NetBackup™ 管理者ガイド Vol. 1

リストアの再試行回数 (Restore retries)

クライアントがエラーの後でリストアを試行する回数を指定します。(デフォルトは 0 です。クライアントはリストアを再試行しません。クライアントは 3 回まで試行できます)。［リストアの再試行回数 (Restore retries)］は、問題が発生した場合だけ変更してください。

再試行の最大数を超えてもジョブが失敗する場合、ジョブは未完了の状態になります。ジョブは、［リストアジョブを未完了状態から完了状態に変更する (Move restore job from incomplete state to done state)］プロパティで定義されたように、未完了の状態として保持されます。

［クリーンアップ (Clean-up)］プロパティを参照してください。

チェックポイントが設定されたジョブは、ジョブの最初からではなく、最後にチェックポイントが設定されたファイルの先頭から再試行されます。

リストアジョブの［チェックポイントから再開 (Checkpoint Restart)］機能を使用すると、NetBackup 管理者は、失敗したリストアジョブをアクティビティモニターから再開できます。

［チェックポイントの間隔 (分) (Take checkpoints every __ minutes)］(ポリシー属性)を参照してください。

リストアの参照期間を設定する (Browse timeframe for restores)

NetBackup によってリストアが行われるファイルがどれくらいさかのぼって検索されるかを指定します。たとえば、参照範囲を現在の日付から 1 週間前までに制限するには、［最後の完全バックアップ (Last full backup)］チェックボックスのチェックを外し、7 を指定します。

この制限はプライマリサーバー上で指定し、すべての NetBackup クライアントに適用されます。個々のクライアントに制限を指定して、検索ウィンドウのサイズを小さくできます。クライアントの設定では、参照ウィンドウを大きくすることはできません。

デフォルトでは、NetBackup に最後の完全バックアップからクライアントの最後のバックアップまでのファイルが含まれます。クライアントが複数のポリシーに属している場合、最後に実行された一連の完全バックアップのうち、最も古いものから参照が開始されます。

最後の完全バックアップ (Last full backup)

NetBackup の参照範囲に、前回正常に実行された完全バックアップ以降のすべてのバックアップを含めるかどうかを指定します。［リストアの参照期間を設定する (Browse timeframe for restores)］プロパティに値を入力するには、このプロパティを無効にする必要があります。デフォルトでは、このプロパティは有効です。

指定したネットワークインターフェースを使用 (Use specified network interface)

他の NetBackup クライアントまたはサーバーに接続する場合に NetBackup で使用するネットワークインターフェースを指定します。NetBackup クライアントおよびサーバーでは、複数のネットワークインターフェースを使用できます。NetBackup を強制的に特定のネットワークインターフェースに接続させるには、このエントリを使用してインターフェースのネットワークホスト名を指定します。デフォルトでは、使用するインターフェースはオペレーティングシステムによって決定されます。

サーバーによるファイルの書き込みを許可する (Allow server file writes)

NetBackup サーバーが NetBackup クライアント上にファイルを作成したり、クライアント上のファイルを変更したりできるか指定します。たとえば、このプロパティを有効にすると、サーバー主導リストアや、リモートでのクライアントプロパティの変更が回避されます。

［サーバーによるファイルの書き込みを許可する (Allow server file writes)］プロパティを適用後に解除するには、クライアントの構成を変更する必要があります。デフォルトでは、サーバーによる書き込みが許可されています。

リダイレクトリストアの状態のログ (Logging the status of a redirected restore)

UNIX の場合：

リダイレクトリストアの場合、リストアを実行するサーバーのサーバーリストに要求元のサーバーが含まれていないと、進捗ログは生成されません。(進捗ログは、クライアントのバックアップ、アーカイブおよびリストアインターフェースの［タスクの進捗 (Task Progress)］タブのエントリです。)

このサーバーリストにエントリがない場合、リストアを実行するサーバーは、要求元サーバーにアクセスしてログファイルを書き込むことができません。

予約されていないポートからの接続を受け入れる (Accept connections from non-reserved ports)

このプロパティは適用されなくなりました。

クライアントが電子メールを送信する (Client sends mail)

クライアントが［ユニバーサル設定 (Universal Settings)］プロパティに指定したアドレスに電子メールを送信するかどうかを指定します。クライアントがメールを送信できない場合は、［サーバーが電子メールを送信する (Server sends mail)］を使用します。デフォルトでは、このプロパティは有効です。

サーバーが電子メールを送信する (Server sends mail)

サーバーが［グローバル属性 (Global Attributes)］プロパティに指定したアドレスに電子メールを送信するかどうかを指定します。このプロパティは、クライアントが電子メールを送信できないときに電子メール通知を行う場合に有効にします。デフォルトでは、このプロパティは無効です。

［グローバル属性 (Global Attributes)］プロパティを参照してください。

クライアント管理者の電子メールアドレス (Client administrator's email)

クライアントの管理者の電子メールアドレスを指定します。このアドレスには、クライアントのバックアップ状態のレポートが NetBackup から送信されます。デフォルトでは、電子メールは送信されません。複数のアドレスまたは電子メールのエイリアスを入力する場合、エントリをカンマで区切ります。