Enterprise Vault.cloud™ Folder Sync 1.13 管理者ガイド
- Folder Sync について
- Folder Sync の必要条件
- Folder Sync のサービスアカウントと管理アカウントの準備
- Folder Sync のインストールまたはアップグレード
- Folder Sync タスクの設定
- Folder Sync の同期の実行とスケジュール設定
- Folder Sync の監視と管理
- Folder Sync のトラブルシューティング
Folder Sync のスケジュール設定とスケジュール設定戦略の選択について
Folder Sync を使用すると、フォルダ同期イベントがスケジュールに従って実行されるように設定できます。スケジュール設定された同期イベントについては、次の点に注意してください。
スケジュール設定された各同期イベントは、指定した曜日と時間に週 1 回実行されます。たとえば、水曜日の午後 9 時に実行するようにイベントをスケジュール設定した場合、イベントを削除するまで、イベントは毎週水曜日のその時間に実行されます。Folder Sync が 1 週間に複数回実行されるように設定するには、曜日ごとに個別の同期イベントを作成できます。
スケジュール設定された同期イベントごとに、継続時間を定義する必要があります。継続時間は最大で 23 時間 59 分まで設定できます。
メモ:
Folder Sync サーバーが、バックアップなどのシステムタスクでビジー状態の期間は避けます。オンプレミス同期の場合は、Exchange サーバーがシステムタスクでビジー状態の期間も避けるようにします。
Folder Sync がすべてのメールボックスの処理を完了するのに使用する時間は、次のようないくつかの要因によって決まります。
選択したメールボックスの数。
メールボックスのサイズ。
スケジュール設定された同期イベントに設定されている継続時間。
多数のメールボックスを同期する場合や、メールボックスに多数の項目がある場合は、処理が完了するまでにかなりの時間がかかる場合があります。
Folder Sync タスクがイベントの継続時間内にすべてのメールボックスを処理できない場合は、次のスケジュール設定されたイベントで中断されたところから同期が再開されます。
Folder Sync タスクが最初のメールボックスの処理を完了した後、設定した一時停止期間が経過すると、タスクは再び最初からメールボックスの処理を開始します。一時停止期間は、反復再実行期間と呼ばれます。反復再実行期間のデフォルト値は 60 分です。この期間は、必要に応じて変更できます。
スケジュール設定された異なる同期イベントごとに、異なるメールボックスを選択することはできません。同期を実行するメールボックスをその場で選択する場合は、[Run Now]を使用して同期を実行します。
Folder Sync は、選択したメールボックスをアルファベット順に処理します。同期するメールボックスに優先度を設定することはできません。
実際には、新しい電子メールが Exchange フォルダからアーカイブフォルダにほぼ遅延なく同期されるようにするため、積極的な同期戦略の設定が必要になる場合があります。たとえば、次のようにできます。
1 週間のすべての曜日に同期イベントを作成します。
各同期イベントを、可能な限り長い継続時間実行するように設定します。継続時間は、最大で 23 時間 45 分まで設定できます。
メモ:
Folder Sync サーバーが、バックアップなどのシステムタスクでビジー状態の期間は避けます。オンプレミス同期では、オンプレミスの Exchange サーバーのいずれかがシステムタスクでビジー状態の期間も避けるようにします。
反復再実行期間を 30 分に短縮します。