Veritas NetBackup™ Appliance セキュリティガイド
SSL の使用について
SSL (Secure Socket Layer) プロトコルは、アプライアンスの Web サーバーと Web コンソール、およびその他のローカルサーバー間の接続を暗号化します。この接続の種類では、盗聴、データ改ざん、メッセージの偽造という問題を発生させることなく情報を安全に転送できます。アプライアンスの Web サーバーで SSL を有効にするには、アプライアンスホストを識別する SSL 証明書が必要です。
アプライアンスは、クライアントとホストの検証に自己署名証明書を使用します。SHA256 アルゴリズムでハッシュ化され、RSA 暗号化を使用して署名された 2048 ビット RSA 公開鍵を使用してアプライアンス証明書が生成されます。セキュリティで保護された通信では、アプライアンスは TLS バージョン 1.2 以降のプロトコルのみを使用します。
メモ:
デフォルトの自己署名証明書をカスタム CA が発行した証明書に置き換えると、[SSL 証明書は信頼できません (SSL Certificate Cannot be Trusted)]、[SSL 自己署名証明書 (SSL Self-Signed Certificate)]などの警告が表示されないようにすることができます。
SSL 証明書により、アプライアンスと LDAP や Syslog などのさまざまな外部サーバー間の通信もセキュリティで保護できます。
デフォルトでは、NetBackup 認証局 (NBCA) によって発行されたホスト ID ベースの証明書が、役割の構成中にマスターサーバーとメディアサーバーに配備されます。
NetBackup appliance 3.2 以降では、外部認証局 (ECA) によって発行されたホスト ID ベースの証明書もサポートされます。ECA は、新しいインストールやアップグレードしたアプライアンスでホストの検証やセキュリティを提供する際に、NBCA の代わりに使用できます。
ECA を NetBackup Appliance インフラストラクチャサービス (mongodb、tomcat、nginx、マスターサーバーなど) に構成するには、サードパーティの SSL 証明書の実装を参照してください。役割の構成中に NetBackup Appliance メディアサーバーに外部証明書をインポートすることもできます。詳しくは、『Veritas NetBackup Appliance 初期構成ガイド』を参照してください。
メモ:
外部証明書は、NetBackup Appliance シェルメニューを使用して NetBackup Appliance マスターサーバーまたはメディアサーバーから NetBackup にインポートできます。詳しくは、『Veritas NetBackup Appliance コマンドリファレンスガイド』を参照してください。
作成したサードパーティの証明書を実装するには、次のトピックを参照してください。
サードパーティの SSL 証明書の実装を参照してください。