Veritas™ Appliance AutoSupport リファレンスガイド

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Product(s): Appliances (5.3)
Platform: Veritas 5340,Veritas 5260,Veritas 5250,Veritas 5150,Veritas 5350,Veritas 5330,Veritas 5240,Veritas 5360,Veritas 3340,Veritas 3350,NetBackup Appliance OS
  1. 製品の概要
    1.  
      AutoSupport の概要
    2.  
      コールホームについて
  2. アーキテクチャ
    1.  
      AutoSupport アーキテクチャの概要
    2. AutoSupport のコンポーネント
      1.  
        AutoSupport クライアントエージェントについて
      2.  
        Veritasアプライアンスの監視インフラについて
      3.  
        NetInsights Console について
      4.  
        コールホームデータの伝送
  3. コールホームセキュリティ
    1.  
      データセキュリティ基準
    2.  
      コールホームデータの伝送方法
    3.  
      コールホームデータの受信および格納方法
    4.  
      コールホームデータの保守期間
    5.  
      データプライバシー
  4. NetBackup Appliance と Access Appliance でのAutoSupportクライアントの構成
    1.  
      アプライアンスシェルメニューからのコールホームの有効化と無効化
    2.  
      NetBackup Appliance Web コンソールからのコールホームの有効化と無効化
    3.  
      [設定 (Settings)]>[通知 (Notification)]>[警告の構成 (Alert configuration)]
    4.  
      警告の構成
  5. Flex Appliance でのクライアントの構成
    1.  
      コールホームの構成
    2.  
      電子メール警告の構成
    3.  
      SNMP アラートの構成
  6. NetBackup Product Improvement Program
    1.  
      NetBackup Product Improvement Program について
    2.  
      Veritasで NetBackup Product Improvement Program データを使用する方法
    3.  
      NetBackup Product Improvement Program データを伝送する方法
    4.  
      データプライバシー
    5.  
      NetBackup Product Improvement Program の有効化または無効化
  7. 付録 A. よく寄せられる質問
    1.  
      よく寄せられる質問

[設定 (Settings)]>[通知 (Notification)]>[警告の構成 (Alert configuration)]

NetBackup Appliance Web コンソールの[設定 (Settings)]>[通知 (Notification)]>[警告の構成 (Alert configuration)]ページに、SNMP、SMTP、コールホームの警告通知を有効にできる単一の場所があります。ページは 3 つのセクションに分かれています。各セクションは、それぞれ[SNMP]、[SMTP]、[コールホーム (Call Home)]警告通知の詳細を説明しています。

[警告の構成 (Alert Configuration)]の下に、[通知の間隔 (Notification Interval)]フィールドがあります。SNMP と SMTP の構成の場合は、通知から次の通知の間隔を分単位で入力する必要があります。時間間隔は 15 の倍数で、ゼロ以外にします。

SNMP の構成

表: SNMP サーバーの構成 に、NetBackup Appliance Web コンソールの[SNMP] (Simple Network Management Protocol) セクションのフィールドを一覧表示します。

表: SNMP サーバーの構成

フィールド

説明

通知の間隔 (Notification Interval)

サーバーが Veritas のコールホームサーバーに警告をアップロードする間隔を入力します。15 分単位で入力する必要があります。

SNMP サーバーの構成 (SNMP Server Configuration)

次のオプションのいずれかを選択します。

  • SNMP V2

  • SNMP V3

  • なし (None) (デフォルト)

SNMP サーバー (SNMP Server)

SNMP サーバーのホスト名を入力します。このコンピュータを定義するためのホスト名または IP アドレスを入力できます。IP アドレスは、IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスのいずれかになります。グローバルスコープと一意的ローカルの IPv6 アドレスのみが許可されます。

アプライアンスで生成される警告またはトラップの通知は、この SNMP マネージャに送信されます。

メモ:

NetBackup Appliance は市場に提供されているすべての SNMP サーバーをサポートします。ただし、ManageEngine™ SNMP サーバーと HP OpenView SNMP サーバーは、バージョン 2.6 に対してテスト認定済みです。

???を参照してください。

SNMP ポート (SNMP Port)

SNMP サーバーのポート番号を入力します。デフォルトのポートは、162 です。

メモ:

ファイアウォールで、このポートを介してアプライアンスから SNMP サーバーにアクセスできるようにする必要があります。

SNMP コミュニティ (SNMP Community)

このフィールドは SNMP V2 の場合は必須、SNMP V3 の場合は省略可能です。

警告またはトラップを送信するコミュニティを入力します。たとえば「Backup Reporting Department」などです。

SNMP サーバーで構成した値を入力できます。たとえば、会社名です。会社名を開示しないようにする場合のために、admin_grouppublicprivate などのシステム定義の値が用意されています。デフォルトは public です。

SNMP ユーザー名 (SNMP Username) (SNMP V3 のみ)

SNMP ユーザー名を次のように入力します。

  • 最大 32 文字まで入力できます。

  • 大文字、小文字、数字の他、ピリオド、ハイフンまたはダッシュ、アンダースコアを含めることができます。

  • 空白、カンマ、特殊文字は使用できません。

認証プロトコル (Authentication Protocol) (SNMP V3 のみ)

次のように構成して、セキュリティレベルを設定します。

  • なし (None) (デフォルト)

    セキュリティレベルを認証なし、権限なし (認証無効) に設定します。パスワードと暗号化のフィールドは灰色で表示されており、必須ではありません。

  • SHA256 または SHA512

    認証のセキュリティレベルを設定します。SNMP パスワードが必要です。

SNMP パスワード (SNMP Password)/SNMP パスワードの確認 (Confirm SNMP Password) (SNMP V3 のみ)

次のように、SNMP ユーザーのパスワードを入力します。

  • 8 文字以上にする必要があります。

  • 大文字、小文字、数字の他、ピリオド、ハイフンまたはダッシュ、アンダースコアを含めることができます。

  • 空白、カンマ、特殊文字は使用できません。

[SNMP パスワードの確認 (SNMP Confirm Password)]フィールドに同じパスワードを入力します。

暗号化プロトコル (Encryption Protocol) (SNMP V3 のみ)

次のように構成して、暗号化ポリシーを設定します。

  • なし (None) (デフォルト)

    暗号化ポリシーを使用せず、適用もされません。パスフレーズのフィールドは灰色で表示されており、必須ではありません。

  • AES128 AES192 AES256 AES512

    これらのオプションのいずれかを選択して、関連付けられている暗号化ポリシーを適用します。暗号化パスフレーズが必要です。

暗号化パスフレーズ (Encryption Passphrase)/暗号化パスフレーズの確認 (Confirm Encryption Passphrase)(SNMP V3 のみ)

暗号化ポリシーを使用するように暗号化プロトコルを設定した場合は、SNMP ユーザーのパスフレーズを次のように入力します。

  • 8 文字以上にする必要があります。

  • 大文字、小文字、数字の他、ピリオド、ハイフンまたはダッシュ、アンダースコアを含めることができます。

  • 空白、カンマ、特殊文字は使用できません。

[暗号化パスフレーズの確認 (Confirm Encryption Passphrase)]フィールドに同じパスフレーズを入力します。

次に、特定の SNMP 設定シナリオに必要なフィールドの概要を示します。

  • SNMP V2

    SNMP サーバー (SNMP Server)

    SNMP ポート (SNMP Port)

    SNMP コミュニティ (SNMP Community)

    これら以外のフィールドは必須ではありません。

  • SNMP V3 - 認証なし/権限なし

    SNMP サーバー (SNMP Server)

    SNMP ポート (SNMP Port)

    SNMP コミュニティ (SNMP Community) (オプション)

    認証プロトコル - なし

    これら以外のフィールドは必須ではありません。

  • SNMP V3 - 認証/権限なし

    SNMP サーバー (SNMP Server)

    SNMP ポート (SNMP Port)

    SNMP コミュニティ (SNMP Community) (オプション)

    認証プロトコル (Authentication Protocol) (SHA256、SHA512)

    SNMP パスワード (SNMP Password)/SNMP パスワードの確認 (Confirm SNMP Password)

    これら以外のフィールドは必須ではありません。

  • SNMP v3 - 認証/権限

    SNMP サーバー (SNMP Server)

    SNMP ポート (SNMP Port)

    SNMP コミュニティ (SNMP Community) (オプション)

    認証プロトコル (Authentication Protocol) (SHA256、SHA512)

    SNMP パスワード (SNMP Password)/SNMP パスワードの確認 (Confirm SNMP Password)

    暗号化プロトコル (Encryption Protocol) (AES128、AES192、AES256、AES512)

    暗号化パスフレーズ (Encryption Passphrase)/暗号化パスフレーズの確認 (Confirm Encryption Passphrase)

SNMP MIB ファイルは、SNMP メッセージの生成と解釈に使われるデータ辞書として機能します。SNMP を構成する場合は、SNMP トラップを解釈できるように監視ソフトウェアに MIB ファイルをインポートする必要があります。[SNMP サーバーの構成 (SNMP Server Configuration)]ペインから、SNMP MIB ファイルの詳細を確認できます。SNMP MIB ファイルの詳細を確認するには、[SNMP の MIB ファイルを表示 (View SNMP MIB file)]をクリックします。SNMP の MIB ファイルが開きます。

またアプライアンスシェルメニューから次のコマンドを使用して、SNMP サーバーを構成できます。

Main_Menu > Settings > Alerts > SNMP Set Server [Community] [Port]

例: Main_Menu > Settings > Alerts > SNMP Set Server 1.1.1.1

構成後にテスト用 SNMP トラップを送信する方法については、Veritasサポートの Web サイトで次のテクニカルノートを参照してください。

https://www.veritas.com/content/support/en_US/article.100009877

SMTP の構成

SMTP メールサーバープロトコルは、電子メールの発信に使用します。NetBackup Appliance Web コンソール ([設定 (Settings)]、[警告の構成 (Alert configuration)]、[SMTP サーバーの構成 (SMTP Server Configuration)] の順に選択) で、SMTP を構成できます。

またアプライアンスシェルメニューから次のコマンドを使用して、SMTP サーバーを構成し、新しい電子メールアカウントを追加することもできます。

Main_Menu > Settings > Alerts > Email SMTP Add Server [Account] [Password]Server は、電子メールの送信に使用されるターゲット SMTP サーバーのホスト名です。[Account][Password] は、認証が必要な場合にアカウントの名前とパスワードを識別するためのオプションのパラメータです。

詳しくは、お使いのアプライアンスのマニュアルを参照してください。

リリース 3.1.2 以降、SMTP ポートを構成して暗号化を設定できます。

アプライアンスシェルメニューで次のコマンドを使用して、SMTP サーバーで暗号化通信を構成できます。

  • Main_Menu > Settings > Alerts > Email SMTP ConfigurePort [25] [465] [587] [custom]

  • Main_Menu > Settings > Alerts > Email SMTP Encryption [Disable] [Enable]

次のコマンドを使用して、SMTP ポート番号と暗号化の構成の詳細を確認できます。

Main_Menu > Settings > Alerts > Email Show

表: SMTP サーバーの設定に、NetBackup Appliance Web コンソールの[SMTP]セクションのフィールドを一覧表示します。

表: SMTP サーバーの設定

フィールド

説明

SMTP サーバー (SMTP Server)

SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) サーバーのホスト名を入力します。アプライアンスで生成される警告の通知は、この SMTP サーバーを使って送信されます。IP アドレスは、IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスのいずれかになります。グローバルスコープと一意的ローカルの IPv6 アドレスのみが許可されます。

???を参照してください。

SMTP ポート (SMTP Port)

次のいずれかのオプションを選択できます。

  • ポート 25 (テキスト形式を使用する場合)

  • ポート 465 (SMTPS プロトコルを使用する場合)

  • ポート 587 (STARTTLS プロトコルを使用する場合)

  • 1 から 65535 の範囲内でのカスタムポート

デフォルトの SMTP ポート番号は 25 です。暗号化は、デフォルトでは無効です。

暗号化 (Encryption)

セキュリティで保護された接続を使用するには、[暗号化を有効にする (Enable Encryption)]を選択します。

ソフトウェア管理者の電子メール (Software Administrator Email)

Veritas NetBackup Appliance ソフトウェアに固有のソフトウェア警告を受信する、ソフトウェア管理者の電子メール ID を入力します。指定した電子メール ID に、次のソフトウェア状態の警告が送信されます。

  • 次のようなホストの情報。

    • ディスクの情報。

    • バックアップ全体の状態。

    • 各クライアントの過去 7 回のバックアップの結果。

  • カタログバックアップのディザスタリカバリファイルの電子メール

  • パッチのインストール成功レポート。

ハードウェア管理者の電子メール (Hardware Administrator Email)

Veritas NetBackup Appliance ハードウェアに固有のハードウェア警告を受信する、ハードウェア管理者の電子メール ID を入力します。たとえば、ardwareadmin@usergroup.com を入力します。

電子メールテスト (Email Test)

前述のフィールドで設定した電子メールアドレスに、テスト用電子メールが送信されます。テスト用電子メールが届かない場合は、エラーメッセージに従ってネットワーク接続、SMTP 設定、電子メール設定を確認してください。詳しくはシステム管理者にお問い合わせください。

送信者の電子メール (Sender Email)

アプライアンスが送信した警告またはレポートの応答を受信する電子メール ID を入力します。

SMTP アカウント (SMTP Account)

SMTP アカウントにアクセスするユーザー名を入力します。

パスワード (Password)

前述の SMTP ユーザーアカウントのパスワードを入力します。

アプライアンスによって生成されるすべての電子メール通知に、同じ SMTP 設定を使用します。この電子メールには、ハードウェア監視の通知および NetBackup ジョブの通知が含まれます。構成設定は、NetBackup Appliance Web コンソールの[設定 (Settings)]、[通知 (Notification)]、[警告の構成 (Alert Configuration)]または NetBackup Appliance シェルメニューの Main_Menu > Settings > Alerts にあります。この設定は、NetBackup ジョブの通知を送信するのに以前使った可能性のある以前の SMTP セットアップを上書きします。

コールホームの構成

表: コールホームの構成の設定 に、[コールホームの構成 (Call Home Configuration)]セクションのフィールドを一覧表示します。

表: コールホームの構成の設定

フィールド

説明

コールホームの有効化 (Enable Call Home)

コールホームの警告の構成を有効にするには、このチェックボックスにチェックマークを付けます。

アップグレード準備チェックの AutoUpdate を有効化 (Enable AutoUpdate for Upgrade Readiness Check)

アプライアンスで Appliance Upgrade Readiness Analyzer ツール (Analyzer ツール) の自動更新を有効にするには、このチェックボックスにチェックマークを付けます。

この機能を有効にすると、アップグレード前のチェックを最新の状態に保ち、NetInsights Console の System Health Insights を通じてアップグレードの準備状態に関する推奨事項を正確に受け取れます。Analyzer ツールの最新版は、ベリタスダウンロードセンターからダウンロードできます。AutoUpdate は有効にすることをお勧めします。

プロキシサーバーの有効化 (Enable Proxy Server)

プロキシを有効にするには、このチェックボックスにチェックマークを付けます。

プロキシのトンネリングの有効化 (Enable Proxy Tunneling)

プロキシサーバーが SSL トンネリングをサポートしている場合は、このチェックボックスにチェックマークを付けます。

プロキシサーバー (Proxy Server)

プロキシサーバーの名前を入力します。

プロキシポート (Proxy Port)

プロキシサーバーのポート番号を入力します。

プロキシの CA 証明書 (Proxy CA certificates)

プロキシサーバーが HTTPS を使用している場合は、CA 証明書をアップロードしてサーバー証明書の検証に使用します。

プロキシのユーザー名 (Proxy Username)

プロキシサーバーにログインするユーザー名を入力します。

プロキシのパスワード (Proxy Password)

プロキシサーバーにログインするユーザー名のパスワードを入力します。

コールホームを有効にしている場合は、[コールホームの構成 (Call Home Configuration)]設定の下で利用可能な[コールホームのテスト (Test Call Home)]オプションをクリックすることで、コールホームが正しく動作しているかどうかをテストできます。

メモ:

[コールホームのテスト (Test Call Home)]オプションは、コールホームが有効な場合にのみ、NetBackup Appliance Web コンソールでアクティブになります。

5.0 以降のリリースでは、コールホームを有効にして[保存 (Save)]をクリックすると、コールホームのテストが自動的に実行されます。

次のプロキシサーバーがサポートされます。

  • Squid

  • Apache

  • TMG

NTLM は、コールホームプロキシ設定のサポート対象の認証方法です。