Veritas Access NetBackup ソリューションガイド
- NetBackup と Veritas Access の統合
- システム要件
- OpenDedup と NetBackup による S3 経由での Veritas Access のバックアップの設定
- NetBackup CloudCatalyst によるクラウドストレージサーバーとしての Veritas Access の設定
- NetBackup ポリシーを使用したバックアップと復元の設定
- トラブルシューティング
NetBackup で重複排除されたバックアップデータを格納する S3 バケットの Veritas Access での作成
NetBackup で重複排除されたバックアップデータを格納する S3 バケットを Veritas Access で作成するには
- 次の URL を使用して、マスターユーザーとして Veritas Access の GUI にログオンします。
https://Veritas Access Management console IP:14161/
Veritas Access クラスタで su - master コマンドを使用して CLISH にログオンして、Veritas Access 管理コンソールの IPを取得できます。
- S3 バケットのストレージプールを作成します。
左側の GUI ナビゲーションで[NAS Infrastructure]をクリックします。
S3 バケットに使用するディスクを選択して[Add to Storage Pool]ボタンをクリックし、ストレージプール作成のウィザードを呼び出します。
ウィザードの手順に従って、新しいストレージプールを作成するか、既存のプールにディスクを追加します。
- [Settings]、[User Management]、[Configure Active Directory]の順にクリックして、AD を設定します。
DNS ドメイン、DNS ネームサーバー、AD ドメイン、AD ドメインコントローラ、AD 管理者、パスワードなどの必要な情報を入力します。
- [Settings]、[S3 Management]の順にクリックして、S3 サーバーを設定して有効にします。
ストレージプール名、基礎となる S3 バケットレイアウト、バケットのデフォルトサイズなど、S3 サーバーに必要なデフォルトパラメータを編集します。
- [S3 Server Status]をダブルクリックして S3 サーバーを起動します。
- GUI からログアウトして、AD ユーザーとして改めてログインします。
メモ:
ログインには Domainname\\username の形式を使用します。
[Create keys]ボタンをクリックして、Veritas Access の S3 バケット用のアクセスキーとシークレットキーを生成します。
初期作成後は Veritas Access がキーの取得を許可しないため、アクセスキーとシークレットキーを安全な場所に保存します。
- GUI からログアウトして、マスターユーザーとして改めてログオンします。
- サポートされるパブリッククラウドサービスの登録は任意ですが、ストレージ層として AWS クラウドを追加する必要がある場合のみ必須です。追加しない場合、バックアップは Veritas Access のローカルの S3 バケットに格納されます。
[Settings]、[Cloud Storage Registration]、[Add Cloud Subscription]の順にクリックして、サポートされるパブリッククラウドサービスを登録します。
クラウドサービスプロバイダ、サブスクリプション名、アクセスキー、シークレットキーの情報を入力します。
- 長期データ保持 (LTR) ポリシーをアクティブ化します。
[Policies]、[LTR Policy]の順にクリックします。
[LTR On-Premises + Cloud]ポリシーまたは[LTR On-Premises]ポリシーのいずれかで[Activate]をクリックして、確認されたらストレージプールを指定します。
- ポリシーを使用して、NetBackup バケットをプロビジョニングします。
[Quick Actions]で、[Provision Storage]をクリックします。[S3 Storage for NetBackup]を選択し、[Next]クリックします。
手順 6 で AD ユーザーとして生成した Veritas Access S3 サーバーのバケットサイズ、基礎となるバケットレイアウト、アクセスキー、シークレットキーを入力します。
[LTR On-Premises + Cloud]ポリシーを選択した場合、AWS クラウド階層に移動するデータ、AWS のリージョン、クラウド階層タイプ (S3 または Glacier)、クラウドへのデータ移動が発生するタイミングなどの情報を追加します。
- [Recent Activity]でタスクの進行状況を監視します。
バケット作成に使用されたスケールアウトファイルシステム名を書き留めます。
- [File Systems]をクリックします。
作成されたスケールアウトファイルシステムについて、[S3 Bucket]列に、S3 バケットが有効であることを示す[Yes]が表示されていることを確認します。
この変更が GUI に反映されるまでしばらく待機する必要がある場合があります。
- 省略記号 (追加オプション) を右クリックして、[Configure LTR Script]をクリックします。
- ポップアップウィンドウには、次のオプションが表示されます。
Do you want to Run the LTR script?
Do you want to Download the LTR script?
OpenDedup が Veritas Access でホストされている場合は、[Do you want to Run the LTR script?]オプションを選択します。アクセスキーを入力するように求められます。アクセスキーを入力し、[Next]をクリックします。タスクが完了するまで待機します。
設定手順の他の部分は自動的に行われます。
設定が正常に完了すると、出力メッセージに、Veritas Access で OpenDedup ボリュームがマウントされている IP アドレスとポート番号が表示されます。IP アドレスとポート番号は、後で OST を設定するときに必要です。
メモ:
この操作では、OpenDedup キャッシュデータを格納する
odd_cache_fs
という名前の新しいファイルシステムを作成または拡張します。このファイルシステムのデフォルトサイズは 24 GB です。ファイルシステムを必要なサイズに拡張することをお勧めします。詳細については、OpenDedup のマニュアルを参照してください。手順 21 に進みます。
OpenDedup が NetBackup マスターサーバーやメディアサーバーでホストされている場合は、[Do you want to Download the LTR script?]オプションを選択します。[Next]をクリックします。タスクが完了するまで待機します。
- OpenDedup がインストールされているホストに LTR スクリプトを複製します。このホストは NetBackup メディアサーバーがインストールされている可能性があります。
- ダウンロードした LTR スクリプトを実行します。LTR スクリプトには、AD ユーザーとして生成した Veritas Access S3 キー (アクセスキーとシークレットキー) が引数として必要です。
LTR スクリプトは、OpenDedup ファイルシステムを作成し、バケットの IP アドレスマッピングのために
/etc/hosts
ファイルへの入力を求めます。LTR スクリプト実行の出力:
[root@host1 ~]# sh LTRscript_<fsname/volname>_<bucketname>.sh <Access key> <Secret Key> =================================================================== Insert the below details in /etc/hosts file 10.100.100.1 4f459a2d-736e-4be5-9c5a-f821fbc198fds3bucket.s3.access =================================================================== Attempting to create SDFS volume ... Volume [S3fs1497356186] created with a capacity of [10.00GB] check [/etc/sdfs/S3fs1497356186-volume-cfg.xml] for configuration details if you need to change anything
メモ:
後の手順で SDFS ボリュームパラメータをマウントして更新するために、上記で強調表示されているボリューム名とそれに相当する .xml ファイルを使用します。
- 仮想ホスト形式のバケット名 (LTR スクリプトから生成) と関連付けられている IP をメディアサーバー上の
/etc/hosts
ファイルに追加します。 - OpenDedup がインストールされているホストの /opendedupe/volumes/ に SDFS ボリュームをマウントします。
# mkdir /opendedupe/volumes/filesystem_name
# mount -t sdfs filesystem_name /opendedupe/volumes/filesystem_name
mount コマンドを使用して、Veritas Access クラスタまたは NetBackup メディアサーバーにバケットをマウントします。
メモ:
SDFS ボリュームのマウント後、特定のポートのリッスンが開始されます。通常は 6442 から開始されます。
mount コマンドを使用すると、ポート情報を確認できます。
例:
[root@host1 ~]# mount | grep opendedupe sdfs:/etc/sdfs/S3fs1497346133-volume-cfg.xml:6443 on /opendedupe/volumes/S3fs1497346133 type fuse (rw,nosuid,nodev,allow_other,allow_other) sdfs:/etc/sdfs/S3fs1497258807-volume-cfg.xml:6442 on /opendedupe/volumes/pool1 type fuse (rw,nosuid,nodev,allow_other,allow_other)
- 次を使用して
/etc/rc.local
スクリプトを更新します。/scripts/mount-opendedupe.sh || exit 1 exit 0
mount-opendedupe.sh
スクリプトと/scripts
ディレクトリを作成します。cat mount-opendedupe.sh !/bin/sh mount -t sdfs <volume_name> /opendedupe/volumes/<volume_name>
- 次のコマンドを実行します。
chmod +x /scripts/mount-opendedupe.sh chmod +x /etc/rc.d/rc.local
- 次の 2 つの例に基づいて NetBackup メディアサーバー上に存在する
/etc/sdfs/ostconfig.xml
内の URL タグを更新します。使用例 1: NetBackup サーバー上の OpenDedup
<URL> http://localhost:6442/ </URL> OpenDedup on separate Media server <URL> http://<media server hostname>:6442/ </URL>
使用例 2: Veritas Access 上の OpenDedup
<URL> http://<IP address that was specified in step 14>:<port number that was specified in step 14>/ </URL>