APTARE IT Analytics リリースノート

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Product(s): APTARE IT Analytics (10.6)
  1. はじめに
    1.  
      APTARE IT Analytics 10.6.00 について
  2. バージョン 10.6.00 のパッチリリース
    1. パッチリリース: APTARE IT Analytics
      1.  
        10.6.00 P17 パッチリリースノート
      2.  
        10.6.00 P16 パッチリリースノート
      3.  
        10.6.00 P15 パッチリリースノート
      4.  
        10.6.00 P14 パッチリリースノート
      5.  
        10.6.00 P13 パッチリリースノート
      6.  
        10.6.00 P12 パッチリリースノート
      7.  
        10.6.00 P11 パッチリリースノート
      8.  
        10.6.00 P10 パッチリリースノート
      9.  
        10.6.00 P9 パッチリリースノート
      10.  
        10.6.00 P8 パッチリリースノート
      11.  
        10.6.00 P7 パッチリリースノート
      12.  
        10.6.00 P6 パッチリリースノート
      13.  
        10.6.00 P5 パッチリリースノート
      14.  
        10.6.00 P4 パッチリリースノート
      15.  
        10.6.00 P3 パッチリリースノート
      16.  
        10.6.00 P2 パッチリリースノート
      17.  
        10.6.00 P1 パッチリリースノート
  3. 新機能: バージョン 10.6.00 の特長
    1.  
      サポート対象の製品バージョン
    2.  
      ダッシュボードの[処理 (Actions)]メニューの機能強化
    3.  
      APTARE IT Analytics の Veritas 標準ライセンス
    4.  
      File Analytics の NetBackup ポリシーデータ収集の活用
    5.  
      最小アップグレードパス
    6.  
      Brocade スイッチポリシーでの REST API のサポート
    7.  
      APTARE IT Analytics ポータルインストーラの変更点
    8.  
      セキュリティの変更
    9.  
      システムの健全性チェックレポートの改善点
    10.  
      ログ収集用に拡張されたサポートツール
    11.  
      すぐに利用できるダッシュボード
    12.  
      迅速なコネクタの配備
    13.  
      「portal」と「aptare_ro」を使用する Connector Deployer
    14.  
      APTARE IT Analytics ポータルの新しいブランディング
    15.  
      ポリシーの移行性のサポート
    16.  
      新しいレポートカテゴリ - パブリッククラウドレポート
    17.  
      すべてのスイートのポータル配備
    18.  
      Capacity Manager レポートの下にレプリケーションレポートを移動
    19.  
      既知のファイル拡張子の新しいランサムウェアカテゴリ
    20.  
      コネクタの配備時間の最適化
    21.  
      SDK フレームワークの拡張
    22.  
      portal.properties での読み取り専用 Oracle ユーザーの変更
    23.  
      ドリルダウンパラメータを表示するようフレームワークを拡張
    24.  
      Hitachi Vantara All-Flash および Hybrid Flash Storage アレイのサポート
    25.  
      SSO が構成済みでも REST API を使用して APTARE レポートにアクセスする
    26.  
      環境における NetBackup 重複排除による節約の評価
    27.  
      バックアップパフォーマンスを追跡する新しいダッシュボードとレポート
    28.  
      NetApp StorageGRID
    29.  
      Infinidat InfiniGuard の Data Collector ポリシー
    30.  
      NetApp StorageGRID の概略レポート
    31.  
      オンデマンドでの Cohesity DataProtect 履歴イベントのキャプチャ
    32.  
      NetBackup イメージレプリケーションの失敗に関するアラートとレポート
    33.  
      FUJITSU ETERNUS CS8000 モデルのデータコレクタ
    34.  
      FUJITSU ETERNUS DX/AF モデルのデータコレクタ
    35.  
      Quebec および San Diego リリースでの IT Analytics ServiceNow アプリ の認定
  4. サポートされているシステム
    1.  
      ポータルのサポート対象オペレーティングシステム
    2.  
      Data Collector のサポート対象オペレーティングシステム
    3. サポート対象ブラウザとディスプレイの解像度
      1.  
        Linux ポータルサーバー: エクスポートおよび電子メールで送信されるレポート
  5. インストールとアップグレード
    1.  
      ポータルインストールのメモリ要件
    2. アップグレードする前に
      1.  
        ポータル/データレシーバの Java メモリ設定
      2.  
        Oracle Database アプリケーションバイナリのアップグレード (Windows)
      3.  
        Oracle Database アプリケーションバイナリのアップグレード (Linux)
    3.  
      パフォーマンスプロファイルと送信されるデータ
    4.  
      共有サービス環境での SCDBUSR の削除
  6. 機能強化および解決済みの問題
    1.  
      概要
    2.  
      ポータルの機能強化および解決済みの問題
  7. 既知の問題、最適化、およびライフサイクル終了 (EOL)
    1.  
      既知の問題
    2.  
      最適化: 大規模な収集のための Linux ファイルハンドル設定のカスタマイズ
    3.  
      ライフサイクル終了 (EOL)

Oracle Database アプリケーションバイナリのアップグレード (Linux)

APTARE IT Analytics サーバーに他の Oracle Database インスタンスがインストールされていないことを確認します。また、購入契約の確認に記載された手順に注意し、追加のサポートが必要な場合はベリタスのサポートにお問い合わせください。

Oracle Database バイナリをアップグレードするには:

  1. Oracle Database のコールドバックアップを実行します。これは、ファイルを物理的に別の場所にコピーまたはバックアップすることを意味します。このコールドバックアップによって、予期しないデータ損失が発生した場合のリストアプロセスが簡単になります。
  2. Oracle Database をエクスポートします。これはアップグレードの前に手動で行うことも、アップグレード処理の一部として実行することもできます。
  3. Oracle 19c インストーラバイナリの最新バージョンがあることを確認します。
  4. 一時ファイルシステム (tmpfs) メモリの合計は、24 GB 以上である必要があります。これより少ないと、Oracle は起動に失敗します。通常は /etc/fstab にある tmpfs のサイズを増やします。
  5. ベリタスから次の Oracle パッチをダウンロードし、Oracle Database がインストールされるサーバーのディレクトリに保存します。
    • p31281355_190000_Linux-x86-64.zip

    • p30565805_198000DBRU_Linux-x86-64.zip

    アップグレードの処理中に、Oracle Database インストーラがこのディレクトリのパスを要求します。Oracle Database インストーラは、アップグレードの一部としてこれらのパッチをインストールします。

    Oracle インストーラは上記のパッチのみをインストールします。Oracle がリリースした他のパッチは手動でインストールする必要があります。???を参照してください。

  6. Oracle Database に無効なオブジェクトが含まれていないことを確認します。インストーラによって、データベースに無効なオブジェクトがあるかどうかが確認されます。無効なオブジェクトが見つかった場合、インストーラはユーザーにそれらを削除するように求めるメッセージを表示します。無効なオブジェクトを削除する前に、サポートに問い合わせることをお勧めします。
  7. root として、APTARE IT Analytics データベースのインストール先のサーバーにログインします。通常、これはポータルサーバーでもあります。
  8. ISO イメージを /mnt ディレクトリに配置します。
  9. ダウンロードした ISO イメージをマウントします。
    mkdir /mnt/diskd
    mount -o loop <sc_dbinstaller_XXXXX_XXX_linux.iso> /mnt/diskd

    ここで、ダウンロードした ISO ファイルの関連する名前を置き換えます。

  10. 次のコマンドを入力して、インストーラを起動します。
    cd /
    /mnt/diskd/install_oracle.sh
    

    このコマンドを実行すると、ORACLE バイナリが /opt/aptare/oracle19c にコピーされます。

  11. EULA 使用許諾契約全体を読み、契約に同意するには、Enter キーを押します。既存の Oracle インストールを検出し、アップグレードモードに切り替えることでアップグレード処理が開始されます。
  12. 推奨される Oracle パッチをダウンロードするディレクトリの絶対パスを指定します。

    メモ:

    aptare ユーザーには、これらのパッチをダウンロードするディレクトリに対する書き込みアクセス権が必要です。

    データベースのアップグレードプロセスでは Oracle セキュリティパッチがインストールされます (このシステムで利用可能な場合)。aptare ユーザーには、これらのパッチがダウンロードされるディレクトリに対する書き込みアクセス権が必要です。これらのパッチがダウンロードされるディレクトリの絶対パスを入力します。

  13. PROCEED と入力してアップグレードを続行します。

    ファイルを /opt/aptare/oracle19c にインストールするため、完了までに 3 分から 5 分かかります。

    Creating group aptare...Done.
        Creating user aptare...with default Group aptare... Done.
        Creating group dba...Done.
        Adding user aptare to group dba...Done.
        Creating ORACLE_HOME directory in /opt/aptare/oracle ... Done.
        Setting up database directories /data01 /data02 /data03 /data04
        /data05 /data06... Done.
        Installing ORACLE binaries in /opt/aptare/oracle19c ...
        Extracting files... Please wait, this process will take 3-5 minutes to complete... Done.
        Setting permissions for oracle files ... Done.
        Done.
    
  14. Oracle Database インストーラによって、推奨の Oracle パッチがインストールされます。Oracle パッチをインストールする前に、Oracle インストーラは Oracle Inventory を検証します。問題があった場合、Oracle Inventory が再作成されます。
  15. Oracle 19c バイナリを抽出した後、アップグレード前の処理が開始されます。次の処理が行われます。
    • コールドバックアップが実行されたかの確認。アップグレードプロセスの一部として、Oracle 19c バイナリがシステムにインストールされ、自動アップグレードユーティリティを使用してアップグレードされて、コンテナベースの DB (CDB) に変換されます。エラーとデータの損失に対して保護するには、Oracle データファイルのコールドバックアップが必要です。

    • 互換性チェックでは、既存のデータベースが Oracle 19c への直接アップグレードと互換性があるかどうかを検証します。

    • データベースエクスポート。これは必須です。このプロセスの一部として、エクスポートを検証するか、アップグレーダにエクスポートを指示できます。

      • データベースのエクスポートの確認。Oracle Database のエクスポートは必須です。このエクスポートは、完全な Oracle ファイルシステムのコールドバックアップとは別に必要になります。アップグレードプロセスの前にこの手順が実行された場合は、SKIP と入力して既存のデータベースエクスポートファイルの名前と場所を入力する必要があります。

        または

      • データベースのエクスポート。Oracle Database のエクスポートは必須です。アップグレード前にこれを実行しなかった場合はそれを確認します。アップグレーダでエクスポートできます。このエクスポートは、完全な Oracle ファイルシステムのコールドバックアップとは別に必要になります。PROCEED と入力してデータベースをエクスポートし、アップグレーダでこのファイルを配置する場所を入力します。この手順には、データベースのサイズに応じて 20 ~ 30 分かかる場合があります。

  16. アップグレード前の処理が完了すると、ユーティリティは Oracle のアップグレードを完了します。
  17. アップグレード前の処理が正常に完了した後、データベースのアップグレードプロセスは、自動アップグレードユーティリティを使用して開始されます。処理中に、次のように表示されます。
     [exec] Autoupgrade Utility Started.
         [exec] aptare
         [exec] AutoUpgrade tool launched with default options
         [exec] Processing config file ...
         [exec] +--------------------------------+
         [exec] | Starting AutoUpgrade execution |
         [exec] +--------------------------------+
         [exec] 1 databases will be processed
    

    プロセスが正常に完了すると、次のように表示されます。

     [exec] Autoupgrade Utility Started.
         [exec] aptare
         [exec] AutoUpgrade tool launched with default options
         [exec] Processing config file ...
         [exec] +--------------------------------+
         [exec] | Starting AutoUpgrade execution |
         [exec] +--------------------------------+
         [exec] 1 databases will be processed
         [exec] Job 100 completed
         [exec] ------------------- Final Summary --------------------
         [exec] Number of databases            [ 1 ]
         [exec] 
         [exec] Jobs finished successfully     [1]
         [exec] Jobs failed                    [0]
         [exec] Jobs pending                   [0]
         [exec] ------------- JOBS FINISHED SUCCESSFULLY -------------
         [exec] Job 100 for scdb
         [exec] Autoupgrade Utility Finished.
ログファイルの場所

アップグレードプロセス全体のログは次の場所にあります。

/opt/aptare/upgrade/logs/upgrade19c/upgrade19c.log

自動アップグレードプロセスのログは次の場所にあります。

/opt/aptare/upgrade/logs/upgrade19c/scdb_upd_logs/
scdb/xxx/autoupgrade_<YYYYMMDD>.log
	

<YYYYMMDD> は作成日です。

概略ログは次の場所にあります。

/opt/aptare/upgrade/logs/upgrade19c/global_logs/
cfgtoollogs/upgrade/auto/autoupgrade.log

メモ:

Oracle の以前のバージョンの Oracle 構成ファイル initscdb.ora に対して行われるチューニングは、19c の initscdb.ora ファイルには含まれません。これらの変更は再度適用する必要があります。