処理されてから ScheduleRestartPeriod が経過した場合に、メールボックスの再処理が開始されます。
[Item Synch]タスクの名前が変更されて、[Folder Sync]タスクになりました。
タスクの設定に、[Include Shared Mailboxes]オプションが含まれるようになりました。このオプションを選択した場合、Folder Sync は、フォルダ同期用に選択できるメールボックスのリストに共有メールボックスを含めます。
このオプションは、共有メールボックスを含めるため、Folder Sync 1.12 の設定ファイルの設定を置き換えます。
メモ:
サポート対象の Microsoft SQL Server、オンプレミスの Exchange サーバー、および Folder Sync サーバーのバージョンは、このバージョンで変更されました。