Linux 用 APTARE IT Analytics インストールとアップグレードガイド
- Linux サーバーでの APTARE IT Analytics ポータルのインストール
- インストーラベースの配備
- Linux での APTARE IT Analytics ポータルのアップグレード
- データベースサーバーの Oracle パッチ
- 新しいサーバーへのアップグレードと移行
- 付録 A. X Virtual Frame Buffer
タスク 2: インストール前の構成 (Linux)
ポータルサーバーを選択します。
パフォーマンス上の理由により、APTARE IT Analytics ポータルソフトウェアは、APTARE IT Analytics Data Collector と同じサーバーにインストールしないでください。正確には、Data Collector を
/opt/aptare
にインストールしないようにします。何らかの理由で両方を同じサーバー上にインストールする必要がある場合は、ポータルソフトウェアと Data Collector ソフトウェアの両方が、サーバー上の同じディレクトリに存在しないようにしてください。ポータルソフトウェアのインストールタスクには、root 権限が必要です。
ポータルインストールのメモリ要件を参照してください。
ポータルサーバーの OS を確認します。OS が、『認定構成ガイド』に記載された認定オペレーティングシステムの 1 つであることを確認します。
指定されたポータルサーバーに十分な空きディスク容量があることを確認します。データベースファイルシステムの場合、指定された量は、データベースを作成するための最低量です。データベースのサイズは、時間が経つにつれて増加します。データベースの増加は、データが収集されるサブシステム、データを収集するシステムの種類、データの保持期間 (設定可能) など、さまざまな要因によって異なります。
ファイル
システム/
ディレクトリ
最小値
ディスク容量
推奨ディスク容量
DB 増加を考慮した最大ディスク容量
注意
/opt
20 GiB
30 GiB
30 GiB
/tmp
10 GiB
10 GiB
10 GiB
ユーザー aptare が /tmp と /var/tmp の両方に書き込み可能である必要があります。
/data01
50 GiB
100 GiB
780 GiB
データ表領域とインデックス表領域に必要です。
/data02
50 GiB
100 GiB
750 GiB
データ表領域とインデックス表領域に必要です。
/data03
90 GiB
250 GiB
1800 GiB
データ表領域とインデックス表領域に必要です。
/data04
65 GiB
65 GiB
65 GiB
一時テーブル領域
/data05
45 GiB
45 GiB
45 GiB
一時テーブル領域 (元に戻すログ)
/data06
5 GiB
5 GiB
5 GiB
一時テーブル領域 (やり直しログ)
合計
335 GiB
615 GiB
3495 GiB
サードパーティソフトウェアの詳細を確認します。
サポート対象のサードパーティ製品とオープンソース製品を参照してください。
レポートを PDF ファイルとしてエクスポートする、または電子メールで送信する場合、これらの出力形式が適切にレンダリングされるようにするには、Xvfb (X Virtual Frame Buffer) などのグラフィックマネージャが必要です。この機能を構成するには、IT 部門にお問い合わせください。Xvfb (X Virtual Frame Buffer) の構成を参照してください。
rpm fontconfig がインストールされていることを確認します。これは、ポータルインストーラで必要です。fontconfig は、システム全体のフォント構成、カスタマイズ、アプリケーションアクセスを提供するように設計されたライブラリです。rpm fontconfig がインストールされていない場合は、XLS および PDF へのレポートのエクスポートが失敗します。
OS に基づいて、必要な rpm がシステムに存在する必要があります。
RHEL 8 と CENTOS 8 の場合は、次のコマンドを使用します。
rpm -q perl-TermReadKey perl-Data-Dumper binutils glibc libaio elfutils-libelf perl-Getopt-Long binutils gcc gcc-c++ glibc-devel ksh libaio-devel libgcc libstdc++ libstdc++-devel sysstat psmisc bc make libnsl.x86_64 --qf '%{name}.%{arch}\n'|sort
コマンドの出力は次のようになります。
bc.x86_64 binutils.x86_64 elfutils-libelf.x86_64 gcc-c++.x86_64 gcc.x86_64 glibc-devel.x86_64 glibc.x86_64 ksh.x86_64 libaio-devel.x86_64 libaio.x86_64 libgcc.x86_64 libnsl.x86_64 libstdc++-devel.x86_64 libstdc++.x86_64 make.x86_64 perl-Data-Dumper.x86_64 perl-Getopt-Long.noarch perl-TermReadKey.x86_64 psmisc.x86_64 sysstat.x86_64 unzip
RHEL 7 と CENTOS 7 の場合は、次のコマンドを使用します。
rpm -q perl-TermReadKey perl-Data-Dumper binutils glibc libaio elfutils-libelf perl-Getopt-Long compat-libcap1 compat-libstdc++-33 gcc gcc-c++ glibc-devel ksh libaio-devel libgcc libstdc++ libstdc++-devel sysstat psmisc bc make --qf '%{name}.%{arch}\n'|sort
コマンドの出力は次のようになります。
bc.x86_64 binutils.x86_64 compat-libcap1.x86_64 compat-libstdc++-33.x86_64 elfutils-libelf.x86_64 gcc-c++.x86_64 gcc.x86_64 glibc-devel.x86_64 glibc.x86_64 ksh.x86_64 libaio-devel.x86_64 libaio.x86_64 libgcc.x86_64 libstdc++-devel.x86_64 libstdc++.x86_64 make.x86_64 perl-Data-Dumper.x86_64 perl-Getopt-Long.noarch perl-TermReadKey.x86_64 psmisc.x86_64 sysstat.x86_64 unzip
SUSE Linux Enterprise の場合は、次のコマンドを使用します。
コマンドの出力は次のようになります。
bc.x86_64 binutils.x86_64 glibc-devel.x86_64 glibc.x86_64 libaio-devel.x86_64 libaio1.x86_64 libcap-ng-utils.x86_64 libcap-ng0.x86_64 libcap-progs.x86_64 libcap1.x86_64 libcap2.x86_64 libelf-devel.x86_64 libgcc_s1.x86_64 libjpeg-turbo.x86_64 libjpeg62-turbo.x86_64 libjpeg62.x86_64 libpcap1.x86_64 libpcre1.x86_64 libpcre16-0.x86_64 libpng16-16.x86_64 libstdc++6.x86_64 libtiff5.x86_64 make.x86_64 mksh.x86_64 perl-Term-ReadKey.x86_64 pixz.x86_64 rdma-core.x86_64 smartmontools.x86_64 sysstat.x86_64 unzip xz.x86_64
データベースインストーラで必要なため、bc コマンドが利用可能であることを確認します。
Oracle Database インストーラとポータルインストーラの両方のアプリケーションバイナリを www.veritas.com/ja/jp からダウンロードします。購入契約の確認に記載されている手順を使用します。
ユーザーアカウント作成のトラブルシューティング: ポータルのインストールプロセスでは、aptare と tomcat のユーザーアカウントが作成されます。非ローカルユーザー管理 (LDAP や NIS など) を使用して Linux ユーザーアカウントを管理している場合、useradd コマンドが正常に実行されないことがあります。次の手順を実行して、必要なユーザーを手動で事前に作成します。
LDAP でユーザーアカウントを作成する通常のプロセスを使用して、/home の下にホームディレクトリを持つユーザーアカウント aptare と tomcat を事前に作成します。
ユーザー ID
プライマリグループ
補助グループ
aptare
aptare
dba
tomcat
tomcat
aptare
一部の環境 (特に automount を使用する仮想化環境) では、useradd コマンドを使用すると、ホームディレクトリの作成に失敗します。このような状況では、手動で /home/aptare ディレクトリと /home/tomcat ディレクトリを作成し、chown でそれらを aptare と tomcat に設定します。
追加の説明が必要な場合は、詳細についてベリタスのサポートにお問い合わせください。
スクリプトの問題のトラブルシューティング: Java を必要とするスクリプトを実行すると、SELinux (Security Enhanced Linux) に関連する既知の問題が発生する場合があります。これにより、アクセス許可が拒否されたというエラーメッセージが表示されます。この問題を解決するには、テキストの再配置で共有ライブラリの使用を許可するように SELinux を設定します。
インストーラは SELinux の設定が disabled または permissive であると想定します。
ポータルが適切に機能するため、ポート 80/tcp、8011、8017 がファイアウォールで開かれていることを確認します。
www.veritas.com から次の Oracle パッチをダウンロードし、Oracle Database がインストールされるサーバーのディレクトリに保存します。
p31281355_190000_Linux-x86-64.zip
p30565805_198000DBRU_Linux-x86-64.zip
インストールとアップグレードの処理中に、Oracle Database インストーラがこのディレクトリのパスを要求します。Oracle Database インストーラは、インストールまたはアップグレードの一部としてこれらのパッチをインストールします。
ss または netstat コマンドがシステムで利用可能であることを確認します。