Veritas Access インストールガイド
- Veritas Access のライセンス
- システム要件
- Veritas Access をインストールする準備
- VMware ESXi での Veritas Access インストール用の仮想マシンの配備
- クラスタのインストールと設定
- クラスタの各ノードでのオペレーティングシステムのインストール
- ターゲットクラスタノードでの Veritas Access のインストール
- NIC、結合、および VLAN デバイスの管理について
- VLAN のタグ付けについて
- 応答ファイルを使用した Veritas Access のインストールと設定の自動化
- クラスタのノードの表示と追加
- オペレーティングシステムと Veritas Access のアップグレード
- ローリングアップグレードの実行
- Veritas Access のアンインストール
- 付録 A. インストールの参考情報
- 付録 B. 通信用のセキュアシェルの設定
- 付録 C. Veritas Access の手動配備
アプリケーション間のより高速の相互接続のための LLT での RDMA のサポートについて
Low Latency Transport (LLT) は、設定済みの RDMA リンクごとに 2 つのチャネル (RDMA と非 RDMA) を保持しています。RDMA と非 RDMA の両方のチャネルは、ノード間でデータを転送できます。LLT は、これらのチャネルを使用するためにクライアント (CFS や CVM など) に個別のアプリケーションプログラムインターフェース (API) を提供します。RDMA チャネルは、主にクライアント別のデータ転送に使用され、非 RDMA チャネルは UDP 層上で作成され、LLT で主にハートビートの送受信に使用します。Group Membership Services/Atomic Broadcast (GAB) は、非 RDMA チャネルの健全性に従って、クラスタのクラスタメンバーシップを決定します。RDMA チャネルと非 RDMA チャネルの接続は分離されていますが、RDMA チャネルに対する接続操作と切断操作は非 RDMA チャネルの状態に基づいてトリガされます。
非 RDMA チャネルが起動し、RDMA チャネルが停止している場合、RDMA チャネルが修正されるまで、非 RDMA チャネルを介したデータ転送のパフォーマンスは低くなります。システムログには、RDMA チャネルの起動時またはダウン時にメッセージが表示されます。
LLT では、オペレーティングシステム上の Open Fabrics Enterprise Distribution (OFED) 層とドライバがハードウェアとの通信に使用されます。RDMA 上の LLT は、1 つのノード上で動作するアプリケーションが、RDMA が有効なネットワークを介して別のノードで動作するアプリケーションのメモリへの直接アクセスを可能にします。非 RDMA ネットワーク上で、LLT クライアントは、アプリケーションに対して読み取り操作または書き込み操作を実行するために、中間データのコピーの作成が必要です。RDMA ネットワークは、遅延が減り、スループットが増え、CPU ホスト使用率が最小化されるため、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。LLT と GAB のクライアントの CFS と CVM は、RDMA 上で LLT を使用できます。