Veritas NetBackup™ Appliance 管理者ガイド
- 概要
- NetBackup Appliance の監視
- NetBackup Appliance Web コンソールから行う NetBackup Appliance の管理
- ストレージの構成概要
- Copilot の機能と共有の管理について
- Show コマンドを使ったストレージ領域情報の表示について
- アプライアンスのサポート対象テープデバイスについて
- アプライアンスに対するホストパラメータの構成について
- 管理 (Manage) > アプライアンスのリストア (Appliance Restore)
- [管理 (Manage)]>[ライセンス (License)]
- 移行ユーティリティについて
- NetBackup Appliance のソフトウェアリリース更新
- EEB のインストールについて
- NetBackup 管理コンソールとクライアントソフトウェアのインストールについて
- 管理 (Manage) > 追加サーバー (Additional Servers)
- [管理 (Manage )] > [高可用性 (High Availability)]
- NetBackup Appliance シェルメニューを使った NetBackup Appliance の管理
- NetBackup Appliance 設定についての理解
- [設定 (Settings)] > [通知 (Notifications)]
- [設定 (Settings)]>[ネットワーク (Network)]
- [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)]
- ユーザー認証の設定について
- NetBackup アプライアンスユーザーの権限の確認について
- [設定 (Settings)]>[認証 (Authentication)]>[LDAP]
- [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)] > [Active Directory]
- [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)] > [Kerberos NIS]
- [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)] > [サーバーの構成 (Server Configuration)]
- トラブルシューティング
- 重複排除プールカタログのバックアップとリカバリ
[管理 (Manage)]>[ストレージ (Storage)]
[管理 (Manage)]>[ストレージ (Storage)]メニューではストレージ構成を管理できます。すばやくストレージの構成を表示するには[容量配布 (Capacity Distribution)]セクションを使います。 [パーティション (Partitions)]セクションと[ディスク (Disk)]セクションでこのストレージ領域を管理できます。
図: 52xx アプライアンスの[管理 (Manage)] > [ストレージ (Storage)]ページ に、52xx アプライアンスの[管理 (Manage)] > [ストレージ (Storage)]ページのサンプルビューを示します。
[容量配布 (Capacity Distribution)]セクションには、アプライアンス内のストレージパーティションが図で示されます。 ドーナツグラフには、構成されているストレージパーティションが示されます。 また、各パーティションのサイズも示されます。ドーナツグラフに隣接する凡例には、各パーティションの色とサイズが表示されます。 構成されたパーティションだけを凡例のリンクとして表示し、クリックすることができます。
[容量チャート (Capacity Chart)]セクションは特定期間におけるストレージ容量の使用状況の概要を示します。 ドロップダウンリストで 1 週間から 1 年間まで選択できます。 ドロップダウンリストから[傾向 (Trend)]を選択するときに、NetBackup アプライアンスは過去のストレージ容量の使用状況を分析して、利用可能なストレージが完全に使われるときを計算します。
アプライアンスは、毎日午前 1 時 (サーバー時間) に容量の使用状況データを収集して、数分後に容量チャートを更新します。つまり、容量チャートの表示はリアルタイムではなく、1 日遅れになります。 たとえば、2015 年 10 月 10 日までの容量の使用状況を確認するには、2015 年 10 月 11 日の 午前1時5分 まで待たなければなりません。
アプライアンスのプラットフォームに応じて、アプライアンスのストレージは次のストレージパーティションを使って分割されます。
AdvancedDisk | AdvancedDisk を使うと、データのバックアップとリストアを高速化できます。このパーティションには、重複排除は関係ありません。 |
NetBackup カタログ (NetBackup Catalog) | このパーティションには、バックアップ、ストレージデバイス、構成に関する情報を含む NetBackup のメタデータが格納されます。NetBackup カタログパーティションは、アプライアンスのマスターサーバーでのみサポートされます。 NetBackup カタログは、常に、52xx アプライアンスのベースディスクにあります。 |
構成 (Configuration) | 構成情報を格納するストレージパーティション。 |
MSDP | アプライアンスのメディアサーバー重複排除用に割り当てられた領域 (MSDP)。 5220、5230、または 5240 アプライアンスでは、最適なパフォーマンスを得るため、MSDP パーティションは拡張ディスクに存在する必要があります。 |
MSDP カタログ (MSDP Catalog) | このパーティションには、MSDP バックアップに関する情報を含む MSDP のメタデータが格納されます。 52xx アプライアンスでは、MSDP カタログパーティションはベースディスクか拡張ディスクに存在することができます。53xx アプライアンスでは、MSDP カタログパーティションは Metadisk と呼ばれる専用のディスクに配置されます。Metadisk は、MSDP カタログパーティションのみを格納します。 |
NDMP ログ (NDMP Log) | このパーティションには、バックアップ操作中に NDMP が有効化されたときに生成されたログが含まれています。NDMP ログのパーティションを利用できるのは、物理アプライアンスメディアサーバーのみです。NDMP ログのパーティションサイズは固定されており、変更できません。 |
標準の共有 (Standard Share) | このパーティションには、データベースバックアップ用に割り当て済みである共有のすべてが格納されます (Copilot)。 |
最適化された共有 (Optimized Share) | このパーティションには、データベースバックアップ用に割り当てられた最適化済みのすべての共有が格納されます (Copilot)。 |
未割り当て (Unallocated) | 他のパーティションに割り当てられていないストレージ領域 (未割り当てを除く表示されているすべてのパーティションを含む)。MSDP や AdvancedDisk などのパーティションのストレージ領域を拡張すると、未割り当ての領域から使われます。 ディスクを追加すると、未割り当て領域のサイズが増加します。MSDP、AdvancedDisk、他のパーティションのサイズは変わりません。 |
パーティションについて詳しくは、NetBackup のマニュアルを参照してください。
表: アプライアンスのストレージパーティション に、各パーティションでサポートされるサイズとプラットフォームを示しています。
表: アプライアンスのストレージパーティション
パーティション名 | サポートされる最小サイズ | サポートされる最大サイズ | サポートされるプラットフォーム |
---|---|---|---|
AdvancedDisk | 1 GB | 最大許容量 | 52xx 53xx |
NetBackup カタログ (NetBackup Catalog) | 250 GB (マスターサーバー) | 4 TB (マスターサーバー) | 52xx (マスターサーバーのみ) |
NDMP ログ (NDMP Log) | 100 GB (メディアサーバー) | 100 GB (メディアサーバー) | 52xx 53xx |
構成 (Configuration) | 100 GB | 500 GB | 52xx 53xx |
MSDP | 5 GB | 最大許容量 | 52xx |
5 GB | 916 TB | 53xx | |
MSDP カタログ (MSDP Catalog) | 5 GB | 25 TB | 52xx、53xx |
標準の共有 (Copilot) (Standard Share (Copilot)) | 5 GB | 最大許容量 各共有の制限は 250 TB です | 5230、5240、53xx |
最適化された共有 (Copilot) (Optimized Share (Copilot)) | 5 GB | 114 TB または 228 TB | 53xx |
ユニバーサル共有 (Universal Share) | 5 GB | 最大許容量 | 52xx 53xx |
[パーティション (Partitions)]セクションには、アプライアンスに構成されているすべてのパーティションの詳細が表示されます。[パーティション (Partitions)]テーブルに次の列が表示されます。
列名 | 説明 |
---|---|
パーティション (Partition) | パーティションの名前が表示されます。例: AdvancedDisk パーティション名をクリックすると、特定のパーティションについての詳細を示し、またパーティションのサイズ変更と移動を可能にする別のページを開きます。 パーティションの詳細の確認 に、パーティションの詳細を示します。 |
状態 (Status) | パーティションの状態が表示されます。 例: 最適 (Optimal) 表: パーティションタイプの状態 で、パーティションの状態について説明しています。 |
使用済み (Used) | パーティション内で使われている領域が表示されます。 例: 13.70 GB |
利用可能 (Available) | パーティション内の空き領域が表示されます。 例: 1.62 TB |
合計 (Total) | パーティション内の合計領域が表示されます。 例: 1.63 TB |
使用済みの割合 (Used Percentage) | パーティション内で使われている領域の割合が表示されます。 例: 2% |
メモ:
[管理 (Manage)]>[ストレージ (Storage)]ページで MSDP パーティションについて表示されるサイズまたは NetBackup Appliance シェルメニューで Manage > Storage > Show コマンドを使って表示されるサイズは、利用可能なすべての領域または MSDP パーティションが使うすべての領域ではない場合があります。 これは領域がファイルシステムと MSDP によって予約されているためです。ファイルシステムは、そのファイルシステムが使用する領域を予約します。また、MSDP は重複排除データベースおよびトランザクションログのためにストレージ領域の 4% を予約します。詳しくは、『NetBackup 重複排除ガイド』を参照してください。
NetBackup 管理コンソールに表示される MSDP ディスクプールのサイズを確認し、MSDP の統計を把握してください。
表: パーティションタイプの状態 で、パーティションタイプの横に表示される各パーティションの状態について説明します。
表: パーティションタイプの状態
状態 | 説明 |
---|---|
最適 (Optimal) | ストレージパーティションにアクセスすることができ、容量全体をバックアップに使うことができます。 |
低下 (Degraded) | この状態では、パーティションのストレージ容量全体を使うことはできません。限られたストレージ容量のみ使えます。 |
アクセス不可 (Not Accessible) | パーティションのストレージ容量全体を使うことができないため、タスクは実行できません。 |
未構成 (Not Configured) | ストレージパーティションに対してストレージが構成されていないか、インポートされていません。 |
パーティションの詳細ページに移動するには、[パーティション (Partition)]セクションで任意のパーティションをクリックします。 パーティションの詳細ページについて詳しくは、パーティションの詳細の確認を参照してください
表: パーティション名の状態 でさまざまなパーティションの状態について説明します。
表: パーティション名の状態
状態 | 説明 |
---|---|
マウント済み (Mounted) | 現在、パーティションはマウント済みです。 |
マウントされていない (Not Mounted) | 現在、パーティションはマウントされていません。 パーティションがマウントされていない場合、状態が[低下 (Degraded)]または[アクセス不可 (Not Accessible)]のいずれかの可能性があることを示しています。 詳しくは、表: パーティションタイプの状態を参照してください。 |
I/O エラー (I/O Error) | パーティションで I/O エラーが発生しています。 パーティションで I/O エラーが発生している場合、状態が[低下 (Degraded)]または[アクセス不可 (Not Accessible)]のいずれかの可能性があることを示しています。 詳しくは、表: パーティションタイプの状態を参照してください。 |
[ディスク (Disks)]セクションには、アプライアンスとそのアプライアンスに接続されているストレージシェルフで構成されるストレージディスクがテーブルで表示されます。
新しいストレージを接続するときに新しいディスクをスキャンする必要があります。ストレージをアプライアンスから切断し、再接続するときにストレージの情報を更新する場合にもスキャンする必要があります。
[スキャン (Scan)]をクリックして新しいディスクをスキャンし、[OK]をクリックしてメッセージを確認します。
メモ:
5330 アプライアンスを初めてスキャンする場合は、ディスクの初期化に時間がかかることがあります。 ディスクの初期化はバックグラウンドで起こり、システムの負荷によって最長 56 時間かかることがあります。 推定時間は、プライマリストレージシェルフの場合は最大 28 時間、拡張ストレージシェルフの場合は最大 28 時間です。 初期化中も、アプライアンスを使い続けることができます。 ただし、ディスクの初期化処理中にパーティションで 1 つ以上の新しいディスクが使われた場合は、特定のディスクのバックアップとリストア操作のパフォーマンスが最大で 30% 低下します。
ストレージを展開して、ストレージシェルフまたは拡張システムをアプライアンスに接続する場合は、該当するモデルの『NetBackup アプライアンスハードウェアのインストールガイド』を参照してください。これらのストレージシェルフまたは拡張システムをアプライアンスに正しく接続したら、[ディスク (Disks)]セクションから、新しく利用可能なディスクをスキャンする必要があります。新しいディスクは、[新しく利用可能 (New Available)]状態になっています。新しく利用可能なディスクが表示された場合、これらのディスクを追加して追加の領域を使うことができます。
新しく利用可能なディスクからのストレージ領域の追加を参照してください。
テーブルに次の列が表示されます。
列名 | 説明 |
---|---|
ディスク (Disk) | ディスクに関連付けられている ID が表示されます。 例: 50001FAFA000000F5B0519CB4 |
形式 (Type) | ディスクの形式が表示されます。 例: ベース 表: ディスクの種類 で、各ディスク形式について説明します。 |
状態 (Status) | ディスクの状態が表示されます。 例: 使用中 (In Use) 表: ディスクの状態 で、各状態について説明します。 |
割り当て (Allocations) | 各ディスクに存在するパーティションを示します。各パーティションのサイズも示します。 例: AdvancedDisk: 18 TB |
未割り当て (Unallocated) | ディスク内の利用可能な領域が表示されます。 例: 1.9172 GB |
合計 (Total) | ディスク内の合計ストレージ領域が表示されます。 例: 4.5429 TB |
表: ディスクの種類 には、使用するアプライアンスのモデルに応じて表示されるディスクの種類が示されます。
表: ディスクの種類
形式 | 説明 | サポートされるプラットフォーム |
---|---|---|
システム (System) | このカテゴリは、アプライアンスのオペレーティングシステム、ログなどによって占有されているストレージを示します。 | 52xx 53xx |
ベース (Base) | このカテゴリは、アプライアンスの基本単位で使うことができるストレージを示します。 | 52xx |
拡張 (Expansion) | 52xx アプライアンスに接続されているストレージシェルフ。 | 52xx |
データ (Data) | MSDP カタログ以外のすべてのパーティションは、データディスクにあります。データディスクにあるパーティションには、MSDP、AdvancedDisk、構成などがあります。プライマリストレージシェルフ用のデータディスクが 6 つ、拡張ストレージシェルフ用のデータディスクが 6 つある場合もあります。 | 53xx |
メタ (Meta) | MSDP カタログのパーティションは、メタディスクだけにあります。 プライマリストレージシェルフ用のメタディスクが 1 つ、拡張ストレージシェルフ用のデータディスクが 1 つある場合もあります。 | 53xx |
不明 (Unknown) | このカテゴリは、ディスクにアクセスできないときなど、アプライアンスがディスクの種類を判断できないときに表示されます。 | 適用なし |
表: ディスクの状態 で、[状態 (Status)]フィールドに表示されるさまざまな状態を説明します。
表: ディスクの状態
状態 | 説明 |
---|---|
外部 (Foreign) | ディスクにストレージ構成情報があり、データが含まれている可能性があることを示します。 [削除 (Remove)]リンクが、すべての[外部 (Foreign)]ディスクの隣に表示されます。[外部 (Foreign)]ディスクから既存のデータを削除できます。[外部 (Foreign)]ディスクを削除すると、ディスクの状態は[新しく利用可能 (New Available)]になります。 ディスクの状態は、次の場合に[外部 (Foreign)]として表示されます。
|
使用中 (In Use) | ディスクが現在使用中であることを示します。 [削除 (Remove)]リンクは、ディスクにパーティションがない場合に表示されます。 |
適用なし (n/a) | この状態のディスクではコマンドまたは操作を実行できないことを示します。 [適用なし (n/a)]状態のディスクの例としては、システムがあります。 [適用なし (n/a)]状態のディスクの例としては、オペレーティングシステムがあります。 |
新しく利用可能 (New Available) | ディスクをストレージ領域に追加できることを示します。ストレージ領域にストレージディスクを追加するための[追加 (Add)]リンクが表示されます。 |
アクセス不可 (Not Accessible) | [使用中 (In Use)]だったストレージディスクにはアクセスできません。 |
メモ:
Main > Support シェルメニューから Datacollect コマンドを使ってストレージディスクのログを収集できます。これらのディスクログをサポートチームと共有することで、ディスク関連の問題を解決できます。 Main > Support > Datacollect メニューの詳細を参照できます。
???を参照してください。