Veritas Access インストールガイド
- Veritas Access のライセンス
- システム要件
- Veritas Access をインストールする準備
- VMware ESXi での Veritas Access インストール用の仮想マシンの配備
- クラスタのインストールと設定
- クラスタの各ノードでのオペレーティングシステムのインストール
- ターゲットクラスタノードでの Veritas Access のインストール
- NIC、結合、および VLAN デバイスの管理について
- VLAN のタグ付けについて
- 応答ファイルを使用した Veritas Access のインストールと設定の自動化
- クラスタのノードの表示と追加
- オペレーティングシステムと Veritas Access のアップグレード
- ローリングアップグレードの実行
- Veritas Access のアンインストール
- 付録 A. インストールの参考情報
- 付録 B. 通信用のセキュアシェルの設定
- 付録 C. Veritas Access の手動配備
クラスタ上での Veritas Access ソフトウェアのインストールと設定
クラスタをインストールして設定するには
メモ:
インストール中、インストーラのログは /var/tmp
にあります。
- スーパーユーザーとしてログオンし、Veritas Access 7.4.2 インストールメディアをマウントします。ルートから次のコマンドを入力してインストールを開始します。
# ./installaccess node1_ip node2_ip
ここで、node1_ip と node2_ip は、SSH を介して Veritas Access をインストールするターゲットクラスタノードに割り当て済みのパブリック物理 IP アドレスです。
これらは、インストール通信のためにノードに割り当てられた現在の IP です。
この例は 2 つのノードをインストールするためのものです。もう一つ別のターゲットノードクラスタをインストールするには、この手順で使用されているコマンドラインに node3_ip を追加します。
- インストーラはオペレーティングシステムの依存関係を確認し、必要な OS RPMs を自動的にインストールします。OS RPMs の依存関係がソートされていない場合は、Red Hat 社のサブスクリプションマネージャのユーザー ID とパスワードが必要です。
- インストーラが Veritas Access RPMs をインストールします。
- ライセンス方式を選択します。ライセンスに関する質問に答えて、指示に従います。
1) Enter a valid perpetual or subscription license key file 2) Register with evaluation mode and complete system licensing later How would you like to license the systems? [1-2,q,?] (2)
- インストーラが設定後に開かれるファイアウォールポートを表示し、そのポートを開くかどうかを確認します。
Veritas Access needs to open the following ports: 111 Rpcbind (NFS) 11211 Memcached Port 123 NTP Service 139 CIFS Service 14161 GUI 161 SNMP Service 2049 NFS Service 21 FTP Port 22 SSH Service 25 SMTP Port 30000:40000 FTP Passive Port Range 3172,3173 Server View Ports 4001 Mountd (NFS) 4045 NLM (NFS) 4379 CTDB Port 445 CIFS TCP Service 51001,51002 RDMA Service 514 Syslog Service 53 DNS Service 5634 VIOM 56987 Replication Service 756,757,755 Statd (NFS) 8088 REST Server 8143 Object Access Gateway 8144 Object Access Admin Gateway Do you want to proceed? [y,n,q] (y)
InfiniBand NIC が存在する場合、インストーラはクラスタノード上に RDMA 環境を自動的に設定します。
- クラスタを設定するために、インストーラが次の情報を求めます。
Enter the cluster name: [q,?] Do you want to rename the hosts' name like vac_01, vac_02? [y,n,q,b,?] (n) Enter the public IP starting address or : [b,q,?] Enter the netmask for the public IP address: [b,q,?] (255.255.255.0) Enter the number of VIPs per interface: [b,q,?] (0) 1 Enter the virtual IP starting address: [b,q,?] Enter the default gateway IP address: [b,q,?] Enter the DNS IP address: [b,q,?] (10.0.2.3) Enter the DNS domain name: [b,q,?] (community.veritas.com) Enter the console virtual IP address: [b,q,?] Do you want to use the separate console port? [y,n,q,b,?] (n) Enter the private IP starting address: [b,q,?] (172.16.0.3)
メモ:
クラスタ名は DNS 互換である必要があります。クラスタ名は、3 文字以上 10 文字以下にする必要があります。クラスタ名で許容される文字は「a-z、0-9、-」の小文字、数字、ハイフンです。その他の文字は無効です。また、別のコンソールポートを選択すると、最初のパブリック NIC はコンソールポートとしてのみ機能するように選択されます。
- インストーラが、Network Time Protocol (NTP) サーバーを設定するかどうかを確認します。
Do you want to configure the Network Time Protocol(NTP) server to synchronize the system clocks? [y,n,q] y Enter the Network Time Protocol server: [q,?]
y を入力すると、NTP サーバーを入力できます。n を入力すると、NTP サーバーは設定されません。
- インストーラから入力したクラスタ情報の確認が求められます。
インストーラはネットワークデバイスを検出し、ネットワークデバイスのゲートウェイとの接続性を確認し、それに関する情報を表示します。
Checking network configuration .................................... Done Detecting network devices ......................................... Done Checking network connection ....................................... Done Detecting network devices completed successfully. Common NICs on all systems: NIC Type Properties Public =========================================== ens161 Physical - N ens192 Physical - Y ens193 Physical - Y ens224 Physical - Y ens256 Physical - N For the 'Public' field of the NIC: Y: means the NIC can connect to the public gateway, and can be selected as public NIC. N: means the NIC cannot connect to the public gateway, and can be selected as private NIC. -: means the NIC was not tested if connect to the public gateway. blank: means this NIC is excluded or not selectable.
Veritas Access ネットワークを設定するには、未使用の NIC を除外して、少なくとも 1 つのパブリック NIC と 1 つのプライベート NIC を含める必要があります。2 つのパブリック NIC と 2 つのプライベート NIC を設定することが推奨され、すべてのシステム上の選択したプライベート NIC が相互に接続されている必要があります。
NIC ボンディングを設定する場合や NIC を除外する場合は、y を入力します。
NIC ボンディングを設定しない場合や NIC を除外しない場合は、n を入力します。手順 クラスタをインストールして設定するには に進みます。
NIC の除外を参照してください。
NIC 結合の作成を参照してください。
VLAN デバイスの作成 を参照してください。
- インストールについて、次のオプションのいずれかを選択する必要があります。
NIC を手動で選択する
NIC ボンディングを設定する
インストーラから VLAN を設定する
Do you want to manually select NICs, or configure NIC bonding or VLAN tagging? [y,n,q] (n) Enter n : If you want installer to do auto network configuration for the cluster Enter y : If you want to select public and private NICs manually, configure NIC bonding or to create VLAN using installer.
インストーラはクラスタの各ノードでパブリック NIC およびプライベート NIC の検出テストを実行し、入力される物理 IP または仮想 IP がクラスタ設定に必要な IP の数より少ない場合は、インストーラによって必要な IP の追加が求められます。
- 新しい IP アドレス、ホスト名、その他の詳細などのネットワーク設定の詳細が正しいことを確認します。
- インストーラに、ネットワーク設定の確認を求めるメッセージが表示されます。
新しい IP アドレス、ホスト名、その他の詳細などの設定情報が正しいことを確認します。
Configuration checklist: System Public NIC Physical IP ====================================== 192.168.10.10 ens192 192.168.10.20 192.168.10.10 ens224 192.168.10.21 192.168.10.10 ens193 192.168.10.22 192.168.10.11 ens192 192.168.10.23 192.168.10.11 ens224 192.168.10.24 192.168.10.11 ens193 192.168.10.25 System Private NIC ========================== 192.168.10.10 ens161 192.168.10.10 ens256 192.168.10.11 ens161 192.168.10.11 ens256 Virtual IP ======================================================================= 192.168.10.30 192.168.10.31 192.168.10.32 192.168.10.33 ...(6 in total) Console IP ============= 192.168.10.50 Gateway IP DNS IP Domain name ================================================ 192.168.10.1 192.168.10.2 vxindia.veritas.com Is this information correct? [y,n,q,b,?] (y)
- ネットワーク設定の詳細を確認した後、ホストの名前を変更し、システムの IP アドレスを割り当てることを選択した場合、インストーラはホストの名前を変更します。また、インストーラが Low Latency Transport (LLT) リンクの状態を確認し、自動的に選択します。
メモ:
InfiniBand NIC がプライベート NIC として選択されている場合は、インストーラは LLT リンクの状態を確認しません。
- インストーラは、Veritas Access サービスグループの設定を実行します。
- インストーラに、インストール中に I/O フェンシングを設定するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
Do you want to configure I/O Fencing in enabled mode? [y,n,q,?] (y)
I/O フェンシングを設定しない場合は、n を入力します。
I/O フェンシングを設定するには、y を入力します。
I/O フェンシングの設定を参照してください。
- インストーラがクラスタノードを自動的に再起動し、各ノードの Kdump 機能を有効にします。
- ログファイルでインストールと設定を確認します。ログは
/opt/VRTS/install/logs/
にあります。
メモ:
インストール後、以前に割り当てたコンソール IP アドレスを使用して Veritas Access コンソールに接続し、デフォルトのユーザー名 master とデフォルトのパスワード master を使用してログオンします。