この記事は、Backup Exec のアップグレードを計画および実行するための前提条件と、手順を記載した情報へのアクセスを提供することを目的としています。
アップグレードの前提条件
Backup Exec 管理者は、これらのポイントに対するアクションなしでアップグレードを開始しないでください。
アップグレードのベストプラクティス情報を確認します。(これには、古いハードウェアで実行されている環境、または より古いバージョンの Backup Exec を使用している環境に関する情報も含まれます。)
Backup Exec のアップグレード方法 - ガイドライン、ベスト・プラクティス、利用可能なサポートBackup Exec サーバーの構成と、バックアップの対象となるすべてのオペレーティングシステムおよびアプリケーションに対してソフトウェアとハードウェアの互換性リストを確認します。これらのリストにアクセスするには、www.backupexec.com/compatibility にアクセスしてください。
アップグレードの責任者がベリタスライセンスポータル <Veritas Entitlement Management System (VEMS)> にアクセスでき、Backup Exec の資格を確認できることを確認します。このポータルのガイドは <Veritas Solution Channel (VSC)> にあります。Backup Exec のページから「Backup Execのインストールメディア、ライセンスファイルの入手手順」を参照してください。
アップグレードの前に、必要なバージョンのインストールメディアと適切な Backup Exec ライセンスファイルをポータルからダウンロードします。ダウンロード後に、アップグレードを実施する Backup Exec サーバーでインストールメディアの ISO ファイルを ZIP から抽出します。ライセンスファイルもアップグレードを実施する Backup Exec サーバーにコピーします。
ポータルで入手およびダウンロードできる新しいバージョンのライセンスが、既存の Backup Exec インストールで使用されているライセンスと同じ機能を提供することを確認します。<Veritas Solution Channel/Backup Exec> の「Backup Execライセンスガイド」を参照してください。
関連するサーバーにアップグレード用の十分なディスク領域があることを確認します。 (特に既存のインストールが C:ドライブ上にある場合は、スペースが限られているドライブへのアップグレード作業で問題が発生する可能性があります。)
既存の重複排除ディスクストレージのボリュームの空き容量を確認します。Backup Exec 20.x および 21.xへのアップグレードでは重複排除ディスクストレージが新しいバージョンに変換されます。変換プロセスでは、重複排除ストレージのボリュームに 20%以上の空き容量が確保されていることをお勧めします。最低12%の空き容量が必要です。
主要な Backup Exec サービス(エージェントブラウザ、デバイスとメディア、ジョブエンジン、管理サービスおよびサーバーサービス)を開始するために使用される資格情報を確認します。これらのサービスはすべて同じ管理アカウントを使用している必要があり、アップグレード作業者はアカウント名とパスワードを知っている必要があります。
重要: これらの Backup Exec サービスが「ローカルシステム」アカウントで起動可能な場合でも、これらのサービスを「ローカルシステム」アカウントで起動するように設定しないでください。現在のジョブ稼働状況を評価して、アップグレードを実行するのに適切な期間 (ジョブアクティビティがないことが望ましい) を特定します。
アップグレードプロセス中に Backup Exec サーバーおよびリモートサーバーを再起動するための要件を計画します。
注: 環境により再起動が要求されない場合もありますがサーバーを再起動できるよう計画しておく必要があります。
アップグレードおよび移行ガイド
このセクションでは、特定のアップグレードの詳細な手順、または移行シナリオに関する情報を提供します。より複雑なシナリオでは、追加の手順が必要になる場合があります。