Usage Insights for NetBackup - スタートガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (11.0, 10.5, 10.4, 10.3, 10.2, 10.1.1, 10.1, 10.0, 9.1, 9.0, 8.3)

ライセンスについてよく寄せられる質問

このセクションでは、ライセンスに関してよく寄せられる質問を取り上げます。

次のトピックでは、Usage Insights に関してよく寄せられる質問を取り上げています。

Usage Insights についてよく寄せられる質問を参照してください。

表: NetBackup Platform Base Complete Edition with Flexible Licensing (8.1.2 以降)

質問

回答

どの容量ライセンス形式の使用状況が NetBackup Platform Base Complete Edition with Flexible Licensing に変換されますか

次の条件を満たすと、NetBackup Platform Base Complete Edition ライセンスの使用状況は変換されます。

  • 8.1.2 以降を使用している。

  • 2019 年 4 月 14 日より後に、新たに NetBackup Platform Base Complete Edition with Flexible Licensing を購入した。

  • 少なくとも 90 日ごとにデータを Usage Insights に送信している。

    Usage Insights の機能と予測モデルを最大限に活用するため、30 日ごとにデータを送信することをお勧めします。

nbdeployutil は実行され、Base Complete Edition with Flexible Licensing のレポートを作成していますか

nbdeployutil は実行されることも、Base Complete Edition with Flexible Licensing のレポートや json ファイルを作成することもありません。NetBackup は NetBackup Platform Base Complete Edition の使用状況の情報を Usage Insights に送信します。

Usage Insights はどのように NetBackup Platform Base Complete Edition の使用状況の情報を分析しますか

Usage Insights は VEMS (Veritas Entitlement Management System) ポータルに接続してアカウントの詳細を取得します。

Usage Insights は、プライマリサーバーのバージョン、および NetBackup Platform Base Complete Edition with Flexible Licensing を購入したかどうかに関する情報を取得します。この情報に基づき、Usage Insights は、Complete Edition の使用状況を Base Complete Edition with Flexible Licensing の使用状況に変換します。

Usage Insights はどのように NetBackup Platform Base Complete Edition with Flexible Licensing の使用状況を変換しますか

たとえば、500 TB の Complete Edition with Flexible ライセンスを購入した場合、500 TB のデータを保護することになります。

物理データの場合、変換比率は 1:1 です。

仮想データの場合、変換比率は 1.5:1 です。

Flexible Licensing のメリットは次のとおりです。

  • すべての物理データ: 500 TB (保護対象のデータ)

    Usage Insights で報告される有効な使用状況は 500 TB です。

  • 50/50 バックアップの場合 - 物理データ: 250 TB、仮想データ: 250 TB

    物理データの場合、Usage Insights で報告される有効な使用状況は 250 TB です。

    仮想データの場合、Usage Insights で報告される有効な使用状況は 250 TB ÷ 1.5 = 166.66 TB です。

    つまり、250 TB + 375 TB = 625 TB が実際に使用できる量です。

  • すべての仮想データ: 500 TB (保護対象のデータ)

    Usage Insights で報告される有効な使用状況は 500 TB ÷ 1.5 = 333.33 TB です。

Usage Insights を使用していない場合、または Usage Insights にデータを送信していない場合でも Flex Licensing のメリットは受けられますか

いいえ。メリットはありません。

Flex Licensing の仮想変換に使用できる作業負荷はどれですか

次の作業負荷を使うことができます。

  • VMware

  • Hyper-V

  • Nutanix-AHV

  • Red Hat Virtualization (RHV)

  • Azure Stack

  • OpenStack

  • クラウド

  • Kubernetes

8.1.2 より前の資格を購入済みです。この古い資格が適用される容量についてはどうなりますか

古い資格が適用される容量はそのままとなり、Usage Insights にもそのまま表示され、1:1 の使用比率で資格も使用できます。ただし、Flex Licensing のようなメリットはありません。

Flex Licensing で 1.5 倍の適用を受けるにはどうすればよいですか

Base Complete Edition with Flexible Licensing モデルで 1.5 倍の適用を受けるには、自動 (ポート 443) または手動 (ファイルのアップロード) で毎月データを伝送する必要があります。

仮想データの使用状況レポートについて拡張サポートを受けるにはどうすればよいですか

最新の 8.1.2 nbdeployutil 用の EEB または 8.2 以降のバージョンの nbdeployutil 用の EEB がインストールされている場合は、仮想データの使用状況レポートに関する拡張サポートを受けることができます。新しい EEB を使用する場合、NetBackup クライアントを VMware 仮想マシン内のみにインストールし、任意のポリシータイプで保護すると、そのクライアントは仮想の作業負荷と見なされます。

EEB および nbdeployutil の変更点については、次のテクニカルノートを参照してください。

https://www.veritas.com/support/en_US/article.100046832

表: ライセンスについてよく寄せられる質問

質問

回答

nbdeployutil を実行するタイミングはどのような方法でスケジュール設定できますか

nbdeployutil の頻度は日数で調整できます。FREQUENCY_IN_DAYS 設定に基づいて午前 0 時より後に実行されます。

デフォルトでは、データは nbdeployutil によって 7 日ごとに Usage Insights に送信されます。この頻度は、nbdeployutil 構成によっても変わります。

容量ライセンスの場合、設定は nbdeployutilconfig.txt ファイルの [NBDEPLOYUTIL_INCREMENTAL] セクションにあります。

従来のライセンス (最新の 8.1.2 nbdeployutil EEB がインストールされていない場合は 8.2 以降) の場合、設定は nbdeployutilconfig.txt ファイルの [NBDEPLOYUTIL_INCREMENTAL_TRADITIONAL] セクションにあります。

NEVC ライセンス (最新の 8.1.2 nbdeployutil EEB がインストールされていない場合は 8.2 以降) の場合、設定は nbdeployutilconfig.txt ファイルの [NBDEPLOYUTIL_INCREMENTAL_NEVC] セクションにあります。

nbdeployutilconfig.txt ファイルは次の場所にあります。

UNIX および Linux の場合: /usr/openv/var/global/

Windows の場合: install_path\Veritas\NetBackup\var\global\

nbdeployutil を実行する頻度を変更できますか

はい。次のコマンドを使用して、nbdeployutil を実行する頻度を変更できます。

UNIX の場合

nbdeployutil.exe --capacity --incremental --report --inc-settings "Install_Dir\netbackup\var\global\nbdeployutilconfig.txt" --hoursago <custom-time-interval>

Windows の場合

nbdeployutil.exe --capacity --incremental --report --inc-settings "/usr/openv/var/global/nbdeployutilconfig.txt" --hoursago <custom-time-interval>

nbdeployutil が正しく実行され、想定どおりにすべてのデータが伝送されたことは、どのように確認できますか

NetBackup ユーザーインターフェースでは、データが伝送されなかった場合に通知されます。さらに、Usage Insights にログインし、伝送されたファイルを確認できます。

Usage Insights で、[ライセンス使用率ファイル (License utilization files)]を選択し、[容量使用率ファイル (Capacity utilization files)]テーブルの情報を確認します。このテーブルに、アップロードされたファイルと、アップロードされたときの詳細が示されます。

upload-nb-usagereporting.json ファイルを調べることもできます。このファイルには、成功または失敗した最新のアップロードやその他の情報が示されます。このファイルは次の場所にあります。

UNIX および Linux の場合: /usr/openv/var/global/telemetry/status/

Windows の場合: install_path\Veritas\NetBackup\var\global\telemetry\status\

自動化された nbdeployutil によるレポート作成の頻度は変更できますか

はい。できます。

デフォルト (90 日間) 以外の間隔でレポートを作成できます。次のコマンドを実行します。

Windows の場合:

nbdeployutil.exe --capacity --incremental --report --inc-settings "install_dir\netbackup\var\global\nbdeployutilconfig.txt" --hoursago <custom-time-interval>

UNIX の場合:

nbdeployutil.exe --capacity --incremental --report --inc-settings "/usr/openv/var/global/nbdeployutilconfig.txt" --hoursago <custom-time-interval>

--hoursago で指定する時間数は、nbdeployutilconfig.txt ファイルで指定している purge-interval 未満である必要があります。

メモ:

nbdeployutil は収集データを使ってカスタムの間隔のレポートを生成します。--gather オプションを使用する必要はありません。

Usage Insights が使用状況に関する正確な情報を示していることを確かめる方法はありますか

その他のご質問については、『NetBackup 管理者ガイド』にある nbdeployutil ユーティリティに関するトピックを参照してください。Usage Insights には、製品の使用感を向上する細かな機能を組み込んでいく予定です。

nbdeployutil ユーティリティの自動実行またはスケジュール設定による実行で取得したデータは、Usage Insights に送信されます。これらの実行時、nbdeployutil はプライマリサーバーでも Excel 形式のレポートを生成します。Usage Insights と Excel レポートで使用状況を比較できます。

この場合、Usage Insights で指定したアカウントで設定したすべてのプライマリサーバーからの Excel レポートを使用するようにしてください。

nbdeployutil が生成した最新の Excel レポートは、プライマリサーバーの次のパスで利用できます。

  • 容量ライセンス

    Unix の場合: /usr/openv/var/global/incremental

    Windows の場合: Install_Dir\Veritas\NetBackup\var\global\incremental

  • 従来のライセンス (最新の 8.1.2 nbdeployutil EEB がインストールされていない場合は 8.2 以降)

    Unix の場合: /usr/openv/var/global/traditional

    Windows の場合: Install_Dir\Veritas\NetBackup\var\global\traditional

  • NEVC (最新の 8.1.2 nbdeployutil EEB がインストールされていない場合は 8.2 以降)

    Unix の場合: /usr/openv/var/global/NEVC

    Windows の場合: Install_Dir\Veritas\NetBackup\var\global\NEVC

以前の Excel レポートは、次のパスから入手できます。

  • 容量ライセンス

    Unix の場合: /usr/openv/var/global/incremental/archive

    Windows の場合: Install_Dir\Veritas\NetBackup\var\global\incremental\archive

  • 従来のライセンス (最新の 8.1.2 nbdeployutil EEB がインストールされていない場合は 8.2 以降)

    Unix の場合: /usr/openv/var/global/traditional/archive

    Windows の場合: Install_Dir\Veritas\NetBackup\var\global\traditional\archive

  • NEVC (最新の 8.1.2 nbdeployutil EEB がインストールされていない場合は 8.2 以降)

    Unix の場合: /usr/openv/var/global/NEVC/archive

    Windows の場合: Install_Dir\Veritas\NetBackup\var\global\NEVC\archive

使用状況が正確でない場合はどうしたらよいですか

ベリタスのテクニカルサポートにお問い合わせのうえ、ライセンス形式に基づいたログが格納されている増分フォルダ内のディレクトリを提出してください。

ディレクトリのパスは次のとおりです。

  • 容量ライセンス

    Unix の場合: /usr/openv/var/global/incremental

    Windows の場合: Install_Dir\Veritas\NetBackup\var\global\incremental

  • 従来のライセンス (最新の 8.1.2 nbdeployutil EEB がインストールされていない場合は 8.2 以降)

    Unix の場合: /usr/openv/var/global/traditional

    Windows の場合: Install_Dir\Veritas\NetBackup\var\global\traditional

  • NEVC (最新の 8.1.2 nbdeployutil EEB がインストールされていない場合は 8.2 以降)

    Unix の場合: /usr/openv/var/global/NEVC

    Windows の場合: Install_Dir\Veritas\NetBackup\var\global\NEVC

Usage Insights で NEVC ソケット関連の情報が受信されないのはなぜですか

ソケット関連の情報が受信されない場合は、バックアップホストで NetBackup 8.2 以降を使用していることを確認します。

8.2 以降で容量ライセンスの使用状況レポートの傾向が変わったのはなぜですか

nbdeployutil では、NEVC (NetBackup Enterprise Virtual Client) ライセンス形式について NetBackup Web UI (10.0 以降) または bpsetconfig (8.2 から 9.x) を使用してフラグを設定すると、Usage Insights では容量ライセンスの傾向に変化が見られます。

NEVC ライセンスが選択されているため、仮想化環境の使用状況に関する情報は FETB/容量ライセンスからは除外され、NEVC ライセンスの対象であるソケット情報に基づいて測定されます。

NetBackup 10.4 以降の ADP (Alta Data Protection) ライセンスについて何が変わっていますか

NetBackup 10.4 以降のプライマリサーバーがパブリッククラウド (AWS、Azure、GCP) に配備されている場合、そのサーバーによって保護されているすべてのデータは ADP の使用状況と見なされ、それらの ADP ライセンスに対して処理されます。

NetBackup 10.4 以降のプライマリサーバーで使用できる永続ライセンスがある場合、クラウドにプライマリサーバーを配備するために ADP ライセンスは必要ありません。

NetBackup 10.4 プライマリサーバーの使用状況はどのように分割されますか

プライマリサーバーが、NetBackup バージョン 10.4 以降を使用して、パブリッククラウドの AWS、AZURE、または GCP に配備されている場合は (この値は、[プライマリサーバー (Primary Servers)]タブの[クラウドサービスプロバイダ (Cloud Service Provider)]列で確認できます)、次のようになります。

  • プライマリサーバーのライセンス形式が Alta Data Protection の場合 (この情報は、プライマリサーバーに適用されているライセンスキーで確認できます)、使用状況は ADP に対して処理されます。

  • プライマリサーバーのライセンス形式が次のいずれかである場合、使用状況は対応するライセンス形式に対して処理されます。

    • NetBackup Platform Base - Complete Edition

    • NetBackup Platform Base - Complete Edition with Flexible Licensing

    • NetBackup Platform Base - NDMP Edition

    • NetBackup Platform Base - Limited Edition

    • NetBackup Enterprise Virtual Client

  • プライマリサーバーのライセンス形式が NetBackup Enterprise または NetBackup Data Mover の場合、ADP の資格が利用可能であるかどうかに関係なく、使用状況は ADP に対して処理されます。

  • プライマリサーバーのライセンス形式が従来ライセンスである場合、使用状況は対応する従来ライセンスに対して処理されます。

NetBackup 10.4 以降のプライマリサーバーがパブリッククラウドに配備されていない場合、プライマリサーバーに構成されているライセンス形式の使用状況データが処理されます。

クラウドポリシーの使用状況は、NetBackup 10.3 以前のプライマリサーバーでどのように分割されますか

使用状況は次のように分割されます。

  • ADP ライセンスのみがある場合、保護するすべてのポリシーの使用状況は ADP 消費と見なされます。

  • 複数のライセンス (ADP、NetBackup Platform Base Complete Edition など) がある場合、保護するクラウドポリシーの使用状況は ADP 消費と見なされます。残りのポリシーのデータは、プライマリサーバーで構成した他のライセンス形式に対するものと見なされます。

  • 利用可能な ADP ライセンスがない場合、使用状況は、プライマリサーバーで構成されているライセンス形式に対するものと見なされます (デフォルトでは NetBackup Platform Base Complete Edition に設定)。