Veritas InfoScale™ 7.3.1 トラブルシューティングガイド - Solaris
- 概要
- 第 I 部 Veritas File System のトラブルシューティング
- 第 II 部 Veritas Volume Manager のトラブルシューティング
- ハードウェア障害からのリカバリ
- ハードウェア障害からのリカバリについて
- 起動不能なボリュームの一覧表示
- ボリュームとプレックスの状態の表示
- プレックスの状態遷移
- 起動不能なミラーボリュームのリカバリ
- RECOVER 状態の無効にされたプレックスが存在する起動不能なボリュームのリカバリ
- 起動不能なボリュームの強制的な再起動
- ディスクでの failing フラグのクリア
- 障害が発生したディスクの再接続
- 失敗したプレックスの接続操作または同期操作のリカバリ
- RAID 5 ボリュームの障害
- ディスクグループの不完全な移動のリカバリ
- クラスタ内の一部のノードが使用できない場合のリカバリ後のボリュームの再起動
- DCO ボリュームの障害からのリカバリ
- インスタントスナップショット障害からのリカバリ
- vxsnap prepare の障害からのリカバリ
- フルサイズインスタントスナップショット作成時の vxsnap make の失敗からのリカバリ
- ブレークオフインスタントスナップショット作成時の vxsnap make の失敗からのリカバリ
- 領域最適化インスタントスナップショット作成時の vxsnap make の失敗からのリカバリ
- vxsnap restore の障害からのリカバリ
- vxsnap refresh の障害からのリカバリ
- コピーオンライトの失敗からのリカバリ
- 再同期中に発生する I/O エラーからのリカバリ
- DCO ボリュームでの I/O エラーからのリカバリ
- インスタントスナップのデータ変更オブジェクト(DCO)の vxsnap アップグレードの障害からのリカバリ
- 失敗した vxresize 操作のリカバリ
- ブートディスク障害からのリカバリ
- コマンド、タスク、トランザクションの管理
- ディスクグループ設定のバックアップと復元
- ディスクグループのインポートを使った問題のトラブルシューティング
- CDS エラーからの回復
- ログおよびエラーメッセージ
- Veritas Volume Replicator のトラブルシューティング
- RLINK 接続問題のリカバリ
- 設定エラーのリカバリ
- プライマリまたはセカンダリでのリカバリ
- クラウド配備の問題のトラブルシューティング
- ハードウェア障害からのリカバリ
- 第 III 部 Dynamic Multi-Pathing のトラブルシューティング
- 第 IV 部 Storage Foundation Cluster File System High Availability のトラブルシューティング
- 第 V 部 Cluster Server のトラブルシューティング
- VCS のトラブルシューティングおよびリカバリ
- VCS メッセージログ
- VCS エンジンのトラブルシューティング
- LLT(Low Latency Transport)のトラブルシューティング
- GAB(Group Membership Services/Atomic Broadcast)のトラブルシューティング
- VCS の起動に関するトラブルシューティング
- IMF(Intelligent Monitoring Framework)のトラブルシューティング
- サービスグループに関するトラブルシューティング
- VCS はサービスグループを自動的に起動しない
- システムが RUNNING 状態にならない
- あるシステムでサービスグループがオンラインにならない
- サービスグループが自動起動しない
- サービスグループがフリーズしている
- フェールオーバーサービスグループが、別のシステムでオンラインになっている
- 重大なリソース障害が発生した
- サービスグループが自動無効化の状態になっている
- リソースがオンラインまたはオフラインになるまでサービスグループが待機している
- 依存関係が満たされるまでサービスグループが待機している
- サービスグループのプローブが完了していない
- サービスグループが予想されたシステムにフェールオーバーしない
- FailOverPolicy が BiggestAvailable に設定されているのに、サービスグループが BiggestAvailable システムにフェールオーバーしない
- VCS で作成されるバックアップからの測定データベースの復元
- 測定データベースの初期化の失敗
- リソースに関するトラブルシューティング
- I/O フェンシングのトラブルシューティング
- 他のノードが除外されている間、ノードはクラスタを参加させられない
- SCSI TEST UNIT READY コマンドが失敗すると、vxfentsthdw ユーティリティが失敗する
- SCSI-3 ディスクから手動で既存のキーを削除する
- システムパニックによって潜在的なデータ破損が防止される
- コーディネータディスクの I/O フェンシングキーのクラスタ ID がローカルクラスタの ID と一致しない
- フェンシングの起動時にすでに発生しているスプリットブレイン状態が報告される
- 登録済みのキーがコーディネータディスクから失われている
- クラスタがオフラインになっているときに不具合のあるディスクの置換
- rcp または scp コマンドが機能していないと vxfenswap ユーティリティが終了する
- CP サーバーのトラブルシューティング
- Veritas InfoScale 製品 クラスタノードでのサーバーベースのフェンシングのトラブルシューティング
- コーディネーションポイントのオンライン移行中の問題
- 通知に関するトラブルシューティング
- グローバルクラスタのトラブルシューティングとリカバリ
- Steward プロセスのトラブルシューティング
- ライセンスに関するトラブルシューティング
- ライセンスキーの検証
- ライセンスのエラーメッセージ
- [Licensing] Insufficient memory to perform operation
- [Licensing] No valid VCS license keys were found
- [Licensing] Unable to find a valid base VCS license key
- [Licensing] License key can not be used on this OS platform
- [Licensing] VCS evaluation period has expired
- [Licensing] License key can not be used on this system
- [Licensing] Unable to initialize the licensing framework
- [Licensing] QuickStart is not supported in this release
- [Licensing] Your evaluation period for the feature has expired.This feature will not be enabled the next time VCS starts
- CPU、メモリ、スワップの計測または予測された値の確認
- VCS のトラブルシューティングおよびリカバリ
- 第 VI 部 SFDB のトラブルシューティング
障害が発生したブートディスクの再追加
ディスクの再追加は、同じ物理ディスクが使われるという点を除けば、ディスクの交換と同じ手順で実行します。通常、再追加が必要なディスクは切断されています。したがって、VxVM によってディスクエラーが検出され、ディスクへのアクセスは停止されます。
たとえば、disk01 と disk02 という 2 つのディスクがあるシステムについて考えてみます。2 つのディスクは通常、起動時にそれぞれディスク c0t0d0s2 と c0t1d0s2 としてシステム構成にマップされます。障害が発生したために、disk01 は切断されています。ディスクの状態は、次のコマンドで vxdisk ユーティリティを使い、ディスクを一覧表示することで確認できます。
# vxdisk list
vxdisk で表示される一覧(例)は次のとおりです。
DEVICE TYPE DISK GROUP STATUS c0t0d0s2 sliced - - error c0t1d0s2 sliced disk02 bootdg online - - disk01 bootdg failed was:c0t0d0s2
ディスク disk01 にはデバイスが関連付けられておらず、failed 状態で、デバイスは切断されたことが示されています。ディスクが完全に破損した場合は、デバイス(例にある c0t0d0s2 など)がまったく一覧表示されないこともあります。
vxdisk list による出力が異なる場合もあります。たとえば、UNIX パーティションテーブルに関連した修正不可能な障害がブートディスクにある場合、破損したルートパーティションは修正できませんが、Veritas Volume Manager プライベートリージョンにはエラーはありません。vxdisk list コマンドでは、次のように一覧表示されます。
DEVICE TYPE DISK GROUP STATUS c0t0d0s2 sliced disk01 bootdg online c0t1d0s2 sliced disk02 bootdg online
ただし、エラーは修正できなかったため、ディスクは障害が発生したものとして表示されます。 このような場合は、vxdiskadm のメニュー項目[ディスクの交換のための削除(Remove a disk for replacement)]を使って、障害が発生したデバイスとそのディスク名の関連付けを解除します。
vxdiskadm(1M)マニュアルページを参照してください。
その後、デバイスの再フォーマットなど、特別な手順を実行して問題を修正できます。
障害が発生したブートディスクを再追加するには
- vxdiskadm[障害が発生したディスクまたは削除したディスクの交換(Replace a failed or removed disk)]メニュー項目を選択してディスクを交換し、交換前と同じデバイスを指定します。たとえば、デバイス c0t0d0s2 について disk01 を交換します。
- ミラー化したブートディスクに障害が発生しているときにホットリロケーションが有効な場合、新しいミラーの作成および障害が発生したブートディスクから障害が発生しているサブディスクの削除が実行されます。ホットリロケーションが成功した後に再追加を正常に終了すると、ディスクの障害の影響を受けていた root および他のボリュームは、再追加されたディスクには存在しなくなります。vxunreloc を実行して、ホットリロケーションされたサブディスクを新しく交換したディスクに移動します。