Veritas Access トラブルシューティングガイド
- 概要
- 一般的なトラブルシューティング手順
- Veritas Access の監視
- 一般的な回復手順
- Veritas Access の階層としてのクラウド機能のトラブルシューティング
- Veritas Access のインストールと設定に関する問題のトラブルシューティング
- LTR アップグレードのトラブルシューティング
- Veritas Access CIFS の問題のトラブルシューティング
- Veritas Access GUI 起動問題のトラブルシューティング
デバッグ情報の取得と送信
Veritas Access ノードから Veritas Access デバッグ情報を取得して、取得した情報を外部 FTP または SCP サーバーを使用してサーバーに送信できます。
ノードが Access クラスタの一部である場合は、Veritas Access CLI を使用して debuginfo コマンドを実行し、デバッグ情報を収集して SCP または FTP サーバーにアップロードできます。ノードが Access クラスタの一部でない場合、Veritas Access CLI にはアクセスできず、代わりに collect_debuginfo.sh
スクリプトを使用してデバッグ情報を収集およびアップロードする必要があります。
データの提供方法について詳しくは、ベリタステクニカルサポートで次の記事を参照してください。
https://www.veritas.com/support/ja_JP/article.000097935
指定したノードから外部サーバーにデバッグ情報をアップロードするには
- 指定したノードから外部サーバーにデバッグ情報をアップロードします。
Support> debuginfo upload nodenamedebug-URL module
たとえば、すべてのデバッグ情報を FTP サーバーにアップロードする場合は次のように入力します。
Support> debuginfo upload node1_1 ftp://admin@ftp.docserver.company.com/patches/ all
たとえば、SCP サーバーに CIFS 関連のデバッグ情報をアップロードする場合は次のように入力します。
Support> debuginfo upload node1_1 scp://root@server.company.com:/tmp/node1_1-cifs-debuginfo.tar.gz
nodename
デバッグ情報の収集元のノード名 を指定します。
debug-URL
デバッグ情報をアップロードするリモートファイルまたはディレクトリを指定します。
デバッグ情報のアップロード元サーバーの種類に応じて、次の例の URL 形式のいずれかを使用します。
ftp://admin@ftp.docserver.company.com/ patches/
scp://root@server.company.com:/tmp/
debug-URL にリモートファイルを指定すると、debuginfo ファイルはそのリモートファイル名で保存されます。debug-URL にリモートディレクトリを指定すると、debuginfo ファイル名は次のように表示されます。
nas_debuginfo_nodename_modulename_timestamp.tar.gz
module
モジュールの値を指定します。
次のオプションがサポートされます。
generic:
このモジュールは、オペレーティングシステム、CIFS モジュール、SOS レポートの詳細など、一般的な情報を収集します。製品情報は収集しません。nas:
このモジュールは、クラスタノードから製品情報を収集します。os:
このモジュールは、すべてのクラスタノードから SOS レポートを収集します。explorer:
VxExplorer ユーティリティは、Veritas Access 製品がインストールされているすべてのサーバーからログと環境データを収集します。install
: このモジュールは、CPI インストールログディレクトリ/opt/VRTS/install/logs/
からインストールログを収集します。all
: このモジュールは、前述のすべてのモジュールに関する情報をクラスタノードから収集します。
Support> debuginfo コマンドは、RHEL (Red Hat Enterprise Linux) の sosreport コマンドに関する情報も収集します。sosreport は、selinux モジュール以外のすべてのロード済みモジュールを収集します。
ノードが Access クラスタの一部ではない場合に、デバッグ情報を収集およびアップロードするには、/opt/VRTSnas/scripts/support/collect_debuginfo.sh
スクリプトを使用します。スクリプトは、次の形式を使用します。
/opt/VRTSnas/scripts/support/collect_debuginfo.sh -o upload -n nodename -d debug-URL -m module
パラメータの内容は次のとおりです。
upload |
実行する操作を指定します。debug-URL パラメータで指定した場所にデバッグ情報をアップロードするには、upload オプションを使用します。 |
nodename |
デバッグ情報を収集するノードの名前を指定します。 |
debug-URL |
デバッグ情報をアップロードする場所を指定します。SCP サーバー、FTP サーバー、リモートファイル、またはディレクトリを場所に指定できます。デバッグ情報をアップロードする場所に応じて、次のいずれかの形式を使用します。 ftp://url 例: ftp://admin@ftp.docserver.company.com/ scp://url 例: scp://root@server.company.com:/tmp/ リモートファイルを指定した場合、デバッグ情報は指定したファイルに保存されます。リモートディレクトリを指定した場合、デバッグ情報は次の形式で
たとえば、sh /opt/VRTSnas/scripts/support/collect_debuginfo.sh -o upload -n node_01 -d file:///root/log/ -m nas-procstacks は、 |
modules |
モジュールを指定します。次のオプションがサポートされます。
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