Cluster Server 7.3.1 アプリケーションノート: Oracle サーバーの動的再構成 - Solaris
標準的な環境での VCS の停止
CPU やメモリボードと I/O ボードに対して Dynamic Reconfiguration 操作を行う場合、状況によってはそのドメインの VCS を停止する必要があります。
アプリケーションを 3 つ以上のドメインで形成されたクラスタで実行している場合は、1 つのドメインで VCS を停止したとしても、残りのドメインでアプリケーションの可用性を維持することが可能です。 クラスタを 2 つのドメインで構築している場合には、Dynamic Reconfiguration 操作を実行している間は VCS が停止しているため、アプリケーションの可用性が失われます。
SF for Oracle RAC を実行している場合は、SF for Oracle RAC 環境での VCS の停止を参照してください。
標準的な環境で VCS を停止するには
- 再設定の対象ドメイン(たとえば、dom1)に管理者としてログインします。
- VCS サービスグループを一覧表示し、ドメインでオンライン中のサービスグループを判別します。
# hagrp -list
- ドメインで実行中のサービスグループを別のドメイン(例では、dom2)に切り替える場合は、サービスグループを切り替えます。
# hagrp -switch service_grp_name -to dom2
サービスグループが dom1 でオフラインであることを確認します。
# hastatus
dom1 の VCS を停止します。
# hastop -local
- オンラインとなっているサービスグループを他のドメインに切り替えることができない場合、Dynamic Reconfiguration 操作中はサービスグループをフリーズさせます。
VCS の設定を読み書き両用にします。
# haconf -makerw
各サービスグループを永続的にフリーズさせます。
# hagrp -freeze service_grp_name -persistent
サービスグループがフリーズしていることを確認します。
# hagrp -display | grep Frozen
設定を読み取り専用にします。
# haconf -dump -makero
VCS を停止します。
# hastop -local -force
- I/O フェンシングモジュールの設定を解除します。
# /sbin/vxfenconfig -U
- GAB の設定を解除します。
# /sbin/gabconfig -U
- LLT の設定を解除します。
# /sbin/lltconfig -U
「y」を入力して LLT 停止の意思確認をします。
- 必要に応じて VxFen、GAB、LLT の各モジュールを停止します。
# svcadm disable -t system/vxfen
# svcadm disable -t system/gab
# svcadm disable -t system/llt
- カーネルから VxFen、GAB、LLT の各モジュールを解除します。
VxFen、GAB、LLT の各モジュールの ID を判別します。
# modinfo | egrep "vxfen|gab|llt"
305 78531900 30e 305 1 gab 292 78493850 30e 292 1 llt
各モジュール ID に基づいて GAB と LLT のモジュールをロード解除します。
# modunload -i 305
# modunload -i 292
- Dynamic Reconfiguration 操作を開始します。