Veritas™ Appliance AutoSupport リファレンスガイド
コールホームデータの伝送
AutoSupport クライアントエージェントは、定期的にデータを伝送して積極的に監視し、詳しく診断してサポートに役立てます。これらのデータ収集やデータ伝送は、次の 4 つの主要なカテゴリに分類されます。
イベントデータ
構成データおよびインベントリデータ
遠隔測定データおよびパフォーマンスデータ
診断データ
次のセクションで、各カテゴリ、伝送間隔、基本プロパティについて説明します。
間隔:
ハードウェアまたはソフトウェアの障害やエラーなど、イベントを検出したらすぐに伝送
基本プロパティ:
アプライアンスモード (プライマリサーバーまたはメディアサーバー)
アプライアンスの状態 (正常または異常)
シリアル番号
エラーの時刻
ファームウェアのバージョン
失敗したコンポーネントのみのその他の特性:
バッテリの電圧レベル、充電状態など
間隔:
24 時間ごとに 1 回
基本プロパティ:
次の項目を含むすべてのハードウェアコンポーネントのインベントリ:
製造元
モデル
シリアル番号
形式
場所
ファームウェア
コンポーネントベンダーが提供するその他のコンポーネント特有のメタデータや属性
ユーザー定義の構成の状態など、構成データ:
ストレージ構成
ネットワーク情報
機能の有効/無効のフラグ
遠隔測定データおよびパフォーマンスデータ:
ストレージの使用状況
バッテリの電圧、充電の状態、温度センサのデータ、ファンの速度、電源電圧など、特定のコンポーネントにおけるその他の特性
間隔:
3 日ごと
この間にエラー状態が検出された場合、DataCollect パッケージが 30 分以内にまとめられ、3 日の伝送間隔がリセットされます。
ファイルの場所
NetBackup のファイルは、/log/data-collect/sosreport-<serial number>-<creation timestamp>-*-*.tar.xz にあります。
例: /log/data-collect/sosreport-VTAS9002275-20220117225904-periodic-ihirgyq.tar.xz
Flex のファイルは、/log/autosupport/DataCollect.zip にあります。
完全な診断およびハードウェア構成インベントリ:
オペレーティングシステムの診断:
システムメッセージログ (/var/log/messages)
dmesglog
ブートログ
ディスクパーティションの使用状況 (df - h 出力)
メモリ状態の情報
iostat ディスクパフォーマンスのログ
vmstat ボリュームパフォーマンスのログ
vxfsstat ファイルシステムパフォーマンスのログ
IPMI およびシャーシのハードウェア:
IPMI アラームの状態のログ
IPMI センサのデータ
CPU 診断データ
FRU (Field Replaceable Unit) シャーシのログ
RAID コントローラ:
RAID アダプタのログ
RAID Battery Backup Unit の状態のログ
LUN 構成データ
ストレージサブシステム:
ディスクグループ情報
拡張シェルフの診断
エンクロージャの診断
物理ディスクのログ
SMART ディスクの診断
パッチ管理:
パッチインストールのログ