NetBackup™ 管理者ガイド Vol. 1

カタログバックアップに必要なディスク領域を見積もる方法

1. すべてのクライアントの 1 回のバックアップ中に、各ポリシーのスケジュールごとにバックアップされるファイルの最大数を見積もります。
2. 完全バックアップおよび増分バックアップの間隔および保持期間を、ポリシーごとに決定します。
3. 手順 1 および手順 2 の情報を使用して、ある特定の時点に存在するファイルの最大数を計算します。

   例:

   完全バックアップを 7 日ごとにスケジュールしている場合を想定します。完全バックアップの保持期間は 4 週間です。差分増分バックアップを毎日実行します。保持期間は 1 週間です。

   領域を確保する必要があるファイルの数は、1 回の完全バックアップファイル数の 4 倍です。この数に、1 週間分の増分バックアップファイル数を加えます。

   次の式は、それぞれの種類 (毎日、毎週など) のバックアップに存在する可能性があるファイルの最大数を表します。

   バックアップあたりのファイル数×保持期間あたりのバックアップ数 = 最大ファイル数

   例:

   差分増分バックアップスケジュールによって、毎日 1200 ファイルがバックアップされ、保持期間が 7 日間であるとします。この場合、同時に存在する可能性があるファイルの最大数は、次のとおりです。

   1200 × 7 日 = 8400

   週単位の完全バックアップのスケジュールは 3000 のファイルをバックアップします。保持期間は 4 週です。同時に存在する可能性があるファイルの最大数は、次のとおりです。

   3000 × 4 週 = 12,000

   サーバー上のファイル数の合計は、すべてのスケジュールのファイルの最大数を足すことによって得られます。それぞれの合計を足して、同時に存在する可能性があるファイルの最大数を求めます。この例では、20,400 です。

   True Image Restore 情報を収集するポリシーの場合、増分バックアップによって (完全バックアップと同様に) すべてのファイルのカタログ情報が収集されます。増分バックアップの計算は、1200 × 7 = 8400 から 3000 × 7 = 21,000 に変更されます。完全バックアップの 12,000 を足すと、2 つのスケジュールの合計は 20,400 ではなく 33,000 になります。

4. ファイル数にファイルレコードあたりの平均バイト数を掛けることによって、バイト数が得られます。

   ファイルレコードあたりの平均バイト数が不明な場合、132 を使用します。手順 3 の結果を使用すると、計算は次のとおりです。

   (8400 × 132) + (12,000 × 132) = 2692800 バイト (または約 2630 KB)

5. 手順 4 で計算した合計に 10 MB から 15 MB を足します。この追加のバイト数は、エラーログに必要な平均領域です。問題が予見される場合、この値を大きくしてください。
6. すべてのデータが 1 つのパーティション内に存在するように、領域を割り当てます。