Veritas NetBackup™ Appliance 管理者ガイド

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Product(s): Appliances (3.2)
Platform: NetBackup Appliance OS
  1. 概要
    1.  
      NetBackup Appliance について
    2.  
      マスターサーバーの役割について
    3.  
      メディアサーバーの役割について
    4. NetBackup Appliance Web コンソールへのアクセスについて
      1.  
        アプライアンスによってサポートされる Web ブラウザ
      2.  
        Mozilla Firefox の[Untrusted Connection]ページの無効化
    5. NetBackup Appliance シェルメニューについて
      1.  
        NetBackup Appliance シェルメニューへのログオン
      2.  
        NetBackup Appliance シェルメニューの制限事項
      3.  
        構成されていないアプライアンスに対するコマンドの制限
    6. アプライアンスのコンソールコンポーネントについて
      1.  
        タイトルバーのリンクの使用について
      2.  
        ヘルプへのアクセスと使用
      3.  
        Web ブラウザのブックマークの使用について
      4.  
        クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)の防止
    7.  
      NetBackup Appliance Web コンソールのログインページについて
    8.  
      NetBackup アプライアンスのホームページ
    9.  
      NetBackup appliance の共通タスク
    10.  
      NetBackup アプライアンスのマニュアルについて
  2. NetBackup Appliance の監視
    1.  
      NetBackup Appliance の監視について
    2. ハードウェアの監視と警告について
      1. [監視 (Monitor)] > [ハードウェア (Hardware)]オプション
        1.  
          監視対象ハードウェアコンポーネント
      2.  
        NetBackup Appliance からの電子メール通知について
    3. NetBackup appliance の Symantec Data Center Security について
      1.  
        監視 > SDCS イベント
      2.  
        SDCS 監査ログの詳細の表示
      3.  
        SDCS 監査ログのフィルタ
      4.  
        SDCS 監査ログ保持指定の設定
      5. Symantec Data Center Security のダウンロードについて
        1.  
          NetBackup アプライアンスからの IPS ポリシーと IDS ポリシーのダウンロード
      6.  
        SDCS サーバーへの接続
      7.  
        NetBackup アプライアンスで SDCS をアンマネージモードに戻す
      8.  
        サードパーティの SSL 証明書の実装
  3. NetBackup Appliance Web コンソールから行う NetBackup Appliance の管理
    1.  
      [管理 (Manage)]ビューについて
    2. ストレージの構成概要
      1.  
        [管理 (Manage)]>[ストレージ (Storage)]
      2.  
        [管理 (Manage)] > [ストレージ (Storage)] > [共有 (Shares)]
      3.  
        ユニバーサル共有について
      4. [管理 (Manage)] > [ストレージ (Storage)] > [ユニバーサル共有 (Universal Shares)]
        1.  
          NetBackup Appliance のユニバーサル共有の保護ポイントの作成
      5.  
        パーティションの詳細の確認
      6.  
        パーティションのサイズ変更
      7.  
        [サイズの変更 (Resize)]ダイアログ
      8.  
        サイズ変更に関連する問題のトラブルシューティング
      9.  
        パーティションの移動
      10.  
        [移動 (Move)]ダイアログ
      11.  
        最適なパフォーマンスのために、MSDP パーティションをベースディスクから拡張ディスクに移動する
      12.  
        NetBackup Appliance Web コンソールからストレージデバイスのスキャン
      13.  
        新しく利用可能なディスクからのストレージ領域の追加
      14.  
        既存のストレージディスクの削除
      15.  
        ストレージ操作タスクの進行状況の監視
      16.  
        NetBackup Appliance シェルメニューを使ったストレージデバイスのスキャン
      17. Copilot の機能と共有の管理について
        1.  
          最適化された共有と最適化された共有の予約について
        2. 共有の作成
          1.  
            NetBackup Appliance のユニバーサル共有の保護ポイントの作成
        3.  
          共有の編集
        4.  
          共有の削除
        5.  
          共有の移動
        6.  
          最適化された共有の予約の作成
        7.  
          最適化された共有の予約の削除
        8.  
          NetBackup Appliance シェルメニューを使用した共有情報の表示
        9.  
          NFS のエクスポートオプション
        10.  
          ユニバーサル共有のマウント
      18. Show コマンドを使ったストレージ領域情報の表示について
        1.  
          すべてのストレージ情報の表示
        2.  
          ディスク情報の表示
        3.  
          パーティション情報の表示
        4.  
          ディスクのパーティションの分布の表示
      19.  
        ストレージの電子メールでのアラートについて
    3. アプライアンスのサポート対象テープデバイスについて
      1.  
        NetBackup Appliance への外部ロボットの追加
    4. アプライアンスに対するホストパラメータの構成について
      1.  
        [管理 (Manage)] > [ホスト (Host)] > [データバッファ (Data Buffer)]オプション
      2.  
        データバッファのパラメータの構成
      3.  
        [管理 (Manage)] > [ホスト (Host)] > [ライフサイクル (Lifecycle)]オプション
      4.  
        ライフサイクルパラメータの構成
      5. 重複排除ソリューションの構成について
        1.  
          5230 メディアアプライアンスへの重複排除ソリューションの追加
        2.  
          [管理 (Manage)]>[ホスト (Host)]>[重複排除 (Deduplication)]
        3.  
          重複排除パラメータの構成
      6. BMR の統合について
        1.  
          [管理 (Manage)] > [ホスト (Host)] > [詳細 (Advanced)]オプション
        2.  
          NetBackup Appliance Web コンソールからの BMR の有効化
      7. [管理 (Manage)] > [ホスト (Host)] > [IPMI]オプション
        1.  
          IPMI のリセット
    5. 管理 (Manage) > アプライアンスのリストア (Appliance Restore)
      1. アプライアンスのチェックポイントの作成について
        1.  
          アプライアンスのチェックポイントの作成
        2.  
          チェックポイントの作成の状態
        3.  
          アプライアンスのシェルメニューからのアプライアンスチェックポイントの作成
      2. チェックポイントへのロールバックについて
        1.  
          アプライアンスのロールバックについて
        2.  
          アプライアンスのロールバックの検証について
        3.  
          NetBackup Appliance Web コンソールからアプライアンスのチェックポイントへのロールバック
        4.  
          チェックポイントのロールバック状態について
        5.  
          アプライアンスのシェルメニューからのアプライアンスチェックポイントへのロールバック
      3. NetBackup アプライアンスの出荷時設定へのリセットについて
        1.  
          出荷時設定へのリセット操作に関するベストプラクティス
        2.  
          NetBackup Appliance Web コンソールからの出荷時設定へのリセットの開始
        3.  
          出荷時設定へのリセットの状態について
        4.  
          アプライアンスシェルメニューからの出荷時の設定へのリセットの開始
    6. [管理 (Manage)]>[ライセンス (License)]
      1.  
        NetBackup appliance でのライセンスキーの管理
      2.  
        評価ライセンスキーが期限切れになった場合の恒久ライセンスキーの追加
    7. 移行ユーティリティについて
      1.  
        [管理 (Manage)]、[移行ユーティリティ (Migration Utility)]、[移行の構成 (Configure Migration)]
      2.  
        [管理 (Manage)]>[移行ユーティリティ (Migration Utility)]>[移行状態 (Migration Status)]
      3.  
        新しい移行タスクの構成
      4.  
        移行タスクの状態の表示
      5.  
        移行ユーティリティのベストプラクティス
    8. NetBackup Appliance のソフトウェアリリース更新
      1.  
        [管理 (Manage)]>[ソフトウェア更新 (Software updates)]
      2.  
        NetBackup Appliance シェルメニューを使用した NetBackup appliance ソフトウェア更新のインストール
      3.  
        アップグレードするアプライアンスサーバー
      4.  
        ソフトウェア更新のインストール状態
      5.  
        NetBackup Appliance シェルメニューを使用した NetBackup PSF アドオンのインストール
    9. EEB のインストールについて
      1.  
        EEB のインストール
    10. NetBackup 管理コンソールとクライアントソフトウェアのインストールについて
      1.  
        NFS 共有を介した NetBackup クライアントソフトウェアのインストール
      2.  
        NetBackup appliance からクライアントへの NetBackup クライアントパッケージのダウンロード
    11. 管理 (Manage) > 追加サーバー (Additional Servers)
      1.  
        アプライアンスに追加したサーバーの管理
    12.  
      [管理 (Manage)] > [証明書 (Certificates)]
    13. [管理 (Manage )] > [高可用性 (High Availability)]
      1.  
        NetBackup Appliance Web コンソールからの高可用性構成の監視
  4. NetBackup Appliance シェルメニューを使った NetBackup Appliance の管理
    1.  
      NetBackup appliance での帯域幅の拡張
    2.  
      最大伝送単位サイズの設定について
    3. OpenStorage プラグインのインストールについて
      1.  
        OpenStorage プラグインのインストール
      2.  
        OpenStorage プラグインのアンインストール
    4. リモート NFS のマウントについて
      1.  
        リモート NFS ドライブのマウント
      2.  
        NFS ドライブのマウント解除
    5. アプライアンスからの NetBackup コマンドの実行について
      1. NetBackup 管理者の機能について
        1.  
          NetBackup appliance での NetBackup コマンドの実行
        2. NetBackup appliance での NetBackup タッチファイルの作成
          1.  
            NetBackup 通知スクリプトのロード
        3.  
          NetBackup オペレーティングシステムコマンドについて
        4.  
          NetBackup appliance で NetBackup コマンドを実行する場合のベストプラクティス
        5.  
          NetBackup appliance で NetBackup コマンドを実行する場合の既知の制限事項
      2. NetBackup 管理者ユーザーアカウントの作成
        1.  
          NetBackup 管理者としてログオン
        2.  
          NetBackup 管理者のユーザーアカウントパスワードの管理
        3.  
          NetBackup 管理者アカウントの監査
      3.  
        NetBackup 管理者ユーザーアカウントの削除
      4.  
        NetBackup 管理者ユーザーアカウントの表示
    6. アプライアンス間の自動イメージレプリケーションについて
      1. NetBackup アプライアンス間の自動イメージレプリケーションについて
        1.  
          NetBackup CA が署名した (ホスト ID ベースの) 証明書を使用した信頼できるマスターサーバーの追加
        2.  
          自動イメージレプリケーションの前提条件
        3. レプリケーションターゲットの構成
          1.  
            アプライアンスの重複排除パスワードの判断
      2.  
        NetBackup Appliance と重複排除アプライアンス間の自動イメージレプリケーションについて
    7. 外部サーバーへのログ転送について
      1.  
        TLS 証明書のアップロード
      2.  
        ログ転送の有効化
      3.  
        ログの転送間隔の変更
      4.  
        ログ転送構成の表示
      5.  
        ログ転送の無効化
    8. 高可用性構成について
      1.  
        状態の確認
      2.  
        資産タグの取得
      3.  
        サービスの切り替え
      4.  
        ノードの削除
    9. データ消去について
      1.  
        データ消去の構成
      2.  
        データ消去状態の表示
      3.  
        データ消去の中止
  5. NetBackup Appliance の設定について
    1.  
      アプライアンス設定の変更について
    2. [設定 (Settings)] > [通知 (Notifications)]
      1. [設定 (Settings)]>[通知 (Notification)]>[アラートの構成 (Alert configuration)]
        1.  
          アラートの構成
        2. SNMP について
          1.  
            MIB (Management Information Base) について
        3. コールホームについて
          1.  
            アプライアンスシェルメニューからのコールホームの有効化と無効化
          2.  
            NetBackup Appliance シェルメニューからのコールホームプロキシサーバーの構成
          3.  
            コールホームワークフローの理解
          4.  
            Product Improvement Program について
      2. [設定 (Settings)]>[通知 (Notifications)]>[ログインバナー (Login Banner)]
        1.  
          アプライアンスのログインバナーの作成
        2.  
          アプライアンスのログインバナーの削除
      3. [設定 (Settings)]>[通知 (Notification)]>[登録 (Registration)]
        1.  
          AutoSupport について
    3. [設定 (Settings)]>[ネットワーク (Network)]
      1.  
        NetBackup Appliance の VLAN 構成
      2. [設定 (Settings)]>[ネットワーク (Network)]>[ネットワーク設定 (Network Settings)]
        1.  
          NetBackup 5330 計算ノードのイーサネットポートの構成
        2. WAN の最適化について
          1.  
            ネットワークインターフェースポートまたはネットワークインターフェースポート結合のための WAN の最適化を有効にする方法
          2.  
            ネットワークインターフェースポートまたはネットワーク結合のための WAN の最適化を無効にする方法
          3.  
            WAN の最適化の状態の表示
        3.  
          ネットワークと VLAN 構成のガイドライン
        4.  
          結合の作成
        5.  
          VLAN のタグ付け
        6.  
          静的ルートの追加
      3. 設定 (Settings) > ネットワーク (Network) > ファイバートランスポート (Fibre Transport)
        1.  
          HBA ポートモード構成表について
        2.  
          ファイバートランスポートメディアサーバー設定の構成
        3.  
          他の NetBackup Appliance へのファイバートランスポートの構成
        4.  
          最適化複製とレプリケーション用にターゲットアプライアンスでファイバートランスポートを構成する
      4. 設定 (Settings) > ネットワーク (Network) > ホスト (Host)
        1.  
          DNS およびホスト名解決 (DNS 以外) の構成設定の変更
      5.  
        IPv4-IPv6 ベースのネットワークサポートについて
    4.  
      [設定 (Settings)]>[日付と時刻 (Date and Time)]
    5. [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)]
      1. ユーザー認証の設定について
        1.  
          一般的なユーザー認証ガイドライン
      2. NetBackup Appliance ユーザーの認可について
        1.  
          NetBackup appliance ユーザーロール権限
      3.  
        [設定 (Settings)]>[認証 (Authentication)]
      4. [設定 (Settings)]>[認証 (Authentication)]>[LDAP]
        1.  
          LDAP サーバーの構成の追加
        2.  
          LDAP サーバー構成のインポート
        3.  
          SSL 証明書の設定
        4.  
          LDAP 構成のエクスポート
        5.  
          LDAP ユーザー認証の構成解除
        6.  
          LDAP サーバー構成の有効化
        7.  
          LDAP サーバー構成の無効化
        8.  
          LDAP の構成パラメータの削除
        9.  
          LDAP の構成パラメータの追加
        10.  
          LDAP の属性マップの追加
        11.  
          LDAP の属性マップの削除
      5. [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)] > [Active Directory]
        1.  
          Active Directory サーバー構成の追加
        2.  
          Active Directory ユーザー認証の構成解除
      6. [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)] > [Kerberos NIS]
        1.  
          Kerberos-NIS 認証の構成の追加
        2.  
          Kerberos-NIS ユーザー認証の構成解除
      7. [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)] > [サーバーの構成 (Server Configuration)]
        1.  
          アプライアンスユーザーの追加
        2.  
          アプライアンスユーザーの削除
        3.  
          アプライアンスユーザーグループの追加
        4.  
          アプライアンスユーザーグループの削除
        5.  
          ユーザーとユーザーグループへのロールの付与
        6.  
          ユーザーとユーザーグループのロール取り消し
        7.  
          ユーザーグループの同期
    6.  
      設定 (Settigns) > パスワード管理 (Password Management)
  6. トラブルシューティング
    1.  
      Support コマンドの使用によるログファイルの表示
    2.  
      Browse コマンドを使用した NetBackup appliance ログファイルの参照場所
    3. ディザスタリカバリについて
      1.  
        NetBackup カタログのリストアを使用した NetBackup Appliance のマスターサーバーのリカバリ
    4.  
      NetBackup Appliance でのデバイスログの収集
  7. 重複排除プールカタログのバックアップとリカバリ
    1.  
      重複排除プールカタログのバックアップポリシー
    2.  
      重複排除プールカタログのバックアップポリシーの自動構成
    3.  
      重複排除プールカタログのバックアップポリシーの手動構成
    4.  
      重複排除プールカタログのバックアップポリシーの手動更新
    5.  
      重複排除プールカタログのリカバリ

データ消去について

データ消去により、NetBackup アプライアンスで任意のストレージディスクのデータを消去できます。データ消去は、NIST SP800-88 に準拠します。ストレージディスクのデータを消去すると、ディスクに格納されているデータは破棄され、リカバリすることはできません。ディスクのデータ消去操作を実行すると、その他すべてのストレージ管理操作が遮断されます。

パーティションを含むディスクのデータ消去を開始すると、そのディスクのパーティションにバックアップを作成したり、そのパーティションからリストアすることはできなくなります。消去するパーティションのすべてのジョブを完了または取り消すことをお勧めします。

メモ:

消去したデータをリカバリすることはできません。データのバックアップを作成して確認するか、データが不要であることを確認してください。

データ消去の概要

データ消去は、NetBackup Appliance シェルメニューでのみサポートされています。以下のコマンド操作は、Main > Manage > Storage ビューで実行できます。

  • Erase Configure

    一度に 1 つ以上のディスクのデータを消去するように設定します。この設定は、ウィザードを使用して行います。データの消去は、設定が完了するとすぐに開始されます。消去の期間は、アプライアンスのディスクサイズ、使用するパスアルゴリズム、作業負荷によって決定されます。

  • Erase Show

    消去操作の進捗状況と、アプライアンス上のストレージディスクすべての消去状態が表示されます。

  • Erase Abort

    実行中の消去操作を中止します。

ディスクの選択

データ消去ウィザードで、データを消去するディスクを選択できます。ウィザードでは、次の例外を除いて、アプライアンス上のすべてのストレージディスクが表示されます。

  • 消去プロセスが進行中のディスク

    必要に応じて、同じディスクから再度データを消去することができます。

    メモ:

    構成パーティションを破棄するとデータ消去機能を利用できなくなるため、構成パーティションがあるディスクは 1 回のみ消去できます。

  • 最適化された共有の予約に割り当てられているディスク

    ディスクのデータを消去する前に、最適化された共有の予約を削除する必要があります。

NetBackup アプライアンスのストレージディスクには、1 つのストレージパーティションまたは多数のさまざまなパーティションを作成できます。構成、NetBackup カタログ、MSDP カタログは、メタデータパーティションであるため、早まって消去しないでください。

選択する前に、以下のことに注意してください。

  • 構成パーティションがあるディスクは、他のディスクにパーティションがなくなり、最適化された共有の予約が存在しない場合にのみ消去できます。

    注意:

    構成パーティションがあるディスクで消去を開始すると、データ消去は設定できません。

  • MSDP カタログパーティションがあるディスクは、最後の MSDP パーティションが構成パーティションと同じディスクに存在する場合を除いて、MSDP カタログパーティションが存在しない場合にのみ消去できます。

たとえば、ディスクのデータ消去について、以下のベストプラクティスを検討してください。

  1. 最適化された共有の予約が存在する場合はこれを削除してから、最適化された共有の予約に割り当てられているディスクのデータを消去する

  2. AdvancedDisk パーティションとMSDP パーティションがあるディスクのデータを消去する

  3. MSDP カタログパーティションと NetBackup カタログパーティションがあるディスクのデータを消去する

  4. 構成パーティションがあるディスクのデータを消去する

パスアルゴリズム

消去したデータがリカバリされる危険性を最小限に抑えるため、データ消去には、パスアルゴリズムを使用してディスクのすべてのデータを上書きするオプションが用意されています。メッセージが表示されたら、現在の設定に次のいずれかのパスアルゴリズムを指定します。

  • 1 パスアルゴリズム

    ランダムに選択したデジタルパターンでディスクを上書きします。このオプションを選択すると、最も時間を節約できます。

  • 3 パスアルゴリズム

    ディスクを合計 3 回上書きします。最初のパスでは、事前に選択したデジタルパターンを使用します。2 番目のパスでは前のパターンの 2 進補数を使用して、最後のパスではランダムに選択したデジタルパターンを使用します。

  • 7 パスアルゴリズム

    ディスクを合計 7 回上書きします。各パスで、ランダムに選択したデジタルパターンまたは前のパターンの 2 進補数でデータを上書きします。

データ消去の設定では、1 回につき 3 つのパスアルゴリズムのいずれかのみを使用することができます。ただし、データ消去は複数回設定できます。たとえば、1 パスアルゴリズムで一部のディスクのデータを消去して、7 パスアルゴリズムでその他のディスクのデータを消去する場合は、データ消去を 2 回設定する必要があります。データ消去を再度設定する場合に、現在の消去操作が完了するまで待機する必要はありません。

消去後

アプライアンスのストレージディスクすべてのデータを消去したら、IPMI コンソールを使用してアプライアンスの電源をオフにします。

メモ:

構成ディスクのデータ消去タスクを初期化すると、次のエラーメッセージが必ず表示されます。これは、その時点で初期化の状態を表示できないためです。この問題について詳しくは、『NetBackup Appliance リリースノート』を参照してください。

メモ:

データ消去プロセスが完了すると、消去したディスクは使用できない状態になります。ディスクを使用可能な状態にリストアする場合は、アプライアンスを出荷時の設定にリセットします。

データ消去の構成を参照してください。

データ消去状態の表示を参照してください。

データ消去の中止を参照してください。