Veritas NetBackup™ リリースノート
- NetBackup 9.1.0.1 について
- 新機能、拡張機能および変更
- 操作上の注意事項
- NetBackup のインストールとアップグレードの操作上の注意事項
- NetBackup の管理と一般的な操作上の注意事項
- NetBackup 管理インターフェースの操作上の注意事項
- NetBackup クラウドの操作上の注意事項
- NetBackup と Veritas CloudPoint に関する操作上の注意事項
- NetBackup Deduplication に関する注意事項
- NetBackup for NDMP の操作上の注意事項
- NetBackup for OpenStack の操作上の注意事項
- NetBackup の国際化と日本語化の操作に関する注意事項
- NetBackup Snapshot Client の操作上の注意事項
- NetBackup 仮想化の操作上の注意事項
- 付録 A. NetBackup ユーザーの SORT について
- 付録 B. NetBackup のインストール要件
- 付録 C. NetBackup の互換性の要件
- 付録 D. 他のNetBackup マニュアルおよび関連マニュアル
NBAC が有効な設定でインストールまたはアップグレード後にユーザーを変更すると認証チェックに失敗する
NBAC が有効な設定で NetBackup のインストールまたはアップグレード後にユーザーを変更すると、認証チェックに失敗します。
サービスユーザー (特権のないユーザーまたはルート以外のユーザー) アカウントについて詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』を参照してください。
インストールまたはアップグレード中に次のエラーメッセージが表示されます。
bprd failed to grant authorization check permission to host 'host1' 118-VxSS authorization failed: Please make sure NBAC-Authorization is properly configured and running and you have necessary permissions to do these operations.
この問題は、新しいサービスユーザーがセキュリティ管理者グループに属していないために発生します。
回避方法:
この問題を解決するには、次の例のいずれかを使用し、新しいサービスユーザーをセキュリティ管理者グループに追加する (または古いサービスユーザーを削除する) 必要があります。
次のいずれかの場合、認証チェックが失敗します。
nbserviceusercmd -changeUserコマンドを使用して、ルート (UNIX の場合) またはローカルシステム (Windows の場合) ユーザーを新しいサービスユーザーに変更した。
NetBackup 9.1.0.1 のアップグレードを、ルート以外またはローカルシステムユーザー以外のサービスユーザーで実行した。
認証チェックのエラーを解決するには:
ユーザーを変更した後、すべての NetBackup サービスが稼働中であることを確認します。
次のコマンドを実行して、新しいサービスユーザーをセキュリティ管理者グループに追加します。
vssaz addazgrpmember --azgrpname "Security Administrators" --prplinfo ATP,atdomain,new service user
vssaz コマンドのディレクトリパスは次のとおりです。
UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/sec/az/bin
Windows の場合: <install_path>\sec\az\bin
nbserviceusercmd -changeUser コマンドを使用してサービスユーザーを別のサービスユーザーに変更すると、認証チェックが失敗します。
認証チェックのエラーを解決するには:
ユーザーを変更した後、すべての NetBackup サービスが稼働中であることを確認します。
次のコマンドを実行し、古いサービスユーザープリンシパルをグローバルセキュリティ管理者グループから削除します。
vssaz removeazgrpmember --azgrpname "Security Administrators" --prplinfo ATP,atdomain,older user
次のコマンドを実行して、新しいサービスユーザーをセキュリティ管理者グループに追加します。
vssaz addazgrpmember --azgrpname "Security Administrators" --prplinfo ATP,atdomain,new service user
vssaz コマンドのディレクトリパスは次のとおりです。
UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/sec/az/bin
Windows の場合: <install_path>\sec\az\bin
たとえば NetBackup 9.1 の新規インストール後に、nbserviceusercmd -changeUser コマンドを使用して、サービスユーザーがルート (UNIX の場合) またはローカルシステム (Windows の場合) ユーザーに変更されたとします。セキュリティを強化するため、古いサービスユーザーをセキュリティ管理者グループから削除することをお勧めします。
グループ内の古いサービスユーザーの古いエントリが原因で発生する可能性のあるセキュリティの脆弱性を解消するには:
ユーザーを変更した後、すべての NetBackup サービスが稼働中であることを確認します。
次のコマンドを実行し、古いサービスユーザープリンシパルをグローバルセキュリティ管理者グループから削除します。
vssaz removeazgrpmember --azgrpname "Security Administrators" --prplinfo ATP,atdomain,older user