Veritas NetBackup™ Appliance セキュリティガイド
NetBackupCLI ユーザーロールについて
NetBackupCLI ユーザーは、すべての NetBackup コマンドを実行したり、ログを表示したり、NetBackup タッチファイルを編集したり、NetBackup 通知スクリプトを編集したりできます。NetBackupCLI ユーザーは、スーパーユーザー権限による NetBackup コマンドの実行のみに制限されていて、NetBackup のソフトウェアディレクトリの範囲外にはアクセスできません。これらのユーザーがログインすると、NetBackup コマンドを実行できる制限付き Shell が表示されます。NetBackupCLI ユーザーはホームディレクトリを共有し、NetBackup Appliance Web コンソールまたは NetBackup Appliance シェルメニューにはアクセスできません。
NetBackupCLI 役割はいつでも最大 9 個のユーザーグループに割り当てることができます。ローカル NetBackupCLI ユーザーを作成するには、Manage > NetBackupCLI > Create コマンドを NetBackup Appliance シェルメニューから使用します。詳しくは、『NetBackup Appliance コマンドリファレンスガイド』を参照してください。
メモ:
既存のローカルユーザーに NetBackupCLI 役割を付与することはできません。
表: アプライアンス NetBackupCLI ユーザーの権限と制限に、NetBackupCLI ユーザーの権限と制限を示します。
表: アプライアンス NetBackupCLI ユーザーの権限と制限
権限 |
制限事項 |
---|---|
NetBackupCLI ユーザーは、NetBackup Appliance シェルメニューを使って次の操作を実行できます。
|
NetBackupCLI ユーザーには次の制限があります。
|
次のいずれかの方法で、NetBackupCLI ユーザーとしてコマンドを実行します。
制限付きシェル
絶対パス ["sudo"]。例: bppllist または /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpplist
特別な指示句のファイルとコマンドが正しい NetBackup リストまたはパスにない場合、特別な指示句の処理は失敗することがあります。特別な指示句の処理の 1 つの例としては、代替の復元パスを指定する場合があります。
NetBackupCLI ユーザーとして NetBackup コマンドを実行して特別な指示句のファイルにアクセスする必要があるアプライアンスユーザーは、次のことを実行して正常に処理を完了する必要があります。
NetBackup
bpcd whitelist
に/home/nbusers
パスを追加します。/home/nbusers
ディレクトリに特別な指示句のコマンドを追加します。
NetBackup bpcd whitelist
へのエントリの追加について詳しくは、次のドキュメントの BPCD_WHITELIST_PATH 構成オプションを参照してください。
『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』
『NetBackup コマンドリファレンスガイド』