NetBackup™ Web UI クラウド管理者ガイド
- NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
- NetBackup の監視
- クラウド資産の管理と保護
- クラウド資産のリカバリ
- 個別リストアの実行
- クラウド資産の保護とリカバリのトラブルシューティング
スナップショットレプリケーションの構成
AWS クラウド資産のスナップショットをプライマリの場所からリモートやセカンダリの場所にレプリケートできます。CloudPoint サーバーは、領域間およびアカウント間のレプリケーションをサポートしています。スナップショットレプリケーションを使用すると、次を実現できます。
長期保持および監査要件のため、異なる宛先でクラウド資産のコピーを維持する
領域の停止が発生した場合、別の領域からレプリケートされたコピーからクラウド資産をリカバリする
ユーザーアカウントが危殆化された場合、別のアカウントからレプリケートされたコピーからクラウド資産をリカバリする
スナップショットレプリケーションを構成するには、次の情報を確認します。
スナップショットレプリケーションは保護計画の作成時に構成できます。『NetBackup™ Web UI バックアップ管理者ガイド』を参照してください。
アカウント間のレプリケーションの場合、ソースとターゲットアカウント間で信頼関係を確立する必要があります。詳しくは、アマゾンウェブサービスのマニュアルで、AWS アカウント間の IAM ロールの使用に関連する情報を参照してください。
クラウドスナップショットレプリケーションを構成する場合は、次の点を考慮します。
複数のスケジュールを構成しても、構成済みの宛先領域のレプリケーションがすべてのスケジュールに適用されます。
クラウドスナップショットレプリケーションは Amazon クラウドプロバイダでのみサポートされています。
クラウドスナップショットレプリケーションのために構成されている保護計画にクラウド資産を追加する前に、次の点を考慮します。
異なる領域にスナップショットをレプリケートする保護計画に、資産を追加する必要があります。
たとえば、領域「aws_account_1-us-east-1」に属する資産は、同じ領域「aws_account_1-us-east-1」にレプリケートする保護計画にサブスクライブできません。
資産は同じ領域内の別のアカウントにレプリケートできます。
たとえば、領域「aws_account_1-us-east-1」に属する資産は、同じ領域の別のアカウント「aws_account_2-us-east-1」にレプリケートする保護計画にサブスクライブできます。
CloudPoint サーバーで検出された資産は、同じ CloudPoint サーバーで検出された領域にレプリケートする必要があります。
たとえば、CloudPoint サーバー「CP1」で検出された資産は、CloudPoint サーバー「CP2」によって検出された領域にレプリケートする保護計画にはサブスクライブできません。
クラウドスナップショットレプリケーション用に構成された保護計画にサブスクライブできるのは、Amazon 資産のみです。
パフォーマンスを向上させるため、同時スナップショットレプリケーションの数を調整できます。Amazon 社では、単一宛先領域に対する同時スナップショットレプリケーションの実行について、資産タイプごとに異なる制限があります。たとえば、RDS は 5、EBS は 5、EC2 は 50 に制限されています。詳しくは、アマゾンウェブサービスのマニュアルで、スナップショットのコピーに関連する情報を参照してください。
NetBackup では、この制限は bp.conf
ファイルの次のパラメータを使用して定義されます。
MAX_CLOUD_SNAPSHOT_REPLICATION_JOBS_PER_DESTINATION
デフォルト値は 5 です。