Veritas NetBackup™ for Hadoop 管理者ガイド
- 概要
- NetBackup 用 Hadoop プラグインの前提条件の検証
- NetBackup for Hadoop の構成
- バックアップホストの管理
- Hadoop 構成ファイルを使用した Hadoop プラグインの構成
- Hadoop プラグインの NetBackup ポリシーの構成
- Hadoop のバックアップとリストアの実行
- トラブルシューティング
- Hadoop データのバックアップ問題のトラブルシューティング
- Hadoop データのリストア問題のトラブルシューティング
コンテナベースの NetBackup Appliance を再起動した後、NetBackup 構成ファイルおよび証明書ファイルが保持されない
コンテナベースの NetBackup Appliance を何らかの理由で再起動した後、hadoop.conf または hbase.conf などの NetBackup 構成ファイル、または SSL 証明書や CRL パスが保持されません。この問題は、バックアップホストとしてコンテナベースの NetBackup Appliance を使用して Hadoop または HBase の作業負荷を保護する場合に該当します。
理由:
NetBackup Appliance 環境では、Docker ホストの永続的な場所で利用可能なファイルは再起動操作後も保持されます。hadoop.conf
と hbase.conf
ファイルはカスタム構成ファイルであり、永続的な場所に一覧表示されません。
構成ファイルは、フェールオーバー中の HA (高可用性) ノードやバックアップのスレッド数などの値を定義するために使用されます。これらのファイルが削除された場合、バックアップでは、HA とスレッド数の両方にデフォルト値 (それぞれ、プライマリ名ノードと 4) が使用されます。このようなケースでは、プライマリノードが停止した場合のみ、プラグインがセカンダリサーバーの検出に失敗するためバックアップは失敗します。
SSL 証明書と CRL パスのファイルが永続的ではない場所に格納されている場合、アプライアンスを再起動するとバックアップとリストア操作は失敗します。
回避方法:
Hadoop と HBase のカスタム構成ファイルが再起動後に削除された場合は、次の場所にファイルを手動で作成できます。
Hadoop:
/usr/openv/var/global/hadoop.conf
HBase:
/usr/openv/var/global/hbase.conf
Hadoop または HBase の SSL 証明書と CRL に署名した CA 証明書は、次の場所に格納できます。
/usr/openv/var/global/