クラウド向け APTARE IT Analytics Data Collector インストールガイド

Last Published:
Product(s): APTARE IT Analytics (10.6)
  1. アマゾンウェブサービス (AWS) のインストール前の設定
    1.  
      アマゾンウェブサービス (AWS) のインストール前の設定
    2.  
      Data Collector を追加するための前提条件 (アマゾンウェブサービス)
    3.  
      アマゾンウェブサービス (AWS) 構成の前提条件
    4.  
      請求レポートを受信するための S3 バケットの構成
    5.  
      コスト配分タグの選択
    6. AWS IAM ユーザーの作成
      1.  
        APTARE IT Analytics AWS 収集用のカスタム AWS ポリシーの例
    7. 統合した請求データを収集するための AWS アカウントのリンク
      1.  
        APTARE IT Analytics データ収集用の役割の作成
      2.  
        IAM ユーザーへの役割の追加
    8.  
      インストールの概要 (アマゾンウェブサービス - AWS)
    9.  
      アマゾンウェブサービス (AWS) ポリシーの追加
  2. OpenStack Ceilometer のインストール前の設定
    1.  
      OpenStack Ceilometer のインストール前の設定
    2.  
      Data Collector を追加するための前提条件 (OpenStack Ceilometer)
    3.  
      インストールの概要 (OpenStack Ceilometer)
    4.  
      OpenStack Ceilometer データコレクタポリシーの追加
  3. OpenStack Swift のインストール前の設定
    1.  
      OpenStack Swift のインストール前の設定
    2.  
      Data Collector を追加するための前提条件 (OpenStack Swift)
    3.  
      インストールの概要 (OpenStack Swift)
    4.  
      OpenStack Swift データコレクタポリシーの追加
  4. Microsoft Azure のインストール前の設定
    1.  
      Microsoft Azure のインストール前の設定
    2.  
      Microsoft Azure データ収集用のクレデンシャルの設定
    3.  
      Windows コンピュータへの Azure PowerShell クライアントのインストール
    4.  
      テナント ID とサブスクリプション ID の検索
    5.  
      データコレクタ用の新しいアプリケーションの登録
    6.  
      プリンシパルの作成およびアプリケーションに対する役割の割り当て
    7.  
      Data Collector を追加するための前提条件 (Microsoft Azure)
    8.  
      インストールの概要 (Microsoft Azure)
    9.  
      Microsoft Azure データコレクタポリシーの追加
  5. Data Collector ソフトウェアのインストール
    1.  
      はじめに
    2.  
      WMI プロキシサービスのインストール (Windows ホストリソースのみ)
    3.  
      WMI 接続のテスト
    4.  
      データコレクタソフトウェアのインストール: インターネットから
    5.  
      データコレクタソフトウェアのインストール: データコレクタサーバーからインターネットを利用できない
    6.  
      WIndows ポータルプラットフォームでの Data Collector ソフトウェアのインストール
    7.  
      Linux ポータルプラットフォームでの Data Collector ソフトウェアのインストール
  6. データ収集の検証
    1.  
      検証方法
    2.  
      Data Collector: ベンダー固有の検証方法
    3.  
      オンデマンドデータ収集の操作
    4.  
      CLI Checkinstall ユーティリティの使用
    5.  
      データコレクタの構成の一覧表示
  7. Data Collector のアンインストール
    1.  
      Linux でのデータコレクタのアンインストール
    2.  
      Windows でのデータコレクタのアンインストール
  8. 手動での Data Collector の開始
    1.  
      はじめに
  9. 付録 A. ファイアウォールの構成: デフォルトのポート
    1.  
      ファイアウォールの構成: デフォルトのポート

アマゾンウェブサービス (AWS) ポリシーの追加

  • ポリシーの追加前: Data Collector ポリシーの追加先となる Data Collector がポータル内に存在する必要があります。

    特定のベンダーの特定の前提条件とサポート対象の構成については、『認定構成ガイド』を参照してください。

  • ポリシーの追加後: ポリシーによっては、[コレクタ管理 (Collector Administration)]ページの処理バーの[実行 (Run)]ボタンを使用して、オンデマンドで収集を実行できます。[実行 (Run)]ボタンは、ポリシーベンダーがサポートされている場合にのみ表示されます。

    オンデマンド収集では、収集を実行する精査とデバイスを選択できます。この処理によって、スケジュール設定された実行と同じデータと、トラブルシューティングのためのログ情報が収集されます。精査の説明については、ポリシーを参照してください。

ポリシーを追加するには

  1. [管理 (Admin)]、[データ収集 (Data Collection)]、[コレクタ管理 (Collector Administration)]の順に選択します。現在構成されているポータル Data Collector が表示されます。
  2. 必要に応じてコレクタを検索します。
  3. リストから Data Collector を選択します。
  4. [ポリシーの追加 (Add Policy)]をクリックし、メニューでベンダー固有のエントリを選択します。
  5. パラメータを入力するか、選択します。必須パラメータにはアスタリスク (*) が付いています。

    メモ:

    API 要求数の制限により、複数の並列プロセスが収集に干渉することがあります。複数のアマゾンウェブサービス (AWS) のデータ収集プロセスと、その他の AWS スクリプトは、同じ期間にスケジュールしないでください。

表: アマゾンウェブサービスの Data Collector ポリシー

フィールド

説明

コレクタドメイン (Collector Domain)

コレクタのバックアップポリシーが追加されるコレクタのドメイン。これは読み取り専用フィールドです。デフォルトでは、新しいポリシーのドメインはコレクタのドメインと同じになります。このフィールドは、コレクタを追加するときに設定されます。

ポリシードメイン (Policy Domain)

[ポリシードメイン (Policy Domain)]は、Data Collector 用に構成されるポリシーのドメインです。[ポリシードメイン (Policy Domain)]は、[コレクタドメイン (Collector Domain)]と同じ値に設定する必要があります。ドメインは、ホストグループ階層の最上位を識別します。新しく検出されたホストはすべて、[ポリシードメイン (Policy Domain)]に関連付けられている root ホストグループに追加されます。

通常は、1 つの[ポリシードメイン (Policy Domain)]のみがドロップダウンリストで利用可能になります。マネージドサービスプロバイダの場合、顧客ごとに独自のホストグループ階層を持つ一意のドメインが存在します。

ドメイン名を見つけるには、ユーザーアカウントメニューの[マイプロファイル (My Profile)]を選択します。

アカウント ID またはエイリアス

AWS 管理コンソールに示されている AWS のアカウント ID 番号を入力します。これは Amazon アカウントに支払いを行っているアカウントの ID です。アカウントのエイリアスが作成されている場合は、アカウント ID の代わりに使用できます。

アクセスキー (Access key)

AWS IAM ユーザーのアクセスキー ID を入力します。

シークレットキー (Secret Key)

AWS IAM ユーザーのシークレットアクセスキーを入力します。

課金用の S3 バケット (Billing S3 Bucket)

これは、APTARE IT Analytics AWS Data Collector ポリシーの請求レコードを明示的に収集するために作成された S3 バケットの名前です。

レポート名 (Report Name)

AWS の請求構成で請求レポートに割り当てた名前。

レポートの接頭辞 (Report Prefix)

AWS の請求構成で請求レポートに割り当てた接頭辞。

EC2 の詳細 (EC2 Details)

EC2 インスタンス、EBS ボリューム、EBS ボリュームのスナップショット (およびこれらのオブジェクト間の関係) を収集します。次の内容が含まれます。

  • EC2 インスタンス: 名前、タグ、地域、可用性ゾーン、起動日時、状態、種類、仮想化、監視の設定。

  • EBS ボリューム: 名前、タグ、地域、可用性ゾーン、作成日時、状態、種類、サイズ。

  • EBS ボリュームのスナップショット: 名前、タグ、地域、作成開始日時、進行状況、状態、ボリュームサイズ。

S3 の詳細 (S3 Details)

名前、タグ、リージョン、所有者、作成日時、バージョン情報など、S3 バケットの詳細情報を収集します。

メモ:

多数のオブジェクトが存在するバケットでは、この収集に長い時間がかかる場合があります。

次の AWS リージョンでは、ストレージバケットの使用状況の追跡がサポートされています。

  • us-east-1

  • us-east-2

  • us-west-1

  • us-west-2

  • af-south-1

  • ap-east-1

  • ap-south-1

  • ap-northeast-3

  • ap-northeast-2

  • ap-southeast-1

  • ap-southeast-2

  • ap-northeast-1

  • ca-central-1

  • eu-central-1

  • eu-west-1

  • eu-west-2

  • eu-west-3

  • eu-south-1

  • eu-north-1

  • me-south-1

  • sa-east-1

  • us-gov-east-1

  • us-gov-west-1

請求レコード (Billing Records)

請求書、リソース、支払者、リンクされたアカウント、使用タイプ、コストなど、リソースとタグを含む詳細な請求レポートのすべてのフィールドを収集します。

スケジュール (Schedule)

メモ:

AWS 請求レコードは、24 時間ごとに 1 回または複数回更新されます。したがって、この Data Collector ポリシーを構成した後、APTARE IT Analytics で請求レコードを利用できるようになるまで 24 時間かかることがあります。

時計アイコンをクリックして、スケジュールを作成します。

分、時、日、週、月単位の間隔でスケジュールを作成できます。ネイティブ CRON 文字列の高度な使用も可能です。

CRON 式の例:

*/30 * * * * は、30 分間隔を意味します。

*/20 9-18 * * * は、午前 9 時から午後 6 時までの間、20 分間隔を意味します。

*/10 * * * 1-5 は、月曜から金曜日までの 10 分間隔を意味します。

メモ:

コレクタポリシーに設定された明示的なスケジュールは、コレクタサーバーの時間に対して相対的です。間隔を指定したスケジュールは、Data Collector の再起動時刻を基準にしています。

メモ (Notes)

Data Collector ポリシーのメモを入力または編集します。最大文字数は 1024 文字です。ポリシーのメモは、特定のベンダーのポリシー情報とともに保持され、[コレクタ管理 (Collector Administration)]ページにも検索可能な列として表示されます。

テスト接続 (Test Connection)

テスト接続では、Data Collector プロセスを開始して、ポリシーで指定された IP アドレスとクレデンシャルを使用して AWS への接続を試みます。この検証プロセスは正常終了のメッセージか、特定の接続エラーのリストを返します。テスト接続では、エージェントサービスが実行中であることが必要です。

いくつかの要因が検証要求の応答時間に影響するため、一部の要求には他の要求よりも時間がかかる場合があります。たとえば、AWS に接続する際に遅延が発生する場合があります。同様に、Data Collector で実行しているその他のスレッドの処理が原因で、応答の取得時に遅延が発生する場合があります。

また、[管理 (Admin)]、[データ収集 (Data Collection)]、[コレクタ管理 (Collector Administration)]で利用可能な[実行 (Run)]機能を使用して、データの収集をテストすることもできます。このオンデマンドのデータ収集を実行すると、ドメイン、ホストグループ、URL、Data Collector ポリシー、データベース接続のチェックなど、個々のポリシーレベルでインストールの概要のチェックが開始されます。また、個々の精査とサーバーを選択して、収集の実行をテストすることもできます。

メモ:

初回のデータ収集期間について詳しくは、次を参照してください。

AWS 収集期間の変更を参照してください。

AWS 収集期間の変更

アマゾンウェブサービス (AWS) の請求データの初回収集時、Data Collector は 1 カ月分のデータを収集します。この期間を上書きするには、初回収集で取得する請求履歴の月数を AWS_BILLING_LOOKBACK_MONTHS 詳細パラメータに設定します。

メモ:

パラメータを設定するには、[管理 (Admin)]、[詳細 (Advanced)]に移動し、[パラメータ (Parameters)]をクリックします。[パラメータ (Parameters)]ページが表示されます。