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NetBackup™ 管理者ガイド Vol. 1

Last Published: 2022-04-27

Product(s): NetBackup (10.0)

NetBackup リレーショナルデータベース (NBDB) のインストールについて

次の情報は Sybase SQL Anywhere リレーショナルデータベースをインストールし、動作させるのに役立ちます。

一般に、NetBackup カタログへの Sybase SQL Anywhere の実装は透過的です。NetBackup では、マスターサーバーのインストール時に、Sybase SQL Anywhere が NetBackup データベース (NBDB) 用の非共有プライベートサーバーとしてインストールされます。NBDB には、NetBackup サービスで使用される他の NetBackup データに加えて、NetBackup Authorization データベースと Enterprise Media Manager (EMM) データも含まれます。

このときインストールされる Sybase SQL Anywhere は、別ライセンス製品の Bare Metal Restore (BMR) とその関連データベース (BMRDB) 用としても使用されます。BMR データベースは、BMR のインストール処理によって作成されます。

デフォルトでは、NetBackup リレーショナルデータベース (NBDB) はマスターサーバーにインストールされます。また、マスターサーバーは、Enterprise Media Manager (EMM) のデフォルトの場所でもあります。NBDB は主に EMM によって使用されるため、NetBackup データベースは常に Enterprise Media Manager と同じコンピュータに存在します。

Enterprise Media Manager (EMM) についてを参照してください。

メモ:

NetBackup は NetBackup リレーショナルデータベース (NBAZDB および EMM を含む NBDB) または構成ファイルのリモート NFS 共有への保存をサポートしていません。CIFS は SAN または NAS ストレージでサポートされています。

NetBackup カタログの構成要素を参照してください。

NetBackup データベースのインストール

次の手順は表示された順序でインストールの間に自動的に実行されます。また、同じ手順を使用して、手動でデータベースを個別にインストールすることもできます。

NetBackup データベースのインストール

NetBackup マスターサーバーのインストール時に、SQL Anywhere サーバーが作成されます。サーバーパラメータは、次の場所にある server.conf ファイルに設定されます。
Windows の場合: install_path\Veritas\NetBackupDB\conf\server.conf
UNIX の場合: /usr/openv/var/global/server.conf
NetBackup server.conf ファイルについてを参照してください。
Windows の場合: 次のエントリはデータベースの場所を設定するためにレジストリに追加されます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Veritas\NetBackup\CurrentVersion\
Config\VXDBMS_NB_DATA
NetBackup 構成エントリについてを参照してください。
UNIX の場合: 次のエントリはデータベースの場所を設定するために bp.conf ファイルに追加されます。
VxDBMS_NB_DATA = /usr/openv/db/data
Windows の場合: NetBackup の VxDBMS 構成ファイルが作成されます。このファイルには、Windows の管理者の読み込みおよび書き込み権限が必要です。
install_path\Veritas\NetBackupDB\data\vxdbms.conf
UNIX の場合: NetBackup の VxDBMS 構成ファイルが作成されます。このファイルには、root の読み込みおよび書き込み権限が必要です。
/usr/openv/db/data/vxdbms.conf
NetBackup データベースが作成されます。
Windows の場合: install_path\Veritas\NetBackupDB\data\NBDB.db
UNIX の場合: /usr/openv/db/data/NBDB.db
vxdbms.conf に、NetBackup データベースの DBA パスワードが設定されます。
VXDBMS_NB_PASSWORD = encrypted_password
追加のデータベースファイルが作成され、連続する領域が事前に割り当てられます。
- 次の手順で説明する NetBackup システムデータベースファイル:
  Windows の場合: install_path\Veritas\NetBackupDB\data\NBDB.db
  UNIX の場合: /usr/openv/db/data/NBDB.db
- EMM データベースファイル:
  Windows の場合:
  install_path\Veritas\NetBackupDB\data\EMM_DATA.db
  install_path\Veritas\NetBackupDB\data\EMM_INDEX.db
  UNIX の場合:
  /usr/openv/db/data/EMM_DATA.db
  /usr/openv/db/data/EMM_INDEX.db
- NetBackup アクセス制御の認可データベースファイル:
  Windows の場合: install_path\Veritas\NetBackupDB\data\NBAZDB.db
  UNIX の場合: /usr/openv/db/data/NBAZDB.db
- NetBackup トランザクションログ (データベースのリカバリに必要):
  Windows の場合: install_path\Veritas\NetBackupDB\data\NBDB.log
  UNIX の場合: /usr/openv/db/data/NBDB.log
NetBackup データベースを使用する各 NetBackup コンポーネント用に、SQL Anywhere アカウントおよびスキーマが作成されます。(例: EMM_MAIN)
次のコマンドを実行して、EMM データを初期化します。
Windows の場合: install_path\Veritas\Volmgr\bin\tpext.exe
UNIX の場合: /usr/openv/volmgr/bin/tpext

詳細情報

カタログバックアップについて