InfoScale の新機能

ミッションクリティカルなハイブリッドウラウドアプリケーションの可用性とパフォーマンスを最適化

環境を問わず、エンタープライズクラスのアプリケーションの可用性、パフォーマンス、ビジネス俊敏性を実現

ハイブリッドクラウドの配備モデルは、今日のビジネスの新たな標準となっています。 InfoScale は、シームレスなデータ移動、強化されたアプリケーションパフォーマンス、データセキュリティ、およびアプリケーション回復力を、オンプレミスとクラウドの両方で提供します。

最近の更新

InfoScale 8.0.2 は、追加のクラウド機能、強化されたセキュリティ、および拡張されたプラットフォームサポートを提供します。

クラウドのワークロードの可用性

Azure、AWS、Google、Oracle などの主要なパブリッククラウドプラットフォームで、InfoScale アプリケーションの可用性とパフォーマンス機能の統合が強化されました。この新機能によって SLA を確保し、アプリケーションに対するクラウド共有責任をより適切に管理できるようになります。

データ保護のためのセキュリティ

データの暗号化とファイルシステムレベルのセキュリティの強化により、データへの不正なアクセスを阻止し、ランサムウェアなどの脅威から保護します。改ざん不可能なスナップショットから迅速にリストアできる機能が、本番環境アプリケーションを既知の正常な状態に戻すための堅牢な手段を提供します。

サーバー向けのマルウェア対策

UEFI SecureBoot との統合により、起動前に署名チェックを行うことで、システムの安全性を高めます。また、再起動プロセス中に悪質なソフトウェアや改ざんされたソフトウェアがシステムに侵入するのを阻止します。

コンプライアンスのサポート

InfoScale 8.0.2 は Windows 環境において大統領令で定められた義務に準拠している製品と認定されています。この大統領令は、米国政府に販売するソフトウェアの開発にあたって準拠すべき基本的なセキュリティ基準を定めたものです。

プラットフォームのサポート

InfoScale では、お客様のニーズを満たし、常時稼働の IT の世界で可用性、パフォーマンス、回復力を高めるために、Oracle 21c や MS Server SQL Server 2022 などの新しいアプリケーションや、ESX 8.0 などのコンピューティングプラットフォームに対するサポートが拡張されています。

InfoScale with Kubernetes
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DCIG トップ 5 レポート

DCIG TOP 5 - Enterprise SDS Universal Storage Solutions (DCIG が選出したエンタープライズ向け SDS ユニバーサルストレージソリューションのトップ 5)

DCIG は Veritas InfoScale をエンタープライズ向け SDS ブロックストレージソリューションのトップ 5 に選出

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Veritas InfoScale の Total Economic Impact™

企業がエンタープライズレベルの IT イニシアティブの具体的な価値を示すうえで、TEI がいかに役立つかをご覧ください。

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以前のリリース

主な機能

 

配備の簡素化 - コンテナイメージとして提供されるため、OpenShift 環境でも Kubernetes 環境でも簡単にダウンロードして配備できます。

ソフトウェアデファインド永続ボリューム (PV) - Kubernetes CSI API を利用し、既存のストレージエリアネットワーク (SAN) または直接接続ストレージ (DAS) を活用できるため、複数のコンテナアプリケーションの要件に対応します。

アプリケーションの高度な可用性 - クラスタノード上の InfoScale 永続ストレージボリュームの拡張、マウント、移動を最短の中断時間で可能にします。

データ整合性の向上 - 正常なクラスタノードにのみ永続ボリュームへの書き込みを許可してデータの破損を防ぎ、不良ノードからの書き込みを無効にし、迅速なフェールオーバーを実施してリカバリをスピードアップします。

データ保護の拡張 - バックアップ、データ分析、またはフォレンジック検出および分析のために永続ストレージボリュームのスナップショットを作成できます。

InfoScale の主要機能の強化 - ファイルレプリケーション、DB2 のパフォーマンス、テストの自動化、および第三者の製品との統合を向上させ、新しい WORM 機能によるランサムウェアから保護します。

機能カテゴリ

機能

詳細

Kubernetes のサポート

永続ボリューム

InfoScale は、コンテナで動作するステートフルアプリケーション向けに、3 つのクラス (パフォーマンス、回復力、暗号化による安全性) の永続的なストレージ機能を提供します。永続ボリュームを作成することで、コンテナで障害が発生してもデータが失われることはありません。そのため、コンテナのエコシステム内でコンテナがスケジュールされる場所を問わず、データを常に利用できます。

Kubernetes のサポート

アプリケーションの可用性

InfoScale は、アプリケーションの重要なプロセスとリソースを監視することで、コンテナで実行されるアプリケーションの HA とリカバリの自動化を管理します。また、InfoScale にはフェンシングとアービトレーションが備わっており、アプリケーションデータの破損を防ぎ、リカバリを迅速化できます。

Kubernetes のサポート

高度なストレージ管理

InfoScale は、Kubernetes Container Storage Interface (CSI) プラグインをサポートしており、Kubernetes クラスタノードに直接接続された高速ストレージを使用して、Kubernetes クラスタに高性能な共有ストレージを提供します。InfoScale Storage は、エンタープライズアプリケーション向けに、CSI 仕様に準拠した高可用性の永続ストレージを提供します。このストレージでは、共有ストレージ (SAN) や Flexible Storage Sharing (FSS) 環境でストレージへの高性能な並列アクセスを行います。InfoScale はサードパーティ製アプリケーションの Velero をサポートしており、スナップショットのライフサイクル管理を行うこともできます。

Kubernetes のサポート

アプリケーション移行

InfoScale は、アプリケーションデータのストレージボリュームを Kubernetes クラスタノードにコピーして、コンテナ化されていないアプリケーションをコンテナ環境に移行します。次に、InfoScale CSI プラグインにより、コンテナ内で実行されているアプリケーションで同じデータを利用します。

セキュリティとガバナンス

ランサムウェア攻撃に対する保護のサポート

重要なデータのセキュリティとガバナンスの要件に確実に準拠するために、Veritas File System (VxFS) モジュールに以下の機能のサポートが追加されました。

  • Write Once Read Many (WORM) ストレージシステム
  • 安全なクロック
  • 監査ログ

コンプライアンス

コンプライアンスのためのボリューム暗号化キー

ディスクグループのバージョン 300 以降で作成された暗号化ボリュームについては、InfoScale は FIPS 140-2 規格に従い、安全にボリュームを暗号化するためのラッピングキー (KEK) を検証します。ディスクグループのバージョン 290 以前で作成された暗号化ボリュームについては、まずディスクグループのバージョンを 300 以降にアップグレードする必要があります。その後、キー再作成の操作を行って、InfoScale が FIPS 標準に従って KEK を検証するようにできます。

通信

UDP マルチポート経由での LLT 設定のサポート

LLT は、クラスタノード間の通信に UDP ソケットを使用して、各 LLT リンクに 1 つの UDP ソケットを作成します。Flexible Storage Sharing (FSS) 環境では、リモートディスクでデータの読み書きが行われることがあります。その場合、LLT リンクごとに 1 つのソケットでは、大量のデータを適切に処理できない可能性があります。並列処理と、データを大量に生成するアプリケーションのニーズに対応する高いスループットを実現するには、より多くのソケットが必要になります。

クラスタノードのアップグレード

異なるバージョンの VCS エンジンを使用した、クラスタノードのローリングアップグレード

ローリングアップグレードプロセスでは、アップグレード時のクラスタのダウンタイムを、サービスグループのフェールオーバーに必要な時間まで最小限に抑えることができます。InfoScale 7.4.2 以降では、異なるバージョンの VCS エンジンを実行するノードでクラスタを構成できます。このような構成をサポートするために、インストーラには InfoScale コンポーネントのローリングアップグレードオプションが備わっており、カーネル RPM と VCS エージェント関連の RPM を同じプロセスでアップグレードできます。ローリングアップグレードでは、ノードのアップグレード時にアプリケーションのダウンタイムが発生することがありますが、クラスタのダウンタイムはありません。

InfoScale 7.4.3 リリースノート - このリリースに含まれるすべての機能の詳細をご覧いただけます。

機能カテゴリ

機能

詳細

レプリケーション

DCO での DCM ログ記録

InfoScale 7.4.1 以前のリリースでは、レプリケーションが設定されている場合、データ変更マップ (DCM) のログは RVG 内の各データボリュームへの個別のログプレックスとして関連付けられます。バージョン 7.4.2 から InfoScale では、対応するデータボリュームに関連付けられているデータ変更オブジェクト (DCO) 内部のボリュームごとの Fast Mirror Resync (FMR) マップとして DCM ログを保持できます。

レプリケーション

VVR のアダプティブ同期モード

VVR のアダプティブ同期モードは、既存の同期オーバーライドモードを機能拡張したものです。アダプティブ同期モードでは、サイト間のネットワーク遅延に応じて、レプリケーションが同期から非同期に切り替わります。これにより、ネットワークの状態が良好な場合はレプリケーションを同期モードで実行し、サイト間のネットワーク遅延が大きくなると自動的に非同期モードに切り替えることができます。

Veritas File System

VxFS ディスクレイアウトのバージョンの変更 (DLV)

DLV について次の変更が適用されます。

  • DLV 16 のサポートが追加
  • デフォルトの DLV は DLV 16
  • DLV 11 のサポートが終了
この変更により、VxFS の作成とマウントを実行できるのは DLV 12 以降のみとなります。DLV 6 ~ 11 は、ローカルマウントにのみ使用できます。

Veritas Volume Manager

ディスクグループレベルの暗号化キー管理およびキー再作成に関する操作のサポート

InfoScale は、ディスクグループ内のすべてのボリュームに対する単一の KMS キーの使用をサポートします。したがって、ボリュームごとに個別の KMS キーを維持するのではなく、ディスクグループレベルで共通の KMS キーを維持できます。ディスクグループと共通の KMS キーを持つ暗号化ボリュームを起動すると、VxVM では 1 つのキーを取得するだけでボリュームへのアクセスを有効にすることができます。このため、共通の KMS キーにより、ボリューム数に基づいて複数のリクエストの形式で KMS に送信されるネットワーク負荷が低減されます。KMS へのリクエストが単一になることから、すべてのボリュームを単一の操作で起動できます。

Cluster Server エージェント

IMF 対応のマウントエージェント

マウント用の IMF が VxFS、ext4、XFS、NFS ファイルシステムタイプでサポートされるようになりました。

Cluster Server エージェント

SystemD での Sybase および SybaseBk エージェントのサポート

SystemD 環境で Sybase および SybaseBk 用の VCS エージェントがサポートされるようになり、対応するアプリケーションサービスで VCS ユニットサービスファイルを使用できるようになりました。

Cluster Server

UDP マルチポート経由での LLT 設定のサポート

LLT は、クラスタノード間の通信に UDP ソケットを使用して、LLT リンクごとに 1 つの UDP ソケットを作成します。Flexible Storage Sharing (FSS) 環境では、データをリモートディスクとの間で読み書きできます。このような場合、LLT リンクごとに 1 つのソケットでは、大量の読み書き操作に適切に対応できない可能性があります。並列処理と高いスループットを実現してデータを大量生成するアプリケーションのニーズに対応するには、より多くのソケットが必要になります。UDP マルチポート経由での LLT の設定により、リンクごとに追加のソケットを作成できます。これらのソケットは I/O 転送用に予約されます。

Cluster Server

CmdServer を無効にする機能

デフォルトでは、CmdServer プロセスはデーモンとして実行されます。VCS が起動すると、すぐにデーモンが起動します。デーモンを無効にすることはできません。InfoScale では今回、この CmdServer デーモンを無効にできるようになりました。

Cluster Server

サービスグループを退避させずに VCS を停止する機能

デフォルトでは、システム再起動の一環として VCS が停止すると、ノード上のアクティブなサービスグループは、別のクラスタノードに移行されます。場合によっては、システムの再起動中にサービスグループを退避させたくないこともあります。たとえば、手動によるシャットダウンの際に、管理者が介入しないで済むようにしたい場合があります。InfoScale では、VCS の停止時にサービスグループを退避させるかどうかを選択できるようになりました。

Cluster Server

カスタマイズされた環境での VCS 起動のサポート

InfoScale では、VCS 起動環境と VCS エンジンの起動方法をカスタマイズするための以下のファイルを提供しています。

  • hastart の前にカスタムタスクを実行する pre_hastart
  • カスタム環境を設定する custom_vcsenv
  • HAD 起動をカスタマイズする custom_had_start

 

Cluster Server

異なるバージョンの VCS エンジンでクラスタを形成する機能

バージョン 7.4.2 から InfoScale では、異なるバージョンの VCS エンジンを実行するノードでクラスタを形成できるようになりました。また、以下を可能にするフレームワークも提供します。

  • より新しいバージョンの VCS エンジンを既存のクラスタに追加する
  • クラスタ全体の HA のダウンタイムを発生させることなく、ノードを 1 つずつアップグレードする
  • クラスタプロトコル番号を使用して複数の VCS エンジンバージョンの同時使用を管理する
特定の VCS バージョンを実行するノードがクラスタの一部になることができるかどうかを決定する、クラスタプロトコル番号という概念が導入されました。サポートされるクラスタプロトコル番号を保存するために、内部のシステムレベルの属性である SupportedProtocol が用意されています。

 

サポートされる構成

Oracle 11g R2 のサポートの終了

InfoScale では、Oracle 11g R2 以前を含む設定をサポートしなくなりました。

サポートされる構成

Oracle 19c のサポート

InfoScale で、シングルインスタンス構成の Oracle 19c がサポートされるようになりました。

セキュリティ

VCS ユーザーおよびエージェント用のパスワード暗号化の強化

セキュリティ強化のために、VCS コンポーネントでは、VCS ユーザーと VCS エージェントのパスワードの暗号化に AES-256 アルゴリズムを使用するようになりました。vcsencrypt ユーティリティと hauser コマンドを使用すると、標準 AES-256 アルゴリズムを使用して暗号化されるパスワードを生成できます。

インストールとアップグレード

Ansible のサポートの拡張

このリリースでは、ベリタスが提供する Ansible モジュールに機能が追加されています。Ansible を使用して、Linux の InfoScale 環境で以下の操作を実行できるようになりました。

  • クラスタ内のノードの追加と削除
  • UDP 経由でのクラスタの LLT 設定
  • ディスクタグに基づくボリュームの作成
  • Veritas Volume Replicator (VVR) とクラスタ用のリソースの設定と作成
  • ボリュームレプリケーション (CVR)
  • シングルノードクラスタの作成

 

インストールとアップグレード

VRTSperl パッケージの変更点

VRTSperl 5.30 パッケージは、Perl 5.30 ソースコードを使用して構築されています。このため、主要な Perl 5.30 のすべての機能と修正が VRTSperl 5.30 で提供されています。さらに、以下の問題に対する修正が VRTSperl 5.30 に含まれています。

Unable to set supplementary group IDs (補助グループ ID を設定できない) #17031: https://github.com/perl/perl5/issues/17031

インストールとアップグレード

アップグレードパスの変更点

Veritas InfoScale 7.4.2 にアップグレードできるのは、現在インストールされている製品の基本バージョンが以下のいずれかの場合のみです。

  • 6.2.1
  • 7.2
  • 7.3.1
  • 7.4.1

 


InfoScale 7.4.2 Linux リリースノート - このリリースに含まれるすべての機能の詳細をご覧いただけます。

機能カテゴリ

機能

詳細

サポートされる構成

SUSE 15 での CIFS 構成のサポート

CIFS は、ユーザーモード、ドメインモード、または広告モードで構成できます。

サポートされる構成

SUSE 15 のサポート

InfoScale で SUSE Linux Enterprise Server 15 がサポートされるようになりました。このリリースのインストールファイルは、InfoScale 7.4.1 GA リリース用のファイルと同じ場所からダウンロードできます。ファイル名は「Veritas_InfoScale_7.4.1_SLES15」で始まります。RHEL7 および SUSE12 プラットフォームで利用可能な InfoScale の機能はすべて、SUSE15 でも利用できます。InfoScale のマニュアルに RHEL プラットフォームの説明として記載されているコマンドは、サポート対象のすべての RHEL および SUSE 互換ディストリビューションにも適用できます。

InfoScale 7.4.1u2 Linux リリースノート 

機能カテゴリ

機能

詳細

Cluster Server エージェント

Sybase および SybaseBk 用の SystemD 属性の使用

SystemD 属性は、SLES 12、RHEL 7、およびサポート対象の RHEL 互換ディストリビューションにのみ適用可能です。InfoScale では、SystemD 環境の Sybase および SybaseBk エージェントに次のオプション属性を提供しています。

Cluster Server エージェント

SystemD での Sybase および SybaseBk エージェントのサポート

SystemD 環境で Sybase および SybaseBk 用の VCS エージェントがサポートされるようになり、対応するアプリケーションサービスで VCS ユニットサービスファイルを使用できるようになりました。

Cluster Server

CmdServer の無効化

デフォルトでは、CmdServer プロセスはデーモンとして実行されます。VCS が起動すると、すぐにデーモンが起動します。デーモンを無効にすることはできません。InfoScale では今回、この CmdServer デーモンを無効にできるようになりました。

Cluster Server

サービスグループを退避させない VCS の停止

デフォルトでは、システム再起動の一環として VCS が停止すると、ノード上のアクティブなサービスグループは、別のクラスタノードに移行されます。場合によっては、システムの再起動中にサービスグループを退避させたくないこともあります。たとえば、手動によるシャットダウンの際に、管理者が介入しないで済むようにしたい場合があります。InfoScale では、VCS の停止時にサービスグループを退避させるかどうかを選択できるようになりました。新しく導入された環境変数 NOEVACUATE で、ノードのシャットダウン時または再起動時にサービスグループを退避させるかどうかを指定できます。

サポートされる構成

Nutanix HCI 環境での InfoScale のサポート

InfoScale は、Nutanix ハイパーコンバージドインフラ (HCI) アーキテクチャをサポートしています。Nutanix Acropolis Hypervisor (AHV) は既存のストレージインフラと共存し、既存のストレージプラットフォームのワークロードを削減して、InfoScale のパフォーマンス、機能、およびリニアな拡張性を高めることができます。この機能により、単一障害点 (SPOF) のない、統合されスケールアウト可能なシェアードナッシングアーキテクチャが実現します。InfoScale クラスタを、Nutanix AHV にホストされた仮想マシン (VM) でセットアップできます。Nutanix VM で InfoScale コンポーネントを使用して、アプリケーションに以下の高可用性 (HA) 構成を作成できます。

  • アクティブ/アクティブ構成。アプリケーションデータは Veritas Cluster File System (CFS) に保存される
  • アクティブ/パッシブ構成。アプリケーションデータは Veritas File System (VxFS) に保存される

ディザスタリカバリ (DR) 用のアプリケーションを構成するには、InfoScale の Volume Replicator (VVR) コンポーネントと Global Cluster Option (GCO) 機能を使用します。

InfoScale の構成は、Nutanix AOS 5.10.5 以降でのみサポートされます。


InfoScale 7.4.1u1 Linux リリースノート

機能カテゴリ

機能

詳細

インストールとアップグレード

Ansible のサポート

Ansible は、環境内のさまざまな構成および配備作業を自動化する、人気の高い構成管理ツールです。Ansible プレイブックは YAML 形式で人間が判読できるコードを使って記述されたファイルであり、環境内で実行する操作を定義しています。

ベリタスでは、Veritas InfoScale のインストールやアップグレード用、クラスタの配備用、または Flexible Storage Sharing (FSS)、Cluster File System (CFS)、ディスクグループボリュームなどの機能の構成用に、プレイブックで使用できる Ansible モジュールを提供しています。

Ansible モジュール、プレイブックテンプレート、および InfoScale 環境での Ansible に使用に役立つユーザーズガイドについては、次のサイトを参照してください。

https://sort.veritas.com/utility/ansible

インストールとアップグレード

アップグレードパス

Veritas InfoScale 7.4.1 にアップグレードできるのは、現在インストールされている製品の基本バージョンが 6.2.1 以降の場合のみです。

インストールとアップグレード

Veritas InfoScale 製品の共存サポートの終了

次の Veritas InfoScale 製品の共存は、7.4.1 でサポートされなくなりました。

  • InfoScale Availability と InfoScale Storage
  • InfoScale Availability と InfoScale Foundation

1 つのシステムに複数の InfoScale 製品を共存させることは、できなくなりました。

ライセンス

<cf bold="on" size="10" complexscriptsbold="on" complexscriptssize="10">Miscellaneous</cf><br/><cf bold="on" size="10" complexscriptsbold="on" complexscriptssize="10">(その他)</cf>

ベリタスでは、ベリタス製品向上プログラムの一環として、ライセンスおよびプラットフォーム関連の情報を InfoScale 製品から収集します。収集された情報により、お客様が製品をどのように配備し利用しているかを把握できるため、ベリタスはお客様のライセンスを効率的に管理できるようになります。

ベリタス製品向上プログラムの一環として、ライセンスおよびプラットフォーム関連情報を InfoScale 製品から収集するには、Veritas Telemetry Collector が使用されます。Veritas Telemetry Collector は、この情報をエッジサーバーに送信します。

Veritas Cloud Receiver (VCR) は、ベリタスによって配備される、事前設定済みのクラウドベースのエッジサーバーです。InfoScale のインストール時またはアップグレード時に、Veritas Cloud Receiver (VCR) をエッジサーバーとして構成してください。

遠隔測定データ収集の設定方法と構成方法について詳しくは、『Veritas InfoScale インストールガイド』または『Veritas InfoScale 設定およびアップグレードガイド』を参照してください。

セキュリティ

SSL/TLS サーバーのエンティティ検証のためのサードパーティ証明書のサポート

InfoScale では、Linux ホスト上の VxAT で SSL/TLS サーバーのエンティティを検証するために、サードパーティの証明書を使用できます。

注: Windows ホストの場合、サードパーティの証明書は使用できません。

InfoScale の以前のリリースでは、SSL/TLS サーバーで自己署名証明書を使用します。この自己署名証明書は、信頼できる認証局によって検証されないため、セキュリティの脅威につながります。

信頼できるサードパーティの証明書がサポートされたことで、InfoScale に暗号化パスフレーズを指定して、SSL/TLS サーバーの証明書を生成できるようになりました。その後、InfoScale により、SSL/TLS サーバーの証明書生成に使用する証明書署名要求が発行されます。

詳しくは、『Veritas InfoScale インストールガイド - Linux』を参照してください。

セキュリティ

SSL/TLS サーバーの TLSv1.0 および TLSv1.1 サポートの終了

セキュリティ脆弱性を低減するため、TLSv1.0 および TLSv1.1 プロトコルは、デフォルトではサポートされません。ただし、AT_CLIENT_ALLOW_TLSV1 属性の値を 1 に設定すると、これらのプロトコルを有効にできます。

セキュリティ

終了したサポート

このリリースでは、次の機能がサポートされなくなりました。

  • SSLv2 プロトコルを有効または無効にする AllowV2 属性
  • SSL 通信用の中強度の暗号化

 

セキュリティ

openssl 1.0.2o によるセキュリティ強化

VxAT サーバーでは、SSL 通信に openssl 1.0.2o を使用するようになりました。

サポートされる構成

Oracle 18c のサポート

InfoScale で、シングルインスタンス構成の Oracle 18c がサポートされるようになりました。

サポートされる構成

Oracle Enterprise Manager 13c のサポート

InfoScale で、Oracle 13c 用の OEM プラグインが提供されるようになりました。

クラウド環境

Google Cloud Platform (GCP) 用の新しい高可用性エージェント

InfoScale に、GCP 環境向けの GoogleIP エージェントおよび GoogleDisk エージェントが導入されました。

これらのエージェントは製品にバンドルされています。

GoogleIP エージェント
GoogleIP エージェントは、Google Cloud のネットワークリソースを管理します。

このエージェントは次のタスクを実行します。

  • NIC の詳細情報の取得、構成の作成、およびプライベート IP アドレスと VM インスタンスの関連付けまたは関連付け解除
  • サブネット間でのフェールオーバーに使用するオーバーレイ IP のルーティング管理

GoogleIP リソースは IP リソースに依存します。

GoogleDisk エージェント
GoogleDisk エージェントは、Google Cloud 内でゾーン永続ディスクとともに動作します。このエージェントは、ディスクをオンラインに切り替え、状態を監視し、オフラインに切り替えます。ディスクを、同じまたは異なるリソースグループの VM インスタンスに接続します。また、GCP Python SDK を使用して、ディスクが VM インスタンスに接続されているかどうかを判断します。

GoogleDisk リソースは、他のどのリソースにも依存しません。

詳しくは、『Cluster Server 付属エージェントリファレンスガイド - Linux』を参照してください。

クラウド環境

クラウドコネクタを使用してデータを移行するための、ファイルレベルの階層化のサポート

InfoScale は、クラウドコネクタを使用してデータを移行するための、ファイルレベルの階層化をサポートします。

ファイルレベルの階層化では、1 つのファイルが一定サイズのチャンクに分割され、各チャンクは 1 つのオブジェクトとして保存されます。そのため、1 つのファイルには、複数のオブジェクトが含まれます。関連するメタデータは各オブジェクトに関連付けられるため、クラウドから簡単に、ファイルに直接アクセスできます。

ファイルは個々のオブジェクトに分割されるため、読み取り/書き込みパフォーマンスが向上します。また、オブジェクトサイズが大きいため、最小限のチャンクで大きいファイルを移行できます。

クラウドコネクタを使用したデータの移行について詳しくは、『クラウド環境の InfoScale Solutions』を参照してください。

クラウド環境

Google Could での InfoScale 構成のサポート

InfoScale を使用すると、Google Cloud 環境で HA および DR のアプリケーションを構成できます。GCP の IP とディスクリソースをサポートするため、GoogleIP エージェントおよび GoogleDisk エージェントが提供されています。

次のレプリケーション構成がサポートされます。

  • GCP リージョン間のレプリケーション
  • 複数の GCP ゾーンおよびリージョン (キャンパスクラスタ) 間でのレプリケーション

次の HA および DR 構成がサポートされます。

  • 仮想プライベート IP を使用した GCP ゾーンのサブネット内でのフェールオーバー
  • オーバーレイ IP を使用した GCP サブネット間のフェールオーバー
  • GCP リージョンまたは VPC ネットワーク全体の DR
  • GCP ゾーン内または GCP ゾーン間での共有ストレージ

詳しくは、『クラウド環境の InfoScale Solutions』を参照してください。

Cluster Server エージェント

クローン作成されたアプリケーションエージェントのサポート

アプリケーションエージェントは、適切な ISV エージェントが利用できない場合に、アプリケーションの高可用性を実現するために使用されます。クラスタを使用して複数の異なるアプリケーションの高可用性を実現するには、アプリケーションごとにサービスグループを作成する必要があります。InfoScale を使用すると、アプリケーションエージェントのクローンを作成して、アプリケーションごとに異なるサービスグループを構成できます。その後、各サービスグループが期待通りに動作するように、適切なオペレータ権限を割り当てる必要があります。

注: クローン作成したアプリケーションエージェントは、IMF にも対応します。

詳しくは、ご使用のプラットフォームの『Cluster Server 付属エージェントリファレンスガイド』を参照してください。

Cluster Server エージェント

IMF 対応の SambaShare エージェント

SambaShare エージェントは、IMF に対応するようになりました。

Cluster Server エージェント

SambaServer エージェントの新しいオプション属性

Samba Server エージェントで、Interfaces および BindInterfaceOnly 属性がサポートされるようになりました。これらの属性により、エージェントは、Samba サーバーでサポートされるすべてのインターフェース文字列をリスニングできます。

Veritas Volume Manager

統合された統計情報を収集する vradmind デーモンのパフォーマンス向上

VVR を構成して、VVR コンポーネントの統計を収集できます。収集した統計情報は、システムの監視や VVR セットアップの問題の診断に利用できます。デフォルトでは、vradmind デーモンが起動すると、VVR は自動的に統計情報を収集します。

vradmind デーモンは、マルチスレッドプロセスとして強化されていて、そのうち 1 つのスレッドは定期的な統計情報の収集専用に確保されています。

注: vradmind デーモンが実行されていない場合、VVR は統計情報の収集を停止します。

詳しくは、『Veritas InfoScale レプリケーション管理者ガイド』を参照してください。

Veritas Volume Manager

FSS 環境でのホットリロケーションの変更

FSS 環境では、ホットリロケーションはストレージ障害の回復に、ポリシーベースのメカニズムを採用しています。ストレージ障害には、ディスクメディア障害や、ストレージへのアクセスを不能にするノード障害などがあります。ただし、VxVM ではディスクメディア障害とノード障害を区別できませんでした。そのため VxVM では、node_reloc_timeout と storage_reloc_timeout の両方のチューニングパラメータに同じ値を設定します。

今回ホットリロケーションデーモンが強化され、ディスクメディア障害とノード障害を区別できるようになりました。これで、FSS 環境でホットリロケーション用の node_reloc_timeout と storage_reloc_timeout チューニングパラメータに、異なる値を設定できます。storage_reloc_timeout チューニングパラメータのデフォルト値は 30 分で、node_reloc_timeout チューニングパラメータのデフォルト値は 120 分です。チューニングパラメータの値は、お客様のビジネスニーズに合わせて変更できます。

Veritas File System

VxFS ディスクレイアウトのバージョンの変更 (DLV)

DLV について次の変更が適用されます。

  • DLV 15 のサポートが追加
  • デフォルトの DLV は DLV 15
  • DLV 10 のサポートが終了

この変更により、VxFS の作成とマウントを実行できるのは DLV 11 以降のみとなります。DLV 6 ~ 10 は、ローカルマウントにのみ使用できます。

Veritas File System

SELinux セキュリティ拡張属性のサポート

RHEL 7.6 以降の SELinux ポリシーに、SELinux セキュリティ拡張属性の永続ストレージとして VxFS ファイルシステムのサポートが含まれるようになりました。このサポートにより、RHEL 7.6 以降の VxFS ファイルとディレクトリで、SELinux のセキュリティ機能を使用できるようになります。

レプリケーション

スレーブノードをログ所有者として割り当てるサポートの追加

ディザスタリカバリ環境において、VVR は、受信したアプリケーション I/O の書き込み順序を忠実に維持します。共有ディスクグループ環境でレプリケーションを行う場合、VVR は書き込み順序を維持するために、特定のクラスタノードをログ所有者として指定します。

デフォルトでは、VVR はマスターノードをログ所有者として指定します。

マスターノードのワークロードを最適化するため、VVR では、任意のクラスタノード (スレーブノード) をログ所有者として割り当てることができるようになりました。

注: 次のような場合、ログ所有者の役割の変更は保持されず、マスターノードがログ所有者を引き継ぎます。

  • 製品をアップグレードする場合
  • クラスタをアップグレードまたは再起動する場合
  • ログ所有者であるスレーブノードに障害が発生した場合

スレーブノードをログ所有者として割り当てる方法について詳しくは、『Veritas InfoScale™ 7.4.1 レプリケーション管理者ガイド』を参照してください。

レプリケーション

テクノロジプレビュー: VVR のアダプティブ同期モード

VVR で RLINK の synchronous 属性が override に設定されている場合、RLINK が切断されるたびに、システムはレプリケーションモードを同期から非同期へと一時的に切り替えます。override オプションを使用すると、RLINK が切断された場合でも、VVR はアプリケーションからの書き込みの受信を続行します。ただし、ネットワーク遅延が大きい場合、レプリケーションは引き続き同期モードで実行されますが、アプリケーションのパフォーマンスは低下します。

VVR のアダプティブ同期モードは、既存の同期オーバーライドモードを機能拡張したものです。アダプティブ同期モードでは、サイト間のネットワーク遅延に応じて、レプリケーションが同期から非同期に切り替わります。これにより、ネットワークの状態が良好な場合はレプリケーションを同期モードで実行し、サイト間のネットワーク遅延が大きくなると自動的に非同期モードに切り替えることができます。

  • 非同期モードに切り替える基準となるしきい値 (タイムアウト発生の割合)
  • しきい値を計算する時間間隔
  • システムを非同期モードのまま維持する時間間隔 (これを超えたら同期モードに切り替える)

システムでネットワークパフォーマンスの低下が長く続いた場合のアラートを設定することもできます。詳しくは、『Veritas InfoScale レプリケーション管理者ガイド - Linux』を参照してください。


InfoScale 7.4.1 Linux リリースノート

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