NetBackup 用 Veritas Access ソリューションガイド

Last Published:
Product(s): Access (7.4.2)
Platform: Linux
  1. NetBackup と Veritas Access の統合
    1.  
      Veritas Access について
    2.  
      NetBackup クライアントとしての Veritas Access について
    3.  
      NetBackup のバックアップストレージとしての Veritas Access について
    4.  
      長期データ保持の使用例
  2. システム要件
    1.  
      Veritas Data Deduplication を備えた NetBackup でサポートされる設定とバージョン
    2.  
      OpenDedup のインストールのシステム要件
    3.  
      NetBackup と OpenDedup でサポートされる設定とバージョン
    4.  
      NetBackup CloudCatalyst でサポートされる設定とバージョン
  3. Veritas Access を使用した Veritas Data Deduplication の設定
    1.  
      Veritas Data Deduplication について
    2.  
      Veritas Data Deduplication を使用するためのアドオンライセンス
    3.  
      Veritas Access で Veritas Data Deduplication を使用するメリット
    4.  
      GUI を使用した Veritas Data Deduplication の設定
    5.  
      Veritas Access コマンドラインインターフェース (CLI) を使用した Veritas Data Deduplication の設定
    6.  
      NetBackup での Veritas Data Deduplication ストレージユニットの設定
    7.  
      Veritas Data Deduplication ストレージサーバーを使用したドメイン間でのグローバルな重複排除の設定
  4. 既存のストレージから Veritas Data Deduplication ストレージへの NetBackup イメージの移行
    1.  
      OpenDedup/CloudCatalyst/S3 から Veritas Data Deduplication ストレージへの NetBackup イメージの移行
  5. OpenDedup と NetBackup による S3 経由での Veritas Access のバックアップの設定
    1.  
      OpenDedup のワークフロー
    2.  
      S3 プロトコルを使用した Veritas Access への重複排除データ (OpenDedup と NetBackup) のバックアップの作成
    3.  
      Veritas Access でのデータのバックアップ (NetBackup) と重複排除 (OpenDedup)
    4.  
      NetBackup で重複排除されたバックアップデータを格納する S3 バケットの Veritas Access での作成
    5.  
      NetBackup を使用したプライマリバックアップのメディアサーバー重複排除プールの作成
    6.  
      NetBackup コンソールでの OST ディスクプールと STU の作成
    7.  
      同じドメイン内での複数の NetBackup メディアサーバーの設定
    8.  
      NetBackup メディアサーバーでの複数の SDFS ボリュームの設定
  6. NetBackup CloudCatalyst によるクラウドストレージサーバーとしての Veritas Access の設定
    1.  
      NetBackup で重複排除されたバックアップデータを格納する S3 バケットの Veritas Access での作成
    2.  
      NetBackup Server でのクラウドストレージサーバーとしての Veritas Access の設定
    3.  
      Veritas Access で SSL を有効にする
  7. NetBackup ポリシーを使用したバックアップと復元の設定
    1.  
      ストレージライフサイクルポリシー
    2.  
      バックアップと復元
    3.  
      バックアップポリシーの手動実行
    4.  
      バックアップファイルの復元
  8. NetBackup クライアントを使用する Veritas Access の構成
    1.  
      NetBackup クライアントを構成するための前提条件
    2.  
      NetBackup Snapshot Client について
    3.  
      NetBackup スナップショット方式について
    4.  
      NetBackup SAN クライアントの有効化または無効化
    5.  
      NetBackup 向けに Veritas Access を設定するためのワークフロー
    6.  
      NetBackup マスターサーバーの登録またはオプションのメディアサーバーの追加
    7.  
      バックアップから除外されるファイルの表示
    8.  
      バックアップに含まれているファイルまたは除外ファイルの表示
    9.  
      バックアップ内のファイルのリストへのパターンの追加または削除
    10.  
      NetBackup で使用される仮想 IP アドレスの設定またはリセット
    11.  
      NetBackup 仮想名の設定
    12.  
      NetBackup サービスの状態の表示
    13.  
      NetBackup またはその他のサードパーティ製のバックアップアプリケーションを使用したバックアップ操作の構成
    14.  
      NetBackup SAN クライアント上の Veritas Access ファイルシステムのバックアップまたは復元の実行
    15.  
      スナップショットのバックアップまたは復元の実行
    16.  
      NetBackup クライアントのインストールまたはアンインストール
    17.  
      NetBackup Cloud Storage 向けに Veritas Access を設定する
  9. トラブルシューティング
    1.  
      Veritas Access または NetBackup メディアサーバーを再起動する前の SDFS ボリュームのマウント解除
    2.  
      以前のバージョンから 7.4.2 への SDFS のアップグレード
    3.  
      トラブルシューティング用のログの場所
    4.  
      ログレベルの変更
    5.  
      追加リソース
    6.  
      ヘルパースクリプトを使用した Veritas Access S3 サーバーキーの生成
    7.  
      OpenDedup のチューニングに関する推奨事項

Veritas Access コマンドラインインターフェース (CLI) を使用した Veritas Data Deduplication の設定

このセクションでは、Veritas Access コマンドラインインターフェースを使用して Veritas Data Deduplication を設定する方法を説明します。

dedupe> config コマンドを使用すると、指定したファイルシステムと IP アドレスのセットを使用して重複排除ストレージサーバーを設定できます。

前提条件:

  • 重複排除を開始する前に、ファイルシステムがすでに作成され、IP がオンラインになっている必要があります。ファイルシステムは、重複排除されたデータとそのメタデータを格納するために使用します。重複排除ストレージサーバーは、指定した IP アドレスを使用して、NetBackup からバックアップデータを受信します。

  • 次のチューニングパラメータを修正します。

    /sys/kernel/mm/transparent_hugepage/khugepaged/defrag を「0」に設定

    /sys/kernel/mm/transparent_hugepage/defrag を「always madvise [never]」に設定

  • /etc/sysctl.conf ファイルで次の値を設定します。

    kernel.numa_balancing = 0 
    vm.overcommit_memory = 2 
    vm.min_free_kbytes = 2097152 
    vm.max_map_count = 262144
    vm.overcommit_ratio = 90

重複排除ストレージサーバーを設定するには

  • 重複排除ストレージサーバーを設定するには、次を入力します。
    dedupe> config filesystem1 [, filesystem2,...]IPusername

    パラメータの内容は次のとおりです。

    filesystem1, filesystem2,...

    ファイルシステム名を指定します。

    IP

    インターフェースの IP アドレスを指定します。

    username

    ユーザー名を指定します。

    パスワードの入力を求められます。パスワードを指定すると、Veritas Data Deduplication が設定されます。

    メモ:

    NetBackup でストレージユニット (STU) を構成するときに、同じパスワードを使用する必要があります。

メモ:

IPv6 IP を使用して重複排除を設定する場合は、特定の IP に解決される FQDN エントリが必要です。FQDN は、Veritas Access と NetBackup の両方で解決可能である必要があります。DNS エントリを持つか、すべてのノードの etc/hosts ファイルにエントリを追加して、FQDN を特定の IP に解決できます。

メモ:

重複排除を再設定する必要がある場合は、最初に重複排除を設定したときと同じユーザー名とパスワードを使用して、/vx/fsname/ ディレクトリ内に dedupe ディレクトリを持つ 1 つ目のファイルシステムを用意する必要があります。

重複排除ストレージサーバーを起動するには

  • ストレージサーバーは、dedupe> config コマンドで指定した仮想 IP がオンラインのノードで起動します。

    重複排除ストレージサーバーを起動するには、次を入力します。

    dedupe> start

    重複排除ストレージサーバーは、起動する前に設定しておく必要があります。

重複排除ストレージサーバーの情報を表示するには

  • 重複排除ストレージサーバーに関する情報を表示するには、次を入力します。
    dedupe> show

    使用されるファイルシステム、IP、サーバーが実行されるクラスタノードなどの情報が表示されます。

重複排除ストレージサーバーの統計情報を表示するには

  • 重複排除ストレージサーバーの統計情報を表示するには、次を入力します。
    dedupe> stats

    ストレージの合計サイズ、空きストレージ、重複排除率などの詳細情報が表示されます。この操作では、重複排除ストレージサーバーがオンラインであることが必要です。

重複排除ストレージサーバーの状態を表示するには

  • 重複排除ストレージサーバーの状態を表示するには、次を入力します。
    dedupe> status

    サーバーの実行状態や、サーバーが実行されているクラスタノードなどの情報が表示されます。

重複排除ストレージサーバーを停止するには

  • 重複排除ストレージサーバーを停止するには、次を入力します。
    dedupe> stop

    重複排除ストレージサーバーは設定済みで実行中であることが必要です。サーバーの停止時にバックアップジョブが実行中の場合、ジョブはエラーで中止されます。

重複排除ストレージサーバーのストレージ容量を増やすには

  • 重複排除ストレージサーバーのストレージ容量を指定したサイズに増やすには、次を入力します。
    dedupe> grow size

    この操作では、重複排除ストレージサーバーがオンラインであることが必要です。

重複排除ストレージサーバーに新しいユーザーを追加するには

  • 重複排除ストレージサーバーに新しいユーザーを追加するには、次を入力します。
    dedupe> adduser username

    ここで言及するユーザー名とは、後で NetBackup サーバーでストレージユニットを設定するときに使用する、NetBackup メディアサーバーのユーザー名です。

重複排除ストレージサーバーのユーザー一覧を表示するには

  • 重複排除ストレージサーバーのユーザー一覧を表示するには、次を入力します。
    dedupe> listuser

重複排除ストレージサーバーを設定解除するには

  • 重複排除ストレージサーバーを設定解除するには、次を入力します。
    dedupe> unconfig

    ファイルシステムとそこに格納される重複排除データは破棄されません。

詳しくは、dedupe のマニュアルページを参照してください。