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NetBackup™ 管理者ガイド Vol. 1

Last Published: 2022-04-27

Product(s): NetBackup (10.0)

FORCE_IPADDR_LOOKUP

FORCE_IPADDR_LOOKUP 構成オプションでは、2 つのホスト名の文字列が同じホストであるかどうかを判断するために、NetBackup によって IP アドレスの照合を行うかどうかを指定します。このオプションでは、次の形式を使用します。

FORCE_IPADDR_LOOKUP = [ 0 | 1 ]

ここで示された文字列については、次のとおりです。

2 つのホスト名の文字列が同じホストかどうかを判断する、IP アドレスの照合が行われないことを示します。この場合、ホスト名の文字列が完全に一致すると、同じホストであると見なされます。または、短縮名が部分修飾ホスト名か完全修飾ホスト名の短縮名と一致すると、同じホストであると見なされます。

2 つのホスト名の文字列が一致しない場合に、IP アドレスの照合が行われることを示します。照合によって、これらの文字列が同じホストのものかどうかが判断されます。デフォルトでは、ホスト名を比較し、解決するために IP アドレスの照合が行われます。ホスト名の文字列が完全に一致する場合、IP アドレスの照合は行われません。

メモ:

2 つの異なるドメインで同じホスト名を使用する場合、このオプションの値に 1 を指定します。eagle.abc.xyz と eagle.def.xyz を使用する場合や、ホスト名のエイリアスを使用する場合などが該当します。

NetBackup 管理コンソールでは、2 つのホストが同じホストであるかどうかを判断するためにホスト名を比較する箇所が多数あります。たとえば、［ファイル (File)］>［サーバーの変更 (Change Server)］コマンドを実行する場合などが該当します。

IP アドレスの照合は時間を消費し、応答時間がより長くなる結果になることがあります。ただし、正確な比較は重要です。

NetBackup 管理コンソールのログオンダイアログボックスで常に同じホスト名が指定される場合、IP アドレスの照合を行う必要はありません。そのホスト名は、NetBackup で構成されているホスト名と一致する必要があります。ホスト名は、サーバーのホストプロパティに表示されるサーバーリストで確認できます。UNIX システムの場合、ホスト名は bp.conf ファイル内にも示されます。

ホスト名 eagle と hawk を使用して、このオプションの動作について次に示します。

FORCE_IPADDR_LOOKUP = 0

次の比較では、IP アドレスの照合は行われません。どちらも同じホストであると見なされます。

eagle and eagle
eagle.abc.def and eagle.abc.def
eagle.abc and eagle.abc.def
eagle and eagle.abc.def
eagle and eagle.anything

eagle と hawk については、短縮ホスト名、部分修飾ホスト名または完全修飾ホスト名のいずれを使用した比較においても、エイリアスにかかわらず、これのホストは異なるものとして見なされます。

FORCE_IPADDR_LOOKUP = 1

次の比較では、IP アドレスの照合は行われません。どちらも同じホストであると見なされます。

eagle and eagle
eagle.abc and eagle.abc
eagle.abc.def and eagle.abc.def

eagle と hawk のすべてについて比較する場合、次の比較では、IP アドレスの照合が行われます。比較によって、ホストが同じであるかどうかが判断されます。

eagle.abc and eagle.abc.def
eagle and eagle.abc.def
eagle and eagle.anything