Enterprise Vault™ 導入/計画
- このマニュアルについて
- 概要
- Enterprise Vault の概要
- Enterprise Vault の動作
- Enterprise Vault のインデックスについて
- Enterprise Vault タスクについて
- Enterprise Vault サービスについて
- Enterprise Vault Outlook アドインについて
- Enterprise Vault 検索について
- Enterprise Vault の管理
- Exchange Server のアーカイブ
- Exchange パブリックフォルダアーカイブ
- ファイルシステムアーカイブ
- Microsoft SharePoint サーバーのアーカイブ
- Domino メールボックスアーカイブ
- Domino ジャーナルアーカイブ
- SMTP アーカイブ
- Skype for Business アーカイブ
- Enterprise Vault Accelerator
- 耐性のある構築
- コンポーネントのインストール計画
- Enterprise Vault のサービスとタスクの設定先
- クライアントコンポーネントのインストール計画
- アーカイブ戦略の計画
- ユーザーメールボックスに対するアーカイブポリシーの定義方法
- Exchange パブリックフォルダのアーカイブ戦略の計画方法
- 保持カテゴリの設定を計画する方法
- ボルトストアおよびパーティションの計画方法
- Enterprise Vault のレポートについて
インデックスサービスのインストールを計画する方法
Enterprise Vault サイトごとに 1 つ以上のインデックスサービスが必要です。ただし、1 台のコンピュータにインストールできるインデックスサービスの数は 1 つのみです。Enterprise Vault サイトに複数のインデックスサービスをインストールする場合は、それぞれ異なるコンピュータにインストールしてください。通常、インデックスサービスをストレージサービスと同じコンピュータにインストールするのが最良の方法です。
メモ:
インデックスサービスが正しく機能するために、年の形式がグレゴリオ暦に該当するコンピュータにインストールする必要があります(現在 2020)。たとえば、コンピュータのグレゴリオ暦をタイの暦に設定すると、インデックスサービスが失敗します。これは、タイ太陽暦の現在の年が、サービスがサポートする日付範囲から外れるために発生します。
大規模な配備または分散型の配備では、インデックスサーバーグループを使用してインデックス付けの負荷を分散することを検討してください。関連付けられたストレージおよびインデックスサービスは、同じ場所に配置するか、高速接続で通信できるようにします。
インデックスサービスを使うと、多数のアーカイブのインデックスを同時に管理でき、インデックスが複数のストレージサービス上の異なるボルトストアに格納されている場合でも、管理可能です。インデックスサービスに割り当てられたインデックスの場所には、インデックスデータを保存するのに十分なディスク領域が必要です。
インデックスは、次のように構成されます。
各アーカイブに独自のインデックスがあります。
各インデックスは、関連するファイルセットで構成されます。
これらのファイルは、常に完全なセットとしてバックアップや復元が行われ、一部のファイルのみが復元されることはありません。
ファイルの数は時間の経過とともに増減します。
ファイルはフォルダ内に保存されます。多くのアーカイブでは、インデックスファイルに 1 つのフォルダ (インデックスボリューム) があります。インデックスボリュームがいっぱいになると、Enterprise Vault は自動的に新しいボリュームを作成します。 これは FSA アーカイブ、Exchange または Domino ジャーナルアーカイブ、Exchange パブリックフォルダアーカイブに対して行われる場合がありますが、通常のメールボックスアーカイブに対しては行われません。
設定時に、インデックスボリュームを作成するインデックスの場所を指定します。複数のインデックスの場所が必要な場合は、異なる物理デバイスに分散させることを推奨します (このような場所は、エラーメッセージや診断メッセージで「インデックスルートパス」と呼ばれることもあります)。
複数のインデックスの場所を指定する場合、新しいアーカイブのインデックスと新しいインデックスボリュームは複数の場所に分散します。インデックスサーバーグループを作成する場合、関連付けられたボルトストアのインデックス付けは、そのグループ内のすべてのインデックスサーバーで共有されます。インデックスボリュームは、グループ内のインデックスサーバーに割り当てられた複数の場所に分散します。
インデックスレベルを使って、アーカイブ内のアイテムに対してインデックスが設定される情報の量を選択できます (インデックスレベルには、簡略と完全があります)。たとえば、Compliance Accelerator や Discovery Accelerator を使って、アイテム内容のフレーズ検索を行えるようにする場合には、「完全」を使います。
1 つのアイテムに対してインデックスされる情報が多いほど、アイテムの検索が容易になります。ただし、1 つのアイテムに対してインデックスが作成される情報が多いほど、インデックスを格納するために必要なディスク領域が増加します。アイテムのインデックスデータのサイズは、インデックスレベルによって異なります。
表: インデックスデータの概算サイズ に、インデックスの概算サイズを、インデックスレベルごとのアイテムの、アーカイブされていないサイズに対する割合で示します。
表: インデックスデータの概算サイズ
インデックスレベル | 概算サイズ |
---|---|
簡略 | 4% |
完全 | 12% |
したがって、ボルトストアが数百 GB (または TB) もの領域を占めている場合、インデックスに GB (または数十 GB) の領域が必要となることが予想されます。