NetBackup™ Web UI RHV 管理者ガイド
- NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
- 監視と通知
- RHV サーバーの管理
- RHV 仮想マシンの保護
- RHV 仮想マシンのリカバリ
- RHV VM の保護とリカバリのトラブルシューティング
- RHV の API とコマンドラインオプション
インテリジェント VM グループの作成
クエリーと呼ばれるフィルタのセットに基づいて、インテリジェント VM グループを作成できます。NetBackup は、クエリーに基づいて自動的に仮想マシンを選択し、それらをグループに追加します。その後、グループに保護を適用できます。インテリジェントグループでは、VM 環境内の変更が自動的に反映されるため、グループ内の VM のリストを手動で修正する必要がないことに注意してください。
メモ:
クエリーと一致する新たに検出された VM は、バックグラウンドタスクによってインテリジェント VM グループに追加されます。このバックグラウンドタスクは、Netbackup Web 管理サービスの開始から 5 分後に実行されます。その後、このタスクは 30 分ごとに実行されます。
インテリジェント VM グループを作成するには
- 左側の[RHV]をクリックします。
- [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブ、[追加 (Add)]の順にクリックします。
- グループの名前と説明を入力します。
インテリジェント VM グループの表示名の長さは、1 文字から 256 文字の間で指定する必要があります。
- [仮想マシンの選択 (Select virtual machines)]ペインで、適切な[RHV マネージャ (RHV managers)]を選択します。
メモ:
Web UI に、役割とそのアクセス権 (RBAC) に基づいてアクセス可能なサーバーが表示されます。
デフォルトクエリーである[すべての VM を含める (Include all VMs)]を選択します。
保護計画の実行時に、RHV マネージャに含まれるすべての VM がバックアップ用に選択されます。
独自のクエリーを作成します。[条件の追加 (Add condition)]をクリックします。
- 条件を追加するには、ドロップダウンを使用してキーワードとオペレータを選択して、値を入力します。
この手順の後に、オプションについて説明しますインテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション。
以下がクエリーの例です。
この例のクエリーは、表示名に
prod
が含まれるすべての VM をグループに追加します。クエリーの効果を変更するには、[+ 条件 (Condition)]をクリックし、[AND]または[OR]をクリックしたら、キーワード、オペレータ、および条件の値を選択します。次に例を示します。
この例では、AND を使用してクエリーの範囲を絞り込みます。表示名に
prod
が含まれ、eng
という名前のタグを持つ VM のみが選択されます。VM の表示名にprod
が含まれず、eng
という名前のタグがない場合、その VM はグループに追加されません。クエリーの範囲を広げるには、[OR]を使用します。
この例では、[OR]が設定されているため、クエリーでグループに次のものが追加されます。
表示名に
prod
が含まれる VM (タグに関係なく)。eng
という名前のタグを持つ VM (表示名に関係なく)。
- クエリーをテストするには、[プレビュー (Preview)]をクリックします。
メモ:
クエリーベースの選択処理は動的です。仮想環境の変更は、保護計画の実行時にクエリーが選択する仮想マシンに影響する可能性があります。その結果、保護計画が後で実行された時にクエリーが選択する VM が、プレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります。
- グループを保護計画に追加せずに保存するには、[追加 (Add)]をクリックします。保存して保護計画に追加するには、[追加と保護 (Add and protect)]をクリックして計画を選択し、[保護する (Protect)]をクリックします。
メモ:
[プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合、グループの VM を選択するときに、クエリーオプションでは大文字小文字が区別されます。[仮想マシン (Virtual machine)]で、グループに選択されていない VM をクリックすると、[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは
none
になります。ただし、保護計画にグループを追加したときに、保護計画のバックアップが実行されると、一部のクエリーオプションは、大文字と小文字が区別されないものとして扱われます。その結果、同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります。
各オプションの大文字小文字関連の動作は、「インテリジェント VM グループ作成のためのクエリーオプション」を参照してください。
メモ:
インテリジェントグループでフィルタを使用した場合、VM または RHV サーバーに英語以外の文字が含まれていると、フィルタと一致する VM の正確なリストが NetBackup Web UI に表示されないことがあります。ただしバックアップ中は、VM の属性が英語以外でも、正しい VM が選択されます。この動作は、NetBackup Web UI で VM を表示する場合にのみ発生します。
表: クエリーキーワード
キーワード |
説明 |
---|---|
cluster |
VM が存在するクラスタの名前。 保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません。 |
datacenter |
データセンターの名前。 保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません。 |
displayName |
VM の表示名。 保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます。 |
tagName |
VM のタグの名前。 保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます。 |
vmUuid |
VM のインスタンス UUID。 例: 保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません。 |
storageDomainName |
ストレージドメインの名前。 保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます。 |
templateName |
VM テンプレートの名前。 保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます。 |
表: クエリー演算子
演算子 |
説明 |
---|---|
Starts with |
文字列の先頭に値が出現する場合に一致します。 たとえば、入力した値が「 |
Ends with |
文字列の末尾に値が出現する場合に一致します。 たとえば、入力した値が「 |
Contains |
入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します。 たとえば、入力した値が「 |
= |
入力した値にのみ一致します。 たとえば、入力した値が「 |
!= |
入力した値と等しくない任意の値と一致します。 |