Linux 用 APTARE IT Analytics インストールとアップグレードガイド
- Linux サーバーでの APTARE IT Analytics ポータルのインストール
- はじめに
- ポータルインストールのメモリ要件
- 多言語サポートとロケールに関する注意事項 (Linux)
- VMware ESXi での OVA ベースの配備
- インストーラベースの配備
- タスク 1: ポータルとデータベースの配備戦略 (Linux)
- タスク 2: インストール前の構成 (Linux)
- タスク 3: Oracle Database アプリケーションバイナリのインストール (Linux)
- タスク 4: ポータルアプリケーションバイナリのインストール (Linux)
- タスク 5: データベーススキーマのインストール (Linux)
- タスク 6: ポータルサービスの開始 (Linux)
- タスク 7: ライセンスキーファイルの要求 (Linux)
- タスク 8: ポータルへのログイン
- タスク 9: ライセンスキーファイルのインストール (Linux)
- タスク 10: データベースのコールドバックアップの実行 (Linux)
- 推奨されるデータベースバックアッププロセス
- サポート対象のサードパーティ製品とオープンソース製品
- APTARE IT Analytics ポータルのアンインストール
- Linux での APTARE IT Analytics ポータルのアップグレード
- データベースサーバーの Oracle パッチ
- 新しいサーバーへのアップグレードと移行
- 付録 A. X Virtual Frame Buffer
エンタープライズオブジェクトを組み込むためのメソッドのアップグレード
リリースバージョン 10.x.xx へのポータルのアップグレード中、すべての動的テンプレートデザイナーメソッドは、APTARE IT Analytics 製品 (Capacity Manager など) と関連付けられるメソッドではなく、エンタープライズオブジェクト (アレイやホストなど) にメソッドを関連付けるように変更されます。
アップグレーダが必要な変更を自動的に行うため、次の考慮事項を検討する必要が生じる可能性があります。
アップグレーダが複数のエンタープライズオブジェクトに適用できる方法 (Data Domain と Job エンタープライズオブジェクトの両方に関連するバックアップ方式など) を検出した場合、アップグレーダは、メソッド名に Upgrade のラベルを追加したメソッドのコピーを作成します。この新しいバージョンのメソッドには、レポートが失敗しないように、エンタープライズオブジェクトフィールドが入力されます。この新しいバージョンの WITH 句のエイリアスは以前の名前を引き続き参照しますが、そのためにレポートが失敗することはありません。これを変更してメソッドを正確にできますが、この変更は必須ではありません。
アップグレードすると、一部のメソッドでエンタープライズオブジェクトに null 値が含まれる場合があります。たとえば、Virtualization Manager のために作成されたメソッドに、対応するサポート対象のエンタープライズオブジェクト (Data Domain、Host、Job、Storage Array) がないとします。アップグレーダがこのようなメソッドを見つけ、そのメソッドが動的テンプレートで使用されている場合、アップグレーダは暗黙的にテンプレートのエンタープライズオブジェクトが適切であると想定し、それに応じてエンタープライズオブジェクトフィールドにデータを入力します。しかし、そのメソッドが現在使用されていない場合、エンタープライズオブジェクトフィールドは null のままになります。
エンタープライズオブジェクト値が null になるアップグレードされたメソッドは、[ツール (Tools)]、[テンプレート (Templates)]、[メソッドデザイナー (Method Designer)]を順に選択し、メソッドのリストを表示することで識別できます。
動的テンプレートでメソッドを使用するには、エンタープライズオブジェクトフィールドにデータが入力される必要があります。したがって、メソッドを変更して保存すると ([保存 (Save)]または[名前を付けて保存 (Save as)])、エンタープライズオブジェクトを選択するように求められます。