NetBackup™ 管理者ガイド Vol. 1

NetBackup での NAT サポートについて

NetBackup は、ネットワークアドレス変換 (NAT) を実行するデバイスを介してパブリックネットワーク内の NetBackup サーバーに接続された、プライベートネットワーク内の NetBackup クライアントをサポートしています。このマニュアルでは、そのような NetBackup クライアントとサーバーを、それぞれ NAT クライアントと NAT サーバーと呼びます。

NAT クライアントと NAT サーバーは、合わせて NAT ホストと呼ばれます。

NetBackup は、次の条件を満たすネットワークトポロジーで NAT クライアントと NAT サーバー (または NAT ホスト) をサポートしています。

NAT ホストと連携する場合、すべてのネットワーク接続が NAT クライアントからパブリックネットワーク内の NetBackup サーバーに対して開始されることを NetBackup ソフトウェアが確認します。つまり、NetBackup サーバーから NAT ホストへの直接接続は開始されません。NAT ホストのサポートは、マスターサーバーの新しい NetBackup Messaging Broker (nbmqbroker) サービスと、各 NAT ホストでマスターサーバーの Messaging Broker サービスとの固定接続を維持するサブスクライバサービスに依存します。これにより、NetBackup サーバーはメッセージングサービスを介して NAT ホストにコマンドを送信できます。NetBackup サーバーが NAT クライアントに接続する必要がある場合 (たとえば、バックアップを実行するため)、マスターサーバーを介して NAT ホストに「逆接続要求」を送信します。このメッセージを受信すると、NAT クライアントは要求元の NetBackup サーバーへの接続を開始します。

メディアサーバーと NAT クライアント間の接続の仕組みは次のとおりです。

NetBackup ドメイン内の NAT ホストを有効にするワークフローを参照してください。

NetBackup クライアントから NetBackup サーバーへのすべての接続を開始することが望ましい、または必須である次の非 NAT 環境でも、NetBackup の NAT サポートを使用できます。