Enterprise Vault.cloud™ Folder Sync 1.13 管理者ガイド

Last Published:
Product(s): Veritas Alta Archiving (Version Not Specified)
  1. Folder Sync について
    1.  
      本書について
    2.  
      Folder Sync について
    3.  
      Folder Sync の複数インスタンスのサポートについて
    4.  
      バージョン 1.13.3 で導入された変更
    5.  
      バージョン 1.13 で導入された変更
    6.  
      Folder Sync の更新履歴
  2. Folder Sync の必要条件
    1.  
      Microsoft Exchange との互換性
    2.  
      Folder Sync Microsoft SQL Server の必要条件
    3.  
      Folder Sync のインストール場所
    4. Folder Sync をインストールするサーバーの必要条件
      1.  
        Windows PowerShell 向け Azure Active Directory モジュールのインストール
  3. Folder Sync のサービスアカウントと管理アカウントの準備
    1.  
      Folder Sync のサービスアカウントと管理アカウントの必要条件
    2.  
      Folder Sync サービスアカウントの作成
    3.  
      Exchange 2016 または 2013 の管理アカウントの準備
    4.  
      Exchange 2010 の管理アカウントの準備
    5.  
      Exchange 2007 の管理アカウントの準備
    6.  
      Office 365 の管理アカウントの準備
  4. Folder Sync のインストールまたはアップグレード
    1.  
      Folder Sync のインストールまたはアップグレードについて
    2.  
      Folder Sync の新規インストールの実行
    3.  
      Folder Sync 1.13 オリジナルリリースまたはそれ以降からのアップグレード
    4.  
      Folder Sync 1.12 からのアップグレード
    5.  
      Folder Sync 1.11 またはそれ以前のバージョンからのアップグレード
  5. Folder Sync タスクの設定
    1.  
      Folder Sync タスクの設定の構成
    2.  
      Folder Sync タスクの再起動
  6. Folder Sync の同期の実行とスケジュール設定
    1.  
      Folder Sync の同期の実行とスケジュール設定について
    2. Folder Sync の同期での[Run Now]の実行
      1.  
        メールボックスのリセットオプションについて
    3.  
      スケジュール設定された Folder Sync の同期の設定
    4.  
      Folder Sync のスケジュール設定とスケジュール設定戦略の選択について
    5.  
      スケジュール設定された Folder Sync の同期イベントの作成
    6.  
      スケジュール設定された Folder Sync の同期でターゲットにするメールボックスの選択
    7.  
      スケジュール設定された Folder Sync の同期イベントの反復再実行期間の変更
  7. Folder Sync の監視と管理
    1.  
      Folder Sync の監視と管理について
    2. [All Mailboxes]テーブルの表示
      1.  
        [All Mailboxes]テーブルの内容
    3. Folder Sync のジョブリストの表示
      1.  
        Folder Sync のジョブリストの内容
    4. Folder Sync のメールボックスレポートの表示
      1.  
        Folder Sync のメールボックスレポートの内容
    5. Folder Sync の状態レポートの表示
      1.  
        Folder Sync の状況レポートの内容
    6.  
      Administration Console からの Folder Sync の無効化または有効化
    7.  
      アカウントに対する Folder Sync の同期状態の Administration Console での表示
  8. Folder Sync のトラブルシューティング
    1.  
      Folder Sync のイベントログエラーとログファイルについて
    2.  
      Folder Sync が一部のメールボックスの操作に失敗する
    3.  
      Folder Sync サービスの偶発的なタイムアウトのトラブルシューティング

Folder Sync タスクの設定の構成

Folder Sync の設定の一環として、Folder Sync タスクの設定を構成する必要があります。

メモ:

Folder Sync をアップグレードする際、いくつかの Folder Sync タスクの設定値は保持されます。これらの値がまだ適切かどうかを確認する必要があります。

Folder Sync 1.12 またはそれ以前からのアップグレードの場合は、一般的に、[Concurrent Mailboxes]の値を、以前のデフォルト値の 30 から新しいデフォルト値の 50 に増やすのが適切です。この新しいデフォルト値は、新しいバージョンで向上した処理効率を反映しています。

Folder Sync タスクの設定を構成するには

  1. Folder Sync サービスアカウントのクレデンシャルを使用して、Folder Sync サーバーにログオンします。
  2. [スタート]、[すべてのプログラム]、[ArchiveTools]、[ArchiveTools Management Console]の順にクリックします。
  3. 管理コンソールの左ウィンドウ枠で[Archive Accelerator]フォルダを展開して、[Task List]フォルダを選択します。
    タスクリストフォルダが選択された状態の管理コンソール。
  4. 中央の[Task List]ウィンドウ枠で、[Folder Sync]フォルダを右クリックして[Properties]を選択します。

    メモ:

    Folder Sync の複数のインスタンスを別々のサーバーに設定した場合、[Task List]ウィンドウ枠に、各サーバーの Folder Sync タスクが表示されます。必要なサーバーのタスクを選択します。

  5. [Folder Sync Properties]ダイアログで、[Settings for computer_name]タブを選択し、次の手順で説明するように必要な情報を入力します。
    設定のタブが選択された状態の[Folder Sync Properties]ダイアログ。
  6. [Mailbox Settings]で、次のように必要な処理オプションを選択します。

    Process Deleted Items folder

    Folder Sync ユーザーが Personal.cloud で削除済みアイテムのフォルダを使用できるようにする場合は、このオプションを選択します。

    • ここにチェックマークが付いている場合、Outlook で削除済みアイテムフォルダに移動されたすべてのアイテムは、同期後に Personal.cloud の削除済みアイテムフォルダに表示されます。

    • ここのチェックマークをはずすと、削除済みアイテムフォルダは、Personal.cloud で他の同期されたフォルダと一緒には表示されません。Outlook で削除済みアイテムフォルダに移動されたアイテムは、同期後に、Personal.cloud 内の元のメールボックスフォルダに残ります。

    Auto Select New Mailboxes

    スケジュール設定された Folder Sync の同期で、同期の間に追加されたすべての新しいメールボックスをターゲットにする場合は、このオプションを選択します。新たに追加された各メールボックスについて、Folder Sync は、メールボックスのデータベーステーブルの[Selected]の値を[True]に設定します。

    メモ:

    Folder Sync が最初のスケジュール設定された同期を実行する前にこのオプションを選択した場合、Folder Sync は、既存のすべての Office 365 メールボックスについても、[Selected]の値を[True]に設定します。スケジュール設定された同期は、新たに追加されたメールボックスに加えて、既存のすべてのメールボックスもターゲットにします。

    Folder Sync が最初のスケジュール設定された同期を実行した後にこのオプションを選択した場合、Folder Sync は、既存のメールボックスの[Selected]の値を変更しません。新しく追加されたメールボックスのみが自動的にターゲットになります。

    メモ:

    Office 365 環境内のプロビジョニングされた Personal.cloud ユーザー用に十分な Folder Sync ライセンスがない限り、[Auto Select New Mailboxes]オプションは選択しないでください。

    Deselect Disabled Mailboxes

    Folder Sync が無効なメールボックスと同期しないようにする場合に、このオプションを選択します。メールボックスが無効になると、Folder Sync は今後の処理の対象からそのメールボックスを選択解除します。

    Include Shared Mailboxes

    Folder Sync の[All Mailboxes]リストに共有メールボックスを含めるには、このオプションを選択します。これにより、Folder Sync で共有メールボックスを選択できるようになります。

    Concurrent Mailboxes

    同時に処理するメールボックスの数を選択します。ほとんどの設定で、デフォルト値の 50 をお勧めします。

  7. [Enterprise Vault.cloud]で、次のように Enterprise Vault.cloud 環境の詳細を入力します。

    Server

    ドロップダウンリストから、Enterprise Vault.cloud の地域を選択します。Folder Sync が、データセンターの場所のボックスに適切な値を入力します。

    Enterprise Vault.cloud の地域がドロップダウンリストに表示されないか、選択する項目がわからない場合は、Veritasのサービスとサポートにお問い合わせください。

    [Custom]を選択すると、カスタマイズされたデータセンターの場所を入力できます。このオプションは、Veritasのサービスとサポートからの指示がない限り使用しないでください。

    Use SSL

    Folder Sync サーバーと Enterprise Vault.cloud アーカイブサーバーの間で、セキュリティで保護された接続を使用する場合は、ここにチェックマークを付けます。

    Admin Account

    Folder Sync で使用する、Enterprise Vault.cloud 管理者アカウントのクレデンシャルを指定します。Enterprise Vault.cloud Administration Console の[Role Management]、[Assign Accounts]で、アカウントに管理者の役割が割り当てられている必要があります。

    [Select]をクリックして、アカウントのユーザー名とパスワードを入力します。ユーザー名は administrator@company.com のように UPN 形式で入力します。

    Test Connection

    Enterprise Vault.cloud の設定情報を入力するときに、[Test Connection]をクリックして、Folder Sync が指定された詳細を使用して会社の Enterprise Vault.cloud に接続できるかどうかをテストします。

  8. [Exchange]で、この Folder Sync のインスタンスでサポートするメールボックスの同期オプションを選択します。
    • On-Prem: オンプレミスの Exchange メールボックスの同期。

    • Office 365: Office 365 メールボックスの同期。

    • Hybrid: オンプレミスの Exchange と Office 365 の両方を持つ、ハイブリッド環境。

  9. [On-Prem]または[Hybrid]を手順 8 で選択した場合は、次のように[On-Prem]の設定を行います。

    メモ:

    Exchange 2007 の場合は、[EWS Endpoint]のみを設定する必要があります。残りの 2 つには、値を設定しないままにします。

    EWS Endpoint

    Exchange サーバーの Exchange Web サービスのエンドポイントを入力します。

    Exchange サーバーの EWS エンドポイントを取得するには、サーバーの Exchange 管理シェルで、次のコマンドを入力します。

    get-webservicesvirtualdirectory | select internalurl

    URL は、通常次の形式です。

    https://<FQDN>/EWS/Exchange.asmx

    ここで、<FQDN> は、オンプレミスの Exchange サーバーの完全修飾ドメイン名です。

    PowerShell Endpoint

    Exchange 2007 の場合を除いて、Exchange サーバーの PowerShell エンドポイントを入力します。

    Exchange サーバーの PowerShell エンドポイントを取得するには、サーバーの Exchange 管理シェルで、次のコマンドを入力します。

    get-powershellvirtualdirectory | select internalurl

    URL は、通常次の形式です。

    http://<FQDN>/powershell

    ここで、<FQDN> は、オンプレミスの Exchange サーバーの完全修飾ドメイン名です。

    メモ:

    Exchange 2007 の場合は、値を設定しません。

    Admin Account

    Exchange 2007 の場合を除いて、[Select]をクリックして、準備したオンプレミスの Exchange 管理アカウントのアカウントユーザー名とパスワードを入力します。ユーザー名は administrator@company.com のように UPN 形式で入力します。

    負荷の共有や冗長性のために、Folder Sync を複数のサーバーにインストールする場合は、Folder Sync の Folder Sync タスクそれぞれで、異なるオンプレミスの Exchange 管理アカウントを使用する必要があります。

    メモ:

    Exchange 2007 の場合は、値を設定しません。Folder Sync サービスアカウントのクレデンシャルが自動的に使用されます。

  10. [Office 365]または[Hybrid]を手順 8 で選択した場合は、次のように[Office 365]の設定を行います。

    EWS Endpoint

    指定した Office 365 Exchange Web サービスのエンドポイントを使用します。

    https://outlook.office365.com/EWS/Exchange.asmx

    PowerShell Endpoint

    指定した Office 365 の PowerShell エンドポイントを使用します。

    https://ps.outlook.com/powershell

    Admin Account

    [Select]をクリックして、準備した Office 365 管理アカウントのアカウントユーザー名とパスワードを入力します。ユーザー名は administrator@company.com のように UPN 形式で入力します。

    メモ:

    負荷の共有や冗長性のために、Folder Sync を複数のサーバーにインストールする場合は、Folder Sync の Folder Sync タスクそれぞれで、異なる Office 365 管理アカウントを使用する必要があります。

  11. 設定が完了して、Enterprise Vault.cloud への接続テストに成功したら、[OK]をクリックします。
  12. Folder Sync タスクを再起動して、設定を完了します。

    Folder Sync タスクの再起動を参照してください。