Veritas InfoScale™ Operations Manager 7.4 ユーザーズガイド

SmartIO の管理について

SmartIO は、システムで実行される処理量の多いアプリケーションのための読み書きキャッシュとして、複数のベンダーのソリッドステートデバイス（SSD）の使用をサポートし、全体的な入力/出力性能を改善します。従来のディスクは、処理量の多いアプリケーションにとって、入力/出力のボトルネックになっています。この問題に対処するために、SmartIO は SSD ベースのキャッシュを使い、処理量の多いアプリケーションに対応します。

アプリケーションが入力/出力要求を出すとき、キャッシュから入力/出力が得られるかどうかを SmartIO は確認します。元になるボリュームまたはファイルシステムのデータにアプリケーションがアクセスすると、内部ヒューリスティックスに基づき、特定のデータがキャッシュに移動します。後続の入力/出力はキャッシュから処理されます。

SmartIO は VxVM ボリュームにマウントされている VxFS ファイルシステムのキャッシュを読み書きをサポートします。また、VxVM ボリュームで動作するアプリケーションのためにブロックレベルの読み取りキャッシュをサポートします。 このタイプの SmartIO キャッシュは、RAW ボリュームで直接動作するアプリケーションをサポートします。たとえば、RAW ボリュームで直接実行されるデータベースインスタンスです。ボリュームレベルの読み取りキャッシュは、VxFS キャッシュが使用できない場合にも使用できます。

SmartIO では Windows または Linux 向けの Storage Foundation 6.1 以降がインストールされた管理対象ホストが必要です。

SmartIO では Solaris および AIX 向けの Storage Foundation 6.2 以降がインストールされた管理対象ホストが必要です。

キャッシュするボリュームは、ディスクグループバージョン 190 とファイルシステムレイアウトバージョン 10 を必要とします。

共有ディスク上にキャッシュ領域を作成することは推奨されません。 リリース 7.1 以降、Management Server コンソールは、単一の SSD での複数のキャッシュ領域の作成をサポートしています。SmartIO は RAID-5 ボリュームと DCO ボリュームのキャッシュをサポートしていません。

Linux の管理対象ホストでは、VxVM タイプのキャッシュ領域を 1 つ作成できます。VxFS タイプについては、作成できるキャッシュ領域の数に制限はありません。

Windows の管理対象ホストでは、VxVM タイプのキャッシュ領域を最大 8 つ作成できます。

SmartIO について詳しくは、Windows の場合は『Storage Foundation Administrator's Guide』、Linux の場合は『Veritas InfoScale SmartIO for Solid State Drives Solutions Guide』を参照してください。