Backup Exec 20.4 に関するベストプラクティス

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Product(s): Backup Exec (20.4)
  1. Backup Exec に関するベストプラクティス
    1.  
      Backup Exec のソフトウェア暗号化に関するベストプラクティス
    2.  
      Backup Exec のインストールに関するベストプラクティス
    3.  
      Backup Exec のテープ管理に関するベストプラクティス
    4.  
      Backup Exec ディスクベースストレージに関するベストプラクティス
    5.  
      Backup Exec データライフサイクル管理 (DLM) に関するベストプラクティス
    6.  
      Backup Exec カタログに関するベストプラクティス
    7.  
      Backup Exec バックアップに関するベストプラクティス
    8.  
      Backup Exec で重要なシステムコンポーネントをバックアップするためのベストプラクティス
    9.  
      Backup Exec Agent for Microsoft Exchange Server に関するベストプラクティス
    10.  
      Backup Exec Agent for Microsoft SQL Server に関するベストプラクティス
    11.  
      Backup Exec Agent for Linux に関するベストプラクティス
    12.  
      Backup Exec Agent for Microsoft SharePoint に関するベストプラクティス
    13.  
      Backup Exec Central Admin Server Option に関するベストプラクティス
    14.  
      Backup Exec Agent for Oracle on Windows and Linux Servers に関するベストプラクティス
    15.  
      Backup Exec NDMP Option に関するベストプラクティス
    16.  
      Backup Exec レポートに関するベストプラクティス
    17.  
      Backup Exec と Veritas Update に関するベストプラクティス
    18.  
      Backup Exec Simplified Disaster Recovery に関するベストプラクティス
    19.  
      Backup Exec Agent for Enterprise Vault と Backup Exec Migrator に関するベストプラクティス
    20.  
      Backup Exec Granular Recovery Technology に関するベストプラクティス
    21.  
      Backup Exec Remote Media Agent for Linux に関するベストプラクティス
    22.  
      Backup Exec Agent for Microsoft Hyper-V に関するベストプラクティス
    23.  
      Backup Exec Agent for VMware に関するベストプラクティス
    24.  
      サーバークラスタと Backup Exec を使用する場合のベストプラクティス
    25.  
      Backup Exec Deduplication Option に関するベストプラクティス
    26.  
      Central Admin Server Option と Backup Exec Deduplication Option を使用するためのベストプラクティス
    27.  
      ドライブローテーション戦略で USB デバイスなどのホットプラグ対応のデバイスを使用するためのベストプラクティス
    28.  
      Backup Exec データベース暗号化キーに関するベストプラクティス
    29.  
      Veritas Backup Exec クラウドコネクタの使用に関するベストプラクティス

Backup Exec Agent for Enterprise Vault と Backup Exec Migrator に関するベストプラクティス

ベストプラクティスには、Backup Exec Agent for Enterprise Vault と Backup Exec Migrator を効果的に使用するのに役立つヒントや推奨事項が含まれています。Enterprise Vault Agent と Backup Exec Migrator について詳しくは『Backup Exec 管理者ガイド』を参照してください。

次のベストプラクティスは、Enterprise Vault Agent と Backup Exec Migrator を効果的に使用するのに役立ちます。
  • デフォルトのログオンアカウントとして、Enterprise Vault サービスアカウントか、リストア選択項目へのアクセス権限を持つアカウントを使用します。そうでない場合、リストアする各 Enterprise Vault リソースに対し、クレデンシャルの入力が必要となる場合があります。

  • SQL と NTFS エージェントを使用して、Enterprise Vault フォルダとデータベースをバックアップすることを防ぎます。SQL と NTFS のエージェントは、Enterprise Vault エージェントのバックアップジョブと干渉することがあるため、データをリストアする Enterprise Vault エージェントの機能に影響が及ぶ可能性があります。

    メモ:

    バックアップのため、NTFS フォルダや SQL データベースなどの Enterprise Vault エントリは選択できません。ただし、これらのエンティティが存在する可能性のあるネットワーク接続ストレージデバイス上の Microsoft 社の Common Internet File System (CIFS) フォルダを選択できます。

  • Enterprise Vault で設定変更を行った後に Enterprise Vault ディレクトリデータベースをバックアップしてください。

  • Enterprise Vault 8.x ディレクトリデータベースをバックアップする前に Enterprise Vault 8.x のコンポーネントがバックアップモードではないことを確かめてください。

  • バックアップ時間帯とアーカイブ時間帯が重複しないようにしてください。

  • バックアップ時間帯と Backup Exec 移行時間帯が重複しないようにしてください。

  • Enterprise Vault のインストールをリストアするときに、別のジョブでディレクトリデータベースをリストアします。ディレクトリデータベースがリストアされたら、Enterprise Vault のその他のコンポーネントおよびパーティションをリストアできます。

  • 1 つのリストアジョブでボルトストアデータベースの完全バックアップセット、差分バックアップセット、増分バックアップセットをすべてリストアしてください。

  • Enterprise Vault をリストアした後、Enterprise Vault リカバリツールを実行します。リカバリツールは、新しくリストアされたデータベースと Enterprise Vault を同期します。

  • 変更されたリストアジョブが完了した後、変更されたリストアジョブが再スケジュールされる前に、適切な Enterprise Vault 製品スクリプト (SQL スクリプト) が実行されていることを確認します。

  • Veritas Backup Exec NDMP Option と Enterprise Vault Agent を両方インストールした場合は、NDMP ファイラに存在する Enterprise Vault パーティションを保護するために 1 つの製品のみを選択します。

  • Enterprise Vault データの NDMP バックアップ用の個別のバックアップジョブを作成します。Veritas Backup Exec NDMP Option を使用すると、パフォーマンスが向上する場合があります。

  • Enterprise Vault によって作成されるデータベースのリカバリモデルを変更しないでください。Enterprise Vault はデータベースの作成時に各データベースを完全なリカバリモードに設定します。

Backup Exec Migrator を使うときは次のベストプラクティスを考慮してください:
  • 定期的に Backup Exec のカタログをバックアップすることをお勧めします。

    カタログが破損している場合は、バックアップからそのカタログをリストアできます。カタログをリストアした後、Backup Exec Migrator データが保存されるストレージメディアのカタログを再登録する必要があります。 ストレージメディアのカタログを再登録すると、最新のカテゴリエントリが確実に利用可能になります。

  • 最高のパフォーマンスを実現するために、複製ジョブを使用してディスクへのバックアップフォルダ、テープデバイスの順にデータを移行するように Backup Exec Migrator を設定します。

  • Enterprise Vault の[移行]オプションタブで、[以下のコレクションファイルをプライマリストレージから削除]の期間を 0 日より長く設定します。

    期間を 0 日に設定する場合、Enterprise Vault でパーティションから移行データがただちに削除されます。

    この期間を 0 日に設定する場合は、次の操作を実行することをお勧めします。

    • 移行に使うディスクへのバックアップフォルダに許可される同時並行ジョブの数の追加。

      次の式に基づいて同時並行ジョブの数を追加します:

      <推奨された同時並行ジョブの数> = <インストールされたテープドライブの数 + 2>

      たとえば、インストールされたテープドライブが 2 つある場合は、4 つの同時並行ジョブが許可されるようにディスクへのバックアップフォルダを設定してください。

      同時並行ジョブでは、ステージングされた移行環境でテープドライブが複製ジョブを処理する間に Backup Exec Migrator でディスク ストレージへのデータの移行を続行できます。

      メモ:

      ディスクへのバックアップデバイスの合計同時並行レベルを高めることによって、実行する同時並行ジョブの数を増加できます。

    • 最初に 1 回の収集と移行の操作ですべてのアーカイブファイルを収集してから、次の収集と移行の操作でこれらのファイルを移行することをお勧めします。このプロセスでは、Backup Exec Migrator は移行操作ごとに 1 つのジョブを作成します。これによって、移行のパフォーマンスが向上します。