Veritas NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
nbcertupdater — 証明書更新ユーティリティの実行
概要
nbcertupdater -host host_name [-broker broker_name] [-port broker_port] [-v] [-d] [-nolog]
nbcertupdater -ofile output_file [-ifile input_file] [-numparallel num_parallel_hosts] [-numattempts attempts_per_host] [-broker broker_name] [-port broker_port] [-v] [-d] [-nolog]
nbcertupdater -listonly -ofile output_file [-v] [-d] [-nolog]
nbcertupdater -help
UNIX システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/ です。
Windows システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは install_path\NetBackup\bin\admincmd\
です。
説明
証明書更新ユーティリティ (nbcertupdater) は、指定された認証ブローカーを使用して setuptrust 操作を実行できる一連の NetBackup ホストに接続するための自動処理を提供します。ユーティリティは、ローカル認証ブローカーの NBU_Machines プライベートドメインに問い合わせ、setuptrust 操作のために接続可能な NetBackup ホストのセットを生成することもできます。
このユーティリティは、マスターサーバーのローカル管理者としてのみ実行できます。これは次の 3 つのモードで動作します。
1 つのホストを処理します。コマンドラインで 1 つのホスト名を指定します。ユーティリティは、ホストに接続し、指定された認証ブローカーを使用して setuptrust を実行します。
複数のホストを処理します。入力ファイルでホスト名を指定します。入力ファイルが指定されていなければ、nbcertupdater はローカル認証ブローカーの NBU_Machines プライベートドメインから、接続するホストのリストを自動的に生成します。各ホストを処理するために子が生成されます。-numparallel オプションは、並行して処理されるホストの数を制御します。
認証ブローカーからホストのリストを作成します。ユーティリティは、ローカル認証ブローカーの NBU_Machines プライベートドメインからリストを作成し、出力ファイルに書き込みます。ホストは処理されません。
オプション
- -b | -broker broker_name
信頼の設定に使用されるブローカー。ブローカーが指定されていなければ、信頼は NetBackup マスターサーバーによって設定されます。
- -d
このオプションを指定すると、デバッグモードが有効になります。ユーティリティは、コンソールにデバッグメッセージを出力します。
- -h | -host host_name
setuptrust 操作が実行される NetBackup ホストを指定します。
- -help
コマンドの使用方法の情報を出力します。
- -i | -ifile input_file
処理対象の NetBackup ホストの名前を含んでいる入力ファイルの名前を指定します。入力ファイルの各行がホスト名にマッピングされます (コメント行を除く)。
- -l | -listonly
ローカル認証ブローカーから NetBackup ホストのリストを生成しますが、NetBackup ホストは処理しません。
- -na | -numattempts attempts_per_host
ユーティリティがエラーを宣言する前にホストの処理を試行する回数を指定します。デフォルトは 1 です。
- -nolog
ユーティリティ操作のすべてのログ記録を停止します。
- -np | -numparallel num_parallel_hosts
並行して処理されるホストの数を指定します。デフォルトは 3 です。
- -o | -ofile output_file
出力ファイル名を指定します。
- - p | -port broker_port
選択したブローカーのポート番号を指定します。このオプションが指定されていなければ、ブローカーへの問い合わせに、デフォルトのブローカーポートが使われます。
- -v
このオプションを指定すると、詳細モードが有効になります。ユーティリティは、コンソールに追加の情報メッセージを出力します。
出力メッセージ
HOST_NOT_FOUND
ホスト名を見つけることができません。
BPCD_CONN_FAIL
ホスト上の bpcd への接続に失敗しました。ホストに NetBackup クライアントソフトウェアがインストールされていない可能性があります。
# bpnbat -ShowBrokerCerts
USER_INTERRUPT
ユーザーによって操作の終了が要求されました。このエラーは、プログラムを終了するためにユーザーが Ctrl+C を押した場合に戻されます。
SUCCESS
ホストが正常に処理されました。
例
例 1 - 認証クライアントライブラリがインストールされている NetBackup ホストを更新します。
# nbcertupdater -h huffman.abc.com Logging to directory /openv/netbackup/logs/certupdater> Processing host huffman.abc.com Host processed successfully
例 2 - ローカル認証ブローカーの NBU_Machines プライベートドメインからコンピュータ名のリストを生成します。このリストは、bpnbat -ShowMachines コマンドを実行すると表示されるリストと同じです。
# nbcertupdater -listonly -o outfile.txt Logging to directory </usr/openv/netbackup/logs/certupdater> Generating host list from the local AB Writing result to file <outfile.txt>
例 3 - 入力ファイルを使って、更新対象のホストを指定します。最初のホストは正常に更新されます。bpcd は第 2 ホストで動作していません。
# cat infile.txt huffman.vxindia.com atom.vxindia.com # nbcertupdater -i infile.txt -o outfile.txt Logging to directory </usr/openv/netbackup/logs/certupdater> Reading host names from file infile.txt Attempt 1: Processing 2 hosts Processing host huffman.abc.com (1/2) Processing host atom.abc.com (2/2) Completed host huffman.abc.com (SUCCESS) Completed host atom.abc.com (BPCD_CONN_FAIL) Total hosts attempted: 2 (1 succeeded) Writing result to file <outfile.txt> # cat outfile.txt #huffman.abc.com #SUCCESS@(02/17/10 16:58:19) atom.abc.com #BPCD_CONN_FAIL@(02/17/10 16:58:19)