Veritas NetBackup™ Deduplication ガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (8.2)
  1. NetBackup メディアサーバーの重複排除オプションの概要
    1.  
      NetBackup の重複排除オプションについて
  2. 配備の計画
    1.  
      MSDP の配置計画
    2.  
      NetBackup 命名規則
    3.  
      MSDP 重複排除ノードについて
    4.  
      NetBackup 重複排除の宛先について
    5.  
      MSDP ストレージの容量について
    6. MSDP ストレージと接続性の必要条件について
      1.  
        MSDP のファイバーチャネルおよび iSCSI の比較
    7. NetBackup メディアサーバー重複排除について
      1.  
        MSDP ストレージサーバーについて
      2.  
        MSDP 負荷分散サーバーについて
      3.  
        MSDP サーバーの必要条件について
      4.  
        MSDP のサポート外の構成について
    8. NetBackup Client Direct の重複排除について
      1.  
        MSDP クライアントの重複排除の必要条件と制限事項について
    9. MSDP リモートオフィスのクライアントの重複排除について
      1.  
        MSDP のリモートクライアントのデータセキュリティについて
      2.  
        リモートクライアントのバックアップスケジュールについて
    10.  
      NetBackup 重複排除エンジンのクレデンシャルについて
    11.  
      MSDP のネットワークインターフェースについて
    12.  
      MSDP ポートの使用について
    13.  
      MSDP の最適化された合成バックアップについて
    14.  
      MSDP と SAN クライアントについて
    15.  
      MSDP の最適化複製とレプリケーションについて
    16. MSDP のパフォーマンスについて
      1.  
        MSDP 重複排除率に対するファイルサイズの影響
    17.  
      MSDP のストリームハンドラについて
    18. MSDP の配置のベストプラクティス
      1.  
        完全修飾ドメイン名を使用する
      2.  
        MSDP の調整について
      3.  
        ストレージサーバーに初回の完全バックアップを送信する
      4.  
        MSDP ジョブ数を徐々に増やす
      5.  
        MSDP 負荷分散サーバーを徐々に導入する
      6.  
        MSDP クライアントの重複排除を徐々に実装する
      7.  
        MSDP の圧縮と暗号化を使う
      8.  
        MSDP の最適なバックアップストリーム数について
      9.  
        MSDP のストレージユニットグループについて
      10.  
        MSDP データの保護について
      11.  
        MSDP ストレージサーバーの構成を保存する
      12.  
        ディスクの書き込みのキャッシュ計画
  3. ストレージのプロビジョニング
    1.  
      MSDP 用のストレージのプロビジョニングについて
    2.  
      MSDP のストレージディレクトリやファイルを変更しない
    3.  
      MSDP ストレージの追加について
    4.  
      NetBackup MSDP のボリューム管理について
  4. 重複排除のライセンス
    1.  
      MSDP のライセンスについて
    2.  
      NetBackup MSDP のライセンス
  5. 重複排除の構成
    1.  
      MSDP サーバー側の重複排除の構成
    2.  
      MSDP クライアント側の重複排除の構成
    3.  
      MSDP 重複排除マルチスレッドエージェントについて
    4. 重複排除マルチスレッドエージェントの動作の構成
      1.  
        MSDP mtstrm.conf ファイルパラメータ
    5.  
      マルチスレッドエージェントによる重複排除プラグイン通信の構成
    6.  
      MSDP のフィンガープリントについて
    7.  
      MSDP フィンガープリントのキャッシュについて
    8. MSDP フィンガープリントのキャッシュ動作の構成
      1.  
        MSDP フィンガープリントキャッシュの動作オプション
    9.  
      リモートクライアント重複排除の MSDP フィンガープリントキャッシュのシードについて
    10.  
      クライアントでの MSDP フィンガープリントキャッシュのシードの構成
    11. ストレージサーバーでの MSDP フィンガープリントキャッシュのシードの構成
      1.  
        NetBackup seedutil オプション
    12.  
      MSDP での 250-TB のサポートの有効化
    13. KMS サービスを使用した MSDP 暗号化について
      1.  
        MSDP 用の KMS のアップグレード
    14. メディアサーバー重複排除プールのストレージサーバーの構成
      1.  
        MSDP のストレージパスのプロパティ
      2.  
        MSDP ネットワークインターフェースのプロパティ
    15.  
      PureDisk 重複排除プール用のストレージサーバーの構成
    16.  
      NetBackup の重複排除用ディスクプールについて
    17. 重複排除のディスクプールの構成
      1.  
        [メディアサーバー重複排除プール (Media Server Deduplication Pool)]プロパティ
    18.  
      250-TB MSDP サポート用データディレクトリの作成
    19.  
      250-TB メディアサーバー重複排除プールへのボリュームの追加
    20. [メディアサーバー重複排除プール (Media Server Deduplication Pool)]ストレージユニットの構成
      1.  
        [メディアサーバー重複排除プール (Media Server Deduplication Pool)]ストレージユニットのプロパティ
      2.  
        MSDP ストレージユニットの推奨事項
    21.  
      MSDP クライアント側重複排除のクライアント属性の構成
    22.  
      クライアントについての MSDP クライアント側の重複排除の無効化
    23.  
      MSDP の圧縮について
    24.  
      MSDP の暗号化について
    25.  
      MSDP 圧縮および暗号化設定表
    26.  
      MSDP バックアップの暗号化の構成
    27.  
      MSDP の最適化複製とレプリケーションの暗号化の構成
    28.  
      MSDP のローリングデータの変換メカニズムについて
    29.  
      ローリングデータ変換のモード
    30.  
      MSDP 暗号化の動作と互換性
    31.  
      最適化された合成バックアップの MSDP の構成
    32.  
      MSDP の複製およびレプリケーションに対する個別ネットワークパスについて
    33.  
      MSDP 複製とレプリケーションに対する個別ネットワークパスの構成
    34. 同じドメイン内での MSDP の最適化複製について
      1. 同じドメイン内での MSDP の最適化複製のメディアサーバーについて
        1.  
          同じドメイン内での MSDP のプッシュ型の複製について
        2.  
          同じドメイン内での MSDP のプル型の複製について
    35. 同じ NetBackup ドメインでの MSDP 最適化複製の構成
      1. NetBackup の最適化複製またはレプリケーション動作の設定
        1.  
          コマンドラインの使用による NetBackup 構成オプションの設定
    36.  
      異なるドメインへの MSDP レプリケーションについて
    37. 異なる NetBackup ドメインへの MSDP レプリケーション設定
      1.  
        1 対多の自動イメージレプリケーションモデル
      2.  
        自動イメージレプリケーションモデルのカスケード
      3.  
        複製用のドメインの関係について
      4.  
        自動イメージレプリケーションのレプリケーショントポロジーについて
      5. 自動イメージレプリケーションのレプリケーショントポロジーの表示
        1.  
          MSDP レプリケーション用ボリュームプロパティのサンプル出力
      6.  
        自動イメージレプリケーションの信頼できるマスターサーバーについて
      7.  
        信頼できるマスターサーバーの追加時に使用する証明書について
      8.  
        NetBackup CA が署名した (ホスト ID ベースの) 証明書を使用した信頼できるマスターサーバーの追加
      9.  
        外部 CA が署名した証明書を使用した信頼できるマスターサーバーの追加
      10.  
        信頼できるマスターサーバーの削除
      11.  
        NetBackup でクラスタ化されたマスターサーバーのノード間認証を有効化
      12.  
        ソースとターゲットの MSDP ストレージサーバー間で安全に通信を行うための NetBackup CA と NetBackup ホスト ID ベースの証明書の構成
      13.  
        ソース MSDP ストレージサーバーとターゲット MSDP ストレージサーバー間での安全な通信のための外部 CA の構成
      14. リモートドメインへの MSDP レプリケーションに対するターゲットの構成
        1.  
          MSDP レプリケーションのターゲットオプション
        2.  
          自動イメージレプリケーションに限定された権限を持つ NetBackup Deduplication Engine ユーザーの構成
    38.  
      MSDP 最適化複製とレプリケーション帯域幅の構成について
    39.  
      ストレージライフサイクルポリシーについて
    40.  
      自動イメージレプリケーションに必要なストレージライフサイクルポリシーについて
    41. ストレージライフサイクルポリシーの作成
      1.  
        [ストレージライフサイクルポリシー (Storage Lifecycle Policy)]ダイアログボックスの設定
    42.  
      MSDP バックアップポリシーの構成について
    43.  
      バックアップポリシーの作成
    44. 耐性ネットワークのプロパティ
      1.  
        耐性が高い接続のリソース使用量
    45.  
      耐性のある接続の指定
    46.  
      MSDP 負荷分散サーバーの追加
    47.  
      NetBackup クライアントでの可変長の重複排除について
    48.  
      MSDP pd.conf 構成ファイルについて
    49. MSDP pd.conf ファイルの編集
      1.  
        MSDP pd.conf ファイルのパラメータ
    50.  
      MSDP contentrouter.cfg ファイルについて
    51.  
      MSDP ストレージサーバーの構成の保存について
    52.  
      MSDP ストレージサーバーの構成の保存
    53.  
      MSDP ストレージサーバーの構成ファイルの編集
    54.  
      MSDP ストレージサーバーの構成の設定
    55.  
      MSDP ホストの構成ファイルについて
    56.  
      MSDP ホストの構成ファイルの削除
    57.  
      MSDP レジストリのリセット
    58. MSDP カタログの保護について
      1.  
        MSDP シャドーカタログについて
      2.  
        MSDP カタログバックアップポリシーについて
    59.  
      MSDP シャドーカタログパスの変更
    60.  
      MSDP シャドーカタログスケジュールの変更
    61.  
      MSDP カタログのシャドーコピー数の変更
    62. MSDP カタログバックアップの設定
      1.  
        MSDP の drcontrol オプション
    63.  
      MSDP カタログバックアップポリシーの更新
    64.  
      MSDP の FIPS 準拠について
    65.  
      MSDP の複数のインターフェースをサポートするための NetBackup クライアント側の重複排除の構成
  6. NetBackup CloudCatalyst を使用したクラウドに対する重複排除の構成
    1. NetBackup CloudCatalyst を使用した重複排除データのクラウドへのアップロード
      1. 最適化複製を使用して MSDP ストレージサーバーから CloudCatalyst ストレージサーバーにデータをコピーする場合 (推奨される使用例)
        1.  
          単一の CloudCatalyst ストレージサーバーへの MSDP ストレージサーバーのファンイン
      2.  
        CloudCatalyst ストレージサーバーに直接バックアップを作成する場合
    2.  
      CloudCatalyst の必要条件と制限事項
    3.  
      CloudCatalyst ストレージサーバーとしての Linux メディアサーバーの構成
    4. クラウドに対する重複排除のための CloudCatalyst ストレージサーバーの構成
      1.  
        NetBackup CloudCatalyst Appliance の構成方法
      2.  
        Linux メディアサーバーを CloudCatalyst ストレージサーバーとして構成する方法
      3.  
        MSDP ストレージサーバーからの重複排除のターゲットとしての CloudCatalyst ストレージサーバーの構成
      4.  
        IAM ロールまたは CREDS_CAPS クレデンシャルブローカータイプでの CloudCatalyst ストレージサーバーの管理
      5.  
        NetBackup CloudCatalyst 用のストレージライフサイクルポリシーの構成
    5.  
      CloudCatalyst の esfs.json 構成ファイルについて
    6.  
      CloudCatalyst キャッシュについて
    7.  
      CloudCatalyst 使用時のクラウドに対するデータトラフィックの制御
    8.  
      CloudCatalyst のソース制御またはターゲット制御最適化複製の構成
    9.  
      最適化複製のソースとしての CloudCatalyst ストレージサーバーの構成
    10.  
      CloudCatalyst クラウドストレージの廃止
    11.  
      NetBackup CloudCatalyst のワークフロープロセス
    12.  
      CloudCatalyst のディザスタリカバリ
    13.  
      CloudCatalyst を使用したクラウドでの自動ディザスタリカバリについて
  7. 重複排除アクティビティの監視
    1.  
      MSDP 重複排除率と圧縮率の監視
    2. MSDP ジョブの詳細の表示
      1.  
        MSDP ジョブの詳細
    3.  
      MSDP ストレージの容量と使用状況のレポートについて
    4.  
      MSDP コンテナファイルについて
    5.  
      MSDP コンテナファイル内のストレージ使用状況の表示
    6.  
      MSDP ディスクレポートの表示
    7.  
      MSDP プロセスの監視について
    8.  
      自動イメージレプリケーションジョブに関するレポート
  8. 重複排除の管理
    1. MSDP サーバーの管理
      1.  
        MSDP ストレージサーバーの表示
      2.  
        MSDP ストレージサーバーの状態の判断
      3.  
        MSDP ストレージサーバーの属性の表示
      4.  
        MSDP ストレージサーバーの属性の設定
      5.  
        MSDP ストレージサーバーのプロパティの変更
      6.  
        MSDP ストレージサーバーの属性の消去
      7.  
        MSDP ストレージサーバー名またはストレージパスの変更について
      8.  
        MSDP ストレージサーバーの名前またはストレージパスの変更
      9.  
        MSDP 負荷分散サーバーの削除
      10.  
        MSDP ストレージサーバーの削除
      11.  
        MSDP ストレージサーバーの構成を削除する
    2. NetBackup Deduplication Engine クレデンシャルの管理
      1.  
        重複排除クレデンシャルがあるメディアサーバーの確認
      2.  
        NetBackup Deduplication Engine クレデンシャルの追加
      3.  
        NetBackup Deduplication Engine クレデンシャルの変更
      4.  
        負荷分散サーバーからのクレデンシャルの削除
    3. メディアサーバー重複排除プールの管理
      1.  
        メディアサーバー重複排除プールの表示
      2.  
        メディアサーバー重複排除プールの状態の判断
      3.  
        メディアサーバー重複排除プールの属性の表示
      4.  
        メディアサーバー重複排除プールの属性の設定
      5. メディアサーバー重複排除プールのプロパティの変更
        1.  
          自動イメージレプリケーションのボリューム変更を解決する方法
      6.  
        メディアサーバー重複排除プールの属性の消去
      7.  
        MSDP ディスクボリュームの状態の判断
      8.  
        MSDP ディスクボリュームの状態の変更
      9.  
        NetBackup ディスクプールのインベントリ
      10.  
        メディアサーバー重複排除プールの削除
    4.  
      バックアップイメージの削除
    5.  
      MSDP キュー処理について
    6.  
      MSDP トランザクションキューの手動処理
    7.  
      MSDP データの整合性検査について
    8. MSDP データの整合性検査の動作の構成
      1.  
        MSDP データ整合性検査の構成パラメータ
    9.  
      MSDP ストレージの読み込みパフォーマンスの管理について
    10. MSDP ストレージのリベースについて
      1.  
        MSDP サーバー側リベースのパラメータ
    11.  
      MSDP のデータ削除処理について
    12.  
      MSDP ストレージパーティションのサイズ調整
    13.  
      MSDP のリストアのしくみ
    14.  
      MSDP のクライアントへの直接リストアの構成
    15.  
      リモートサイトのファイルのリストアについて
    16.  
      ターゲットマスタードメインでのバックアップからのリストアについて
    17.  
      リストアサーバーの指定
  9. MSDP のリカバリ
    1.  
      MSDP カタログのリカバリについて
    2.  
      シャドーコピーからの MSDP カタログのリストア
    3.  
      MSDP ストレージサーバーのディスクエラーからのリカバリ
    4.  
      MSDP ストレージサーバーのエラーからのリカバリ
    5.  
      NetBackup カタログリカバリ後の MSDP ストレージサーバーのリカバリ
  10. MSDP ホストの置換
    1.  
      MSDP ストレージサーバーのホストコンピュータの交換
  11. MSDP のアンインストール
    1.  
      MSDP のアンインストールについて
    2.  
      MSDP の無効化
  12. 重複排除アーキテクチャ
    1.  
      MSDP サーバーコンポーネント
    2.  
      メディアサーバーの重複排除バックアップ処理
    3.  
      MSDP クライアントコンポーネント
    4.  
      MSDP クライアント側の重複排除バックアップ処理
  13. トラブルシューティング
    1. 統合ログについて
      1.  
        vxlogview コマンドを使用した統合ログの表示について
      2.  
        vxlogview を使用した統合ログの表示の例
    2. レガシーログについて
      1.  
        MSDP の NetBackup ログファイルディレクトリの作成
    3.  
      NetBackup MSDP ログファイル
    4. MSDP インストールの問題のトラブルシューティング
      1.  
        SuSE Linux で MSDP インストールが失敗する
    5. MSDP 構成の問題のトラブルシューティング
      1.  
        MSDP ストレージサーバーの構成の失敗
      2.  
        MSDP データベースのシステムエラー (220)
      3.  
        MSDP の[サーバーが見つかりませんでした (Server not found)]エラー
      4.  
        MSDP 構成中のライセンス情報エラー
      5.  
        ディスクプールウィザードで MSDP ボリュームが表示されない
    6. MSDP 操作上の問題のトラブルシューティング
      1.  
        MSDP サーバーに十分なメモリがあることを確認する
      2.  
        MSDP バックアップまたは複製ジョブの失敗
      3.  
        MSDP クライアントの重複排除が失敗する
      4.  
        ボリュームのマウントが解除されると MSDP ボリュームが停止状態になる
      5.  
        MSDP のエラー、遅延応答、ハングアップ
      6.  
        MSDP ディスクプールを削除できない
      7.  
        MSDP メディアのオープンエラー (83)
      8.  
        MSDP メディアの書き込みエラー (84)
      9.  
        MSDP 正常に処理されたイメージはありませんでした (191)
      10.  
        MSDP ストレージの空きのない状態
      11.  
        MSDP カタログバックアップのトラブルシューティング
    7.  
      MSDP ディスクのエラーとイベントの表示
    8.  
      MSDP イベントのコードとメッセージ
    9. CloudCatalyst の問題のトラブルシューティング
      1. CloudCatalyst のログ
        1.  
          esfs_filesystem のエラーメッセージ
      2. クラウドストレージサーバーの構成ウィザードの使用中に発生する問題
        1.  
          目的のメディアサーバーを選択できない
        2.  
          重複排除オプションを選択できない
        3. ストレージサーバー作成状態のエラー
          1.  
            ログインクレデンシャルや証明書が失敗したことを示すメッセージ
          2.  
            クレデンシャル追加エラー
      3. ディスクプールの問題
        1.  
          タイムアウトによるディスクプール作成時の問題
        2.  
          CloudCatalyst ストレージサーバーごとに 1 つのディスクプール
      4. クラウドストレージサーバーの構成中の問題
        1.  
          クレデンシャルを追加するメディアサーバーが[メディアサーバー (Media Servers)]タブに表示されない
        2.  
          メディアサーバーに対する「失敗したクレデンシャルの追加 (Add credentials failed)」のメッセージ
      5.  
        状態 191: 正常に処理されたイメージはありませんでした
      6.  
        ローカルキャッシュディレクトリがいっぱいの場合のメディアの書き込みエラー (84)
      7.  
        CloudCatalyst ストレージサーバーの停止後に ESFS を再起動できない問題
      8.  
        vxesfsd プロセスの再起動
      9.  
        vxesfsd の再起動の問題
      10. CloudCatalyst トラブルシューティングツール
        1.  
          esfs_cleanup.sh スクリプト
        2.  
          esfs_check 一貫性チェックツール
        3.  
          setlsu_ioctl ツール
        4.  
          cred_ioctl ツール
    10.  
      Windows OS が搭載された AWS EC2 インスタンスを使用するための管理者パスワードを取得できない
  14. 付録 A. MSDP ストレージへの移行
    1.  
      PureDisk から NetBackup MSDP への移行
    2.  
      別のストレージ形式から MSDP への移行

CloudCatalyst を使用したクラウドでの自動ディザスタリカバリについて

自動ディザスタリカバリ (DR) は、CloudCatalyst を介した自己記述型のストレージソリューションを提供します。クラウドでの自動 DR を備えた CloudCatalyst は、自己記述型のストレージサーバーです。クラウドでの自動 DR がない CloudCatalyst は、自己記述型のストレージサーバーではありません。

現在、NetBackup は VMware VM バックアップおよび標準バックアップで、クラウドでの自動 DR をサポートしています。

自動 DR の主要な機能
  • CloudCatalyst は重複排除されたデータをクラウドにバックアップしますが、NetBackup カタログは、オンプレミス NetBackup サーバーでのみ利用できます。その場合、オンプレミス NetBackup サーバーなしでは、クラウドからデータをリストアできません。

    クラウドでの自動 DR は、バックアップイメージとともに NetBackup カタログをアップロードするため、オンプレミス NetBackup サーバーなしでクラウドからデータをリストアできます。

  • オンデマンドで自動 DR を起動し、クラウドからバックアップイメージをリカバリできます。

  • 自動 DR は、REST API を使用して AWS S3 に格納されたバックアップイメージを検出し、NetBackup カタログをリカバリしてイメージをリストアします。

  • REST API としての機能を持つ、NetBackup からのコマンドラインオプションを使用できます。

自動 DR を使用する前の考慮事項
  • NetBackup をインストールする前に、AWS で RHEL 7.3 から RHEL 8.0 までに基づくインスタンスを作成します。インスタンスには 64 GB 以上のメモリ、8 個以上の CPU、IPv4 のみのネットワークを備えることをお勧めします。

  • HTTPS ポート 443 を有効にします。

  • ホスト名をサーバーの FQDN に変更します。

  • 次の項目を /etc/hosts/ ファイルに追加します。

    "外部 IP" "サーバーの FQDN"

    "内部 IP" "サーバーの FQDN"

  • 内部ドメインの前に外部ドメインを検索するように、/etc/resolv.conf ファイルでドメインの検索順序を変更します。

  • NetBackup はオールインワン設定である必要があります。

    詳しくは、『NetBackup インストールガイド』を参照してください。

自動 DR の構成

NetBackup をインストールした後に、ims_system_config.py スクリプトを実行して自動 DR を構成できます。

次のコマンドを実行して ims_system_config.py スクリプトを実行します。

python /usr/openv/pdde/pdag/scripts/ims_system_config.py 
-k <AWS_access_key> -s <AWS_secret_access_key> -b <name_S3_bucket>

EC2 インスタンスで IAM ロールを構成している場合は、次のコマンドを使用します。

python /usr/openv/pdde/pdag/scripts/ims_system_config.py
-k dummy -s dummy -b <name_S3_bucket>
自動 DR の使用

仮想マシンと標準イメージを一覧表示してインポートし、仮想マシンをリカバリするには、nbimageshare コマンドを実行します。

コマンドにアクセスするパスは /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/ です。

nbimageshare コマンドについて詳しくは、『NetBackup コマンドリファレンスガイド』を参照してください。

次の表は、自動 DR の手順とコマンドオプションの一覧です。

表: 自動 DR の手順とコマンドオプション

手順

コマンド

NetBackup にログインする

nbimageshare -login <username> <password>

クラウドにあるすべてのバックアップイメージを一覧表示する

nbimageshare -listimage

メモ:

イメージの一覧では、増分スケジュール形式が差分増分バックアップまたは累積増分バックアップと表示される場合があります。

NetBackup にバックアップイメージをインポートする

1 つのイメージのインポート:

nbimageshare -singleimport
<client> <policy> <backupID>

複数のイメージのインポート:

nbimageshare -batchimport 
<image_list_file_path>

メモ:

複数のイメージの数は、64 以下にする必要があります。

AWS EC2 インスタンスとして VM をリカバリする

nbimageshare -recovervm 
<client> <policy> <backupID>
  • VM イメージのみがサポートされます。

  • AWS アカウントには、S3 に対する次の読み取りおよび書き込み権限が必要です。

    "ec2:CreateTags"
    "ec2:DescribeImportImageTasks"
    "ec2:ImportImage"
    "iam:ListRolePolicies"
    "iam:ListRoles"
    "iam:GetRole"
    "iam:GetRolePolicy"
    "iam:CreateRole"
    "iam:PutRolePolicy"
    
自動 DR に関する追加情報
  • イメージをクラウドにインポートした後、イメージのカタログは引き続きクラウドに存在します。オンプレミスストレージでイメージが期限切れになると、クラウドにイメージカタログが存在しても、クラウドでのイメージのリストアは失敗します。

  • クラウドストレージでイメージが期限切れになると、クラウドにあるイメージカタログは削除されますが、バケット内のイメージデータは削除されません。

  • 完全バックアップイメージまたはアクセラレータ増分バックアップイメージの VM イメージのみをクラウドにリカバリできます。

  • 自動 DR は、最適な重複排除と自動イメージレプリケーションのシナリオで、NetBackup 8.2 以降の VMware および標準ポリシー形式をサポートしています。最適な重複排除と自動イメージレプリケーションのシナリオでは、イメージを共有する場所となる CloudCatalyst に NetBackup 8.2 を新たにインストールする必要があります。

  • 自動 DR を構成した後、ストレージサーバーは DR モードでは読み取り専用です。

  • VM のリカバリの制限事項について詳しくは、AWS のヘルプで AWS VM のインポート情報を参照してください。

  • イメージをクラウドストレージにインポートするときに、実行中のジョブの最大数を設定できます。

    ファイルパス /usr/openv/var/global/wsl/config/web.conf を変更し、imageshare.maxActiveJobLimit として構成項目を追加します。

    たとえば、imageshare.maxActiveJobLimit=16 です。

    デフォルト値は 16 で、設定可能な範囲は 1 から 100 です。

    インポート要求が行われ、実行中のジョブ数が構成された制限を超えると、次のメッセージが表示されます。

    「現在実行中のジョブ数が実行中ジョブ数の上限を超えています。(Current active job count exceeded active job count limitation.)」

  • 最適化された重複排除または AIR カスケードのシナリオでは、最適化された重複排除または AIR ターゲットが設定された CloudCatalyst 内のイメージのみを共有できます。

    CloudCatalyst で最適化された重複排除が設定されていない、または CloudCatalyst が AIR ターゲットではない場合、自動 DR は使用できません。CloudCatalyst で Amazon Glacier が有効になっている場合、自動 DR は使用できません。

    このシナリオで自動 DR を無効にするには、次の操作を行います。

    <install_directory>/etc/puredisk/spa.cfg ファイルを変更し、次の構成項目を追加します。

    EnableIMandTIR=false

  • ロールポリシーのサイズの制限事項に関するエラーについて:

    ロールポリシーのサイズが最大サイズを超えた場合に発生するエラーは、AWS の制限事項です。失敗したリストアジョブでは、次のエラーを確認できます。

    "error occurred (LimitExceeded) when calling the PutRolePolicy operation:
    Maximum policy size of 10240 bytes exceeded for role vmimport"

    回避方法:

    • vmimport ロールのポリシーの最大サイズ制限を変更できます。

    • 次のコマンドを使用して、既存のポリシーを一覧表示して削除できます。

      aws iam list-role-policies --role-name vmimport
      aws iam delete-role-policy --role-name vmimport --policy-name 
      <bucketname> -vmimport
  • リカバリ操作には AWS のインポート処理が含まれています。したがって、同時に 2 つのリストアジョブでは VMDK イメージをリカバリできません。