Enterprise Vault.cloud™ Folder Sync 1.13 管理者ガイド
- Folder Sync について
- Folder Sync の必要条件
- Folder Sync のサービスアカウントと管理アカウントの準備
- Folder Sync のインストールまたはアップグレード
- Folder Sync タスクの設定
- Folder Sync の同期の実行とスケジュール設定
- Folder Sync の監視と管理
- Folder Sync のトラブルシューティング
Folder Sync タスクの設定の構成
Folder Sync の設定の一環として、Folder Sync タスクの設定を構成する必要があります。
メモ:
Folder Sync をアップグレードする際、いくつかの Folder Sync タスクの設定値は保持されます。これらの値がまだ適切かどうかを確認する必要があります。
Folder Sync 1.12 またはそれ以前からのアップグレードの場合は、一般的に、[Concurrent Mailboxes]の値を、以前のデフォルト値の 30 から新しいデフォルト値の 50 に増やすのが適切です。この新しいデフォルト値は、新しいバージョンで向上した処理効率を反映しています。
Folder Sync タスクの設定を構成するには
- Folder Sync サービスアカウントのクレデンシャルを使用して、Folder Sync サーバーにログオンします。
- [スタート]、[すべてのプログラム]、[ArchiveTools]、[ArchiveTools Management Console]の順にクリックします。
- 管理コンソールの左ウィンドウ枠で[Archive Accelerator]フォルダを展開して、[Task List]フォルダを選択します。
- 中央の[Task List]ウィンドウ枠で、[Folder Sync]フォルダを右クリックして[Properties]を選択します。
メモ:
Folder Sync の複数のインスタンスを別々のサーバーに設定した場合、[Task List]ウィンドウ枠に、各サーバーの Folder Sync タスクが表示されます。必要なサーバーのタスクを選択します。
- [Folder Sync Properties]ダイアログで、[Settings for computer_name]タブを選択し、次の手順で説明するように必要な情報を入力します。
- [Mailbox Settings]で、次のように必要な処理オプションを選択します。
Process Deleted Items folder
Folder Sync ユーザーが Personal.cloud で削除済みアイテムのフォルダを使用できるようにする場合は、このオプションを選択します。
ここにチェックマークが付いている場合、Outlook で削除済みアイテムフォルダに移動されたすべてのアイテムは、同期後に Personal.cloud の削除済みアイテムフォルダに表示されます。
ここのチェックマークをはずすと、削除済みアイテムフォルダは、Personal.cloud で他の同期されたフォルダと一緒には表示されません。Outlook で削除済みアイテムフォルダに移動されたアイテムは、同期後に、Personal.cloud 内の元のメールボックスフォルダに残ります。
Auto Select New Mailboxes
スケジュール設定された Folder Sync の同期で、同期の間に追加されたすべての新しいメールボックスをターゲットにする場合は、このオプションを選択します。新たに追加された各メールボックスについて、Folder Sync は、メールボックスのデータベーステーブルの[Selected]の値を[True]に設定します。
メモ:
Folder Sync が最初のスケジュール設定された同期を実行する前にこのオプションを選択した場合、Folder Sync は、既存のすべての Office 365 メールボックスについても、[Selected]の値を[True]に設定します。スケジュール設定された同期は、新たに追加されたメールボックスに加えて、既存のすべてのメールボックスもターゲットにします。
Folder Sync が最初のスケジュール設定された同期を実行した後にこのオプションを選択した場合、Folder Sync は、既存のメールボックスの[Selected]の値を変更しません。新しく追加されたメールボックスのみが自動的にターゲットになります。
メモ:
Office 365 環境内のプロビジョニングされた Personal.cloud ユーザー用に十分な Folder Sync ライセンスがない限り、[Auto Select New Mailboxes]オプションは選択しないでください。
Deselect Disabled Mailboxes
Folder Sync が無効なメールボックスと同期しないようにする場合に、このオプションを選択します。メールボックスが無効になると、Folder Sync は今後の処理の対象からそのメールボックスを選択解除します。
Include Shared Mailboxes
Folder Sync の[All Mailboxes]リストに共有メールボックスを含めるには、このオプションを選択します。これにより、Folder Sync で共有メールボックスを選択できるようになります。
Concurrent Mailboxes
同時に処理するメールボックスの数を選択します。ほとんどの設定で、デフォルト値の 50 をお勧めします。
- [Enterprise Vault.cloud]で、次のように Enterprise Vault.cloud 環境の詳細を入力します。
Server
ドロップダウンリストから、Enterprise Vault.cloud の地域を選択します。Folder Sync が、データセンターの場所のボックスに適切な値を入力します。
Enterprise Vault.cloud の地域がドロップダウンリストに表示されないか、選択する項目がわからない場合は、Veritasのサービスとサポートにお問い合わせください。
[Custom]を選択すると、カスタマイズされたデータセンターの場所を入力できます。このオプションは、Veritasのサービスとサポートからの指示がない限り使用しないでください。
Use SSL
Folder Sync サーバーと Enterprise Vault.cloud アーカイブサーバーの間で、セキュリティで保護された接続を使用する場合は、ここにチェックマークを付けます。
Admin Account
Folder Sync で使用する、Enterprise Vault.cloud 管理者アカウントのクレデンシャルを指定します。Enterprise Vault.cloud Administration Console の[Role Management]、[Assign Accounts]で、アカウントに管理者の役割が割り当てられている必要があります。
[Select]をクリックして、アカウントのユーザー名とパスワードを入力します。ユーザー名は administrator@company.com のように UPN 形式で入力します。
Test Connection
Enterprise Vault.cloud の設定情報を入力するときに、[Test Connection]をクリックして、Folder Sync が指定された詳細を使用して会社の Enterprise Vault.cloud に接続できるかどうかをテストします。
- [Exchange]で、この Folder Sync のインスタンスでサポートするメールボックスの同期オプションを選択します。
On-Prem: オンプレミスの Exchange メールボックスの同期。
Office 365: Office 365 メールボックスの同期。
Hybrid: オンプレミスの Exchange と Office 365 の両方を持つ、ハイブリッド環境。
- [On-Prem]または[Hybrid]を手順 8 で選択した場合は、次のように[On-Prem]の設定を行います。
メモ:
Exchange 2007 の場合は、[EWS Endpoint]のみを設定する必要があります。残りの 2 つには、値を設定しないままにします。
EWS Endpoint
Exchange サーバーの Exchange Web サービスのエンドポイントを入力します。
Exchange サーバーの EWS エンドポイントを取得するには、サーバーの Exchange 管理シェルで、次のコマンドを入力します。
get-webservicesvirtualdirectory | select internalurl
URL は、通常次の形式です。
https://<FQDN>/EWS/Exchange.asmx
ここで、<FQDN> は、オンプレミスの Exchange サーバーの完全修飾ドメイン名です。
PowerShell Endpoint
Exchange 2007 の場合を除いて、Exchange サーバーの PowerShell エンドポイントを入力します。
Exchange サーバーの PowerShell エンドポイントを取得するには、サーバーの Exchange 管理シェルで、次のコマンドを入力します。
get-powershellvirtualdirectory | select internalurl
URL は、通常次の形式です。
http://<FQDN>/powershell
ここで、<FQDN> は、オンプレミスの Exchange サーバーの完全修飾ドメイン名です。
メモ:
Exchange 2007 の場合は、値を設定しません。
Admin Account
Exchange 2007 の場合を除いて、[Select]をクリックして、準備したオンプレミスの Exchange 管理アカウントのアカウントユーザー名とパスワードを入力します。ユーザー名は administrator@company.com のように UPN 形式で入力します。
負荷の共有や冗長性のために、Folder Sync を複数のサーバーにインストールする場合は、Folder Sync の Folder Sync タスクそれぞれで、異なるオンプレミスの Exchange 管理アカウントを使用する必要があります。
メモ:
Exchange 2007 の場合は、値を設定しません。Folder Sync サービスアカウントのクレデンシャルが自動的に使用されます。
- [Office 365]または[Hybrid]を手順 8 で選択した場合は、次のように[Office 365]の設定を行います。
EWS Endpoint
指定した Office 365 Exchange Web サービスのエンドポイントを使用します。
https://outlook.office365.com/EWS/Exchange.asmx
PowerShell Endpoint
指定した Office 365 の PowerShell エンドポイントを使用します。
https://ps.outlook.com/powershell
Admin Account
[Select]をクリックして、準備した Office 365 管理アカウントのアカウントユーザー名とパスワードを入力します。ユーザー名は administrator@company.com のように UPN 形式で入力します。
メモ:
負荷の共有や冗長性のために、Folder Sync を複数のサーバーにインストールする場合は、Folder Sync の Folder Sync タスクそれぞれで、異なる Office 365 管理アカウントを使用する必要があります。
- 設定が完了して、Enterprise Vault.cloud への接続テストに成功したら、[OK]をクリックします。
- Folder Sync タスクを再起動して、設定を完了します。
Folder Sync タスクの再起動を参照してください。