APTARE IT Analytics システム管理者ガイド

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Product(s): APTARE IT Analytics (10.6)
  1. はじめに
    1.  
      APTARE IT Analytics の概要
    2.  
      このマニュアルの用途
  2. 更新の準備
    1.  
      アップグレードと更新について
    2.  
      Data Collector のバージョンの確認
    3.  
      aptare.jar ファイルによるデータコレクタの更新
    4.  
      aptare.jar ファイルの手動ダウンロード
    5.  
      ポータルの更新
  3. データのバックアップとリストア
    1.  
      ディザスタリカバリのベストプラクティス
    2.  
      Oracle Database のバックアップ
    3.  
      ファイルシステムのバックアップ
    4.  
      Oracle Database: コールドバックアップ
    5.  
      Oracle Database: エクスポートバックアップ
    6.  
      Oracle Database のエクスポートのスケジュール設定
    7.  
      Oracle Database: オンデマンドバックアップ
    8.  
      APTARE IT Analytics システムのリストア
    9.  
      Oracle Database のインポート
    10.  
      Data Pump を使用したデータベースのインポート/エクスポートの手動手順
  4. APTARE IT Analytics の監視
    1.  
      ポータルサーバーソフトウェアの起動と停止
    2.  
      レポートデータベースの起動と停止
    3.  
      Data Collector の起動と停止
    4.  
      表領域の監視
  5. REST API を使用した APTARE IT Analytics レポートへのアクセス
    1.  
      概要
    2.  
      REST API の認証
    3.  
      テーブル形式のレポートからのデータの抽出 (ページ分割付き)
    4.  
      レポートのエクスポート
    5.  
      カスタムダッシュボードのエクスポート
  6. NetBackup の推定テープ容量の定義
    1.  
      NetBackup の推定テープ容量の概要
    2.  
      推定容量に関する注意
    3.  
      推定容量テーブルの更新
    4.  
      ボリュームプール ID とメディアの種類の一覧表示
  7. ホストグループ管理の自動化
    1.  
      ホストグループ管理の自動化に関する情報
    2.  
      タスクの概要: ホストグループの一括管理
    3.  
      PL/SQL ユーティリティを使用するための準備
    4.  
      一般的なユーティリティ
    5. ホストオペレーティングシステムのプラットフォームとバージョン別のカテゴリ化
      1.  
        正規表現を使用したデフォルトのホスト OS カテゴリの上書きまたは変更
      2.  
        ホスト OS カテゴリのデフォルト設定
      3.  
        ホスト OS のカテゴリを更新するユーティリティ
      4.  
        オンデマンドでのホストオペレーティングシステムのカテゴリ化
    6.  
      ホストグループ ID の識別
    7.  
      クライアントの移動またはコピー
    8.  
      属性別のクライアントの編成
    9.  
      ホストグループの移動
    10.  
      ホストグループの削除
    11.  
      ホストの移動とホストグループの削除
    12.  
      クライアントのバックアップサーバー別グループへの編成
    13.  
      重複したバックアップクライアントのマージ
    14. 一括ロードユーティリティ
      1.  
        ホストエイリアスのロード
      2.  
        新しいホストの詳細のロードまたは既存のホストの更新
      3. ホストとホストグループ間の関係のロード
        1.  
          サンプル監査ファイル (load_package.loadGroupMemberFile からの出力)
    15.  
      Veritas NetBackup ユーティリティ
    16. NetBackup ユーティリティの自動化
      1.  
        NetBackup ユーティリティジョブを自動的に実行するためのスケジュール設定
    17.  
      クライアントの管理サーバー別グループへの編成
    18.  
      非アクティブなクライアントグループの設定
    19.  
      非アクティブなポリシーでのクライアント用のホストグループの設定
    20.  
      ポリシー別のクライアントの設定
    21.  
      ポリシーの種類別のクライアントの設定
    22.  
      IBM Tivoli Storage Manager ユーティリティ
    23.  
      ポリシードメイン別のクライアントの設定
    24.  
      IBM Tivoli Storage Manager インスタンス別のクライアントの設定
    25. ユーティリティを自動的に実行するためのスケジュール設定
      1.  
        自動ジョブを設定するためのサンプル .sql ファイル (setup_ora_job.sql)
  8. 属性管理
    1.  
      属性一括ロードユーティリティ
    2.  
      属性の命名規則
    3.  
      アップグレード前の属性の名前変更
    4.  
      ホストの属性と値のロード
    5.  
      属性と値のロードとホストへの割り当て
    6.  
      アレイの属性と値のロードとアレイへの割り当て
    7.  
      アプリケーションの属性と値の概要
    8.  
      アプリケーションデータベースの属性と値のロード
    9.  
      MS Exchange 組織の属性と値のロード
    10.  
      LUN の属性と値のロード
    11.  
      スイッチの属性と値のロード
  9. 汎用バックアップデータのインポート
    1. 汎用バックアップデータの収集について
      1.  
        考慮事項
    2.  
      汎用バックアップデータ収集の構成
    3. CSV 形式の仕様
      1.  
        例: genericBackupJobs.csv
    4.  
      CSV ファイルの手動によるロード
  10. バックアップジョブの上書き
    1.  
      はじめに
    2.  
      バックアップジョブの上書きの構成
  11. ホストデータ収集の管理
    1.  
      重複を避けるための WWN によるホストの識別
    2.  
      ホストの優先度の設定
    3.  
      ホストランキングの決定
    4.  
      ホストと WWN の関係のロード
    5.  
      ホスト HBA ポートデータのロード
    6.  
      CSV ファイルの作成
    7.  
      スクリプトの実行
  12. ポータルのシステム設定
    1.  
      ポータルのシステム設定
    2.  
      システム設定: 機能
    3.  
      ナビゲーションの概要
    4.  
      システム設定パラメータの説明: 追加情報
    5.  
      データ収集: 容量のチャージバック
    6.  
      データベース管理: データベース
    7.  
      ホスト検出: EMC Avamar
    8.  
      ホスト検出: ホスト
    9.  
      カスタムパラメータ
    10.  
      カスタムパラメータの追加または編集
    11.  
      ポータルのカスタマイズ
    12.  
      グローバルなデフォルトインベントリオブジェクト選択の構成
    13.  
      単一セッションへのユーザー ID の制限
    14.  
      レポートスコープセレクタでの日付形式のカスタマイズ
    15.  
      エクスポートされるレポートの最大行数のカスタマイズ
    16.  
      テーブル形式のレポートでの合計ラベル表示のカスタマイズ
    17.  
      ホスト管理ページサイズのカスタマイズ
    18.  
      File Analytics データベースのパスとディレクトリのカスタマイズ
    19.  
      バッジ有効期限の構成
    20.  
      メモリ内の最大キャッシュサイズの構成
    21.  
      レポートのキャッシュ時間の構成
  13. パフォーマンスプロファイルスケジュールのカスタマイズ
    1.  
      概要
    2.  
      パフォーマンスプロファイルスケジュールをカスタマイズする
  14. AD/LDAP の構成
    1.  
      ユーザー認証について
    2.  
      AD/LDAP 構成プロパティ
    3.  
      AD/LDAP の認証と認可の構成
    4. LDAP over SSL のサポート
      1.  
        AD/LDAP の portal.properties の構成例
    5.  
      ポータルスーパーユーザーの作成
    6.  
      Active Directory ツール
    7.  
      LDP を使用したベース DN の検索
    8.  
      LDP を使用した Active Directory の検索
  15. SAML (Security Assertion Markup Language) を使用した SSO (シングルサインオン) の構成
    1.  
      はじめに
    2.  
      SSO (シングルサインオン) の前提条件
    3. 外部 IDP (ID プロバイダ) サーバーの設定
      1.  
        外部 LDAP ディレクトリのユーザーとグループ
      2.  
        IDP サーバーへの登録
    4.  
      ポータルでの SSO (シングルサインオン) のアクティブ化
    5.  
      SSO のトラブルシューティングとメンテナンス
  16. Oracle Database のユーザーパスワードの変更
    1.  
      概要
    2.  
      データベース接続プロパティ
    3.  
      Oracle Database のユーザーパスワードの変更
    4.  
      システム設定ファイルでの Oracle パスワードの構成
    5.  
      Oracle がデフォルトのログインパスワードを使用しているかどうかの確認
  17. CyberArk との統合
    1.  
      はじめに
    2.  
      CyberArk の設定の前提条件
    3.  
      CyberArk と統合するためのポータルの設定
  18. APTARE IT Analytics のチューニング
    1.  
      チューニングを始める前に
    2.  
      ポータルデータベースのチューニング
    3.  
      パフォーマンスに関する推奨事項
    4.  
      Oracle からの空き領域の再生利用
    5.  
      ポータル/データレシーバの Java メモリ設定
  19. ログファイルの操作
    1.  
      APTARE IT Analytics のデバッグについて
    2.  
      デバッグの有効化
    3.  
      データベースのログ記録
    4. ポータルとデータコレクタのログファイル: ログ記録の削減
      1.  
        ポータルのログファイル
      2.  
        データコレクタのログファイル
    5.  
      データベース SCON ログ: ログの削減
    6.  
      データベース SCON ログの更新
    7.  
      audit.log へのユーザー活動のログ記録
    8.  
      ユーザーの削除対象のみのログ記録
    9.  
      すべてのユーザー活動のログ記録
    10.  
      データコレクタのログファイル
    11.  
      データコレクタのログファイルの編成
    12. Data Collector のログファイルの命名規則
      1.  
        Vendor.Product 命名規則の例
      2.  
        Data Collector のジェネレーションに基づくログファイル名
      3.  
        checkinstall ログ
      4.  
        テスト接続のログ
      5.  
        収集したシステムによるログファイルの命名規則
    13.  
      一般的なデータコレクタのログファイル
    14.  
      イベントまたはメタコレクタ ID の検索
    15. ポータルのログファイル
      1.  
        Apache ログファイルの管理
    16.  
      データベースログファイル
    17.  
      インストールまたはアップグレードログファイル
  20. レポートメトリックの定義
    1.  
      バックアップ成功率の変更
    2.  
      ジョブの状態の変更
  21. SNMP トラップアラート
    1.  
      概要
    2.  
      SNMP 設定
    3.  
      標準 OID
    4.  
      アラートトラップ内のデータ
  22. SSL 証明書の構成
    1.  
      SSL 証明書の構成
    2.  
      SSL 実装の概要
    3.  
      SSL 証明書の取得
    4.  
      SSL を有効にするための Web サーバー構成の更新
    5. ポータルまたはデータ収集 SSL のための仮想ホストの構成
      1.  
        ポータル専用の SSL 実装
      2.  
        データ収集専用の SSL 実装
      3.  
        ポータルとデータ収集の両方のための SSL 実装
    6.  
      データコレクタの SSL の有効化または無効化
    7.  
      電子メールで送信されたレポートの SSL の有効化または無効化
    8.  
      SSL 構成のテストとトラブルシューティング
    9.  
      自己署名 SSL 証明書の作成
    10.  
      証明書を信頼するためのデータコレクタの構成
    11.  
      データコレクタサーバー上のキーストアファイルの場所
    12.  
      証明書のデータコレクタ Java キーストアへのインポート
    13. ポータルサーバーのキーストア
      1.  
        SSL 証明書を必要とする機能
      2.  
        証明書のポータルキーストアへの追加
      3.  
        ポータルキーストアの証明書の更新
      4.  
        ポータルキーストアからの証明書のダウンロード
    14.  
      Linux サーバーへの仮想インターフェースの追加
    15.  
      Windows での仮想またはセカンダリ IP アドレスの追加
  23. ポータルプロパティ: 形式とポータルのカスタマイズ
    1.  
      はじめに
    2.  
      グローバルなデフォルトインベントリオブジェクト選択の構成
    3.  
      単一セッションへのユーザー ID の制限
    4.  
      レポートスコープセレクタでの日付形式のカスタマイズ
    5.  
      エクスポートされるレポートの最大行数のカスタマイズ
    6.  
      テーブル形式のレポートでの合計ラベル表示のカスタマイズ
    7.  
      ホスト管理ページサイズのカスタマイズ
    8.  
      File Analytics データベースのパスとディレクトリのカスタマイズ
    9.  
      バッジ有効期限の構成
    10.  
      メモリ内の最大キャッシュサイズの構成
    11.  
      レポートのキャッシュ時間の構成
    12.  
      ユーザーグループ権限に AD (Active Directory) を使用するための LDAP の構成
  24. NetBackup ディスカバリの詳細構成
    1.  
      ディスカバリモジュールの概要
    2.  
      Discovery ライセンスのアクティブ化
    3.  
      検出システムパラメータの変更
    4.  
      SNMP 精査について
    5.  
      SNMP を有効にする理由
    6.  
      Windows (NT/2000/XP) での SNMP の有効化
    7.  
      Red Hat Linux での SNMP の有効化
    8.  
      HP-UX での SNMP の有効化
    9.  
      例 -- Net-SNMP のインストール
    10.  
      Net-SNMP のインストールのトラブルシューティング
  25. SDK データベースオブジェクトのデータ保持期間
    1.  
      SDK データベースオブジェクトのデータ保持期間
    2.  
      ドメイン ID とデータベーステーブル名の検索
    3.  
      SDK ユーザー定義オブジェクトの保持期間の更新の例
    4.  
      SDK ユーザー定義データベースオブジェクト
    5.  
      容量: 基本データベーステーブルのデフォルトの保持期間
    6.  
      容量: EMC Symmetrix 拡張パフォーマンスのデフォルトの保持期間
    7.  
      容量: EMC XtremIO のデフォルトの保持期間
    8.  
      容量: Dell EMC ECS (エラスティッククラウドストレージ) のデフォルトの保持期間
    9.  
      容量: Windows ファイルサーバーのデフォルトの保持期間
    10.  
      容量: Pure Storage FlashArray のデフォルトの保持期間
    11.  
      クラウド: AWS (アマゾンウェブサービス) のデフォルトの保持期間
    12.  
      クラウド: Microsoft Azure のデフォルトの保持期間
    13.  
      クラウド: OpenStack Ceilometer のデフォルトの保持期間
    14.  
      マルチテナントデータのパージ保持期間の構成
  26. トラブルシューティング
    1.  
      ユーザーログインの問題のトラブルシューティング
    2.  
      パスワードを忘れた場合の手順
    3.  
      ログインの問題
    4.  
      接続の問題
    5. データコレクタとデータベースの問題
      1.  
        権限不足
      2.  
        データベースからの非アクティブな Hitachi アレイの削除
      3. レポート電子メールが送信されない
        1.  
          追加の電子メールトラブルシューティングの推奨事項
      4.  
        レポートに関する一般的な問題
      5.  
        パフォーマンスの問題

Data Pump を使用したデータベースのインポート/エクスポートの手動手順

Linux での Data Pump によるエクスポートの手動手順 (CDB および非 CDB 環境)

Linux 環境で Data Pump によるエクスポートを実行するには、次の手順に従います。

  1. Linux データベースサーバーにログインして、ユーザー aptare に切り替えます。
  2. ファイル /opt/aptare/database/tools/expdp_scdb.par が aptare ユーザーに所有されていること、および 755 の権限があることを確認します。
  3. Oracle リスナと Oracle サービスが実行中であることを確認します。
  4. 次のコマンドを実行します。
    su - aptare
    sqlplus / as sysdba
    alter session set container=scdb;

    メモ:

    この alter session set container=scdb; コマンドはコンテナデータベースに必要です。非 CDB 環境では無視してください。

    CREATE OR REPLACE DIRECTORY datapump_dir AS '/tmp';

    new_directory_path などの優先フォルダの場合:

    CREATE OR REPLACE DIRECTORY datapump_dir AS '/new_directory_path';

  5. 次のコマンドを使用してデータベースをエクスポートします。
    /opt/aptare/oracle/bin/expdp 
    parfile=/opt/aptare/database/tools/expdp_scdb.par
  6. par ファイルを無視して、expdp コマンドに直接パラメータを含めることもできます。言い換えると、上記のコマンドは、次のコマンドで置き換えることができます。これは、ユーザー aptare も実行できます。
    /opt/aptare/oracle/bin/expdp system/aptaresoftware@//localhost:1521/scdb 
    FULL=Y directory=datapump_dir dumpfile=aptare_scdb.exp 
    logfile= export_scdb.log CONTENT=ALL flashback_time=systimestamp

    正常に完了すると、Data Pump のエクスポートファイル aptare_scdb.exp が Linux データベースサーバーの /tmp ディレクトリに保存されます。

    優先ディレクトリを指定した場合は、優先する場所 (/new_directory_path など) に aptare_scdb.exp が保存されます。

  7. この手順は、APTARE IT Analytics バージョン 10.5 以上からデータベースがエクスポートされる場合にのみ必要です。cp /opt/aptare/datarcvrconf/aptare.ks /tmp コマンドを実行して aptare.ks ファイルを /tmp フォルダにコピーします。
Linux での Data Pump によるインポートの手動手順 (CDB および非 CDB 環境)

Linux 環境で Data Pump によるインポートを実行するには、次の手順に従います。

  1. Data Pump のエクスポートで作成されたエクスポートファイル aptar_scdb.exp を、/tmp ディレクトリに配置します。

    別の優先ディレクトリがある場合は (/new_directory_path など)、優先ディレクトリ (/new_directory_path) に aptare_scdb.exp を配置します。

  2. ファイル aptare_scdb.exp が aptare ユーザーによって所有されていること、および 755 の権限があることを確認します。
  3. ファイル /opt/aptare/database/tools/unlock_portal_linux.sql および /opt/aptare/database/tools/impdp_scdb.par が aptare ユーザーによって所有されていること、および 755 の権限があることを確認します。
  4. root ユーザーを使用し、コマンド /opt/aptare/bin/aptare stop を実行して、すべての Oracle サービスと APTARE サービスを停止します。
  5. root ユーザーを使用し、コマンド /opt/aptare/bin/oracle start を実行して Oracle サービスを開始します。
  6. Oracle リスナが実行中であることを確認します。aptare ユーザーを使用し、コマンド lsnrctl status を実行してリスナの状態を確認します。
  7. 次のコマンドを実行します。
    su - aptare
    sqlplus / as sysdba
    alter session set container=scdb;

    メモ:

    この alter session set container=scdb; コマンドはコンテナデータベースに必要です。非 CDB 環境では無視してください。

    drop user aptare_ro cascade;

    drop user portal cascade;

    CREATE OR REPLACE DIRECTORY datapump_dir AS '/tmp';

    new_directory_path などの優先フォルダの場合:

    CREATE OR REPLACE DIRECTORY datapump_dir AS '/new_directory_path';

  8. aptare ユーザー使用して次のコマンドを実行します。
    /opt/aptare/oracle/bin/impdp 
    parfile=/opt/aptare/database/tools/impdp_scdb.par
  9. par ファイルを無視して、impdp コマンドに直接パラメータを含めることもできます。言い換えると、上記のコマンドは、次のコマンドで置き換えることができます。これは、ユーザー aptare も実行できます。/opt/aptare/oracle/bin/impdp system/aptaresoftware@//localhost:1521/scdb schemas=portal,aptare_ro directory=datapump_dir dumpfile=aptare_scdb.exp logfile=import_scdb.log
  10. 非 CDB 環境でインポートが完了したら、ファイル unlock_portal_linux.sql から最初の 'alter session set container = scdb;' コマンドを除去し、aptare ユーザーから次のコマンドを実行します。

    メモ:

    'alter session set container = scdb;' の除去は、非 CDB 環境でのみ必要であり、コンテナデータベースの場合は変更する必要はありません。

    sqlplus / as sysdba

    @/opt/aptare/database/tools/unlock_portal_linux.sql

  11. Sqlplus を終了した後、aptare ユーザーで次のコマンドを実行します。

    sqlplus portal/portal@//localhost:1521/scdb

    @/opt/aptare/database/tools/validate_sp.sql

その後の手順:

  1. /tmp ディレクトリに移動して、import_scdb.log ファイルを確認します。

    優先ディレクトリを指定した場合は、優先する場所で import_scdb.log を確認します。

  2. ログファイルで、パッケージ view apt_v_solution_history_log、cmv_adaptor_pkg、avm_common_pkg、sdk_common_pkg、server_group_package、load_package、common_package、util のコンパイル警告を確認します。これらのコンパイル警告はスクリプト自体が対処するため、ユーザーが対処する必要はありません。

    メモ:

    データベースをバージョン 10.4 からインポートする場合は、インポート後にポータルを 10.5 ビルドにアップグレードします。

  3. この手順は、APTARE IT Analytics バージョン 10.5 以上からデータベースがエクスポートされる場合にのみ必要です。次のコマンドを実行して、aptare.ks ファイルを datarcvrconf フォルダにコピーします。

    cp /tmp/aptare.ks /opt/aptare/datarcvrconf/
    chown aptare:tomcat /opt/aptare/datarcvrconf/
    chmod 664 /opt/aptare/datarcvrconf/aptare.ks
  4. updateUser.sh を実行して、アプリケーションアカウントのパスワードを変更します。たとえば、admin123 アプリケーションユーザーのパスワードを変更するには、updateUser.sh admin123 newPassword を実行します。

  5. root ユーザーから /opt/aptare/bin/aptare restart を実行して、すべての Oracle サービスと APTARE サービスを再起動します。

  6. アプリケーションアカウントを使用して、ポータルアプリケーションにログインします。

Windows での Data Pump によるエクスポートの手動手順 (CDB および非 CDB 環境)

Windows で Data Pump によるエクスポートを実行するには、次の手順に従います。

  1. Windows データベースサーバーにログインします。
  2. Oracle TNS リスナと Oracle サービスが実行中であることを確認します。
  3. aptare ユーザーに c:\opt\oracle\database\tools\expdp_scdb_win.par ファイルへのアクセス権があることを確認します。

    次のコマンドを実行します。

    sqlplus system/aptaresoftware@//localhost:1521/scdb

    create or replace directory datapump_dir as 'c:\opt\oracle\logs';

    Exit

  4. Sqlplus を終了した後、コマンド c:\opt\oracle\bin\expdp parfile=c:\opt\oracle\database\tools\expdp_scdb_win.par を実行します。
  5. par ファイルを無視して、expdp コマンドに直接パラメータを含めることもできます。言い換えると、上記のコマンドは、コマンド c:\opt\oracle\bin\expdp system/aptaresoftware@//localhost:1521/scdb FULL=Y DIRECTORY=datapump_dir LOGFILE=export_scdb.log DUMPFILE=aptare_scdb.exp CONTENT=ALL FLASHBACK_TIME=systimestamp で置き換えることができます。
  6. 正常に完了すると、Data Pump のエクスポートファイル aptare_scdb.exp が Windows データベースサーバーの C:\opt\oracle\logs ディレクトリに保存されます。

  7. ファイル c:\opt\datarcvrconf\aptare.ks を c:\opt\oracle\logs フォルダにコピーします。

    メモ:

    この手順は、APTARE IT Analytics バージョン 10.5 以上からデータベースがエクスポートされる場合にのみ必要です。

Windows での Data Pump によるインポートの手動手順 (CDB および非 CDB 環境)

Windows で Data Pump によるインポートを実行するには、次の手順に従います。

  1. Windows データベースサーバーにログインします。
  2. aptare ユーザーには、インポートファイル c:\opt\oracle\database\tools\unlock_portal_win.sql および c:\opt\oracle\database\tools\impdp_scdb_win.par に対するアクセス権がすでにあります。Oracle ユーザーがこれらのファイルに対する読み取りおよび実行権限を持っていない場合は、インポートを開始する前に権限が付与されていることを確認してください。
  3. エクスポートファイル aptare_scdb.exp を、c:\opt\oracle\logs ディレクトリに配置します。
  4. エクスポートファイルの名前が大文字の場合は、小文字に変更してください。たとえば、ファイル名が APTARE_SCDB.EXP である場合は、aptare_scdb.exp に変更します。
  5. [Windows サービス (Windows Services)]タブで stopAllServices を使用して、すべての Oracle サービスと APTARE サービスを停止します。
  6. [Windows サービス (Windows Services)]タブで OracleServicescdb を開始して、Oracle TNS リスナが実行中であることを確認します。

    次のコマンドを実行します。

    Sqlplus / as sysdba

    セッションセットコンテナを scdb に変更します (注意: このコマンドはコンテナデータベースにのみ含まれます。それ以外の場合は、コンテナデータベースの切り替えは必要ありません)。

    DROP USER aptare_ro CASCADE;

    DROP USER portal CASCADE;

    CREATE OR REPLACE DIRECTORY datapump_dir AS 'c:\opt\oracle\logs';

    EXIT;

  7. Sqlplus を終了した後、次のコマンドを実行します。

    c:\opt\oracle\bin\impdp parfile=c:\opt\oracle\database\tools\impdp_scdb_win.par

  8. par ファイルを無視して、impdp コマンドに直接パラメータを含めることもできます。言い換えると、上記のコマンドは、コマンド c:\opt\oracle\bin\impdp "sys/*@//localhost:1521/scdb as sysdba" SCHEMAS=portal,aptare_ro DIRECTORY=datapump_dir LOGFILE=import_scdb.log DUMPFILE=aptare_scdb.exp で置き換えることができます。
  9. インポートが完了したら、コマンド sqlplus "sys/*@//localhost:1521/scdb as sysdba" @c:\opt\oracle\database\tools\unlock_portal_win.sql を実行します。
  10. Sqlplus を終了した後、コマンド sqlplus portal/portal@//localhost:1521/scdb @c:\opt\oracle\database\tools\validate_sp.sql を実行します。

その後の手順:

  • インポートログを確認するには、c:\opt\aptare\oracle\logs に移動し、ファイル import_scdb.log を確認します。

  • ログファイルで、パッケージ view apt_v_solution_history_log、cmv_adaptor_pkg、avm_common_pkg、sdk_common_pkg、server_group_package、load_package、common_package、util のコンパイル警告を確認します。これらのコンパイル警告はスクリプト自体が対処するため、ユーザーが対処する必要はありません。

    メモ:

    データベースをバージョン 10.4 からインポートする場合は、インポート後にポータルを 10.5 ビルドにアップグレードします。

  • 保存したファイル c:\opt\oracle\logs\aptare.ks を c:\opt\datarcvrconf\ フォルダにコピーします。APTARE IT Analytics ユーザーがファイルを所有しており、コピーしたファイルに対する適切な読み取りおよび書き込みアクセス権を持っていることを確認します。

    メモ:

    この手順は、APTARE IT Analytics バージョン 10.5 以上からデータベースがエクスポートされる場合にのみ必要です。

  • インポートプロセスが正常に完了したら、Windows の[サービス (Services)]タブで StopAllservices を実行します。

  • Windows の[サービス (Services)]タブを使用して、startAllServices を実行します。

  • utils ディレクトリで updateUser.bat を実行して、アプリケーションアカウントのパスワードを変更します。たとえば、admin123 アプリケーションユーザーのパスワードを変更するには、updateUser.bat admin123 newPassword を実行します。

  • アプリケーションアカウントを使用して、ポータルアプリケーションにログインします。