Linux 用 APTARE IT Analytics インストールとアップグレードガイド
- Linux サーバーでの APTARE IT Analytics ポータルのインストール
- インストーラベースの配備
- Linux での APTARE IT Analytics ポータルのアップグレード
- データベースサーバーの Oracle パッチ
- 新しいサーバーへのアップグレードと移行
- 付録 A. X Virtual Frame Buffer
Oracle Database アプリケーションバイナリのアップグレード (Linux)
APTARE IT Analytics サーバーに他の Oracle Database インスタンスがインストールされていないことを確認します。また、購入契約の確認に記載された手順に注意し、追加のサポートが必要な場合はベリタスのサポートにお問い合わせください。
Oracle Database バイナリをアップグレードするには:
- Oracle Database のコールドバックアップを実行します。これは、ファイルを物理的に別の場所にコピーまたはバックアップすることを意味します。このコールドバックアップによって、予期しないデータ損失が発生した場合のリストアプロセスが簡単になります。
???を参照してください。
- Oracle Database をエクスポートします。これはアップグレードの前に手動で行うことも、アップグレード処理の一部として実行することもできます。
- Oracle 19c インストーラバイナリの最新バージョンがあることを確認します。
- 一時ファイルシステム (tmpfs) メモリの合計は、24 GB 以上である必要があります。これより少ないと、Oracle は起動に失敗します。通常は /etc/fstab にある tmpfs のサイズを増やします。
- ベリタスから次の Oracle パッチをダウンロードし、Oracle Database がインストールされるサーバーのディレクトリに保存します。
p31281355_190000_Linux-x86-64.zip
p30565805_198000DBRU_Linux-x86-64.zip
アップグレードの処理中に、Oracle Database インストーラがこのディレクトリのパスを要求します。Oracle Database インストーラは、アップグレードの一部としてこれらのパッチをインストールします。
Oracle インストーラは上記のパッチのみをインストールします。Oracle がリリースした他のパッチは手動でインストールする必要があります。Oracle の推奨パッチの適用を参照してください。
- Oracle Database に無効なオブジェクトが含まれていないことを確認します。インストーラによって、データベースに無効なオブジェクトがあるかどうかが確認されます。無効なオブジェクトが見つかった場合、インストーラはユーザーにそれらを削除するように求めるメッセージを表示します。無効なオブジェクトを削除する前に、サポートに問い合わせることをお勧めします。
- root として、APTARE IT Analytics データベースのインストール先のサーバーにログインします。通常、これはポータルサーバーでもあります。
- ISO イメージを /mnt ディレクトリに配置します。
- ダウンロードした ISO イメージをマウントします。
mkdir /mnt/diskd
mount -o loop <sc_dbinstaller_XXXXX_XXX_linux.iso> /mnt/diskd
ここで、ダウンロードした ISO ファイルの関連する名前を置き換えます。
- 次のコマンドを入力して、インストーラを起動します。
cd / /mnt/diskd/install_oracle.sh
このコマンドを実行すると、ORACLE バイナリが /opt/aptare/oracle19c にコピーされます。
- EULA 使用許諾契約全体を読み、契約に同意するには、Enter キーを押します。既存の Oracle インストールを検出し、アップグレードモードに切り替えることでアップグレード処理が開始されます。
- 推奨される Oracle パッチをダウンロードするディレクトリの絶対パスを指定します。
メモ:
aptare ユーザーには、これらのパッチをダウンロードするディレクトリに対する書き込みアクセス権が必要です。
データベースのアップグレードプロセスでは Oracle セキュリティパッチがインストールされます (このシステムで利用可能な場合)。aptare ユーザーには、これらのパッチがダウンロードされるディレクトリに対する書き込みアクセス権が必要です。これらのパッチがダウンロードされるディレクトリの絶対パスを入力します。
- PROCEED と入力してアップグレードを続行します。
ファイルを /opt/aptare/oracle19c にインストールするため、完了までに 3 分から 5 分かかります。
Creating group aptare...Done. Creating user aptare...with default Group aptare... Done. Creating group dba...Done. Adding user aptare to group dba...Done. Creating ORACLE_HOME directory in /opt/aptare/oracle ... Done. Setting up database directories /data01 /data02 /data03 /data04 /data05 /data06... Done. Installing ORACLE binaries in /opt/aptare/oracle19c ... Extracting files... Please wait, this process will take 3-5 minutes to complete... Done. Setting permissions for oracle files ... Done. Done.
- Oracle Database インストーラによって、推奨の Oracle パッチがインストールされます。Oracle パッチをインストールする前に、Oracle インストーラは Oracle Inventory を検証します。問題があった場合、Oracle Inventory が再作成されます。
- Oracle 19c バイナリを抽出した後、アップグレード前の処理が開始されます。次の処理が行われます。
コールドバックアップが実行されたかの確認。アップグレードプロセスの一部として、Oracle 19c バイナリがシステムにインストールされ、自動アップグレードユーティリティを使用してアップグレードされて、コンテナベースの DB (CDB) に変換されます。エラーとデータの損失に対して保護するには、Oracle データファイルのコールドバックアップが必要です。
互換性チェックでは、既存のデータベースが Oracle 19c への直接アップグレードと互換性があるかどうかを検証します。
データベースエクスポート。これは必須です。このプロセスの一部として、エクスポートを検証するか、アップグレーダにエクスポートを指示できます。
データベースのエクスポートの確認。Oracle Database のエクスポートは必須です。このエクスポートは、完全な Oracle ファイルシステムのコールドバックアップとは別に必要になります。アップグレードプロセスの前にこの手順が実行された場合は、SKIP と入力して既存のデータベースエクスポートファイルの名前と場所を入力する必要があります。
または
データベースのエクスポート。Oracle Database のエクスポートは必須です。アップグレード前にこれを実行しなかった場合はそれを確認します。アップグレーダでエクスポートできます。このエクスポートは、完全な Oracle ファイルシステムのコールドバックアップとは別に必要になります。PROCEED と入力してデータベースをエクスポートし、アップグレーダでこのファイルを配置する場所を入力します。この手順には、データベースのサイズに応じて 20 ~ 30 分かかる場合があります。
- アップグレード前の処理が完了すると、ユーティリティは Oracle のアップグレードを完了します。
- アップグレード前の処理が正常に完了した後、データベースのアップグレードプロセスは、自動アップグレードユーティリティを使用して開始されます。処理中に、次のように表示されます。
[exec] Autoupgrade Utility Started. [exec] aptare [exec] AutoUpgrade tool launched with default options [exec] Processing config file ... [exec] +--------------------------------+ [exec] | Starting AutoUpgrade execution | [exec] +--------------------------------+ [exec] 1 databases will be processed
プロセスが正常に完了すると、次のように表示されます。
[exec] Autoupgrade Utility Started. [exec] aptare [exec] AutoUpgrade tool launched with default options [exec] Processing config file ... [exec] +--------------------------------+ [exec] | Starting AutoUpgrade execution | [exec] +--------------------------------+ [exec] 1 databases will be processed [exec] Job 100 completed [exec] ------------------- Final Summary -------------------- [exec] Number of databases [ 1 ] [exec] [exec] Jobs finished successfully [1] [exec] Jobs failed [0] [exec] Jobs pending [0] [exec] ------------- JOBS FINISHED SUCCESSFULLY ------------- [exec] Job 100 for scdb [exec] Autoupgrade Utility Finished.
アップグレードプロセス全体のログは次の場所にあります。
/opt/aptare/upgrade/logs/upgrade19c/upgrade19c.log
自動アップグレードプロセスのログは次の場所にあります。
/opt/aptare/upgrade/logs/upgrade19c/scdb_upd_logs/ scdb/xxx/autoupgrade_<YYYYMMDD>.log
<YYYYMMDD> は作成日です。
概略ログは次の場所にあります。
/opt/aptare/upgrade/logs/upgrade19c/global_logs/ cfgtoollogs/upgrade/auto/autoupgrade.log
メモ:
Oracle の以前のバージョンの Oracle 構成ファイル initscdb.ora
に対して行われるチューニングは、19c の initscdb.ora
ファイルには含まれません。これらの変更は再度適用する必要があります。