NetBackup 用 Veritas Access ソリューションガイド
- NetBackup と Veritas Access の統合
- システム要件
- Veritas Access を使用した Veritas Data Deduplication の設定
- 既存のストレージから Veritas Data Deduplication ストレージへの NetBackup イメージの移行
- OpenDedup と NetBackup による S3 経由での Veritas Access のバックアップの設定
- NetBackup CloudCatalyst によるクラウドストレージサーバーとしての Veritas Access の設定
- NetBackup ポリシーを使用したバックアップと復元の設定
- NetBackup クライアントを使用する Veritas Access の構成
- トラブルシューティング
Veritas Access コマンドラインインターフェース (CLI) を使用した Veritas Data Deduplication の設定
このセクションでは、Veritas Access コマンドラインインターフェースを使用して Veritas Data Deduplication を設定する方法を説明します。
dedupe> config コマンドを使用すると、指定したファイルシステムと IP アドレスのセットを使用して重複排除ストレージサーバーを設定できます。
前提条件:
重複排除を開始する前に、ファイルシステムがすでに作成され、IP がオンラインになっている必要があります。ファイルシステムは、重複排除されたデータとそのメタデータを格納するために使用します。重複排除ストレージサーバーは、指定した IP アドレスを使用して、NetBackup からバックアップデータを受信します。
次のチューニングパラメータを修正します。
/sys/kernel/mm/transparent_hugepage/khugepaged/defrag を「0」に設定
/sys/kernel/mm/transparent_hugepage/defrag を「always madvise [never]」に設定
/etc/sysctl.conf
ファイルで次の値を設定します。kernel.numa_balancing = 0 vm.overcommit_memory = 2 vm.min_free_kbytes = 2097152 vm.max_map_count = 262144 vm.overcommit_ratio = 90
重複排除ストレージサーバーを設定するには
- 重複排除ストレージサーバーを設定するには、次を入力します。
dedupe> config filesystem1 [, filesystem2,...]IPusername
パラメータの内容は次のとおりです。
filesystem1, filesystem2,...
ファイルシステム名を指定します。
IP
インターフェースの IP アドレスを指定します。
username
ユーザー名を指定します。
パスワードの入力を求められます。パスワードを指定すると、Veritas Data Deduplication が設定されます。
メモ:
NetBackup でストレージユニット (STU) を構成するときに、同じパスワードを使用する必要があります。
メモ:
IPv6 IP を使用して重複排除を設定する場合は、特定の IP に解決される FQDN エントリが必要です。FQDN は、Veritas Access と NetBackup の両方で解決可能である必要があります。DNS エントリを持つか、すべてのノードの etc/hosts
ファイルにエントリを追加して、FQDN を特定の IP に解決できます。
メモ:
重複排除を再設定する必要がある場合は、最初に重複排除を設定したときと同じユーザー名とパスワードを使用して、/vx/fsname/
ディレクトリ内に dedupe
ディレクトリを持つ 1 つ目のファイルシステムを用意する必要があります。
重複排除ストレージサーバーを起動するには
- ストレージサーバーは、dedupe> config コマンドで指定した仮想 IP がオンラインのノードで起動します。
重複排除ストレージサーバーを起動するには、次を入力します。
dedupe> start
重複排除ストレージサーバーは、起動する前に設定しておく必要があります。
重複排除ストレージサーバーの情報を表示するには
- 重複排除ストレージサーバーに関する情報を表示するには、次を入力します。
dedupe> show
使用されるファイルシステム、IP、サーバーが実行されるクラスタノードなどの情報が表示されます。
重複排除ストレージサーバーの統計情報を表示するには
- 重複排除ストレージサーバーの統計情報を表示するには、次を入力します。
dedupe> stats
ストレージの合計サイズ、空きストレージ、重複排除率などの詳細情報が表示されます。この操作では、重複排除ストレージサーバーがオンラインであることが必要です。
重複排除ストレージサーバーの状態を表示するには
- 重複排除ストレージサーバーの状態を表示するには、次を入力します。
dedupe> status
サーバーの実行状態や、サーバーが実行されているクラスタノードなどの情報が表示されます。
重複排除ストレージサーバーを停止するには
- 重複排除ストレージサーバーを停止するには、次を入力します。
dedupe> stop
重複排除ストレージサーバーは設定済みで実行中であることが必要です。サーバーの停止時にバックアップジョブが実行中の場合、ジョブはエラーで中止されます。
重複排除ストレージサーバーのストレージ容量を増やすには
- 重複排除ストレージサーバーのストレージ容量を指定したサイズに増やすには、次を入力します。
dedupe> grow size
この操作では、重複排除ストレージサーバーがオンラインであることが必要です。
重複排除ストレージサーバーに新しいユーザーを追加するには
- 重複排除ストレージサーバーに新しいユーザーを追加するには、次を入力します。
dedupe> adduser username
ここで言及するユーザー名とは、後で NetBackup サーバーでストレージユニットを設定するときに使用する、NetBackup メディアサーバーのユーザー名です。
重複排除ストレージサーバーのユーザー一覧を表示するには
- 重複排除ストレージサーバーのユーザー一覧を表示するには、次を入力します。
dedupe> listuser
重複排除ストレージサーバーを設定解除するには
- 重複排除ストレージサーバーを設定解除するには、次を入力します。
dedupe> unconfig
ファイルシステムとそこに格納される重複排除データは破棄されません。
詳しくは、dedupe のマニュアルページを参照してください。