Veritas NetBackup™ インストールガイド
- インストールの準備
- 一般的なインストールの情報
- インストール操作に関する注意事項および制限事項
- SORT の情報
- Veritas NetInsights コンソールの情報
- NetBackup ライセンス
- UNIX システムでのサーバーソフトウェアのインストール
- Windows システムでのサーバーソフトウェアのインストール
- 管理インターフェースについて
- NetBackup クライアントソフトウェアのインストール
- NetBackup の構成
- NetBackup ソフトウェアのアップグレード
- NetBackup サーバーおよびクライアントソフトウェアの削除
- 参照先
NetBackup マスターサーバーとドメインのサイズについてのガイダンス
NetBackup マスターサーバーのサイズ決定は、全体的な NetBackup ソリューション設計の一環として重要なアクティビティです。次の情報では、その取り組みを支援するためのベストプラクティスと、サイズ決定に関する推奨事項を示します。
Veritas は、NetBackup マスターサーバーと NetBackup ドメイン用に最適な構成を判断するために、データ保護を包括的に評価することをお勧めします。次の情報はガイドラインを示すものです。
カタログサイズは 4 TB を超えないようにします。
NetBackup カタログのサイズと、NetBackup カタログからのデータの読み取りに関連するパフォーマンスは、I/O パフォーマンス、つまりディスク速度によって決定されます。Veritas では、可能な場合はカタログに SSD (ソリッドステートドライブ) を使用することをお勧めします。ディスクには優れた読み取りおよび書き込みパフォーマンスが必要です。これは、大規模環境ではさらに重要です。
長期保持 (LTR) を使用したイメージでは、圧縮とカタログアーカイブを使用したカタログサイズの管理をお勧めします。
EMM データベース内のデバイス数は 1,500 を超えないようにしてください。
デバイスには、テープドライブ、テープライブラリ、ディスクプールなどがあります。
メディアサーバーの数は 50 を超えないようにしてください。
各 NetBackup ドメイン内で管理可能な数のメディアサーバーとストレージターゲットを維持することが重要です。配備されるメディアサーバーとストレージターゲットは管理および保守が必要で、最終的にパッチの適用とアップグレードが必要になります。これらの各メディアサーバーにも、保守が必要な構成が含まれています。したがって、管理性、操作性、管理の影響を考慮することが重要です。Veritas では、バックアップの作業負荷をサポートするために、必要な CPU、メモリ、ネットワーク帯域幅、およびディスク I/O で適切にサイズが設定されたメディアサーバーとストレージターゲットの配備をお勧めします。同じ作業負荷で DR の場所への複製またはレプリケーションが必要かどうかを考慮することも重要です。それらの二次的なオプションに対応するように、メディアサーバーとストレージターゲットのサイズを決定することは不可欠です。まとめると、ドメインごとに 50 未満の数を維持しながら、適切なサイズのメディアサーバーとストレージターゲットを配備することを Veritas はお勧めします。
ジョブの数は、1 クライアントあたり 1 秒に 1 つを超えないようにする必要がありますが、別々のクライアントから各ジョブを送信することで、1 秒に複数のジョブを送信できます。各バックアップクライアントには「1 クライアントあたり 1 秒に 1 つのジョブ」の制限があるため、複数のクライアントで並列して実行できます。
CPU やメモリなどのコンピュータリソースは、マスターサーバーがどこまで拡張できるかに影響します。
メディアサーバーからのメタデータストリームの処理に対応するには、必須のシステムリソース量がマスターサーバーに存在する必要があります。メディアサーバーは、バックアップしたファイルに関するメタデータをマスターサーバーに送信します。このメタデータは定期的にバッチ処理され、送信されます。調整パラメータ MAX_ENTRIES_PER_ADD によって決定されるバッチサイズは、マスターサーバーのパフォーマンス、特に多数の小さいファイルを含むバックアップイメージの場合に大きな影響を与えます。
NetBackup カタログにメタデータを送信するためのバッチサイズについて詳しくは、『NetBackup Backup Planning and Performance Tuning ガイド』を参照してください。
マスターサーバーは、これらのメタデータメッセージのペイロードをそれぞれ処理する必要があります。各ペイロードにはオペレーティングシステムプロセスが必要で、それぞれのプロセスがシステムリソースを消費します。消費されるシステムリソースは、ディスク容量、CPU サイクル、メモリ容量、ネットワーク帯域幅、ディスク I/O です。
表: サイズの決定に関するガイドライン に、詳細を示します。
表: サイズの決定に関するガイドライン
プロセッサの数 |
推奨メモリ要件 |
マスターサーバーごとのメディアサーバーの最大数 * |
---|---|---|
8 |
128 GB |
20 |
16 |
256 GB |
100 |
* Veritas では、メディアサーバーの数をドメインごとに 50 未満に制限することをお勧めします。
プロセッサとメモリの要件について、追加の推奨事項があります。
UNIX および Linux の場合のインストール要件を参照してください。