NetBackup™ 管理者ガイド Vol. 1

ランダムポート割り当てを使用する (Use random port assignments)

他のコンピュータの NetBackup と通信するときに、選択したコンピュータがポートをどのように選択するかを指定します。このプロパティを有効にすると、許可される範囲内の空きポートから NetBackup がランダムにポートを選択できます。たとえば、範囲が 1023 から 5000 である場合、NetBackup によってこの範囲内の番号からランダムに選択されます。

このプロパティが有効になっていない場合、NetBackup は番号をランダムではなく順番に選択します。NetBackup は許容範囲内の利用可能な番号のうち最も大きい番号から開始します。たとえば、範囲が 1023 から 5000 の場合、NetBackup によって 5000 が選択されます。5000 が使用中の場合、ポート 4999 が選択されます。

デフォルトではこのプロパティは有効です。

クライアントのポートウィンドウ (Client Port Window)

管理者は選択したコンピュータで予約されていないポートの範囲を定義できます。NetBackup は別のコンピュータの NetBackup と通信するときに送信元ポートとしてこの範囲内の利用可能なポートを使用できます。

OS によって選択された、予約されていないポートを使用する (Use OS selected non reserved port)

オペレーティングシステムで、予約されていないどのポートを使うかを判断できます。

クライアントの予約済みポートウィンドウ (Client Reserved Port Window)

この設定では、NetBackup サービスに接続する際の接続元ポートとして使用する予約済みポートの範囲を定義します(デフォルトでは、NetBackup ホストは予約されていないポートを使用して接続先ホスト名に接続します)。

サーバーのポートウィンドウ (Server Port Window)

このプロパティでは、主なプロトコルで使用するポートに接続しない場合に、このコンピュータの NetBackup プロセスで NetBackup からの接続を受け入れる、予約されていないポートの範囲を指定します。このプロパティは主に、接続オプションで bpcd が無効になっていて、ローカルホスト名に予約されていないポートを構成している場合の vnetd のコールバックに適用されます。

このプロパティは、NDMP のようなサードパーティプロトコルが使われる状況にも適用されます。このサーバーが他のコンピュータから NetBackup 接続を受け入れる、予約されていないポートの範囲を指定します。デフォルトの範囲は 1024 から 5000 です。

ポートの範囲を示す代わりに［OS で自動的に選択された、予約されていないポートを使用する (Use OS selected non reserved port)］を有効にすると、予約されていないポートをオペレーティングシステムが判断して使うことができます。

この設定は、選択したプライマリサーバーやメディアサーバーに適用されます。NetBackup 7.0.1 以前のバージョンを実行しているホストでは、［ユニバーサル設定 (Universal Settings)］ダイアログボックスの［予約されていないポートでの接続を許可する (Accept connections on non reserved ports)］プロパティを有効にする必要があります。

［ユニバーサル設定 (Universal Settings)］プロパティを参照してください。

サーバーの予約済みポートウィンドウ (Server Reserved Port Window)

このエントリでは、主なプロトコルで使用するポートに接続しない場合に、このコンピュータが NetBackup からの接続を受け入れる、ローカルの予約済みポートの範囲を指定します。このプロパティは主に、ローカルホスト名の接続オプションで vnetd が無効になっている場合の bpcd のコールバックに適用されます。