Veritas NetBackup™ Appliance 管理者ガイド
- 概要
- NetBackup Appliance の監視
- NetBackup Appliance Web コンソールから行う NetBackup Appliance の管理
- ストレージの構成概要
- Copilot の機能と共有の管理について
- Show コマンドを使ったストレージ領域情報の表示について
- アプライアンスのサポート対象テープデバイスについて
- アプライアンスに対するホストパラメータの構成について
- 管理 (Manage) > アプライアンスのリストア (Appliance Restore)
- [管理 (Manage)]>[ライセンス (License)]
- 移行ユーティリティについて
- NetBackup Appliance のソフトウェアリリース更新
- EEB のインストールについて
- NetBackup 管理コンソールとクライアントソフトウェアのインストールについて
- 管理 (Manage) > 追加サーバー (Additional Servers)
- [管理 (Manage )] > [高可用性 (High Availability)]
- NetBackup Appliance シェルメニューを使った NetBackup Appliance の管理
- NetBackup Appliance 設定についての理解
- [設定 (Settings)] > [通知 (Notifications)]
- [設定 (Settings)]>[ネットワーク (Network)]
- [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)]
- ユーザー認証の設定について
- NetBackup アプライアンスユーザーの権限の確認について
- [設定 (Settings)]>[認証 (Authentication)]>[LDAP]
- [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)] > [Active Directory]
- [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)] > [Kerberos NIS]
- [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)] > [サーバーの構成 (Server Configuration)]
- トラブルシューティング
- 重複排除プールカタログのバックアップとリカバリ
WAN の最適化について
Wide Area Network (WAN) 最適化機能は、アプライアンスからのアウトバウンドネットワークトラフィックを向上するためのさまざまな手法を適用します。
この機能には次の利点があります。
NetBackup 自動イメージレプリケーション (AIR) のパフォーマンスの向上。
NetBackup AIR はディザスタリカバリのソリューションです。 その目的は、ミッションクリティカルなバックアップのオフサイトコピーを作成して、サイトの消失から保護することです。
たとえば、1 つの NetBackup ドメインで生成されたバックアップを、その他の NetBackup ドメインのストレージに複製できます。 これらのその他の NetBackup ドメインは、地理的にさまざまな場所にある可能性があります。 WAN 最適化によってアプライアンス間の WAN データスループットを向上させることができ、より効率的なバックアップデータ転送とディザスタリカバリ転送が実現します。
トラフィックが低速のネットワークで送信されるアプライアンスに対してメリットがあります。 たとえば、遅延が 20 ミリ秒以上で、パケット消失率が 0.01% (10,0000 個あたり 1 つ) 以上のネットワークです。
個々の TCP 接続で機能します。 各アウトバウンドネットワーク接続を評価し、パフォーマンスが向上するかどうかを判断します。
アウトバウンドネットワークトラフィックへの依存関係を最小にしてネットワークパフォーマンスを改善します。
最適化複製のネットワークパフォーマンスを改善します。
リモートクライアントのリストアのネットワークパフォーマンスを改善します。
ネットワークオーバーヘッドはありません。 WAN の最適化は非侵入型であり、全体的なネットワークデータ転送がすでに高負荷になっている状態でもネットワークオーバーヘッドを発生させません。 一部のシナリオでは、全体的なネットワークデータ転送が高負荷になっているときに、この機能が有効にされていても、接続速度が最適化されない場合があります。
NetBackup Appliance の Web コンソールの[設定 (Settings)]>[ネットワーク (Network)]>[インターフェースプロパティ (Interface Properties)]タブから個別のネットワークインターフェースとネットワークインターフェースポート結合に対して WAN の最適化の有効と無効を切り替えることができます。 NetBackup Appliance のシェルメニューを使うこともできます。
Shell Menuでの WAN の最適化コマンドの使用について詳しくは、『 NetBackup™ Appliance コマンドリファレンスガイド』を参照してください。
表: WAN の最適化操作
操作 | 説明 | Shell Menu | Web Console |
---|---|---|---|
有効化 | Enable コマンドを使って、WAN 最適化の設定を有効にできます。 WAN の最適化機能はデフォルトで有効です。 ネットワークインターフェースポートまたはネットワークインターフェースポート結合のための WAN の最適化を有効にする方法を参照してください。 | 可 | 可 |
無効化 | Disable コマンドを使って、WAN 最適化の設定を無効にできます。 Web Consoleまたは NetBackup Appliance のシェルメニューを使ってこの設定を無効にできます。 | 可 | 可 |
状態 | Status コマンドを使って、WAN 最適化のレポートを表示できます。 WAN の最適化の状態の表示を参照してください。 | 可 | 可 |
設定 (Settings) > ネットワーク (Network) > ファイバートランスポート (Fibre Transport)を参照してください。