NetBackup™ Web UI 管理者ガイド
- NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
- NetBackup の監視
- 通知
- 第 I 部 役割ベースのアクセス制御の管理
- 第 II 部 セキュリティの管理
- 第 III 部 ストレージとバックアップの管理
- 第 IV 部 Veritas Resiliency Platform
- 第 V 部 クレデンシャル
- NetBackup Web UI のトラブルシューティング
保護計画の作成
保護計画は、バックアップを実行するタイミング、バックアップの保持期間、使用するストレージ形式を定義します。保護計画を設定したら、その保護計画に資産をサブスクライブできます。また、保護計画を設定する前後に、作業負荷管理者の保護計画へのアクセス権も設定できます。アクセス権を設定するには、RBAC のロールを構成してから、これらのロールを保護計画に割り当てる必要があります。
保護計画を作成する前に、すべてのストレージオプションを構成する必要があります。OpenStorage、AdvancedDisk、クラウドストレージ、MSDP のストレージオプションは、Web UI を使用して構成できます。また、Web UI では、ディスクプールとストレージユニットも構成できます。
メモ:
アップグレード後に、Web UI に保護計画が表示されない場合があります。変換プロセスが実行されていない可能性がありますが、アップグレードの実行から 5 分以内に実行されるはずです。
保護計画を作成するには
- 左側で[保護 (Protection)]、[保護計画 (Protection plans)]、[追加 (Add)]の順にクリックします。
- [基本プロパティ (Basic properties)]で、[名前 (Name)]と[説明 (Description)]を入力し、ドロップダウンリストから[作業負荷 (Create a protection plan to protect)]を選択します。
オプションの選択:
ポリシー名接頭辞 (Policy name prefix):
このオプションは、ポリシー名の指定に使用します。ユーザーがこの保護計画に資産をサブスクライブする際に、NetBackup はポリシーを自動的に作成します。このとき、ポリシー名に接頭辞が付加されます。
継続的なデータ保護を有効にする
VMware 作業負荷の場合、作業負荷に対して継続的なデータ保護を使用するには、このオプションを選択します。詳しくは『NetBackup Web UI VMware 管理者ガイド』の「継続的なデータ保護」の章を参照してください。
- [スケジュール (Schedules)]で[追加 (Add)]をクリックします。
Azure または Azure Stack の作業負荷としてクラウドを選択した場合は、『NetBackup Web UI クラウド管理者ガイド』で「クラウド作業負荷のバックアップスケジュールの構成」セクションを参照してください。
日単位、週単位、月単位のバックアップを設定してから、そのバックアップの保持とレプリケーションについて設定できます。さらに、作業負荷に応じて、[自動 (Automatic)]、[完全 (Full)]、[差分増分 (Differential incremental)]、[累積増分 (Cumulative Incremental)]、[スナップショットのみ (Snapshot only)]のバックアップスケジュールを設定できます。
頻度として[毎月 (Monthly)]を選択する場合、[曜日 (Days of the week)] (グリッドビュー) または[日付 (Days of the month)] (カレンダービュー) のいずれかを選択できます。
メモ:
スケジュール形式として[自動 (Automatic)]を選択すると、この保護計画のすべてのスケジュールが[自動 (Automatic)]になります。スケジュール形式として[完全 (Full)]、[差分増分 (Differential incremental)]、または[累積増分 (Cumulative Incremental)]を選択する場合、この保護計画のすべてのスケジュールをそれらのいずれかのオプションにする必要があります。
スケジュール形式として[自動 (Automatic)]を選択すると、スケジュール形式が NetBackup で自動的に設定されます。指定した頻度に基づいて、[完全 (Full)]または[差分増分 (Differential incremental)]をいつ実行するかが NetBackup で計算されます。
メモ:
WORM ストレージのロック期間に特定のスケジュールの間隔が設定されている場合、保護計画の作成は VMware 作業負荷に対して機能しません。スケジュールの間隔が 1 週間未満に設定され、WORM ストレージの[ロックの最大期間 (Lock Maximum Duration)]が 1 週間未満で要求された保持期間よりも長い場合、保護計画の作成は機能しません。
WORM 対応ストレージで VMware を保護するために保護計画を使用する場合は、WORM ストレージの[ロックの最大期間 (Lock Maximum Duration)]を 1 週間より長く設定します。または、保護計画のスケジュール形式を明示的に選択します。
[属性 (Attributes)]タブで、次の操作を行います。
[バックアップ形式 (Backup type)]、バックアップを実行する頻度、このスケジュールのバックアップを保持する期間を選択します。
[バックアップ形式 (Backup type)]の選択は、選択された作業負荷と、この保護計画で現在有効になっている他のバックアップスケジュールに依存します。
(オプション) バックアップをレプリケートするには、[このバックアップをレプリケートする (Replicate this backup)]を選択します。
[このバックアップをレプリケートする (Replicate this backup)]オプションを使用するには、バックアップストレージが、対象の A.I.R. 環境でソースになっている必要があります。[レプリケーションターゲット (Replication target)]は、手順 5 で構成します。
レプリケーションについて詳しくは、『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』の、NetBackup 自動イメージレプリケーションについての説明を参照してください。
(オプション) 長期保持用ストレージにコピーを維持するには、[長期保持用にすぐにコピーを複製する (Duplicate a copy immediately to long-term retention)]をオンにします。
NetBackup は、バックアップの完了後すぐに、長期保持用ストレージにコピーを複製します。
長期保持用ストレージに利用可能なスケジュールオプションは、作成した通常のバックアップスケジュールの頻度と保持レベルに基づいています。
[開始時間帯 (Start Window)]タブで、次の操作を行います。
画面上で設定可能なオプションを使用して、該当スケジュールの[開始曜日 (Start day)]、[開始日時 (Start time)]、[終了曜日 (End day)]、[終了日時 (End time)]を定義します。または、時間のボックス上にカーソルをドラッグして、スケジュールを作成できます。
右側のオプションを使用して、スケジュールを複製、削除、またはスケジュールの変更を元に戻します。
[属性 (Attributes)]タブと[開始時間帯 (Start window)]タブでオプションをすべて選択したら、[保存 (Save)]をクリックします。
[バックアップスケジュールのプレビュー (Backup schedule preview)]ウィンドウを確認して、すべてのスケジュールが正しく設定されていることを確認します。
- (オプション) 作業負荷として[クラウド (Cloud)]を選択し、クラウドプロバイダに Amazon AWS を選択した場合、スケジュールと保持の構成後にスナップショットレプリケーションを構成できます。クラウドスナップショットレプリケーションについて詳しくは、『NetBackup Web UI クラウド管理者ガイド』を参照してください。
[追加コピー (Additional copies)]列で次の操作を行います。
[スナップショットレプリケーションの構成 (Configure Snapshot replication)]をクリックします。
[スナップショットレプリカの構成 (Configure snapshot replica)]ダイアログで、[追加 (Add)]をクリックします。
[保持 (Retention)]を構成し、レプリケートしたスナップショットの[宛先 (Destination)]を選択します。
メモ:
追加のクラウドレプリケーションコピーは、保護計画ごとに 1 つだけ作成できます。
作業負荷として[クラウド (Cloud)]を選択した場合、手順 6 に進みます。
- [ストレージオプション (Storage options)]で、手順 3 で設定したスケジュールごとにストレージ形式を設定します。
オプションは、NetBackup で使用するように現在設定されているストレージオプションによって異なります。
保護計画では、NetBackup 8.1.2 以降のメディアサーバーがアクセスできるストレージのみを使用できます。
ストレージオプション
要件
説明
スナップショットストレージのみ (Snapshot storage only)
このオプションには、CloudPoint が必要です。
NetBackup 管理コンソールでスナップショット管理サーバー機能を使用して、CloudPoint を構成します。スナップショットのみのストレージオプションを使用する場合、他のストレージオプションは選択できません。手順 6 に進みます。
スナップショットバックアップを実行する (Perform snapshot backups)
このオプションを設定する場合は、Microsoft SQL Server が必要です。
Microsoft SQL Server の保護計画の構成手順については、『NetBackup Web UI Microsoft SQL Server 管理者ガイド』を参照してください。
バックアップストレージ (Backup storage)
このオプションには、OpenStorage が必要です。テープ、ストレージユニットグループ、および Replication Director はサポートされません。
[編集 (Edit)]をクリックして、ストレージターゲットを選択します。ストレージターゲットを選択したら、[選択したストレージの使用 (Use selected storage)]をクリックします。
NetBackup アクセラレータ機能では、使用するネットワーク帯域幅が少ないコンパクトなデータストリームを作成することで、従来のバックアップよりも保護計画を迅速に実行できます。NetBackup プライマリサーバー上のストレージサーバーで NetBackup アクセラレータがサポートされる場合、この機能は保護計画に含まれます。NetBackup アクセラレータについて詳しくは、NetBackup 管理者に問い合わせるか、『NetBackup 管理者ガイド Vol.1』または『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください。
インスタントアクセス機能を使用すると、計画のリカバリポイントで、インスタントアクセス VM またはデータベースの作成をサポートできます。
レプリケーションターゲット (Replication target)
バックアップストレージは、対象の A.I.R. 環境でソースになっている必要があります。
[編集 (Edit)]をクリックして、レプリケーションターゲットプライマリサーバーを選択します。プライマリサーバーを選択し、次にストレージライフサイクルポリシーを選択します。[選択したレプリケーションターゲットを使用 (Use selected replication target)]をクリックして、ストレージオプション画面に戻ります。
レプリケーションターゲットプライマリサーバーがリストに表示されない場合、NetBackup で追加する必要があります。レプリケーションターゲットプライマリサーバーを追加する方法について詳しくは、『NetBackup Deduplication ガイド』の「信頼できるプライマリサーバーの追加」を確認してください。
長期保持ストレージ (Long-term retention storage)
このオプションには、OpenStorage が必要です。テープ、ストレージユニットグループ、および Replication Director はサポートされません。
[編集 (Edit)]をクリックして、クラウドストレージプロバイダを選択します。クラウドプロバイダターゲットを選択したら、[選択したストレージの使用 (Use selected storage)]をクリックします。
トランザクションログのオプション (Transaction log options)
このオプションを設定する場合は、Microsoft SQL Server が必要です。
[カスタムストレージオプションを選択 (Select custom storage options)]オプションを使用する場合は、[編集 (Edit)]をクリックしてバックアップストレージを選択します。
- [バックアップオプション (Backup options)]で、作業負荷の種類に基づいてすべてのオプションを構成します。この領域に表示されるオプションは、選択した作業負荷、スケジュール、またはストレージのオプションによって変わります。
[クラウド (Cloud)]の作業負荷の場合:
クラウドプロバイダに Google Cloud Platform を選択した場合は、[地域別スナップショットを有効にする (Enable regional snapshot)]を選択して、地域別スナップショットを有効にしてください。
地域別スナップショットオプションが有効になっている場合、資産が存在するのと同じ地域にスナップショットが作成されます。それ以外の場合、スナップショットは複数の地域の場所に作成されます。
クラウドプロバイダに Microsoft Azure または Azure Stack Hub を選択した場合は、[スナップショットの宛先リソースグループを指定する (Specify snapshot destination resource group)]を選択して、資産が存在するのと同じ地域内の特定のピアリソースグループにスナップショットを関連付けることができます。スナップショットの宛先の構成、サブスクリプション、リソースグループを選択します。
VMware 作業負荷の[継続的なデータ保護を有効にする (Enable Continuous data protection)]を選択した場合、リストから継続的なデータ保護ゲートウェイを選択します。[次へ (Next)]をクリックします。
- [アクセス権 (Permissions)]で、保護計画へのアクセス権を持つ役割を確認します。
別の役割のアクセス権をこの保護計画に付与するには、[追加 (Add)]をクリックします。表で[役割 (Role)]を選択し、[権限の選択 (Select permissions)]セクションで権限を追加または削除して役割をカスタマイズします。
- [確認 (Review)]で保護計画の詳細が正しいことを確認し、[完了 (Finish)]をクリックします。
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