NetBackup™ 管理者ガイド Vol. 1
- 第 I 部 NetBackup について
- 第 II 部 ホストの構成
- ホストプロパティの構成
- NetBackup の[ホストプロパティ (Host Properties)]について
- [アクセス制御 (Access Control)]プロパティ
- [帯域幅 (Bandwidth)]プロパティ
- [ビジー状態のファイルの設定 (Busy File Settings)]プロパティ
- [クライアント属性 (Client Attributes)]プロパティ
- UNIX クライアントの[クライアントの設定 (Client Settings)]プロパティ
- Windows クライアントの[クライアントの設定 (Client Settings)]プロパティ
- [データの分類 (Data Classification)]プロパティ
- [デフォルトのジョブの優先度 (Default Job Priorities)]プロパティ
- [暗号化 (Encryption)]プロパティ
- [Exchange]プロパティ
- [エクスクルードリスト (Exclude Lists)]プロパティ
- [ファイバートランスポート (Fibre Transport)]プロパティ
- [ファイアウォール (Firewall)]プロパティ
- [一般的なサーバー (General Server)]プロパティ
- [グローバル属性 (Global Attributes)]プロパティ
- [ログ (Logging)]プロパティ
- [ログインバナーの構成 (Login Banner Configuration)]プロパティ
- [メディア (Media)]プロパティ
- [ネットワーク設定 (Network Settings)]プロパティ
- [ポートの範囲 (Port Ranges)]プロパティ
- [優先ネットワーク (Preferred Network)]プロパティ
- 耐性ネットワークのプロパティ
- [リストアのフェールオーバー (Restore Failover)]プロパティ
- [保持期間 (Retention Periods)]プロパティ
- [拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティ
- [サーバー (Servers)]プロパティ
- [SharePoint]プロパティ
- SLP パラメータプロパティ
- [スロットル帯域幅 (Throttle Bandwidth)]プロパティ
- [ユニバーサル設定 (Universal Settings)]プロパティ
- [ユーザーアカウント設定 (User Account Settings)]のプロパティ
- NetBackup サーバーの構成オプション
- NetBackup サーバーとクライアントの ECA_CERT_PATH
- NetBackup サーバーの PREFERRED_NETWORK オプション
- NetBackup クライアントの IPv6 アドレスの規則
- NetBackup クライアントの構成オプション
- NetBackup クライアントの IGNORE_XATTR オプション
- NetBackup クライアントの VXSS_NETWORK オプション
- サーバーグループの構成
- NetBackup での NAT クライアントと NAT サーバーのサポートの有効化
- ホストクレデンシャルの構成
- メディアサーバーの管理
- メディアサーバーの廃止について
- vm.conf 構成ファイルについて
- ホストプロパティの構成
- 第 III 部 ストレージの構成
- ディスクストレージの構成
- ロボットおよびテープドライブの構成
- NetBackup のロボットとテープドライブの構成について
- 手動での NetBackup へのロボットの追加
- ロボットの管理
- 手動での NetBackup へのテープドライブの追加
- テープドライブパスの追加
- UNIX ホストでのテープデバイスとデバイスファイルの関連付け
- テープドライブの管理
- デバイスの診断の実行
- テープメディアの構成
- NetBackup ボリュームプールについて
- WORM メディアについて
- ボリュームの追加について
- メディアの設定の構成
- バーコードについて
- バーコード規則の構成
- メディア ID 生成規則の構成
- [処理 (Action)]メニューを使用したボリュームの追加
- メディア形式のマッピングの構成
- ボリュームの管理
- ボリュームプールの管理
- ボリュームグループの管理
- ロボットのインベントリ
- ストレージユニットの構成
- ストレージユーティリティについて
- ストレージユニットの作成
- ストレージユニットの設定について
- ストレージユニットのディレクトリへの絶対パス名またはボリューム設定への絶対パス名
- [最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)]ストレージユニット設定
- バックアップのステージング
- ストレージユニットグループの構成
- 第 IV 部 ストレージライフサイクルポリシー (SLP) の構成
- ストレージライフサイクルポリシーの構成
- ストレージ操作
- SLP 操作の保持形式
- ストレージライフサイクルポリシーのオプション
- 複数のコピーを作成するストレージライフサイクルポリシーの使用
- ストレージライフサイクルポリシーのバージョン
- 第 V 部 バックアップの構成
- バックアップポリシーの作成
- ポリシーの計画
- ポリシーの[属性 (Attributes)]タブ
- [ポリシーストレージ (Policy storage)] (ポリシー属性)
- [ポリシーボリュームプール (Policy volume pool)] (ポリシー属性)
- [チェックポイントの間隔 (分) (Take checkpoints every __ minutes)](ポリシー属性)
- [ネットワークドライブのバックアップ (Backup network drives)](ポリシー属性)
- [クロスマウントポイント (Cross mount points)] (ポリシー属性)
- [暗号化 (Encryption)](ポリシー属性)
- [True Image Restore 情報を収集する (Collect true image restore information)](ポリシー属性) (移動検出を行う場合と行わない場合)
- [アクセラレータを使用する (Use accelerator)](ポリシー属性)
- [Windows 重複排除ボリュームの最適化バックアップを有効化 (Enable optimized backup of Windows deduplicated volumes)]
- レプリケーションディレクタを使用 (ポリシー属性)
- スケジュールの[属性 (Attributes)]タブ
- [バックアップ形式 (Type of backup)](スケジュール属性)
- [間隔 (Frequency)](スケジュール属性)
- 複数のコピー (スケジュール属性)
- [保持 (Retention)](スケジュール属性)
- [メディアの多重化 (Media multiplexing)](スケジュール属性)
- [開始時間帯 (Start Window)]タブ
- [含める日 (Include Dates)]タブ
- 開放スケジュールがカレンダーを基準としたスケジュールと間隔を基準としたスケジュールに与える影響
- [クライアント (Clients)]タブについて
- [バックアップ対象 (Backup Selections)]タブ
- ポリシーへのバックアップ対象の追加
- バックアップ対象リストの検証
- UNIX クライアントバックアップのパス名規則
- バックアップ対象リストの指示句について
- デフォルトでバックアップからエクスクルードされているファイル
- [ディザスタリカバリ (Disaster Recovery)]タブ
- Active Directory の個別バックアップと個別リカバリ
- 合成バックアップ
- NetBackup カタログの保護
- NetBackup リレーショナルデータベースについて
- NetBackup リレーショナルデータベース (NBDB) のインストールについて
- Windows での NetBackup データベース管理ユーティリティの使用
- UNIX での NetBackup データベース管理ユーティリティの使用
- インストール後の作業
- バックアップおよびリカバリの手順について
- バックアップイメージの管理
- NetBackup でのデータの変更不可と削除不可の設定
- バックアップポリシーの作成
- 第 VI 部 配備の管理
- 第 VII 部 レプリケーションの構成
- NetBackup のレプリケーションについて
- NetBackup 自動イメージレプリケーションについて
- 自動イメージレプリケーションのレプリケーショントポロジーの表示
- 自動イメージレプリケーションに必要なストレージライフサイクルポリシーについて
- 自動イメージレプリケーション構成でのレプリケーション関係の削除または置換
- NetBackup のレプリケーションについて
- 第 VIII 部 監視とレポート
- 第 IX 部 NetBackup の管理
- 管理トピック
- リモートサーバーへのアクセス
- NetBackup リモート管理コンソールの使用
- NetBackup 管理コンソールの実行時構成オプション
- NetBackup のパフォーマンスの向上について
- NetBackup 管理コンソールでのタイムゾーンの調整について
- 代替サーバーを使用したリストア
- クライアントのバックアップとリストアの管理
- NetBackup サーバーの電源切断および再ブート
- 個別リカバリテクノロジについて
PREFERRED_NETWORK の例
表: 基本的な例
説明 |
エントリ |
---|---|
12.34.0.0 から 12.34.255.255 までに解決されるホスト名への接続を可能にします。アウトバウンドインターフェースの選択には影響しません。 |
PREFERRED_NETWORK = 12.34.0.0/16 MATCH |
12.34.56.78 に解決されるホスト名への接続を可能にし、オペレーティングシステムでアウトバウンドインターフェースとして 98.76.54.32 を使うように要求します。 |
PREFERRED_NETWORK = 12.34.56.78 MATCH 98.76.54.32 |
すべての IPv4 と IPv6 アドレスに対して Host_A のインターフェース IP を使うようにホストに指示します。 |
PREFERRED_NETWORK = 0/0 MATCH Host_A |
NetBackup が 12.34.56.0 から 12.34.56.255 までの範囲内にない宛先アドレスに接続するのを防ぎます。1 つ以上が PROHIBITED でないかぎり、ソースインターフェースは ANY になります。 |
PREFERRED_NETWORK = 12.34.56.78/24 ONLY |
NetBackup が 12.34.56.0 から 12.34.56.255 までの範囲内にない宛先アドレスに接続するのを防ぎます。オペレーティングシステムでアウトバウンドインターフェースとして 98.76.54.32 を使うように要求します。 |
PREFERRED_NETWORK = 12.34.56.78/24 ONLY 98.76.54.32 |
NetBackup が、指定の IPv6 サブネット以外の宛先アドレスに接続するのを防ぎます。1 つ以上が PROHIBITED でないかぎり、ソースインターフェースは ANY になります。 |
PREFERRED_NETWORK = 2001:1234:1efc::/48 ONLY |
NetBackup が接続用のソースまたは宛先として 12.34.0.0 から 12.34.255.255 までのアドレスを使うのを防ぎます。 ローカルインターフェースと一致する場合は、他のエントリが source を指定していないときのアウトバウンドインターフェースのソースバインドリストとして、残りのインターフェースのソートされたリストが NetBackup によって提供されます。PROHIBITED は、ローカルインターフェースと併用しないことをお勧めします。詳しくは、次のトピックを参照してください。 指示句を参照してください。 |
PREFERRED_NETWORK = 12.34.56.78/16 PROHIBITED |
ホストが IPv4 アドレスを使用するのを防ぎます。 |
PREFERRED_NETWORK = 0.0.0.0 PROHIBITED |
ホストが IPv6 アドレスを使用するのを防ぎます。 |
PREFERRED_NETWORK = 0::0 PROHIBITED |
ホストが production_server. のアドレスを使うのを防ぎます。 |
PREFERRED_NETWORK = production_server PROHIBITED |
bplocaladdrs コマンドを使用すると、オペレーティングシステムが NetBackup に提供するローカルインターフェースと、それらが提供される順序を確認できます。
bplocaladdrs は、次のトピックの例にあるホスト (bob) に対して次の出力を返します。
$ bplocaladdrs 10.82.105.11 10.82.105.8 10.82.10.10
bptestnetconn コマンドを使用すると、エントリが評価される順序と、その評価結果を確認できます。TGT または SRC は、宛先が許可されるかどうか、およびどのソースバインドリストを NetBackup がオペレーティングシステムに提供するかを示します。ANY の値は、アウトバウンドインターフェースが NetBackup の制約を受けないことを示します。
$ bptestnetconn -asp -v6 ... FL: myprimary -> 10.82.105.14 : 5 ms FAST (< 5 sec) TGT PROHIBITED FL: mymedia -> 10.81.40.61 : 6 ms FAST (< 5 sec) SRC: 10.82.10.10 ...
PREFERRED_NETWORK ルールは次の順序で適用されます。
[0] PREFERRED_NETWORK = 10.82.105.14 PROHIBITED [1] PREFERRED_NETWORK = 10.81.40.0/24 MATCH 10.82.10.10 $ bptestnetconn -asp -v6 -H myclient ... FL: myclient -> 10.81.40.127 : 6 ms FAST (< 5 sec) SRC: ANY
PREFERRED_NETWORK ルールは次の順序で適用されます。
[0] PREFERRED_NETWORK = 10.82.105.15/32 MATCH 10.82.105.0/24 [1] PREFERRED_NETWORK = 10.82.105.0/29 PROHIBITED [2] PREFERRED_NETWORK = 10.82.104.0/24 MATCH 10.82.105.5
次に、より複雑な例を示します。ここでは、次のネットワークインターフェースを使用する NetBackup サーバー (bob) を使用します。
eri0: flags=1000843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 1500 index 2 inet 10.82.105.11 netmask fffff800 broadcast 10.82.111.255 eri0:1: flags=1000843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 1500 index 2 inet 10.82.105.8 netmask fffff800 broadcast 10.255.255.255 eri1: flags=1000843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 1500 index 3 inet 10.82.10.10 netmask fffff800 broadcast 10.82.15.255
次の 4 つのホスト (billcat、muzzy、beetle、lilo) への通常のアウトバウンド接続では、最初のインターフェースを使用します。内部接続では、ソースインターフェースとして宛先インターフェースを使用します。
$ bptestbpcd -host billcat 10.82.105.11:54129 -> 10.82.105.15:13724 $ bptestbpcd -host muzzy 10.82.105.11:54152 -> 10.82.105.14:13724 $ bptestbpcd -host beetle 10.82.105.11:54135 -> 10.82.104.249:13724 $ bptestbpcd -host lilo 10.82.105.11:54139 -> 10.82.56.79:1556 $ bptestbpcd -host 10.82.105.11 10.82.105.11:54144 -> 10.82.105.11:1556 $ bptestbpcd -host 10.82.105.8 10.82.105.8:52148 -> 10.82.105.8:1556
ローカルインターフェースを MATCH エントリの target として使用しても影響はありません。この例で、ソースインターフェースはローカル MATCH エントリによる影響を受けません。
PREFERRED_NETWORK = 10.82.105.8/32 MATCH $ bptestbpcd -host billcat 10.82.105.11:54202 -> 10.82.105.15:13724 $ bptestbpcd -host muzzy 10.82.105.11:54206 -> 10.82.105.14:13724 $ bptestbpcd -host beetle 10.82.105.11:54300 -> 10.82.104.249:13724 $ bptestbpcd -host lilo 10.82.105.11:54302 -> 10.82.56.79:1556 $ bptestbpcd -host 10.82.105.11 10.82.105.11:54306 -> 10.82.105.11:1556 $ bptestbpcd -host 10.82.105.8 10.82.105.8:54309 -> 10.82.105.8:1556
例 1 と同じく、ローカルインターフェースを ONLY エントリの target として使用してもソースバインドには影響しません。ただし、宛先アドレスへの接続は阻止されます (宛先への MATCH の程度がより高い他の指示句がない場合)。ホスト内部への接続に影響はありません。
PREFERRED_NETWORK = 10.82.105.8/32 ONLY
$ bptestbpcd -host billcat <16> bptestbpcd main: ConnectToBPCD(billcat) failed: 25 cannot connect on socket $ bptestbpcd -host muzzy <16> bptestbpcd main: ConnectToBPCD(muzzy) failed: 25 cannot connect on socket $ bptestbpcd -host beetle <16> bptestbpcd main: ConnectToBPCD(beetle) failed: 25 cannot connect on socket $ bptestbpcd -host lilo <16> bptestbpcd main: ConnectToBPCD(lilo) failed: 25 cannot connect on socket $ bptestbpcd -host 10.82.105.11 10.82.105.11:54306 -> 10.82.105.11:1556 $ bptestbpcd -host 10.82.105.8 10.82.105.8:54309 -> 10.82.105.8:1556
MATCH エントリを使用して、特定のホストまたはネットワークへのアウトバウンド接続をデフォルトより優先されるようにできます。この例では、2 番目のアウトバウンドネットワークインターフェースを使用するため、特定のホストおよび別のネットワークへの接続が要求されます。
PREFERRED_NETWORK = 10.82.105.15/32 MATCH 10.82.105.8 PREFERRED_NETWORK = 10.82.104.0/24 MATCH 10.82.105.8
$ bptestbpcd -host billcat (最初のエントリにより優先)
10.82.105.8:54192 -> 10.82.105.15:13724
$ bptestbpcd -host muzzy (デフォルトを使用して暗黙的に許可)
10.82.105.11:54196 -> 10.82.105.14:13724
$ bptestbpcd -host beetle (2 番目のエントリにより優先)
10.82.105.8:54200 -> 10.82.104.249:13724
$ bptestbpcd -host lilo (デフォルトを使用して暗黙的に許可)
10.82.105.11:54202 -> 10.82.56.79:1556
ONLY エントリを追加すると、指定したネットワーク上に存在しない、または前のエントリにより一致した他のホストへの接続が阻止されます。
PREFERRED_NETWORK = 10.82.105.15/32 MATCH 10.82.105.8 PREFERRED_NETWORK = 10.82.104.0/24 MATCH 10.82.105.8 PREFERRED_NETWORK = 10.82.56.0/24 ONLY
$ bptestbpcd -host billcat (最初のエントリにより優先)
10.82.105.8:54209 -> 10.82.105.15:13724
<16> bptestbpcd -host 10.82.105.14 (1 または 2 に一致せず、3 によって除外)
<16> bptestbpcd main: ConnectToBPCD(muzzy) failed: 25 cannot connect on socket
$ bptestbpcd -host beetle (2 番目のエントリにより優先)
10.82.105.8:54214 -> 10.82.104.249:13724 (3 番目のエントリにより必須)
10.82.105.11:54216 -> 10.82.56.79:1556
ONLY を PROHIBITED に変更すると、それらの宛先ホストとの接続が明示的に除外され、指定されていないホストへの接続が暗黙的に許可されます。PROHIBITED ネットワークはローカルでなく、ソースバインドには影響しません。
PREFERRED_NETWORK = 10.82.105.15/32 MATCH 10.82.105.8 PREFERRED_NETWORK = 10.82.104.249/32 MATCH 10.82.105.8 PREFERRED_NETWORK = 10.82.56.0/24 PROHIBITED
$ bptestbpcd -host billcat (最初のエントリにより優先)
10.82.105.8:54224 -> 10.82.105.15:13724
$ bptestbpcd -host muzzy (暗黙的に許可)
10.82.105.11:54228 -> 10.82.105.14:13724
$ bptestbpcd -host beetle (2 番目のエントリにより優先)
10.82.105.8:54232 -> 10.82.104.249:13724
$ bptestbpcd -host 10.82.56.79 (1 または 2 に一致せず、3 によって除外)
<16> bptestbpcd main: ConnectToBPCD(lilo) failed: 25 cannot connect on socket
反対に、ONLY をリストの先頭に移動しても、MATCH のエントリが評価対象から除外されることはありません。これは、ONLY が対象とする IP 範囲が MATCH エントリよりも広いためです。これらのホストについては、後者が先に評価されます。
PREFERRED_NETWORK = 10.82.104.0/24 ONLY PREFERRED_NETWORK = 10.82.105.15/32 MATCH 10.82.105.11 PREFERRED_NETWORK = 10.82.104.249/32 MATCH 10.82.105.8
$ bptestbpcd -host billcat (2 番目のエントリにより優先)
10.82.105.11:54392 -> 10.82.105.15:13724
$ bptestbpcd -host 10.82.105.14 (2 または 3 に一致せず、1 によって除外)
<16> bptestbpcd main: ConnectToBPCD(muzzy) failed: 25 cannot connect on socket
$ bptestbpcd -host beetle (1 で必須になる前に 3 で優先)
10.82.105.8:54396 -> 10.82.104.249:13724
$ bptestbpcd -host 10.82.56.79 (2 または 3 に一致せず、1 によって除外)
<16> bptestbpcd main: ConnectToBPCD(lilo) failed: 25 cannot connect on socket
この ONLY エントリのサブネットは billcat と muzzy の両方に一致しますが、ONLY が送信元アドレスのフィルタリングではなく宛先アドレスのフィルタリングに使用されていることが確認された場合、アウトバウンドインターフェースには影響しません。それ以外の場合、10.82.105.11 と 10.82.105.8 の両方のローカルインターフェースがそのサブネットに含まれないため、すべての接続が失敗します。
PREFERRED_NETWORK = 10.82.105.14/31 ONLY PREFERRED_NETWORK = 10.82.105.15/32 MATCH 10.82.105.8
$ bptestbpcd -host billcat (2 番目のエントリにより優先)
10.82.105.8:54209 -> 10.82.105.15:13724
$ bptestbpcd -host muzzy (最初のエントリにより優先)
10.82.105.11:45662 -> 10.82.105.14:13724
$ bptestbpcd -host 10.82.104.249 (最初のエントリにより除外)
<16> bptestbpcd main: ConnectToBPCD(beetle) failed: 25 cannot connect on socket
ここでは、3 つのリモートホストすべてに接続できますが、10.82.105.11 が PROHIBITED になった後にソースインターフェースが残っている点に注目してください。これは、billcat に対する明示的なターゲットの MATCH を含みますが、source に事前に PROHIBITED が適用されているため、実際には一致しません。内部接続は PROHIBITED の影響を受けません。
PREFERRED_NETWORK = 10.82.105.11/32 PROHIBITED PREFERRED_NETWORK = 10.82.105.15/32 MATCH 10.82.105.11
$ bptestbpcd -host billcat (2 番目で一致するが、1 番目でそのソースは禁止済み)
10.82.105.8:54202 -> 10.82.105.15:13724
$ bptestbpcd -host muzzy (暗黙的な一致と削除されたソース)
10.82.105.8:54206 -> 10.82.105.14:13724
$ bptestbpcd -host beetle (暗黙的な一致と削除されたソース)
10.82.105.8:54300 -> 10.82.104.249:13724
$ bptestbpcd -host 10.82.105.11 (最初のエントリによる影響を受けない)
10.82.105.11:54306 -> 10.82.105.11:1556 $ bptestbpcd -host 10.82.105.8 10.82.105.8:54309 -> 10.82.105.8:1556
この例では、禁止されていないインターフェースの代わりに ANY インターフェースが使用される結果となる、ソースバインド評価の 2 つの細かい違いを示します。2 番目のエントリは、3 番目のエントリが処理されて source が使用できなくなる前に、ソースバインドリストから 10.82.10.10 のローカルインターフェースを削除します。最初のエントリの source により、2 番目のエントリによって作成された短縮リストが、すべての評価で無視されます。
PREFERRED_NETWORK = 10.82.104.249 MATCH 10.82.105.0/24 PREFERRED_NETWORK = 10.82.10.10 PROHIBITED PREFERRED_NETWORK = 10.82.56.0/24 MATCH 10.82.10.10
FL: billcat -> 10.82.105.15 ... SRC: ANY (最初のソースが 2 番目のターゲットを暗黙的に無効化)
FL: muzzy -> 10.82.105.14 ... SRC: ANY (最初のソースが 2 番目のターゲットを暗黙的に無効化)
FL: beetle -> 10.82.104.249 ... SRC: 10.82.105.11 (範囲内で最初に一致し、使用される)
FL: lilo -> 10.82.56.79 ... SRC: ANY (2 番目のターゲットが 3 番目のソースを明示的に無効化)
例 8 で、最初のエントリの source は 2 つのローカルインターフェースに一致します。10.82.105.8 ではなく、10.82.105.11 インターフェースが beetle への接続時のソースとして選択されました。これは、この例の bplocaladdrs 出力に示すように、このインターフェースがオペレーティングシステムによって最初に返されたためです。(bplocaladdrs を使用したトラブルシューティングを参照してください。)
この例では、ローカルインターフェースの禁止によって、バインドリストがどのように短縮されるかを示します。ANY がデフォルトのソースバインドリストだったときに、これらの宛先に対するアウトバウンドインターフェースは 10.82.105.11 でした。(例 1を参照してください。) 別のローカルインターフェースを禁止することで、NetBackup はリストを短縮し、オペレーティングシステムは送信元 IP として 10.82.10.10 を選択します。このオペレーティングシステムでは強力なホストモデルを使用するため、このインターフェースはこれらの宛先 IP に対して無効になり、接続の試行は失敗します。
PREFERRED_NETWORK = 10.82.105.8 PROHIBITED FL: billcat -> 10.82.105.15 ... SRC: 10.82.10.10,10.82.105.11 FL: lilo -> 10.82.56.79 ... SRC: 10.82.10.10,10.82.105.11 $ bptestbpcd -host billcat <16> bptestbpcd main: ConnectToBPCD(billcat) failed: 25 cannot connect on socket $ bptestbpcd -host lilo <16> bptestbpcd main: ConnectToBPCD(lilo) failed: 25 cannot connect on socket
オペレーティングシステムが弱いホストモデルに変更されると、各接続の TCP SYN がデフォルトインターフェース (10.10.82.105.11) から 10.82.104.0 ネットワークに送出されますが、送信元 IP は 10.82.10.10 になります。10.82.104.0 ネットワークから宛先ホストへのネットワークルートがある場合、SYN は宛先に到達します。しかし、応答が成功するのは、宛先ホストから 10.82.8.0 ネットワークに非対称のルートがある場合のみです。TCP SYN パケットが実際に送信されたネットワークを反映していない偽装された送信元 IP アドレスが、成功した接続に含まれる点に注目してください。
$ bptestbpcd -host billcat <16> bptestbpcd main: ConnectToBPCD(billcat) failed: 25 cannot connect on socket $ bptestbpcd -host lilo 10.82.10.10:52842 -> 10.82.56.79:1556